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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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朝、先生はまだ寝ている。
夜中寝苦しかったようであまりよく寝られなかったようだ。
食事の時に起こせば良いだろう。
身支度して台所へ行き、朝食を作る。
暫くして八重子先生が起きてきた。
「おはよう、相変わらず早いね。絹は?」
「寝られなかったみたいです、昨晩」
そういえば昨日も目の縁にクマがいた。
溜息。
「八重子先生も眠いならもうちょっと寝てらしたら? できたらお呼びします」
「もう着替えちゃったしね、良いよ」
二人で朝飯を仕上げ、配膳し起こしに回る。
食後、先生方が転寝しているのを尻目に家事をしておく。
今日も暑いなぁ。
昼食後は八重子先生がお出かけされて、先生と茶室の手入れをした。
「あ、そうだ。乾燥機、買いません?」
「なぁに、突然」
「噴煙。大体高度3000で隣県に行くんですが今回8000でしょう。来る可能性ありますよ」
「えぇ? その間に山あるのに来るかしら」
「取敢えず3000の時点で山梨に降灰予報が出てましたよ」
「うーん…」
「買うなら来る前じゃないと品薄になります」
「でも高いでしょ」
「出します」
「うちのなのにそんなわけにいかないわ」
「俺のも洗ってもらってるんだからいいんです」
先生は諦めたようだ。
「洗濯機の上に置くの?」
「そうですね、そうしようと思います」
掃除を終えて洗濯機回りの確認。
「なにか希望あります?」
「わからないから任せるわ」
よし、決めた。
東京ガスに連絡し、見積に来てもらうよう言えば明日昼から来れるという。
2時に予約。
「先生、2時から取り付けできるか見に来てくれるそうで。俺も明日昼から来ますから」
「わかったわ、私、お稽古してるけど良いの?」
「ん、先生方のどちらかお呼びすることはあるかもしれません」
「はーい」
それから二人で買物に出て夕飯の支度を始める。
夕方帰宅された八重子先生にも話を通した。
「えぇ? いるかねぇ?」
「降らないとしてもですね、梅雨時とかお二方とも風邪だとかの時良いですよ」
「うーん、でも高いんだろ?」
「ドラム式ほどじゃありません、大丈夫です」
「あんたがどうしてもって言うなら、まぁいいよ」
お許しが出てほっとする。
勝手に付けるわけにはいかないからなぁ。
夕飯を皆で食べてそれから帰宅した。
一応着信履歴を見る。連絡はない。
どこへ行ったんだかなぁ、開さんは。
しかし今回は先生も俺もアレが同じ日というのもあってしなかったが…。
暫くはしたがらないだろうし大丈夫かな、俺。
風呂に入って取敢えずビールを飲んで、そして寝た。

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