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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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朝は二人して寝過ごして八重子先生に俺のみ叱られる。
ま、先生が寝過ごすのは俺の所為だからしょうがないんだよね。
朝ご飯をいただいた後はお掃除のお手伝い。
だけど今日は軽い作業ばかり頼まれて、少し気を使われてしまってる。
治りきるまではと言うことのようだ。
こりゃ明日あたり鍼へ行くかね。
洗濯、掃除、お買物など終えて居間でくつろぐ。
先生が席を立ち、暫くして戻ってきた。
「アレ、始まっちゃったわ」
生理、今かららしい。
ぎりぎりセーフだ、昨日しておいて良かった。
あ、しかし連休は抱けないのか。
うーん、残念。
少し眠そうなので今日は俺も早めに帰ることにした。
どうせ明日も会えるしね。
帰る道すがら近所でパスタを食べて帰宅。
風呂入って寝るだけだ。
時計を見ればまだ鍼屋は空いてる時間、試しに電話すると今空いてるとのことで行く事に。
「どう?」
「まぁまぁだけど早く治したくなって」
「明日はこれる?」
「今みたいな時間なら」
「じゃ予約しとこうか?」
「うん、お願い」
するすると鍼を刺されてツンッと来る。
響くんだよなぁ。
強い鍼で結構体力を分捕られるけれどかわり治る。
先生が生理終わる頃にはちゃんと抱ける体にしないとね。
そういえば前回の鍼の時、先生が微妙な顔してたなぁ。
嫉妬なのかな。
鍼を抜かれて帰宅する。
痛みは今はないからよく寝れて朝。
仕事もそれなりに動けてとってもいい感じだがここで無理をすると…。
と言うことで控えめにしてお稽古へ向かった。
今日は先生はだるそうなのでサポートに徹して俺へのお稽古はなし。
少し苛ついてもいるようで人目のないところでつねられた。
ちょっと痛い。
まぁぶつけられるほうが篭らせてしまうよりは良いんだけど。
お座布団に座らせて足を俺の懐に入れてあげた。
これが温めるには早いからね。
「何してんの、あんたたち」
「足が冷えたと仰るので温めてるだけです」
「コタツ出そうかねぇ、そろそろ」
ほんのり温まってきたようだ。
「もういいわ」
「まだ早いです。冷えはよくない」
苛々してるのはわかる。
「なんだったらマッサージしてさしあげますが」
「いらない。帰って」
八重子先生も呆れてる。
俺も諦めて辞去を告げた。
「悪いねぇ、ご飯も用意してたんだけどあの調子だろ」
「孝弘さんにでも食べてもらってください。アレのときはわかります、仕方ないです」
「じゃ土曜日、またきてちょうだいね」
「はい、じゃお邪魔しました」
帰宅して飯を食ったら予約の時間だ。
鍼屋に行く。
少し喋りつつ、生理時のイライラの対策を聞く。
残念ながら人それぞれのようだ。
終ると随分すっきりした。
「明日も来た方が良いよ」
と言うので明日は昼からの予約にした。
風呂に入って寝て、出勤すると連休前と言うこともあり忙しい。
少し頑張りすぎて腰が重い気がする。
苦笑して飯を食って落ち着いた後、鍼を受けに行った。
「うん? 無茶したでしょう」
「したみたいですが明日もしそうです」
「明日はこれるの?」
「無理です」
「じゃ、今日は泣いてもらうね」
うっと呻く程度の鍼をガッツリ刺されて帰ったらすぐ寝るように、と開放された。
布団に潜ると消耗した体力を補充するかのように寝てしまい、夕飯にも起きれなかった。
起床時間より30分前に目が覚めて、携帯が光っていることに気づく。
先生からだ。
八つ当たりした事の詫びと、明日のお稽古きてくれるの? と。
どうやら苛々は収まったようだ。
勿論お伺いする旨、返信した。
きっと寝ているだろうけど朝起きた時にでも読むだろう。
支度をして出勤。
土曜の怒濤の忙しさ、ふと気づくと10時を済んでいる。
それでも腰が軽いのは昨日の強烈な鍼のおかげか。
「お前、今日は早く帰れよ」
「でも仕事まだ終わりませんよ」
「んーそうだな、あの残ってるうちわえびと生貝と。ツバス売れたらで良い」
「あ、あのツバス私持って帰ろうかと」
「他のは持って帰らんか?」
「ちょっと多くないですか」
「なんとかなるだろ? はい、それでお前の仕事終わり。帰り支度しろ」
好意に苦笑して支払った。
箱に入れて後りのものは片付けて帰り支度を整え、挨拶して帰宅。
風呂に入り着替えて先生のお宅へ車を走らせた。

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