金曜は年末準備に忙しく帰宅が夜の9時過ぎということで。
帰ってすぐに寝たが先生のメールを無視する結果になっていたようだ。
土曜も仕事に追われ、稽古には何とか間に合わせ到着し参加する。
稽古の後、先生にメールしたのにと愚痴られてしまった。
申し訳ない。
「でもこれからそういうこと、増えると思います。すみません」
「年末だから?」
「はい」
ちょっと不機嫌そうだ。
水屋を片付けて夕飯を頂く。
今夜はにんにくも入った匂いのあるものが出た。
明日休みで予定がないから、らしい。
食後、台所を片付け酒を持ち出して先生を呼んだ。
「八重子先生、先生をお借りして良いですか。ちょっと飲みたいので」
「あぁ。いってらっしゃい」
「えぇ? …私ちょっと眠いわよ」
「ま、そう仰らず付き合ってくださいよ」
「帰ってくるの昼過ぎてもいいからいっといで、ほら」
先生は渋々席を立って上着を取りに行った。
寒いのは嫌だから先日設置したリモコンをリモコンするツールでエアコンを先に入れる。
先生を連れて部屋に入ると暖かいことに驚いている。
床暖とストーブをつけ、エアコンを切った。
先生を座らせてぐい飲みを二つ出し、横に座って酒を注ぐ。
「ねぇ先生、少し飲みましょうや」
しょうがないなという顔して飲んでいる。
それでも飲んでいるうちに少し緩んできた。
引き寄せてキスする。
片手で帯締めなどを解いていると腕を叩かれた。
「ん?」
「脱ぐからちょっと待って…」
「すとりっ…痛い痛い、待て! 爪を立てるな!」
「バカなこと言うなら帰るわよ?」
うー。
仕方なく寝巻きに着替えるのを手伝った。
「寒くない?」
「丁度良いくらいかしら。ちょっとさっきまで暑いって思ってたのよね」
「…俺もそう思ってた」
「あんたも着替えたら?」
「そうする」
俺も着替えて先生の横に座る。もう少し飲もう。
でも二度注いだ頃、先生の口からあくびが出だした。
もうこれ以上飲ませてはまた寝られてしまう。
布団に入れるのも危険。と言うことで膝の上に引き寄せて乳を揉んだ。
「ん…」
もはや我慢も限界だ。
キスマークを胸の上につけてしまうほど求めて、先生もそれに応えて乱れてくれた。
終った後もうピロートークも何もあったものじゃなくすぐ寝てしまわれたけど。
朝になってやっぱり先生は起きられなくて。
風呂に湯を張ってから寝ている先生を眺める。
いくつキスマークをつけたのか朝日の中確認しているうちにまたしたくなった。
綺麗な体だなぁ…。
「あ、ダメ…朝なのに…」
「だって綺麗だ。したくなるほどに」
流石に昨日のようにガツガツとはせず優しく丁寧に愛して。
一息ついてから風呂に入った。先生をまず洗って浴槽に入れてから自分を洗う。
「あら。だめじゃないの。こんなに。どうするのよ~」
キスマークつけすぎてて怒られた。
「どうせ八重子先生の前くらいしか着替えないでしょうが」
「だけど困るわよ」
「本当は縄の痕とか、そういうのつけたいんですけどねえ…」
笑って言ってやると赤くなってる。
「可愛いなぁ。好きだよ」
「からかわないで」
「からかってないさ、好きだよ。絹」
身を乗り出してキスをする。
「のぼせそう…」
「そりゃいけない。先に出てて」
慌てて立とうとして立ちくらみしたようだ。
俺の肩に体重を乗せて頭も俺に預けてる。
暫くして息が漏れた。
「ん、もう大丈夫、と思うわ」
「そのまま」
体を拭いてあげて抱き上げてベッドに下ろし、毛布を掛け、膝下に枕を入れる。
「大げさね…」
頭と足首を常温の水で絞ったタオルで冷やした。
「疲れてるところに長湯させた俺が悪いね、ごめん」
常温で台所に隠してあったポカリを飲ませつつ様子を見る。
顔色も見ているうちに良くなってきたようだ。
自分から這い出して俺の膝に座り、もたれかかってくる。
「横になってるほうが良いよ。ほら」
一緒に添い寝のようにしてあげると嬉しそうだ。
「あ、こら。ダメでしょ。何で俺のを触るんですかね」
乳を揉むなと言うに。
くすくす笑いながら触っている。
と、先生の腹がなった。
「おなかすいた?」
「そうみたい」
「喫茶店行きますか? それとも帰る?」
「どうせ帰ってもご飯炊きなおさないとないわよ」
「んじゃ着替えますかね」
先生の身支度の間に八重子先生に喫茶店寄って帰る旨を連絡した。