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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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翌朝、出勤しようとしたら先生が目を覚ました。
「もうそんな時間?」
眠そうにしつつも見送ってくれた。
かなり久しぶりかもしれない、これは。レアだ。
ということでやる気が出て仕事も好調だ。
GW明けではあるのでそんなに売れないが。
先生にイセエビ食いたいかと聞く。それよりは白身の魚、というので目板鰈をチョイス。
お造りにして盛り付けて持って帰った。
「ただいま」
「おかえりなさい。何もって帰ってきたの?」
皿を渡して着替える。
「あらお刺身、おいしそうね。何のお魚?」
「メイタですよ、こっちでは煮付けにするんでしたっけ?」
「あれをお刺身にしたの? おいしい?」
「うまいですよ、保証します」
後は何かいろいろ作ってくれていた。
「買い物いったんだ?」
「だって冷蔵庫、何にも入ってないんだもの。ほら、座って? もうできるから」
「はーい」
食卓の上も片付いていて、洗ってある布巾が置いてある。
やっぱり先生は完璧だなぁ。
お味噌汁におひたし、お漬物、メイタ、それと俺には肉の味噌炒め。
「足りるかしら」
「少し多いかも知れないな、最近そんなに食べてなかったから」
「あら、そうだったの?」
「急ぐから適当に軽く食うようになっちゃって」
「だめよ、ちゃんと食べないと」
そうだよな、と返してご飯を食べる。
「うん、やっぱり先生の味付けはうまいなー」
「そうね、朝ごはんくらいしか作らなかったから」
うまくて飯がすすむ。
「ご飯とお味噌汁、おかわりいらない?」
「あ、欲しいな」
にこっと微笑みつつよそってくれた。
いちいち台所に立つの面倒だろうにそんなことは毛ほども見せない。
お変わりしたのも食べつくして、おかずもなくなった。ご馳走様。満腹満腹。
「お粗末さま」
洗い物は引き受けた。
先生は広告を見ている。何か良いもの載ってるのかな。
「ねぇ、久さん? 三越だめかしら」
「良いですよ、行きましょう」
水を切って手を拭いて、それじゃ着替えるか、と声をかけた。
俺も部屋着だが先生もだから銀座へ出るのにはちょっとそぐわない。
先生が着替えを済まして顔を直すのと、俺が着替えるのが同じくらいの時間。
着慣れてる差が出る。
トイレに行ったらお出かけだ。
久々に先生が綺麗に装っているのを見た。
普段は化粧も薄くしかしないし着物だってお稽古着か普段着だからね。
「なぁに?」
「綺麗だな、って思ったんだよ」
「あら嬉しいわ」
三越へ着いて先生は早速にも呉服売場へ。
単の着物、夏の着物。
その中の一反に目を止めた。
「これどうかな」
「あら、良いわね。涼しそう」
「惜しむらくは正絹だ。お稽古に使えないけど」
「うーん、でも良いわぁ
 帯をこういうのにしたらどうかしら、こういうときに着るのには良いんじゃない?」
「あ、そりゃいいですね」
店員さんが寄ってきたのでもう3本、帯を持ってきてもらった。
並べてためつすがめつ。
やはり最初のものがよさそうだ。
「仕立てはどうなさいます?」
「あ、そのままで結構です」
「すざきに頼むんですか?」
「そう。あそこもほら、大変だったでしょ、だからちょっとでもと思うのよね」
後は足袋を二足買い、それからミセスのファッションフロア。
めったに着なくても見るのは好き、というのはわからなくもない。
ストールの感じの良いのを見つけたようだが値札を見て戻した。
「買ってあげるから戻さなくて良いよ」
「だって悪いわ」
「俺の金で好きな女が綺麗に装う、そういうの良いじゃないですか」
あ、耳赤くなってる。
「さらっとそういうこと言うわよね、あなたって…」
ふふっと笑って買ってあげた。
ストールは着物でも洋服でも使えるからコスパ高いんだよね。
よく見ると米沢織。なるほど高いわけだ。
後は夕飯になりそうなものを地下で買って先生の明日の朝飯分も確保する。
帰宅。
お茶を先生が入れてくれてなんとなく落ち着いた。
「あぁ楽しかった。久しぶりだわ」
「心の余裕ですね」
まぁこの後その余裕はなくなるだろうけど。
くつろいでいる先生に着替えてくるように言い、支度をする。
久々でもあるし、そんなに飛ばしては大変だから今日の所は軽めに気持ちよくしてやろう。
ペニバンはどうするか。
とりあえず使えるようにだけしておくか。
無理そうなら入れなくても別に良いわけだし。
あ、シャワーの音。
別に入らなくても良いのに。
まぁいいか。俺も脱いで入ってやろう。
風呂場の戸を開けると先生が驚いている。
うーん、良い体だ。
背中から抱きしめる。
首筋にキスを落としてあちこちに手を這わせた。
「だめ、こんなとこで…」
「たまにはいいだろ?」
乳首をつまみ転がし、もう片方の手を股間に這わせる。
敏感なところに触れると身じろぎするがシャワーの音であえぎ声は聞こえない。
「声を出して」
「やだ、恥ずかしいもの…」
啼かせたくなり、少しきついが先生の片足をかかえた。
「あっ、こんな格好、だめ、ねぇっ」
浴室の鏡になぶられる股間が映って顔を背けている。
黒々とした毛の中に俺の指が埋まってうごめいて。なんとも淫靡だ。
先生は俺の腕をつかみ指が動くたび呻く。
俺が男ならこのまま突っ込んでしまうんだが。
そうも行かないので一度逝かせ、ぐったりした先生を風呂場から回収した。
「もうっだめって言ってるのに」
「だめ? 今日はだめは通用しないよ」
にっこり笑ってやる。
「絹、首輪。出来てるからね」
「えっちょっと、い、いらないわよ」
「ほら、これ」
渡してやると顔を赤らめて俺と首輪を何度か見る。
手から取り上げて環を外し、先生の首にあてがった。
パチン、と音を立てて首輪が締まる。
「サイズ、ちょうどだね」
「外して…、おねがい」
「鏡見てごらん、似合ってるよ」
鏡を見せると震えている。
ふと女のにおいがして先生の股間に手を這わした。
「随分濡れてるじゃないか。気に入った?」
首を横に振ってさらに外してと訴えてくる。
いやなら自分で外せばすむんだけどね。
俺は鏡越しのプレイが好きだからそのまま背後から弄ることにした。
さすがに首輪の視覚効果は抜群だ。
俺が興奮してしまい少し荒くなってしまったが先生とて被虐心を揺さぶられたようだ。
声も大きくなり、俺の荒さにもよく応えてくれている。
「もうだめ…」
かすかに聞こえた頃、手を止めた。
気づけば暗い。
電気をつけると先生のあちこちに擦れた痕が残る。
キスマークも。
首輪を外してやると首にもこすれた痕。
あわてて軟膏を塗りこむ。
先生はぼうっとしてされるがままだ。
うーん。
明日以降しばらくはコンシーラーか何かでごまかすか。
苦しくないよう少し余裕を持たせたのが仇になったかな。
ホットタオルを作って体を拭いてやると気持ちよさそうだ。
足の指の間まで拭いていると先生の腹が鳴った。
「おなかすいた…」
「飯にしますか」
「うん、でも起きれないわ」
布団の上で食べられるようセッティングをしてお盆に載せて出した。
一口ずつ口に運んでやる。
「おいし…」
今日は弁当ではなく惣菜を買ったので先生は俺の分を残そうとしている。
「好きなものは全部食べたら良いよ。俺は残ってるの食うから」
「でも…」
「品数多目に買ってるし、俺が嫌いなものは買ってないよ」
「そう? じゃ遠慮なく」
嬉しそうに食べてる姿を見るのも楽しい。
暫くしてもうおなかいっぱい、というので下げて寝かせる。
「太っちゃう…」
そう言いながら、うとうととしている。
気持ちよさそうな、幸せそうな顔して。
sex中の気持ちよさとは違った気持ちよさなのだろう。
先生が寝付いたのを確認した後、俺も食べて片付けた。
寝室のあれやこれやも片付けて先生の横に潜り込む。
規則正しい寝息に誘われてあっという間に寝た。

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