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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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ふと目が覚めると久さんは隣にいなくて、もうお仕事行っちゃったのね、と寂しくなる。
気だるい。
昨日は久しぶりに久さんが本気で求めてきた。
もう無理、と何度繰り返したかわからない。
こほっ、と一つ咳。
枕元のお茶を飲んで寝返りを打つ。
私が起きるのはお昼になってもかまわない、あの人はそういう人。
安心して二度寝をする。
きっと起きたら久さんが横にいる。
首輪が目に入った。
手にとって眺めるとなかなか手の込んだものだった。
パチン、と音がしたのは磁石でくっつくのね。
縫い目は、これは手縫いね。端も綺麗に始末してある。
ちゃんとした職人さんに作ってもらったのかしら。
少し恥ずかしいけれど何かうれしい。
触っているうちにいつしか寝てしまって夢を見た。
久さんに職人さんのところへ連れて行ってもらう夢。
首にメジャーを当てられる。
布地を選ぶ。
そんな夢だった。
次に目が覚めると久さんは横に座って私の髪をなでている。
「おはよう。よく眠れた?」
手に首輪を握り締めたまま寝ていたことに気づく。
これじゃまるでして欲しいみたいであわてて隠した。
「トイレ連れて行こうか?」
そういわれると尿意を感じてうなづく。
軽々と久さんは私を抱き上げる。
あ、裸。
ちょっと恥ずかしい。
トイレの便座におろされて、久さんは楽しげに私がするのを見る。
これはちょっとじゃなく恥ずかしくて好きじゃないのに、久さんは好きみたい。
たまにしている最中にキスしてくるのはやめて欲しい。
大きいほうの時だけはがんばって追い出すのだけど。
始末をしたらまた抱き上げられて布団へ連れて行かれた。
寝巻を着せてもらってもう一度寝るか聞かれる。
まだ眠気はあるけれど空腹感が強い。
お鮨を取ってくれるという。
いつものところ。あそこはおいしくて好き。
届くまで、と久さんが言って私をなぶる。
せつなくて、気持ち良いけれど人が来る前にというのは恥ずかしくて落ち着かない。
でもきっと久さんはここしばらくずっとしてないから、私を欲しているのだと思うから。
快感だけを追いたくなってこのまま、と思いそうになる。
私のもので汚れた指をなめさせられて口の中もなぶられた。
久さんはひどい人…。
余韻に浸っているとピンポンがなり、久さんが出て行く。
きっとお鮨がきたのね。

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