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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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先生をなぶって楽しんでいると寿司がきた。
さっと手をぬぐって取りに出て支払う。
テーブル、いや卓袱台が良いだろう。
納戸から座椅子を出した。
「先生、落ち着いた?」
かすれ声でののしられた。
ベッドに膝をついてキスをしてやると俺の腕をつねられた。
「かわいいなぁ、怒ってるのも良いね」
額を叩こうとしたようだけど鼻先を爪が掠めた。
「イテッ…」
「あ、ごめんなさい、あの、ひっかくつもりじゃ」
慌てているのも可愛いからいいや。
「大丈夫そうだね、じゃあ飯を食おうか」
抱え上げて座椅子へおろす。
「あら? いつ買ったの?」
「この間ね、ほらどうしてもこうなっちゃうだろ。食いにくいって言うし」
「ここまでしないでいてくれたら一番良いのだけど…」
「なにか言った?」
笑って聞くと困った顔をする。
お醤油とワサビを用意して、隣に座って食べる。
相変わらずうまい。
先生もうれしそうだ。
おいしく食べ終わって先生を布団に入れたら後片付けとお買い物。
晩飯は作ってやろう。
そのかわり、もう少し楽しませてもらわなくては。
先生に買い物と言い置いて何件か回る。
今日は鳥の甘酢だ。
まぁたぶん食えないだろうけど。
明日の朝食べれば良いからね。
帰宅すると先生は寝息を立てている。
下ごしらえを済ませ、俺も少し仮眠を取った。
すっかり寝過ごしてしまい、先生が飯を作っている。
鳥甘酢のつもりだったのに別のメニューになっていた。
「起きたの? ごはんにするわよ」
「意外と復活早いな…」
まぁ昨日はペニバンも使ってないし、そこまで辛くなかったのかもしれない。
起き出して食卓についた。
「いただきます」
「ねぇなに作ろうと思ってたの?」
「ん? 鳥甘酢の予定だったんだけどな」
「あ、そうだったの? まったく違うものにしちゃったわね」
「酢は疲労回復に良いからさ」
「だったら酢の物作ろうかしら」
「いいよ、作らなくても」
んー、やっぱり俺の作ったのより先生の作るほうがうまいなあ。
先生は俺より早く食べ終えた。
「食欲ないのか?」
「うぅん、その、…またするんでしょ?」
「するけど」
「沢山食べるとつらいのよ…」
そういえばいつも胃がこなれるまで待てって言うな。
なるほどなぁ。
食べ終わって片付け物をしてニュースを見る。
見終わると先生がトイレに立った。
さて、そろそろ。

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