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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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ゴールデンウィークが終わり、平常どおりのお稽古が始まって暫く経った頃。
母が退院してきた。
山沢さんはこれまでのように毎日来てくれる。
様子見、と言ってもう少ししたらまた二日に一度にすると言う。
ずっと毎日いてくれたら私はうれしいのだけど…。

この間、兄さん達や姉さん達が集まってお祝いをしたときは遠慮して来なかったけど。
遠慮なんてしなくていいのに。

そうこうしている間に梅雨に入り、久さんが買ってくれた乾燥機が役に立っている。
久さんはそろそろ、とたまに来ない日が出てきて少し寂しい。

それでも泊まってくれる夜は寝過ごさない程度に、と愛してくれるけれど。
何か心が離れているのじゃないかと不安になってしまう。
母はそんなはずはないと言うけれど。


梅雨に入り仕事が少し忙しくなってきて、先生のお宅に行く気力がない日が出てきた。
幸い八重子先生も復調し、ご飯の支度くらいは、と言っていただいている。
これから夏に向けて暫く毎日は通えない日が続くだろう。
しかし先日の地震には驚いた。
先生は意外と怖がらなかったけれど。
抱きついてくれるかと期待したんだがなあ。
何より先に火の始末に走って行かれるとは思わなかった。
しかし、暑い。
夏になったらまたあっちの部屋で抱くことにしよう。

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