「ま、結構そういうところが好きなんですけどね」
今急に犯してとか壊してとか言われたら吃驚して自分のほうが困るかもしれん。
からかい半分で言われるのはあるかもしれんが。
少し冷えてきたな。
「ストーブつけましょうか」
ふと先生が時計を見上げる。
「うーん、そうね、それにそろそろお夕飯の支度しないと」
ん?もうそんな時間か。
「もうちょっと抱き合って居たいなあって思っているんですが」
くすくす笑っている。
「明日も私、ここにいるわよ?」
「それでもですよ、もうね、24時間くっついていたいくらい。
あなたが好きなんですよ。だからもうちょっとこうしてたいな。駄目ですか?」
「うん、駄目。お洗濯取り込まないと雨降ってきちゃうもの」
がくーっとなった。洗濯物に負けた。
苦笑して先生を離すと頭を撫でられた。
「いい子ねえ」
子供じゃないんだから、それはないよなー。
浴衣を羽織って物干しに出た。取り込む。
先生も浴衣を着て、持って入った洗濯物を畳み始めた。
その間に私は漬け置いていた布巾を濯ぐ。
結構きつい液だから女の人の手指に優しくない。自分で濯ぐべきである。
何度も水を替えて濯ぐ。手はぬめる。皮膚が分解されるからなあ。
ちなみに結構布地が傷むので気になる人は薄い目に液を作るらしい。
絞ると繊維が切れる音が必ずするが私は漂白できてるかよくわからないより、
清潔なものを使って新しいものに入れ替えるほうが好きだ。
真っ白になった布巾を干して、洗濯物と格闘する先生とチェンジ。
私の仕事着は3Dデザインとかで畳みにくいんだよね。
てろんてろんとしたストレッチウェアとかもあるし。
これはもう折り目とか考えずざっくり適当に折るしかないが、
やはり初めて畳もうと思うと折り目縫い目正しくとか考えてしまう。
どうせT/Cやポリなので折り目は残らないので気にしなくてよかったりする。
ひょいひょいと先生が畳めなかったであろう物を畳んで箪笥へ。
シーツをベッドにセットして、と。
台所に向かう。
「何か手伝うことありますか?」
「そうねえ」
いくつか頼まれて、やる。
終わってやること無くなった。暇だ。
先生を見ると今は包丁も火も使ってない。よし。
近寄り、抱きつく。
「もうっ、邪魔よ」
笑いながら叱られた。
割烹着の上から胸をなぞり、耳を食む。
先生は胸をなぶる手をぎゅっと掴み、抵抗しようとしている。
「ん、駄目よ、ご飯作るんだから。ね、離して? あとでさせてあげるから」
先生をこっち向けてキスしたら、胸をつねられた。
「駄目。怒るわよ?あとで。ね?」
しょうがない、開放。