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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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首筋を舐めて。思い出した。
「ああ、そうだ。今度うち来た時は根津行きませんか?」
「なぁに?今回は」
「井戸茶碗らしいですよ、月初めからみたいで見落としていました。
 例の喜左衛門井戸が出てるとか」
「あら。見たいわ」
「ここからだとうちに来るほどの時間かかりますからね。今月中にでもと」
「今月もう連休はなかったわよね?」
「ありますよ、勤労感謝の日」
「じゃそのときに行こうかしら」
「そうしましょう。それから。明後日から一週間出張で東京を離れます。
 浮気しないで下さいよ?」
「私がするわけないじゃないの。山沢さんこそ心配だわ…してきそうよね」
「しません。気になるならまた噛みます?どれだけ痕つけても構いませんよ」
「沢山つけてあげる…ね、今日はしないの?」
「腫れてるの、知ってますからね」
すっと太腿のあわいに手を触れる。
「うん、そうだけど…」
「一週間です、帰ったらすぐここに来ますからさせてください」
「飢えちゃうの?」
「とってもね。ガツガツしちゃうかもしれません」
「痛くないようにしてね?」
「…痛くしたらごめんなさい、先に謝っときますね」
「駄目よ、激しいのは仕方ないけど痛くしないで」
「気をつけます」
先生はくすくすと笑って、胸に触れて。ここ、噛むわよ?と言う。
「どうぞ」
宣言されてからだと身を硬くしてしまうな、さすがに。
「って乳首は反則です、そこはやめて下さい、すっげー痛いです」
「い・や♪ 大丈夫、簡単には千切れないから」
「本気で痛いのわかっててやってますよね、うー」
乳首も血が出るほどに噛まれて、噛み痕を5つほど新たにつけられて。
「これだけつけて浮気はできないわよね、うふふっ」
「そこまで信用ないですかー?痛たた…実はSですかっ」
「そうかも?なにか楽しいもの~」
仕方ない、独占欲と思えば可愛いものだ…マジ痛いけど。
私の涙目になっている瞼にキスをして楽しげだ。
「さ、寝ましょ? ちょっと寝不足なのよ」
「そりゃまあ…そうでしょうね」
「山沢さんの所為なの、わかってるわよね?」
「わかってますよ、わかってます」
「明日夜まで一緒に居てあげるから」
「お願いします」
軽くキスをされて、先生を懐に抱いて背を撫でる。
いつも思うが寝つきがいい。すぐに寝息に変わった。
ずっとこうしていられればいいのに。

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