忍者ブログ
百鬼夜行抄 二次創作

let

伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

91

自宅に戻り明日の支度をしてすぐに寝る。
翌朝、出勤して仕事を終え、出張先へ。
新幹線が通るようになって本当にこっち方面への出張が楽になった。
前は半日かかっていたからなあ。
しかし、現地から取って返す、それも新幹線のない時間帯となったら車、
関越自動車道で行くしかないな。まさに3時間程度しかいられないし、徹夜だろうけど。
それでも会いたくなったら行くしかない。
そんなことを考えているうちについた。
まずはホテルにチェックインしなければ。
安かったがそれなりのホテルだ。
食事は別。朝飯は適当な喫茶店行けばいいし。
さて、明日から回る漁港への道路を確認しなければ。
明日はまず北側にある川沿いの漁港に行くことになっている。
まあ、今回の出張で行く漁港へは1時間以内につくところばかりで助かる。
基本的に今回は挨拶回りだから気が楽だ。
ただ、話によっては夜に接待を受けたりがあるから遊びまわるのは無理だが。
まあ今日はメシ食ってごろ寝だな。
疲れた。
先生はどうして居るだろうなぁ。
ってお稽古してるに決まっているよな。
とりあえずメシ食うか。
ホテルの1Fにあるという酒がいい居酒屋を教えてもらった。
こりゃすごい。
メニューが酒だらけだ。
いや今日はそんなに飲んじゃいけないからちょっとだけね。
なに、3階で利き酒できる?
夜9時まで? よしよし、明日にでも行ってやろう。
こりゃあ知らいで決めたホテルだが良いな、良い。
今度先生を連れて来たいなあ、沢山飲ませて…うん、いいね。
とりあえず土産は酒になりそうだ。
おいしくメシをいただいて、酒も入っておやすみなさい。
早朝というか夜も開けきらぬうちに漁港へ。
漁師さんや漁協とのお話をすませる。
それなりにお話がついた。
今晩いかがですか?といわれ一度は断る。
再度すすめられて乗る。
呼びたいなぁと思っていた古町芸妓を呼んでくれたようだ。
うんうん、京都と並び称されただけはある。
さすがに東京の人は慣れておられる、なんて言われたが、
東京でそんなに座敷かけたことはないな。
酒を控えめに接待を受けて、踊りや三味線を楽しむ。
あ。先生を座敷に呼ぶの忘れてた。
帰ったらそうだな、宗直さんたちお姐さんに願って座敷かけるか。
早めのお開き。みんな朝早いからねえ。
俺もホテルに帰ってすぐに寝た。
翌日はお話のみなので昼間っから利き酒エリアを楽しんで。
さすがに3日目は夜の街に繰り出した。
って結局芸妓呼んだだけだったりするが。
置屋の電話番号を教えてもらってあったので直接連絡した。
料亭などの手配もしてもらって車も呼んでもらった。
明日は一応は休み、朝早く起きなくても良いってことで。
楽しく遊んでいると電話。先生から。
『ごめんなさいね、この間の茶碗、明日使おうと思ったのだけど…』
「ああ、仕舞ったところですか。鶴首釜の横の棚だったように思います」
『ありがと…山沢さんあなたどこに居るの。…浮気よね』
ガチャッと電話を切られた。
あ、若い子のくすくす笑い聞こえちゃったな、こりゃ。
リダイヤル2回、あー駄目か。
帰ったら大変なことになるな…乳首取れたらどうしよう。
よその土地のお姐さんたちだからね、ちょいと相談。
こういう嫉妬にはどう対応したらいいんだろうね。
女同士は良くわからない?まぁ通う男性の奥さんの気持ちと考えて。
やっぱり誠意かな。誠意だよね。
沢山愛してあげればいい、なるほど。
愛されてる自信を持たせる、なるほど。
夜遊び・芸者遊びをしない。うっそいつぁ難しいな。
こっちの遊びが好きだからねえ。
新潟に来たならば古町芸妓、と思ってきたんだよ。
そういうと嬉しいといわれた。
十日町芸妓連とかね、あそこは十日町小唄で有名だけども。
古町は京都と並ぶ良い芸妓だと聞いているからね。
「こちらは市川と市山さんと聞いてますがね」
「いやぁ今は市山だけらてー。わっては市川、踊れますいねよ」
古株さんか。
市川と市山、二人で踊り比べてもらう。
なるほど違う。ここまで違うとは

拍手[1回]

PR