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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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フロントから電話。
飯嶋八重子様からお電話がかかっております、だとさ。
繋いでもらって電話を受ける。
絹先生が今さっきこちらに向いて発ったそうだ。
受け入れて泊めてやってくれと。
「火曜日までにお帰し出来ないかもしれませんがその点は…」
『それはいいけどあまり酷いことはしないでやってくれないかい』
「出来る限りは」
電話を切ってフロントにダブルの部屋にチェンジしてもらうことにする。
スーペリアしか空いてなかった、しかたない。
移動し、21時前後に人が来るかもしれないので、来たら通してくれとお願いする。
それまでは少しでも寝よう。つらい。
21時を少し回った頃先生が来た。
起きてドアを開ける。
ソファに座るよう言い、手を洗うことにした。眠い。
先生は怒気を感じて少し怯えているようだ。
座っている後ろから首に手を回す。
喉に触れると息を呑んだのがわかった。
「来るなと言いませんでしたか?」
「ごめんなさい…でも…」
「なんですか?浮気なんかしていませんよ、わからない?」
「だって…」
深呼吸、落ち着こう。
携帯をとり、昨日の座敷の写真を見せる。
年寄芸妓数人と私の写真。
「これでわかりますか、浮気なんざしていません」
「でも若い女の子の声がしたわ、それは?」
「仲居さんです」
「そう、そうだったの。ごめんなさい」
「メシ食いましたか?」
「えっ? あぁ、まだよ」
「食いに行きますか、俺も腹が減った。腹が立ったからですけどね。それとも」
再度、喉に触れる。
「あなたを食べてもいいんですが、ね」
先生は怯えて身を縮めている。
「あの、ご飯、食べに行きたい、です…、山沢さん…怖い…から、よして」
「ちょっと待っててください、着替えます」
さっと着替えて先生の手を取る。
「メシ、行きましょう。和食か洋食かどちらが良いですか」
「和食でいいわ」
「居酒屋ですがいいですか」
「はい…」
食事処に連れて行き、先生が好みそうな酒を注文する。
いくつかの料理とご飯。
酒とメシのうまさに少し気分がほぐれて。
先生はほろ酔い、俺は満腹で部屋に戻った。
「あれ、そういえば鞄それだけですか?」
ハンドバッグしか持ってないじゃないか、泊まるつもりなら着替えは?
「慌てたから、お財布しか持ってないの…どうしよう」
うーん、この時間じゃどこも開いてないな。
とりあえずパジャマだパジャマ、俺の予備着せるか。
「あーパンツいりますか? 洗顔料とかもいりますよね」
戻る前に気がつけばよかった。
コンビニがあったはずだからそこで調達しよう。
明日ドラッグストアなりデパートなり行って買えばいいし。
一回分セットのお泊りセットとショーツ、ヘアバンドを購入。
部屋でパジャマに着替えさせて洗顔させる。
脱いだ着物は衣桁も着物ハンガーもないのでベッドの上で着物を畳み、
私のジャケットの中に入れておいた。
あとは寝るだけだ。
先生が髪を解いて戻ってきた。
ベッドに腰掛けて気恥ずかしそうだ。
パジャマ姿は見慣れないな。
「さてと、早いけど寝ますよ。入って」
ベッドの布団の中に連れ込んで懐に抱く。
少し身を硬くしているようだ。
「このまま寝るか、気絶するまでかどちらが良いですか?今日は選ばせてあげますよ」
顔を赤らめて迷いを見せる。
「あの、このままで…いいわ」
まあ疲れてるわな、茶事のあと電車でここまでだ。
しかも怯えてたし。
頭を撫でて、おやすみなさい、と声をかけて。
駄目だ、先に寝ちまう。
翌朝暗いうちに起き出して移動。
10万を渡して着替えを買うなり化粧品買うなりして待つように言う。
帰りたければ帰ってもいい。
気がかりだが仕事仕事、漁港へ足を伸ばして挨拶回り。
昼前、交渉も終わりホテルに戻る。
先生がいてほっとした。
「ただいま。買物してきました?」
「おかえりなさい、お化粧品とパジャマと下着だけ…」
「朝はどこかで食いました?」
「駅にあるカフェで食べたわ。モーニングセット。おいしかったわよ」
「そりゃ良かった、まだ腹は減りませんか?」
「んー、そろそろ空いたかも?」
「じゃなんか食いに行きましょう。何が良いですか?」
「ここの1階のレストラン行ってみたいわ」
はいはい。
先生は和食のイメージだけどイタリアンでもいいのか。
「あ。3階行ってみました?」
「ううん、行ってないわよ、どうして?」
「行ってないならメシの後いきましょうね」
店に入ってメニューを開く。
俺はステーキにしようか。腹減った。
と思ったら本日のピザとパスタが美味しそうだというのでペアセットに決定。
料理が来る間、昨日の茶事の次第について聞く。
なんとかの理由は糊か。糊が緩かったらしい。
乾いてたから緩めたら緩くなりすぎた、そういうことだな。
少し拗ねた顔つきで、そういう失敗もすべて俺の所為だという。
「帰って来いって言やぁ良かったんですよ。
 あの時間からなら夜中になりますがたどりつけてましたよ。
 あなたも怯えずに済んだんだ」
「今思うとそうよね、来てって言ったらよかったわよ」
料理が来たので半分ずつ食べながら会話を続ける。
「まぁ昨日は腹も立ちましたが。会えた事自体は嬉しいと思ってます」
「あら、本当?」
「好きな人が4時間近くもかかるのに、疲れてるのに来てくれたんですからね、
 嬉しくないわけないでしょう」
「昨日は本当にあなた怖かったわよ、首絞められるかと思ったもの」
「怖くしたんですもん。怖がってくれないと困りますよ」
「…怖がってるのがいいの?」
「えぇと、そういうときもあるかも」
腕をつねられた。
「怒ってます?」
「ちょっとだけね」
「可愛いな、そういうところも好きですよ」
「もうっ」
額を叩かれて。
「でも先生、私のためにお家の事や仕事をおろそかにはしないで下さい」
「してるかしら…?」
「お稽古休んだりとか…こんな風に来てしまうのは良くないことです」
「でも…あのまま木曜日までなんて待てないわよ」
「そういう時は一言、釈明しに来いと仰ってくださいよ。なんとかしますから」
「今度からそうするわ」
ケーキとコーヒーをいただいて。
「あ、そうそう。お釣。7万と4800円」
「あれ?化粧品そんなに安かったんですか?」
「いつものなくて。キュレルのトライアルキットお勧めされたの」
「ああ、あれは割りと合う人が多いそうですね」
「それと下地とファンデとアイブロウとリップと買ったけど良かった?」
「それはいつものあったんですか?」
「うん、そうなの」
「そりゃ良かった、合わないの買ってもしょうがないですもんね」
「ちょうどそろそろ買わなきゃと思ってたの。戻ったらお金返すわね」
「返さなくていいですよ」
「あら、だめよ」
「いいんですよ、それくらい払わせてください」
「ありがとう。そろそろお部屋戻る?」
「そうですね、一度戻りますか」
戻る道に3階へ連れて行く。
大量の酒に驚いたようだ。
「後で飲みに来ませんか?先生の好きそうなのもありますよ」
「あらー、楽しみね」
とりあえず一度部屋に戻って腹ごなしに…。
「抱いていいですか?」
くすくす笑いながら着物を脱いでくれた。
その間に手を洗って、自分も脱いだ。
「ね、山沢さんの使ってる化粧水、あれなぁに?」
「ああ。ここで売ってたんですけどね、あなたに合うかわからなかったから。
 コンビニのやつなら前使ったやつ有りましたでしょう?」
「お酒の化粧水ってどうなのかしら。味とかするのかしらね」
「さすがにしないでしょうよ」
そっと翳りに手をやるとすでにとろけるようになっていた。
「期待、してたんですか?」
「そうよ…いけない?」
深くキスをして。
「俺も期待してましたから」
リングのついた乳首を玩び、少しきつめに締める。
「ラブホじゃないんで大きい声出しちゃいけませんよ?」
濡れている所に指をすりつけて少し勃ってきた突起を刺激する。
ぎゅっと私の腕に爪を立てて、喘いで、可愛い。
「ねぇ、キスして、声、無理…」
口をふさぐようにキスをし、むさぼる。
痛ってェ、舌噛まれた。逝ったのか。
「ご、ごめんなさい、噛んじゃった…」
「うぅ…」
結構痛い。
腕を先生の口に押し当てて、激しく突起をこねる。
がっちり腕に歯が入る。
背中を引っかかれる。
強く噛まれること5回、手を休めると先生もちょっと涙目だ。
「酷いわ、わざとじゃないのに」
「わざとだったらもっと酷いことしますよ」
噛むんなら腕か胸かその辺にしてくれ。舌は駄目だ。
「落ち着きました?じゃ、中入れますね」
んっ、という声。
思わず出る声ってのは良いね。
中を堪能してゆっくりとなぶる。
耳元での荒い息、我慢して漏れる声。ぞくぞくする。
たかが4日しか離れてないのにこんなにも飢えていた。
一週間我慢してたら先生の家では出来なかったな、八重子先生に怒られる。
「好きです、愛してる…」
「んんっ、私、もよ…」
「嬉しいです。あなたのえっちな顔、もっと見たいな」
「やっ…それはだめ…」
「恥ずかしい?」
顔を赤らめて可愛い。
「そんなこと…」
「ほんとに、ほんとに好きですよ、あなただけです」
「本当?」
「ええ、ええ、疑わないで下さい」
「信じさせて頂戴…」
「いくらでも。腕一本でも足一本でも差し上げますよ」
「馬鹿ね、そんなことしたら困るでしょ」
「それくらいあなたを愛してて、信じて欲しいと思ってるんです」
「私、山沢さんの冷静さが嫌いだわ…」
「熱くなったりしてるでしょう?よく怒ったり拗ねたりしてるでしょうに」
「そうだけど…私ばっかり気にしてる気がするのよ」
ああ、確かにあまり先生が浮気してるんじゃないかという心配はしてないかも。
「茶会。男の方は呼ばないで欲しいな、とか思ったりしますよ。私だって。
 特に岡崎さん呼んだでしょう。あの方気があるんですよ、あなたに。」
「そうなの?」
「あの方、女性から人気ですからね、あなたを取られるんじゃないかと。
 私だってひやひやしてるんですよね。実のところ言いますが」
「あら…気がつかなかったわ」
「だからって気にしちゃ駄目ですよ。気が行くのは駄目です。許しませんよ」
くすくす笑ってる。
「山沢さんも嫉妬するのね、可愛いわ」
「俺は結構嫉妬深いんですよ。というか、からかうなら強くしますよ?」
「ん、だめ」
気持ち良さそうだ。艶だなぁ。
しばらく楽しんで俺の性欲が落ち着いた頃、3階に行かない?ということで、
先生に着物を着てもらって俺も服を着た。
「明日、俺は市場に行ったらそのあと暇なんでなんだったら湯沢行きませんか。
 そこから直接帰れば時短ですよ。夜9時前までなら一緒に居れます」
「湯沢?温泉? いいわねえ」
「塩沢に寄っても良いですね、確実な本物売ってますよ」
「あら、塩沢って近くなの?でも高いでしょう?」
「50もしませんよ、それくらいは買ってあげます」
「あら、そんなわけにはいかないわ」
「貢がせてくださいよ、ね?」
「駄目よ、それなら行かないわ」
「じゃ、気に入ったものが有ればってところで手を打ってください」
「しかたない子ねえ」
利き酒エリアに入ってまずは2000円分をコインに。
10枚ずつ持っていろんなお酒を試す。
先生の好きそうなのはこれとかあれとか…と説明。
それを飲んでみてくれる。
「あら、ほんと、おいしいわ」
私はここからスタート、と半ばあたりから飲み始める。
うっこれは酸味が強い。あ、これ辛い!
む、もうちょっとコインを足そう。1000円分追加だ!
「コイン足ります?持ってるから足りなきゃ言ってくださいよ」
「鶴齢ってどこにあるかしら、飲んでみたいんだけど」
「確か60番あたりだったような。ああ、あったこれだ」
入れてあげて渡す。一口飲んで。
ほい、とキュウリを渡すと笑われた。
「どこから持ってくるのよ~」
「え、そこに味噌と一緒にあるんですよ。塩もうまいですよ」
「あら、ほんと。お塩は見えてたけどキュウリもあったのね。気づかなかったわぁ」
「一杯が多いんなら半分助けますよ、数飲んでください」
結局20種くらい先生も試して、少し酔ってしまっている(笑)
そのまま酒売り場に移動して、好みの酒を色々と買う。
30本ほど選んで先生のお家に送ってもらうことにした。
ホテル側に向かうと食品も売っていて、どうせならと米や味噌醤油、
お土産になりそうな食品も買い込んで先生宅や自宅に送る。
「ね、お腹すいちゃったわ」
「ああ、もうそんな時間ですね、昨日のところで良いですか?
 それともどこか行きますか?」
「昨日のところでいいわ、もう動くのやだもの」
酔っ払いだから(笑)
昨日のお店、つまりここの下の階に移動して色々注文する。
頼まなかったメニューを色々と。
酒は梅酒を頼む。
メシも酒もうまくて、横には沢山飲んで酔って色っぽくなってる好きな人がいて。
幸せだなあ、しかもここは遠方ゆえに誰憚ることなくベタベタできる。
先生もにこにこと嬉しげだ。
ごちそうさまをして部屋に戻って。
先生はベッドに腰掛けてそのままぱたりと寝転がってしまった。
酔ってる酔ってる。
俺は服を脱いで歯を磨いて手を洗って先生の足元に。
草履を脱がせ、足袋を脱がせる。
素足の指先を一本一本舐める。
「あっ、ねえ、やめて。くすぐったいわ」
音をぴちゃぴちゃと鳴らしながら舐め続けていると喘ぎ声に変わってきた。
性感帯ひとつ見つけた♪
甲の足袋の縫い目に沿って痕がついてるラインを舌でなぞる。
「あ、ん、脱ぐから、そんなところ舐めないで、ねぇ」
「ここ、感じるでしょう?」
足首の痕のついたラインも丁寧になぞる。
「駄目よぅ、やめてくれなきゃ踏むわよ?」
「踏む…それもいいですね」
「……変態ね」
「ええ、変態です。踏んでみます?酔ってる内ですよ」
何か迷っている気配。
「踏まれたいのー?」
「あなたが女王様ってのもたまには良いかなってね」
「無理よぉ、そういうの。わからないもの」
「わからない?じゃ、しょうがないですねえ。
 ま、とりあえず脱いでてください。口濯いできます。
 足舐めた口でキスされるのは嫌でしょう?」
「うん…わかったわ」
先生が脱ぎ始めたのを尻目に再度口をすすぐ。
そばに行って今度はちゃんと唇に、耳に、首筋にとキス。
昼に締め付けを強くしておいたリングの所為で乳首が凄く勃っている。
こりこりと弄ると更にピンと勃って、先生からは喘ぎ声が出る。
背を撫でてその手を腰へやり、立たせたまま翳りに口付ける。
膝を突いて濡れそぼつ裂け目を舐める。
先生はやり場のない手をわたしの頭に持って行き髪を掴む様にして耐える。
膝が笑っているのを楽しみながらお尻を撫でたり太腿をなでたり。
「もうだめ、ベッド、行かせて。お願い」
「ここで逝ってからね」
「やっ、ああぁ、むりよぉ」
「支えてるから大丈夫、我慢しないでいいですよ」
「んんっ!」
ぐっと顔に股間が押し付けられて体重がかかる。
腕でしっかりと先生の体を支え、先生の痙攣が治まるのを待つ。
このまま倒れて床でこれやると顔面騎乗だよな。
ひょいとベッドの上に転がして伏せさせる。
背中を舐めつつ乳房を玩ぶ。
気持ち良さそうな声が聞けて嬉しい。
まるい双丘も撫でたりなめたりして楽しむ。
肌が綺麗で良いな。
割れ目に舌を沿わす。
窄まりに到達、音を立てて舐めると、そこは駄目、いやよという。
舌を少し押し込んで嫌がる声を楽しむ。
「ここ、いつか入れて欲しいっていうようにしてあげますよ」
「そんなこと言わないわよ!もう!」
「言わない人を言うようにするのが楽しいんですよね。
 こっちの穴だってほら、前はいれてなんて絶対言わなかったでしょう?」
と、膣のほうに指を入れる。
「んぅ、だって焦らすから…」
「自分でしたりしないんですか?もう今ならどこが良いかくらいわかってるでしょ?」
「出来ないわ、そんなふしだらな事」
「後で俺の前でして」
「そんなのできないわよ…ばか」
「見たいんだ、ねえ、してみせて」
「やっ、無理」
「あなたの淫らな姿もっと見せて。あなたのことすべて知りたい」
「私。こんなにえっちなこと…山沢さんとするなんて思ってなかったわ」
「思ってもない性癖が出たりするものですよ、だから沢山色々するんです」
「あの…排便とかは無理よ?」
「食糞とか塗りつけは無理でしょうね。
 でも出すのを見られるの恥ずかしいでしょう?
 それが気持ちよくなることもあるんですよ」
「やだ、もう」
「恥ずかしい、が気持ち良いにリンクすると楽しいですよ」
尾底骨のあたりをくすぐりながら中を刺激する。
大きい声が出ない程度に、いいところを探る。
「あっ、も、だめ」
きゅっとお尻の穴も窄まって逝く。
可愛いよなあ。
背面からやった後はキスしてちゃんと抱きしめないと嫌がるんだよな。
もてあそばれている気がするらしい。
でも酔ってる分いつもよりはちょっとえっちで可愛い。
「もぅ、なんで山沢さん、いつもそんなに冷静なのよ…」
「冷静?そんなわけないでしょう、ほら」
先生の手を私の股間に導く。
「あ、すごい…」
その手を引き寄せて一本一本丁寧に舐める。
音を立てて舐めるとなにやら先生が恥ずかしげだ。
俺のほうが恥ずかしいんだけどね、本当は。
先生がその指をぺろりと舐めた。
そのまま指と舌と、先生の舌を絡めて。
先生の舌から指に糸を引いて、その指をまた俺が舐めて。
「意外と…ぬめりって取れないのね」
「ちょっ、今更何を。何度も舐めさせてるでしょう、あなたの」
「だって舐めてる間にあなた色々するから!そんなこと気づいてなかったのよ」
にゅるっと先生の汁を掬って口へ持って行く。
「じゃ、ゆっくり舐めてみて?」
「いやよ、恥ずかしいわ」
そう言ってる先生の口に指を滑り込ませる。
しばらく舐めさせて、指を抜く。
「ほんとに中々取れないのねぇ」
「糸を引くほどの時はそんなもんですよ」
「あら、じゃ山沢さんもそれくらい、良いの?」
「ま、そういうことですね」
先生が私の股間にまた手をやり、ぬめりを楽しんでいる。
「すごい…熱い、ねえ、私のもこうなってるの?」
「そうですよ、熱くて軟らかくて滑らかで。自分で触って御覧なさい」
先生は自分の股間に手をやり、まさぐっている。
いいところに触れてしまったようで慌てるのが可愛らしい。
悪戯っぽい顔をしてこちらを見る、これはやばい。
くっ、自分のいいところは相手のいいところと気づいたらしく、私の突起を弄る。
我慢して耳元で囁く。
「酷いこと、されたいんでしたっけ?してあげましょうか?」
あ、弄る手が止まった。
刺激されてむずむずしてしまったじゃないか、あとで風呂で抜くか。
「私を弄ってないで自分でしてごらん、見てあげる」
「恥ずかしいから嫌よ、ね、お願い」
ぬめってぐちょぐちょの指で私の手を取り、股間に導く。
自分で触れてるうちに再度したくなったらしい。
しょうがないなぁ。と沢山愛してあげた。
「シャワー、浴びてきたらどうです?汗かいてるでしょう」
「一緒に入りましょ、ねえ、いいでしょ?」
ねだる可愛さに一緒に浴びることにした。
シングルの風呂はトイレ一体型だったがスーペリアはちゃんと風呂だ。
「もう、せっかく流してるのに!」
風呂でも少し愛撫して怒られるほどに楽しんでしまった。
ベッドに戻ると先生に早く寝なさいと撫で付けられる。
「明日も早いんでしょう?」
確かに早いけど明日一日くっついたらあとは木曜の夜までお預け、と思うと。
と言ったところ。
「いつもと同じでしょ。火曜にお稽古に来て、木曜にお稽古にくるんだから」
そういえばそうだった。
「でも嬉しいわ、そんなに一緒に居たいって思ってくれるなんて」
「恋人なんですから当然でしょう」
「恋人…」
「違いました? 先生はただの浮気のつもりでした?」
「えっ?あっ違うのよ、拗ねないで!そうじゃなくて恋人って言葉が新鮮だったから」
「ああ良かった、ただの遊び、浮気って言われたらどうしようかと」
「ばかね、そんなわけないじゃない。ほら早く寝なさい」
「はい…」
頭を撫でられていい気分で寝た。
朝、暗いうちに起きる。
今日は市場見学だ。
寝ている先生の唇にキスをして部屋に置いて行く。
中央市場に着く。
なるほど、新築したというだけ有って綺麗だ。
店舗のブースも広く、通路も広い。
先に連絡してあったのでせり場や店舗なども案内していただいた。
だけど仲卸業者が少ないことに驚いた。
たった17しかない。
「築地や京都と比べると少ないでしょうが地方ですから」
まあ、たしかにそうなんだろうけど。
業者が少なくて土地が広いから1店舗あたりが広いのか。
荷物がなくて暇な日は閑散として嫌だろうなあ。
そしてやはりここでもスーパーの直接取引が問題となって居るようだ。
どこも抱える問題は似たり寄ったり。
さて入荷するものはやはり東北・北海道のものが多いとか。
地物はそこまではないのかと思ったがただの時化だった。
色々と仲卸や大卸のお話を伺う。
10時半ごろ、お客さんたちも引けたようなので見学を終了して戻ることにした。
ああ、疲れた!
部屋に戻ると先生はもうちゃんと着物を着て化粧もしていて、綺麗だ。
「先生、綺麗ですね。ただいま。ちょっと待っててくださいね」
服を着替えてスーツ姿に戻る。
昨日買って置いた利休バッグに先生の財布の入ったバッグや化粧品などを入れて貰い、
湯沢からそのまま先生が帰れるように用意した。
「さて、と。忘れ物はないですね、パンツとパジャマは後日お届けしますから」
「そうね、多分ないわよ」
「で、先に飯食って塩沢行って湯沢行きます?」
「うーん、お腹すいちゃったしそれでいいわ」
「どこ行きます?」
「おそば食べたいわ。へぎそば、ここのあたりの名産よね?」
「はいはい、じゃ一度表通り出ましょう。ちょっとうまい店があるらしいんで」
一旦ホテルから出て駅前の通りへ向かい右折。
ほんとに近くにあった。
先生は天麩羅そば、私はそば御膳。
天麩羅そばは天麩羅が乗っているのではなく別の皿で出てくる。ざるそば方式だ。
私の頼んだものはそばと、丼物のセット。
ご飯を少なめにしてもらいひれカツ丼でお願いした。
お酒も頼み、昼酒うまいなあ。
満腹・ほろ酔い機嫌で塩沢まで。
新幹線に乗って浦佐で下車、乗り換えて塩沢へ。
うお、寒い!
聞くとあちらとは3度くらい違うらしい。
まっすぐ行って一本目を左折して直進、右手角にあると聞いてその通り歩くと有った。
織物体験も出来るようだ。
少しやってみるが中々に難しい。
いざり機もあり、上布を作るのに使うそうだ。
塩沢はいわゆる厩機を使うそうである。
西陣はすでに手織機ではなく力織機を使っている。
力織機は量産には良いのだが、上布のような湿度管理が必要なものは織れないらしい。
十日町小唄に有るように雪の間はいざり機や高機に座って織るものなんだろう。
ここと十日町はそう離れていない、似たようなものだろう。
まあどこも後継者不足、手間を考えると反物の価格が上がるのも仕方ない話といえる。
納得しつつ、反物も見せていただく。
さすがの本塩沢。
これ、いいな。と思うと先生も気になっていたようだ。
先生の肩に当てて貰うと顔映りもいい。
だけどあちらの人が首をひねる。いくつか出してきてくれた。
そのいくつかを当てると更に良い、うんと先生に合う物があった。
これでいくら?仕立て込みで25?買った!
採寸してもらい、前幅を少し広めにお願いするのはお茶の人ならでは。
勿論パールトーン加工や胴裏八掛も良いものをお願いする。
後日先生のお宅に送ってくださるそうだ。
私は私で気に入った反物を買う。
「それは8万5千円、B反だけど貴方の体格なら隠れますよ」
安い。どの辺がB反?と思うとちょうど帯で隠れるようなところに柄の乱れ。
こんな程度でB反扱いか。
反物としては流通させられなくて仕立て上がりなら流通させられる。
けれど仕立て上がりにするには勿体無い織地だからB反で売ってるらしい。
八重子先生にも何か買いましょうと言うと、バッグを買って欲しいといわれた。
本塩沢のバッグ、へぇ。
ついでにストールを買った。
お買物も終えて、湯沢に向かうことにする。
記念館を出てさっきのストールを先生に纏わせる。
外寒いしね。
電車に乗り15分、越後湯沢へ。
湯の街、湯沢。
一応宿は取ってある。
だけど夜9時になったら先生をお返しせねばならない。
本日の一人寝は確定事項である。
宿に行く前にで駒子の湯へ。
脱衣所で男性はあちらです、などといわれ先生にすごく笑われる。
今日は女物のスーツなのになあ…。
ざんぶりと湯を楽しんで、あたたまって。
それから宿へ移動する。
駅から5分もかからないここにしたのはやはり利便性だ。
先生をお返しする段になって離れ難くとも、なんとか新幹線に間に合わせることが可能。
中々に良い宿で、普通に先生と泊まりたくなってしまった。
部屋に露天風呂もついている。
まずは大浴場のお風呂へ。
気持ちが良い。やはり宿の風呂のほうが落ち着くね。
「あら…もうこんなに薄くなってるわねえ…」
胸の噛み痕か。
「部屋に戻ったらまた噛みますか?」
「そうね、浮気されちゃ嫌だもの」
「…まぁいいか」
「なぁに?」
「なんでもありませんよ。しかし、綺麗ですね、先生」
「あら、嬉しいわ」
「肌も綺麗だし、白いし。だから温まるとピンクになる」
あ、顔も赤くなった。
パシャッと音をさせて先生が私の肩に手を置いて。
「ね、帰る前に…」
ガラガラッ!
先生は慌てて俺から離れた。
うう、他の宿泊客かっ。
「そろそろ上がりますか?」
「うん、そうしましょ」
体を拭いて、ふと見ると先生、背中が拭けてない。
さっと拭いてあげて浴衣を羽織らせる。
部屋に戻って布団にごろりと転がると先生が上に乗っかってきた。
「なんだ、さっきの帰る前にって、してほしいってことでしたか?」
「恥ずかしいわ…」
「可愛いな。壊してしまいたくなる」
求められることの嬉しさよ。
わかっているのかな、こんなに嬉しいのを。
「でもね、もう少しでメシの時間なんですよね」
「あら?あらそうなの?」
「そうなんです、だから食べた後に、ね?」
「じゃ着替えないといけないわね」
宿の浴衣ではだめかというと、はだけたときに私以外に見せるのが嫌という。
なんという嬉しがらせを言うんだ。
もうなんというか、言葉に出来ない。
あ、わかった、こういう時に格好いいことの一つも言えないから不安を抱かれるのか。
「後でたっぷり見せてくださいね」
「…ばかねえ。ほら山沢さんも着替えて」
「ん?俺も?」
「だってあなたのも見せたくないもの」
あ、さいですか。ささっと着替えて一緒に飯を食べに行く。
おお、和食かと思ったらちょっと違った。
ワインにするかお酒にするか。
お酒だなお酒。
軽くいただいてご飯を食べて。美味しいなあ。
先生も嬉しそうに食べていて幸せを感じる。
食後部屋に戻って脱がせる。
「綺麗だ…」
「そんなにまじまじと見ないで。恥ずかしいわよ」
「可愛いな…」
何度しても、ちゃんと脱いだときは胸と股間を手で隠すんだよな。
丸みを帯びた肩に手をやって唇に軽くキス。
首に、鎖骨に、とキスを落としていくと私のシャツを握り締めて息を荒くする。
胸元、乳房、乳首、お腹、おへそと下げていくとお布団に、と言われた。
押し倒して再度唇にキスし、耳元で囁く。
「好きです」
「ねぇ、一度でいいの、名前で呼んで…」
「……絹、愛してる」
「嬉しい…久さん」
先生から深いキス。うぉう。
最近甘えてくれることがあってすっごく嬉しい。
嬉しくてつい優しいえっちをしてしまう。酷いこともしたいのに。
熱中して愛していたらアラーム。
え、もう9時!
「先生、帰る用意しなきゃ!身づくろいして帰らなきゃ今日中に着けませんよ!」
「いやよ、帰りたくないわ。もっとあなたと一緒に居たいの」
「だけど今日帰らないと」
「明日は別にお稽古じゃないもの、帰さないで」
「いいんですか?」
「いいの。それとも山沢さんあなた私を帰して何かするつもり?」
「ちょ、なんでそっちに話が行くんですよ、もう」
「女の人呼ぶの?」
「なんで好きな女抱いてんのに帰して、他の女呼ぶんですか」
「だって帰したそうだもの」
「本当は帰したくはないですよ。もっとあなたとしたいんですから」
口を封じるためにキス。
「なんであなたそんなに俺が浮気してるって思うんです?」
「女の人の扱い上手でしょ…だからそういうの、慣れてそうだもの」
「慣れてなんかいません。エッチのほうは手探りですしねえ。
 ほら。最初の頃。あのころはあなたのいいところがわからなくて結構大変でしたよ」
「えぇ?あら、そうだったの?翻弄されてたわよ?」
「今だから言いますが一杯計画練って手順確認してましたからね」
「イメトレ? そんなことしてたの? なんだか可愛いわねぇ」
「そんなことしないとあなたともこういう関係になれなかっった。
 あなたが好きで、手に入れたかった」
「過去形?」
「ええ、今はほら、あなたは私の腕の中だ。逃げないで下さいよ。愛してます」
「逃げたりなんてしないわ…久さんも私だけ見て。他の女の人なんて見ないでね」
「…うーん」
「なんでそこで即答しないのよ」
「いや八重子先生とか生徒さんを見ないというのは現実として難しいなと」
「もうっ!そういうことじゃないでしょっ。性的な目で見ないで!」
「ああ、それなら守れます、良かった」
「お母さん見ないでなんてお稽古にもならないじゃない。
 もう、笑えて来ちゃったじゃないのよぅ~」
「あなただけだよ、絹」
引き寄せて耳元で囁くと笑いが止まって少し震えたようだ。
「泊まるんなら、明日の朝食頼まないとね」
「あ、えぇ、そうね」
フロントに依頼する。
食材はあるらしく、この時間からの連絡なら間に合うようで良かった。
ただまったく同じものとはいかないそうで。
ま、そうだよなあ。
「ねぇ、山沢さんも脱いで…」
スラックスを脱ぎ、カッターを脱ぐと先生がきちんと畳んでおいてくれる。
その間にブラやショーツを脱いだ。
ああ、肩が凝った!と一つ伸びをしたら先生に股間を触られた。
うわわわわ。
「そんなに驚いたの?」
「いや、ね?あなたからこう、触られるのはちょっとね?」
私のものでぬめった指を私の口に押し付けられた。
たまには逆をやりたいのかな。
先生の指を丁寧に舐め取り、手の平、手首、肘の内側と舐めるとあわあわしてる(笑)
脇の下も舐めてやれ。
「きゃっ。そんなとこ舐めないで、くすぐったいわ、だめ」
「ほら、逃げないで?私の腕の中にいて」
「でも脇は駄目よ~くすぐったいもの。そんなところよりキスがいいわ」
先生の頤に手をやって深く長いキス。
舌を絡めて。
指を割れ目に滑り込ませる。
「さっき舐め取ったのにもうこんなになってる。自分でもわかるでしょう?」
こくり、とうなづく先生。可愛い。
「立ったままがいいですか?それとも四つん這いがいい?」
「仰向けで普通にって選択肢はないの?」
「さっきしたしなーと。ああ、座って膝の上はどうですか?」
「それならいいわ」
ひょいと座ると対面で座ってきた。
ええい、そうじゃない、対面だと弄りにくいってば。
「向きが違いますよ。私に背を向けて座って」
「キスできないもの」
「結構キス好きですよね。背中向ける方が密着率はいいのに」
「あら?そういえばそうね、でも私こっちのほうがいいわ」
「ま、なんでもいいですけどね」
「投げやりね」
「どんな格好でもいいですよ、あなたがこの手から逃げないなら」
「酷いことされたら逃げるかもしれないわよ?」
「逃げたらもっと酷いことしますよ? というか怖いことするかと」
「怖いのはやだわ…」
「だからおとなしく食べられてください」
乳房を玩び、乳首を舐めて、歯を当てて楽しむ。
反る背中を撫でる。
やりにくいが翳りに手を滑り込ませて弄る。
お尻側から逆の手を持っていって両手で玩ぶと先生が私の頭を掴む。
「そんなの…いや、だめ、…変な、感じ…」
「他の人にもされてる感じがする?」
「うん、だから、やめて…」
「大丈夫、私の指ですから沢山感じて。気持ちよくなればいいんですよ」
首を振って嫌がりつつも凄く感じてしまっているようで、いつになく濡れている。
いつもより早く逝ったな。
「もう…ばか。酷いわ。…キスして?」
求められるのも嬉しくて唇をむさぼる。
「もっと酷いことしますからね、今から」
「えっ、やだわ…」
「なぁに、これだけですよ」
手拭を見せる。
「それをどうするの?」
「目隠し。それだけです」
「それくらいなら…」
半分に折り、それを三つ折にする。
「自分で出来るならしてください」
俺が締めると強すぎるかもしれないからね。
しゅっと自分で目隠しを締めて、首を傾げたりしている。
「見えますか?」
「ううん、見えないわ」
くくっと笑うと先生は焦り始めた。
「あ、あの、怖いことはよしてね…」
無言で背中に指を伝わせる。
あっという声、背中をそらせる。白い喉にキス。
普段より反応があって楽しい。
乳首に急に触れたり、お尻を揉んだり。
その度にビクッと反応する。
翳りに手をやって突起に軽く触れるだけで逝ってしまった。
指を軽く中に入れたり、また乳首を弄ったり。
奔放にあちこちを玩んで嬌声を楽しむ。
何度か逝ったようだ。
そろそろ辛そうなので最後の一回、とばかりに中で逝かせる。
くったりと私にしがみついて、可愛らしい。
目隠しをはずしてあげる。
「よく逃げませんでしたね」
「ほんと、ひどいんだから…」
「逃げないのは怖い事されたくないから?」
「違うわよ…怖いのは嫌だけど」
「怖いのは、嫌?」
懐に抱いたまま気配だけ変える。
「い、いやっ! 怖い!」
「このまま愛してあげようか」
「いやよ、やめてっ。お願いだから」
「なんてね」
気配を戻す。
「もうっ、なんでこんなことするのよ…逃げなかったのに酷いわ」
「あなた可愛いんですもん、嫌がって怯えてるときも」
「ほんっとに酷い人ね」
「ええ、酷いんです」
「でも…こんなに噛んでも怒らないのね」
と先生が出張前に私の胸へつけた噛み痕に触れる。
「あなたが私を所有したいとつけるもの、何で怒りますか」
「本当は…お仕事やめてうちにずっといて欲しいくらいなのよ」
「うーん、そうしたいのは山々ですが」
「無理なのはわかってるわ…言ってみただけ」
「定年になったら転がりこみたいですねぇ」
「あら、そんな頃まであなた私で満足できるの?」
「共白髪と行きたいところですね」
「ほんとに?嬉しいわ」
「それまでに俺があなたに嫌われてなければですけど…」
「嫌いになるようなこと、しないでね」
「ええ、できるだけ気をつけましょうよ」
もう一度お風呂に入って寝ようということになった。
「大浴場?部屋の露天?どっちがいいですか?」
大浴場がいいという。んじゃちょっと宿の浴衣でも着るか。
「あ、待って」
「どうしました?」
うっ!胸、噛まれた。
「とりあえず、一つだけね。帰るまでにもっとつけてあげるわ」
「はい。そうしてください」
とりあえず風呂へ行く。
先生の胸にはリング、私の胸には歯形。
「ねぇ先生?風呂で見られるのはいいんですか?」
「あらだってお風呂で他の人の体、性的に見ないでしょ?」
見る、見るよ!
ざっと髪と体を洗い終わると先生はまだ髪を洗い終えたところだ。
先生の背中を洗ってあげて前に手を伸ばしリングを一度外す。
少し感じてしまったようだ。
そのままそっと股間に手を伸ばそうとする。
「駄目よこんなところで」
叱られてしまった。
まあ誰かきたら困るよな。
他の部位を洗ってすすいであげて、湯に浸かる。
ふうっ。
のびーと体を伸ばして。
先生も気持ち良さそうにしている。
「やっぱり綺麗だなぁ」
「あら…」
恥ずかしがって可愛いな。
にこにこしてたら他の方が入ってきた。
会釈。
と、その視線が私の胸へ。
先生の顔へ。
ええい、見るな!
相手は慌てて目をそらし、先生は恥ずかしそうだ。
「そろそろ上がりますか?」
「ええ」
風呂を出て浴衣を着て部屋に戻る。
ちょっと温まり足りないと部屋の風呂にも入ることになった。
二人で入っているとまたしたくなるわけだが。
「見られちゃったわね、これ」
と先生が私の胸に触れる。
「あなたがつけた、と思ったかな」
「恥ずかしいわ…」
「堂々としてりゃいいんですよ。知ってる人が居るわけじゃなし。
 私の所有者だ、と」
「いいの?」
「なにがです?俺は先生が独占したいと思ってくれたこと、結構嬉しいんですけどね」
「私のもの、って人前で見せていいのかしら…」
「そういうところ、女性だなあと思いますね。
 男はね、この良い女は俺のだって見せびらかしたくなるんです」
「そういうものなの?山沢さんも?」
「ええ、私もどちらかというと見せびらかしたい口です」
「あらあら、そうなのねえ」
「でも見せびらかせない。だからこそのリングですね。
 お風呂上がったらまたつけてくださいね。今度新しいの買ってあげますから」
「はい…」
恥ずかしがってて可愛い。
思わずキス。乳房を揉んでしまった。
「あっ、だめ、もうつらいわ、私そんな体力ないわよ、今日はもう駄目よ」
ふうっと一息ついて。
先生の尻を膝に乗せる。背中から肩を抱いてつぶやく。
「もうこのままあなたとずっといられたら。
 明日の心配なんてしなくてすんだらいいのに」
「お互い仕事も有るからむりよねぇ」
「ですねえ。そろそろ上がりますか?」
そういいつつ乳首を弄る。
「ん、だめっていってるじゃない」
うなじに舌を這わせる。
「だめ…」
「ごめんなさい、我慢できない」
乳首を責めて喘ぎ声を楽しんでいると、ビクッと体がはねた。
え、逝った?
「今もしかして…胸だけで逝けました?」
「恥ずかしい…」
開発成功!嬉しい!
って茹だる!暑いわ!
のぼせそうなので慌てて風呂から出して。
くったりしている先生の体を拭き、浴衣を着せて布団に運ぶ。
「もう、だめっていったのに…」
「すいません」
横に寝転がると浴衣の胸をはだけさせられた。
「噛んであげる」
う、わ、色っぽい。
どきっとしたが、痛みに押しつぶされる。
血が出るまで噛むとか絶対実はSだ、絶対!
前回噛んだのとは違う方の乳首を噛まれた。
今回も5つの歯形、血が滴る。
それを舐め取られて、ぞくっとして乳首が立つ。
「仕返し、しちゃおうかしら」
先生が私の乳房を揉む。
「そんなことしたら明日立てないほどにしますよ?」
「あら…それは困るわ」
手が引っ込んだ。可愛い。
胸を仕舞って先生の頬をなでる。
「もう疲れてるんでしょう?寝てもいいですよ」
「そうね、おやすみなさい」
軽くキスして。
「おやすみなさい」
懐に抱いて寝た。
いつも起きるような時間に目が覚める。
ちょっと散歩してこよう。
ふらりと抜け出し宿周辺を歩く。
真っ暗だ。
空を見上げると曇っている。今日はきっと寒くなるな。
散歩しても体が温まらないので戻って大浴場に行く。
いてて、傷に湯がしみる。
温まったので出て部屋に戻る。
もう一寝入りしよう。
先生は…良く寝ている。寝顔を見るのも好きだ。
横にもぐりこむと抱きついてきた。
「どこいってたの?」
「何だ、起きてたんですか」
「お布団に入ってきたので起きたのよ。なにしてたの?」
「散歩。意外と寒くて風呂も。明日きっと寒いですよ」
「そう…」
「まだ夜中ですから、寝ましょう?」
キスしてきた。
「随分甘えたになりましたね。可愛いな。そんなあなたも」
「ねぇこんな…嫉妬ばかりしてて嫌いにならない?」
「嫉妬もして貰えんとかそれすでに終ってませんか。
 凄く信用されてるならそれはそれでありですが」
「そうなの…?」
「嫉妬してるあなたも可愛いと思ってますよ。だから大丈夫、安心して」
「うん…」
懐に抱いたまま頭を撫で、背中を撫でる。
しばらくして寝息。
まぁたしかにしょうもないことで疑うな!と思うこともあるわけだが。
こうやって懐に入られたら可愛いとしか思えなくて困る。
俺だってかなうことならその笑顔、誰にも見せて欲しくない。
お稽古つけてる間は無理だよなあ。
八重子先生の年になっても無理だろう。
わかってるから言わないが。
寝顔を見ているうちに二度寝。
朝。
ふと目を覚ますと懐に先生がいない。
あ、着物は有る。風呂か。
大浴場へ行くとやっぱり入ってた。
「あら、おはよう」
「おはようございます」
先生がくすくす笑ってる。
「どうしました?」
「ここ、かさぶたになってるわね」
「ああ、昨日血が出てましたからね…」
「かさぶたってめくりたくならない?」
「駄目ですよ!」
「めくらないわよ~」
オホホ、と笑ってる。からかわれてるなー俺。
お風呂から上がって部屋に戻り、身づくろい。
先生は着物に、私はシャツとスラックスを身につける。
朝御飯だ。
二人ともちょっとずつ違って、少し先生の方が良さそうなものを使ってあるのは。
もしや格を考えてくれたかもしれない。先生と呼びかけてるし。
美味しくいただいて、もう一度部屋の風呂でまったりとして。
そろそろチェックアウトだ。
支払いをして宿を出る。駅のホームまで見送りで着いてゆく。
帰りたくなさそうだ。
「明日、先生のお宅に顔出しますから。だから待っててくださいね」
「必ず来てね、待ってるわ…」
「じゃあ」
「また、ね」
新幹線を見送って、私は新潟へ。
あちらで最終日は宴席があるんだよね。
実はキャバクラと決まっている。
八重子先生には日程説明で言ってあるんだが、絹にはいわないと言ってくれていた。
ばれたときが本気で怖い。新潟の宿へ戻り少し寝る。
携帯が鳴り目が覚めた。先生から帰着報告。うむ、よし。
そろそろ起きて昼飯食おう。
イタリアンでゆっくりランチ。
やっぱり今日は冷えるなぁ。
すこし観光。
夜。迎えが来てキャバへ。
…セクキャバかよ。
おっさんども自分たちが楽しみたいんだな!?
女の子がはべってくれて触っても良いのよ~とか言われる。
横に着いた女の子に女だから触ってもねぇとか言うと嘘ーと言われたり。
まぁネタになるし雰囲気は楽しんでしまえ。
触らんけどな!
二次会は今度はピンサロらしい。
せめて三次会にしてくれよ二次会は飲もうよ!
さすがにそれはお断りして、宿に戻った。
もう少し飲みたいので1階でつまみと酒を頼む。
いくつか食べて3合ほど飲んで部屋に戻ってベッドに転がる。
んー。明日早めにチェックアウトして早く先生に会いに行こう。

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