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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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浮気?

今日は近くまで来たからと山沢さんのお宅へ寄ってみる事にした。
鍵を預かってるから出来ることよね、なんて。
もう帰ってるかしら?
急に行ったら吃驚しちゃうかしら?
吃驚させてもいいわよね。
ふふっと笑えて山沢さんのお宅へ。
鍵を開けて入ると玄関にパンプスが。
あら、どこか行く予定でもあるのかしら。
「アンッいいわ、イク、いっちゃう~」
嬌声がベッドルームから。
え?まさか山沢さん、浮気してるの?
激しい喘ぎ声が聞こえて、ドキドキと、そうっとドアに手を伸ばして。
踏み込むべき?帰るべき?
「なにしてんですか?」
「キャッ」
後ろから急に声を掛けられて吃驚して。
「し、心臓が口から出るかと思ったわ…」
また喘ぎ声。
「ああ、もしかして浮気してるとか思いました?」
「思ったわよ…」
「ビデオのダビング中。それとついでに見てたんですよ。今トイレ行ってただけ」
「あ、そうなの…それで」
「どうぞ」
と、ドアを開けてベッドへ連れて行かれた。
嬌声に振り向くとドア側の壁にパソコンがあり、そこから声が出ている。
着物を着た女性が縛られて、そのままえっちをされている。
「あ…」
しゅる、と後ろから山沢さんが私に縄をかけた。
「この通り、してあげますよ。私を疑った分です」
「ご、ごめんなさい、でも」
「ダメ、ゆるさないよ」
「ひっ」
首に手を掛けられて、山沢さんが怒っているのが伝わってくる。
どうしよう…。
「あのっだめなの、今日生理で」
「え?あー…じゃあしょうがないか」
そういって縛り始めた縄をほどいてくれた。
ほっとしたけどやっぱりまだ怒ってるみたい。
どうしたらいいのかしら。
パソコンからはずっと喘ぎ声とエッチな映像が流れていて気まずいし。
視線を伏せていると、ふぅ、と溜息が聞こえ手を掴まれて外に連れ出された。
「お茶飲みにいきましょう」
そういって近くの喫茶店へ連れて行かれて山沢さんがコーヒーを二つ頼む。
「コーヒーでよかった? お腹はすいてないかな」
うん、とうなづくと笑いかけてくれた。
すぐにコーヒーが来て、一口。
「あと10分ほどダビングにかかりますから。それ終ったころ戻りましょう」
あっ、だから喫茶店なのね。
「疑った罰は今度うちに来たときにね」
にこやかにいわれて怖くなった。
何をされるのかしら。
コーヒーを飲み終わって家へ。
お手洗いを貸してもらってリビングに戻った。
「今日のところはお帰んなさい。それとも家まで送りましょうか?」
「一人で帰れるわよ…」
怒ってる山沢さんと車で1時間半はやっぱり怖いわ。
いつもそうだけど。
「ほんとは帰したくないんですけどね」
そういってキスされた。
ドキドキする。
山沢さんは怒ってても大事にしてくれるのよね。
だから好きなんだけど…。
「じゃ、明日。お稽古来るのよね?」
「勿論行きますよ」
「待ってるわ」
そういって山沢さんのお宅を辞去した。

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