翌日は土曜と言うこともあり忙しく、慌ててお稽古へ向かう。
急ぎ挨拶して水屋を整えた。
順々に生徒さんが来てお稽古が進む。
俺のお稽古も終り水屋を片付け夕飯を取った。
すぐに先生を連れて俺の家へ電車で戻ることに。
明日朝からでも、と言ったが朝ばたばたするのが嫌だからと。
ま、確かに暑いし雨気だしで朝用意するのは面倒くさい、その上の1時間半電車では。
二人で電車に乗り座っていると先生が寄りかかってくる。
クーラーが効いている分温かみが気持ちよい。
手に触れてくる。
ひんやりとした指先。
包み込むように握って袂で隠す。
先生は知らぬ振りして窓の外を眺めている。
俺は車窓に映る先生の顔を見つめて降車までぼんやりしていた。
このままどこか遠くへ…いやダメだ、それはしてはいけない。
せめて律君が独り立ちをしてからの話だ。
乗り換えて家に帰宅した。
電気を付けると先生が眉をしかめる。
あ、新聞散らかしたままだ。
「片付けるの手伝うわ」
「うわ待った、ストップ!」
「なぁに?」
「あれ、全部一枚一枚畳むんですよ。だから片付けないで下さい」
「それならそれで手伝うわよ?」
「手、汚れるから。とりあえず着替えて暇なら寝転ぶなり何なりしてて」
「そう? じゃあ」
先生が和室へ行って着替える間に新聞に手をつける。
一枚ずつ離して畳み積み上げ袋に入れていく。
まだ終らないのを見て先生は俺の背中にもたれかかってきた。
「眠いなら少し寝る?」
「眠くはないわよ」
「じゃもうちょっと待ってて」
「うん」
ガサガサと作業を続け10分ほど経った。
暇と見えて人の腹を揉むのはやめてくれ、くすぐったい。
暫くしてやっと終った。
先生が離れてやれやれと手を洗いに立つ。
無駄に時間を使ってしまった。
戻ると先生がお茶を入れてくれててありがたく頂く。
「疲れてる?」
「お稽古してそれから移動だもの。あら? でもあなたいつもそうよね」
「基礎体力の違いでしょうね」
「そうかも」
湯飲みを片付けて俺も着替え、先生の後ろに座る。
「さて、今からして明日展覧会行けるのかな」
「行けなかったらどうしようかしら」
「疲れてたみたいで寝ちゃったとか言いますかねぇ」
「お母さんにはばれるわよね」
「ま、仕方ないでしょうそこは」
ごそごそと胸をまさぐる。
柔らかくて気持ち良いなぁ。
暫く弄っていると体臭が立ち上ってくる。
体温が上がるとどうしても昼にかいた汗が匂うんだろう。
だけど不思議と好きな女だからか臭いとは感じない。
むしろ好きな匂いだ。
あと匂い袋なのか防虫香なのかはわからないがそういう匂い。
先生はそんな匂いよりも俺の動かす指に翻弄されて少し膝が崩れてきている。
浴衣の衿を広く開けて首筋から肩にかけて舐める。
もう少しで胸が見えそうだ。
普段は布団の中だけだから後ろから抱くのは久しぶりで少し興奮する。
そろりと裾を割ってはだけさせると色っぽくて素敵だ。
お腰の中に手を差し入れると温かくて湿っている。
指先がかすかに毛に触れるとビクッとして俺の腕を掴んだ。
指を動かして微かに、かすかに触れて反応を見る。
楽しい。
「足、開いて」
葛藤してるのを見るのも愉しい。
「ん? 犯して欲しいのかな?」
そう言うと慌てた様子で、だがそっと膝を開いた。
指をもぐりこませる。
「あっ」
「ほら、こんなにして…荒々しくされるのも好きなんじゃないの?」
「んっいや、違、うっ」
気持ち良さそうだなぁ。
「ほら、膝を立てて開いて。あの鏡に映るようにね」
少し体の向きを融通して鏡に映るようにした。
はっ、と見て自分の状況を認識したらしい。
浴衣を肩まで露わにされ乳には俺の手が蠢き、裾は乱れてはだけた腰巻と俺の腕。
とろり、と指がぬめる。
恥ずかしがっていて可愛くて。
耳を舐めると声が出た。
そのまま暫く玩び、弄り、十分に満足するまで責めた。
ぐんにゃりと力の抜けた先生を抱えて風呂に入る。
ゆっくりとなでて洗い、頭を洗っていると寝息に変わっていた。
可愛いなぁ。
濯ぎ終えてきっちり拭き取り洗濯できている寝巻きを着せてベッドに入れた。
横にもぐりこんでお休みなさい。