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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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476

熟睡されてからランプをつけて先生の股を開いて工作。
できるだけ根元から切っていく。白いのを。
「うん…ん…、んん?」
あ、起きた。
「静かに、静かに」
「やだ、もう…何してるのかと思ったわ」
「寝てて良いですよ」
「ばか、寝られない…」
「じゃあ動かないでくださいね」
一本一本探り分けてきっているとほころんできた。
「誘ってるみたいだ」
ひくっと動く。
「久さんが触るからでしょ」
毛を掻き分けるととろりと光る。
ちゅっと吸い取ってやった。
甘い。
髪をつかまれた。
「離しなさい。もう少しだからね」
手が緩む。
「それともこれ、全部そっちゃおうか」
「そ…、そんなのダメ…」
切り終えてから軽く逝かせ、後始末。
添い寝を再開すると俺の乳首を捻り潰す勢いだ。
「何してんですか」
「寝てたのにあんなことして…」
「それもこれも皆あなたが愛しいからですよ」
キスをすると手が離れていった。
「ばかね…」
背中を撫でて寝かしつける。
すぐに寝息に変わった。
うーん、可愛い。
暫く見とれてると眠気が下りてきたので寝た。
翌朝、先生は意外と早くに目が覚めた。
俺の着替えてるのを布団の中から見上げて、まだ眠たげで。
「もうちょっと寝てて良いですよ」
「良いわ、もう起きるから」
大きなあくび。
軽くキスをして先に台所へ出た。
朝は冷える。
まずはご飯を炊いて冷蔵庫を見る。
特に何かってものはないので八重子先生の献立に従っとこう。
普通の和朝食。
作ってるうちに先生が来た。
「何か手伝うものある?」
「あ、じゃ味噌汁頼みます」
「はい」
割烹着をつけると主婦って感じだよなぁ。
暫くして作り終え八重子先生たちを呼びに行く。
朝の冷え込みの所為で皆布団から出たくなかったようだ。
いつもならもう出来てる身支度もまだで。
「律君、お味噌汁冷めちゃうよ」
「あー…はい」
なので朝御飯は少し遅くなった。
食事の後、先生が庭に下りて花を摘んでいる。
秋花を活けて。
似合うなぁ、美人さんと秋の野花。
ゆったりとした日曜を楽しんであっという間に夕方になってしまった。
楽しい時間は過ぎるのが早い。
先生に見送られて帰宅すると寒々しきわが部屋。
独り身はわびしい。
先生と住めたら良いのに。
ストーブをつけ、土曜に散らかしたものを片付けてベッドに転がる。
明日仕事行きたくないなぁ。
と言うわけにもいかないから寝るか。
おやすみなさい。

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475

翌朝は普通に出勤したところ暇だった。
なので合間合間、社長に旅行の話を聞かれた。
京都土産に定番の八橋がよかった? といえばあんなのいらん! と言われたが。
今回は新定番の京ばあむを3つ買ってきた。
抹茶と豆乳のバームクーヘン。
オッサンと若い兄ちゃんばかりだから和菓子は喜ばれない。
適当に切り分けて俺も一切れ食べた。
うまいね。
仕事が終わって飯を食い、風呂に入って着替えて先生のお宅へ向かった。
「あら、いらっしゃい」
「お邪魔します」
「昨日お土産届いたわよー、あんたも食べる?」
「後でいただきます、今満腹ですから」
「そう? じゃ二つだけ出すわ」
「バームクーヘン、昨日孝弘さんといただいたよ」
「どうでした?」
「意外とおいしいもんだね」
「そりゃ良かったです」
「それと利休バッグ、良いね、あれ」
「あぁ、それは先生のお見立てです。数奇屋袋と悩んだんですけど」
会話を交わしていると宅急便、先生がはーいと言って俺に取りに出るよう言った。
あ、旅行の荷物。
受け取りにサインして引き上げる。
八重子先生が開けて始末してくれるそうで俺は水屋へ入った。
ボストンはね、自分で持って帰ったから。
後は着物と下着しか入ってない。
先生の荷物もそんなものだ。
整えてお待ちする。
すぐに先生、生徒さんが来られて稽古を開始した。
すいすいとお稽古は進みあっという間の夕方、皆さんが帰られた。
それから俺にも稽古をつけてもらってから水屋の始末をする。
いつもどおり。
夕食をいただき、洗い物を持って帰った。
翌日は普通に仕事をして帰宅して…すぐに寝た。
なにか疲れてたようだ。
さて土曜は忙しく、さすが行楽シーズンではある。
おいしそうな天然の鯛1枚とマグロを連れて帰ることにして仕事終了。
帰宅して風呂に入ってから先生のお宅へ。
八重子先生に渡すと喜ばれた。
いつものお稽古の後、鯛は俺が造った。
薄造りにして塩ごま油で食べていただく。
先生も八重子先生も嬉しそうだ。
律君は中トロをうまそうに食べてる。
若いから脂っこくても大丈夫なんだろうね。
食後のおやつに、と土産の中からラングドシャを先生から貰う。
濃茶のラングドシャの間にホワイトチョコ。
マールブランシュの茶の菓だ。
これうまいんだよね。
団欒していると律君が戻ってきた。
「お風呂あいたよ」
「じゃ入ってこようかね」
八重子先生が入りに行って律君が座る。
「はい、あんたも食べるでしょ」
「あ、ありがと。凄い色だね、これ」
「おいしいのよー」
「へぇ…あ、ほんとだ」
テレビを見つつまったりと。
「あ、そうそう」
「ん?」
「久さん、お風呂あいたら先に入っててちょうだい。半衿つけるの忘れてたわ」
「はい」
「どこか行くの?」
「明後日朝からお稽古なのよね」
「月曜?」
「そうよ、支部のお稽古日」
「あぁ花月するんでしたっけ」
「二人貴人且座か仙遊あたりじゃないかしらね」
「うーん。難しそうですね」
さっと立ってお針道具と襦袢、半衿を持って戻られた。
広げてつけ始められる。
お針をする女性って良いな。
見とれてると八重子先生が上がってきた。
「先入りなさい」
「あ、でももう終りそうでは」
「もうちょっとだけど。お湯冷めちゃうわ。早く入んなさいよ」
「んー、はい」
見てたかったんだけどなぁ。
のっそりと起きて風呂場へ向かう。
脱衣かごに脱いで落としてタオル片手に風呂。
風呂は入ってきているからざっと汗を流し股間を濯ぐ。
さて、湯に浸かろうとしたら先生が扉の外で縫い出る気配。
思わず開けると、小さくきゃっと言った。
「今更、隠しますかね?」
「もぅっ、吃驚するじゃないの」
脱ぐのを眺めてるとちょっと恥ずかしそうだ。
「すぐ入るからお湯につかってなさい」
ぴしゃんっと戸を閉められた。残念。
湯が熱いんだよね。
そろりとまたぐとカラリと戸が開いた。
「あら、…ごめんなさい」
丁度股間見られたようだ。
別に良いけどさ。
「…ねぇ。あなたも白髪あるのね」
「ん? ありますよ。先生のはそろそろ切ってあげましょう」
あ、赤くなった。
洗い場に戻って先生を洗う。
さわり心地がよい。
念入りに磨き上げて一緒に湯船へ。
「はぁ…気持ち良い…」
「お疲れ様でした」
頭を撫でてキスをする。
「そこまでよ」
「ですよね」
暖まって風呂から出てまずは先生の水気を拭き取って自分を拭く。
浴衣を引っ掛けようとしたら腕つかまれた。
「こら、背中まだ濡れてるじゃないの」
さっと拭かれて浴衣を着せられた。
「暑い…」
「だめよ、ほら、崩さないの」
暖房の入った居間に戻るのはちょっと辛いので涼みがてら台所へ行き、お酒を取ってきた。
どうせ暑いなら飲みたくなって。
「ん? 飲むの?」
「どうぞ」
先生に杯とらせてついで、八重子先生にも。
俺はコップで。
「おいしいわねー」
「そうだねぇ」
八重子先生は3杯ほどで眠くなったからと部屋に帰られた。
先生にお注ぎしてもう少しゆったりとしくつろぐ。
ドラマが終ったので先生が鍵掛けてくるわ、と立った。
んじゃ俺は酒を片付けてついでに火の始末だね。
確かめていると先生が戻ってきて先に部屋にいると仰る。
まぁ女だから色々やることがあるんだろう。
茶室の炭も確かめたら寝間に入る。
暗い部屋にランプの明かりはやっぱり良いね。
布団を敷いて待つ。
手入れが終った先生が布団に入って添い寝をする。
今日はそんなにしたそうでもないので撫でているうちに先生は寝た。

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474

少し寝て、俺は9時半頃に目が覚めて腹減った。
先ほど買ってあったものを食べる。
暫くすると先生が起きたようだ。
ベッドから降りようとして…あ、落ちた。
「久さん、お手洗い」
「まだ無理みたいですね」
「はやく」
漏れそうなのかな。
抱き上げてトイレに連れて入り、たくし上げて座らせた。
途端の排尿、先生が顔を赤らめている。
追い出す暇がなかったようだ。
「後ろ、向いてて頂戴よ」
「舐めてあげようか?」
そういってキスしたら乳首を捻り上げられた。
「ばかなこと言ってないで。ね? ほら、後ろ向いて頂戴」
「はーい」
始末している気配がし、流して。
抱えて裾を下ろしてまたベッドに連れて行こうとしたけどお腹がすいたようだ。
膝に乗せてまだ手をつけてないものを食べさせた。
口に運んであげようとしたが流石に却下され、背もたれ代わりとして。
ちょっとでよかったようで軽めに食べてご馳走様をされた。
俺に手を突いて自力でベッドに行こうとされる。
ふらついてはいるけど何とか大丈夫なようだ。
しかし良い加減慣れても良さそうなものだがなぁ。
そういうとあなたが体力ありすぎるのよ、と説教されてしまった。
俺も残ったものを平らげ、洗い物をしてから添い寝。
「明日、あなた一人でトイレ行けるかな」
「多分いけるわよ…」
だったらいいけど立てなきゃトイレ困るよなぁ。
背中をなでていると寝息が聞こえてきた。
本当に寝つきが良くてうらやましい。
好きだな、本当にこの人の事が。
なんだってしてあげたくなる。
でも泣かせたくもなる。
その辺は諦めてもらおう。
先生の尻をなでながら寝て夜中に起きる。
仕事だ仕事。
支度をして先生の寝顔を覗いてから休日出勤した。
昨日休んだからね、たまには休日出勤も引き受けねば。
台風明けの水曜と言うことでたいしたことはなく早々に帰宅できた。
「お帰りなさい」
「ただいま。自力で着替えたんですね」
「ええ。お風呂入ったら? 沸いてるわよ」
「ありがとう」
軽くキスして風呂に入る。
シャワーを浴びていると着替えここに置くわよ、と声がかかった。
良い奥さんと言うかお母さんと言うか気がつくよね。
風呂から出て髪をざっと拭き、体をぬぐって着替えた。
「じゃ、帰りましょうか」
「まだ乾いてないじゃないの」
「大丈夫大丈夫」
荷物を積み込んで先生を後部に乗せ、運転する。
「お仕事お疲れ様、今日はどうだったの?」
「まぁ暇で暇で。流石に休みですね」
「あらあら、そうだったの?」
「ええ、台風の後ですしね」
先生のおうちに着いて荷物を持って入る。
お昼をいただきながら展覧会や資料館の話を沢山八重子先生にした。
先生はまだちょっとお疲れで途中からお昼寝させて。
気持ちよさげなのを眺めていたら来客の由。
八重子先生が応接しているのを聞き耳立てる。
どうやらやはり誰かに見られてたと見えて。
駅かな。
抱えられてる姿と言うわけだから。
お茶を持って行き、話題に加わった。
「ご覧だったそうで。あの台風で転びそうになられて足を捻られたんですよね」
「あらそうなの?」
「今日は大丈夫だったように思うけど?」
「湿布まみれにしました。昨日。転びそうになると変なところの筋肉使うみたいで」
「あーわかるわぁ、変なところ痛くなるわよね」
暫くお二人と歓談して退出。
さて、ごまかせたかなぁ。
先生の寝ている様子を伺いに寝間に入る。
あ、足袋はいたままだ。
脱がせたら起きちゃうか、なんて思いつつ丁寧に脱がせた。
幸い起きてない。
愛しくてたまらなくなるがまだ昼日中。
眺めているだけにしておこう。
お客様も帰られたようなので居間に戻る。
「絹は?」
「まだ寝てらっしゃいます」
「…ほんとに転んだのかい?」
「えーと…すいません、嘘です。疲れさせました」
「だと思ったよ。あんたのそれ、いつになったら落ち着くのかねえ」
「ははは…」
多分あと数年は落ち着かないと思います、はい。
夕方になって先生が起きてきたので俺は帰ることにした。
「また明日、お仕事頑張ってきてね」
「はい、じゃぁまた来ますねー」
頭をなでられた。
なんでだろう。
よくわからないまま帰宅して、飯を食って寝た。

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473

翌朝になるとすっかり台風は落ち着いたようで関東方面が荒れ始めた模様。
遅い目に発てば十分と判断し、夕方の新幹線を取った。
夕方までどうするかってそりゃ俺の部屋か観光かだよね。
そう先生に言うと赤面してる。
「観光が良い?」
「…どっちでも、いいわ」
「へぇ、じゃラブホでご休憩でも?」
「い、いいわよ。行きたいなら」
耳まで赤くなってて可愛らしくてつい、うなじに手を這わせてしまった。
「ペニバンでも?」
そのままうなづいて、ああ、もう超可愛い。
「だけどお預けだ。あなたとラブホなんてね」
「私とじゃいやなの?」
「じゃーなくて。他所の先生に見られたらどうするんだって言うね」
「ここ、地元じゃないわよ?」
「京都ですよ。あなたの顔を見知ってる先生がたまたま見てたりしたらどうします」
「そんなの、台風だから泊まるところがなくてとか言えば良いじゃないの」
「というか、したいんだ?」
「あっ…。ち、違うわよ、そんな」
「ふふ、じゃあなたの意見採用だ、良いホテル知ってるんでそこ行きましょうね」
チェックアウトの後直接そのラブホへ行くと先生が驚いてる。
「すごいわ…」
「でしょう? セックス目的じゃなくても快適っぽいでしょ?」
先生が部屋のあちこちを見ているその間に用意を整えた。
「さてと。着替えたらこっちおいで」
「えっ…あ、はい…」
こくり、と息を呑んで。
上気して恥ずかしそうで、そそる。
脱がせてバスローブを渡して着替えさせる。
「まずはそのまま舐めてもらいましょうかね」
膝を突かせて。この間教えたとおりに出来るかな?
ぎこちなくて初々しいけれど丁寧に、そして恥ずかしそうに。真剣で。
足で先生の膝を割って股間に足の甲を当ててみた。
既にぬめってきている。
んん、と呻きつつも舐める努力をしていていじらしい。
もはや用意は整った、入れてあげよう。
立たせてゆっくりと割り入れた。
手をちゃんと回してきてるのを確認して膝を抱え上げる。
より深く刺さったようでいい声を出した。
ゆすってやると反ろうとする。気持ち良いようだ。
そのままベッドの上に移動する。
座位。
落とす心配もなく楽しめる。
先生はそこまで意識が回らないようでよがり続けている。楽しい。
こっそりとお尻に指を入れるといやいやをするものの、抵抗できないようだ。
唇もむさぼり、乳首も弄ってやる。
一杯一杯なのが見て取れて本当に良い。
何度逝かせたやら、2時ごろになり開放してあげた。
息が出来なくなってたから。
そのまま抱き上げて風呂に連れて入り、丹念に汗とぬめりを流して拭き取る。
着替えさせてから自分も着替え、タクシーを呼んだ。
疲れ果てている先生を抱え上げて乗り込み、クロネコのセンター前で少し止めてもらう。
荷物を発送してボストンのみ残した。
それから八条口へ。
抱き上げて乗車手続きをしたが案外大変だった。
今度から出発ギリギリはやめておこう、うん。
喫茶店で座らせ、コーヒーを頼んでから駅弁を手に入れた。
戻ればコーヒーが来ていて先生が嫌がらせで砂糖を3杯入れている。
「う、何してんですか」
「甘いの嫌いだったわよね、沢山入れてあげたから」
にこーと笑んでいる。
ご立腹らしい。
そりゃ怒るよね、と思いつつも甘ったるいコーヒーを飲み干した。
駅弁を先生に持たせて抱えあげる。
そろそろ乗車時間が近い。
人目を引くが仕方あるまい、まだ立てやしないんだから。
電車が到来して乗車、席に座らせた。
やっとほっとした表情だ。
横に座って早めの夕飯、と弁当を広げる。
「あ、おなかすいてたみたい」
「お昼食べてなかったですもんね」
何か思い出したらしく、赤面している。
可愛いなあ。
いただきます、と食べる。
途中、先生がお茶買ってきてと言うので席を立った。
二つ買って戻り、蓋をあけて渡す。
「ありがと」
食べ終わって暫くすると先生がもぞもぞする。
電光掲示板を見やったり。
「どうしました」
「お手洗い、行きたいのだけど…」
「あぁ。この車両、トイレ広いから大丈夫ですよ」
「恥ずかしいわ…」
「今更。はい、手を俺の首に回して下さい」
「うん」
そのまま抱え上げ懐に貴重品を入れてトイレへ行く。
トイレの中で下ろして裾を捲り上げて座らせた。
「あの、外で待っててちょうだい」
「はいはい」
ドアにもたれてぼんやりと待つ。
暫くして声がかかり、中に入った。
先生は恥ずかしそうで、俺はちょっといじめたくなるが我慢我慢。
裾を下ろして整えてあげて抱えて出るとトイレ待ちの人がいた。
先生が更に恥ずかしがってて可愛い。
手を洗わせまた抱えて席に戻る。
軽く太腿をつねられた。
「可愛いな…」
ぺんっと額を叩かれた。
「イテッ」
思ったことをそのまま口にしてはいけないね。
暫くくだらないことを喋っていると駅に着いた。
ボストンを持って先生を担いで下りる。
タクシーに乗せてうちへ連れ帰った。
「はい、お疲れさん」
そういって全部脱がせる。
「えっ、ちょっと、なにするの」
肌襦袢まで全部脱がせて裸にした。
「あ、あの?」
「ほい、浴衣」
ひょいひょいと寝巻きを着せてベッドに転がした。
「夜まで寝てなさい」
「そ、そういうことね…」
一旦寝かせて明日の昼連れて帰るつもりだ。
そのように八重子先生にお話してある。
「寝られないなら抱いてあげようか?」
「ばか、もうっ」
あはは、と笑ってちょっと外へ。
夜食の分を買いに出た。
台風の残滓、天気はまだ荒れている。
先生も食べれそうなものと、明日の朝の分も買って帰った。
ドアを開けると寝息が聞こえる。
俺も寝ようかな。
そうと決めたら着替えて横にもぐりこんだ。
おやすみなさい。

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472

朝。目が覚めたが先生はまだ寝ている。
時間はまだ早い。
朝食の支度をしないで良いからもう少しこのまま先生の寝息を聞いていよう。
ゆったりと時間が流れる。
7時半を過ぎた頃、先生が目覚めた。
「おはよう…」
「おはよう」
「何時かしら。台風どうなったの?」
「7時40分かな、台風はちょっと待って」
テレビをつけて確認する。
「まだ遠いかな。どうします?」
「ここ、今日チェックアウトよね」
「いや予備日取ってましたから今日も泊まれますよ」
うーむ、と先生が悩んでる。
「俺はもう一日、あなたといたいけど」
「じゃ昨日ね、資料館行ったでしょ。もう一度行きたいのよね」
「だったら午前中ですね、やっぱり」
もそもそとベッドから出て身づくろい。
「ん? ねぇ。昨日化粧…」
「落としておきました、痒い?」
「ううん、ありがと」
キスしてくれた。
身支度を整えて食事へ。
朝食は軽めの懐石風味でまぁまぁいけるね。
それからお出かけの支度。一応雨支度を整えて。
先生の希望通り資料館へ行き、ゆっくりと見歩く。
流石に台風当日と有り人が少なく、先生は落ち着いて楽しんでおられる。
俺はその先生の様子を見るのが好きだ。
昨日よりしっかりと見て退館すると小雨。
「降って来たわねぇ」
「これから強くなるんでしょうね」
先生が少し考えてから表千家の会館を希望された。
流派は違えどあちらのお道具も見たいとのことで一応のため電話で問い合わせて伺った。
流石にすばらしいお道具ばかりで先生の溜息が聞こえる。
ひょうたん型の水差しとか使いにくそうだけど。
その後、お昼ご飯を近くで食べることにした。
先生が色々注文してくれてるが、あまり愛想を振りまかないようにお願いしたいところだ。
次は北村に行きたいと仰る。
どうやら下調べしていたらしい。
これも一応確認の電話をしてから伺った。
先生は熱心に見ておられるが人のいない日だけに結構目立つね。
流石に雨脚がきつくなってきてホテルへ戻った。
着替えて着物の始末をしてくつろぐ。
先生は満足そうだ。
俺も満足したくなって引き寄せた。
「ぁ…暖かいわ」
「寒かった?」
「ちょっと雨だったから冷えちゃってたみたいね」
「温めてあげよう」
「ん…、ぁ…」
胸をまさぐると軽く喘ぐ。
左手で裾を割って股間に手を差し入れる。
はっはっ、と先生の荒い息が心地よい。
「ぬ、脱ぐから待って、お願い」
「はいはい、お手伝いしましょう」
貝ノ口をほどいて対丈の木綿の着物を脱がせる。
すっかり着崩れてたけど。
肌襦袢も腰巻もすべて脱がせれば恥ずかしそうに胸とあそこに手をやって隠そうとする。
キスをして抱くとしっかりと懐に入ってくる。
ベッドに連れ込んで暫く楽しみ、ふと思い出した。
「あ、そうだ。ペニバン持ってきたんだよね」
「えぇ? ちょっとこんな所で?」
「うん」
先生の上から退いて装着する。
「ね、ちょっと。ねぇ、久さん…」
コンドームつけてローションを塗りつけた。
「ん? いいでしょ」
「いや、ちょっ、ダメよ。あっ」
抵抗してるけど入れちゃったもんね。
眉をひそめて抵抗むなしくも気持ちよくなっていく先生は可愛くてきれいでたまらない。
腰を使うたびに啼く。
二人で随分汗をかいて先生が疲れきって寝た。
窓の外は豪雨、まったく気づかなかったな。
後始末をしてから横にもぐりこんだ。
携帯にアラームをセット。
夕飯前には起きないと。
先生の匂いを嗅ぎつつ幸せな気持ちで寝ていたらあっという間にアラームに起こされた。
もっと寝てたいが仕方ない、先生を揺り起こす。
ぐずってはいるが何とか起こして着替えさせ、化粧を直されるのを待ち、食事へ。
眠たげだがおいしそうな食事に心が浮き立ち始めたようだ。
軽くワインもいただきつつのフレンチ。
コースが進むごとににこやかになる先生を見て自然に嬉しくなる。
しかしこの天候でよく食材そろえたなぁと感心しつつ、食事を楽しんだ。
デザートも美しく仕上がってて、手が込んでいる。
甘くて、俺はエスプレッソで口直し。
部屋に戻ると先生は帯が苦しい、と脱いで寝巻きに着替えた。
「おいしいから食べ過ぎちゃったわ」
「うん、うまかったですね」
それから俺の懐に擦り寄ってもたれてきた。
「えっちはダメよ?」
「はいはい」
テレビをつけて台風情報を見始めた。
「明日帰れるわよね?」
「ダメならうちに来て。たっぷり抱いてあげますよ」
ぱっと耳まで赤くしているのが可愛らしい。
手を差し入れて乳をなでるとベチン、と叩かれた。
「だめっていってるでしょ、後でなら良いわよ」
「しょうがないな」
膝の上に載せて抱きかかえた。
「これくらいはいいでしょう?」
「うん」
暫くすると寝息。
やっぱり寝ちゃったか。
しょうがない、化粧落として寝ることにしよう。
昨日と同じように拭き取ってベッドに寝かしつけ、俺も諦めて寝た。

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