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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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青嵐

この体に入り、ある程度使いこなせるようになったころ、
「夫婦」というものには「夜の営み」が必要だといっていたことを思い出した。
たしか蝸牛は八重子と同じ布団に入って何事かしていたように思う。
八重子にこの尿を排出する部分を入れていたような気がするがよくわからない。
第一このような柔らかい物をいったいどこに納めるというのだろう。
八重子に会ったときに夜の営みとは何をどうすればいいのか聞いてみたが、
律がいるからしなくていい、聞くなといわれてしまった。
よくわからないままだ。
絹にも聞いてみたが、したいんですか?困ったわね、といって悩んでいるようだった。
それっきり、話題にもならないまま律が大学生とか言うものになった。
律の友達というのが家にきて、その男の持っていた雑誌でなんとなくわかった。
夜の営みとは子供を作る行為で快楽を伴うようだ。
尿を排出するだけではないらしく、擦れば快感が沸くという。
本に書いてあるようにやってみたが別段快感というものもなくよくわからなかった。
絹はどうなのだろう。

生徒の山沢とか言う女が最近、晩飯のときにいる。
絹と仲がいいらしく八重子ともお茶を飲む姿をよく見る。
この間は絹と同じ布団で寝ていた。
きっとそういう行為をしているのだろう。
女同士でもそういう行為があるとあの本には書いてあった。
AVなるものを見たことがあるが、そういう声が聞こえていた。
「夫婦」ではなくともするとも書いてあったから普通のことなのだろう。
人の世はよくわからないから。

最近絹はよく外泊をするようになった。
着物が少し派手になってきた。
楽しげだ。
山沢とか言う女がいるとこちらを見ていないことがある。
なにかもやもやとする。

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121

「えーといまのところは大丈夫です」
「辛くなったらきたらいいよ」
「ありがとうございます」
「しかしあんた、飲んでるのに乱れないね」
「まだそう飲んでませんよ、3合ほどです
 八重子先生こそ結構飲んでるんじゃないですか?」
突然胸揉まれた。
「こんなことする程度には酔ってるよ」
「いいですけどね…私の胸なんぞ触って楽しいですか?」
「そうだねえ、あんたがどう泣くのかは知りたいかもねえ」
「…ちょっとここでは」
「私の部屋にくるかい?」
「ええ?いやいや、ええと、本気ですか?」
乳首を弄られて声を上げそうになる。
確かにここで声を上げたくはないが、ないが…。
いやだが着いてったら泣かされちゃうわけで。
ええい、酔ってることを言い訳に、行くか!
「…わかりました、行きます」
酒瓶などを軽くまとめて片し、火の始末をして八重子先生のお部屋へ。
布団を敷く間に八重子先生が寝巻きに着替えた。
そして布団に入られて。
寝息。
え、ちょっと!?
なんでそこで寝るんだ…。
決心したというのにそう来るとは。
時計を見る、まだ終電はあるな。
帰ろう。
八重子先生の部屋を出て、ぐい飲みや酒瓶を台所に片付け、着物を整えて。
お預かりしてる鍵で玄関も閉めて帰ることにした。
なんだかんだ八重子先生も結構酔ってたということか。
電車を乗り継いで帰宅し、着替えて仮眠。
翌朝出勤し連休明けのややこしい仕事を終える。
今日は昼寝もしよう、流石に二日酔いではないが眠い。
シャワーを浴びて布団にもぐる。気持ちいい。
すぐに寝てしまって目が覚めると夕方だ。
何か食わないと腹が減った。
ご飯はチンしておかずは…味噌漬けを食うか。
ニュースを見ながら一人で食べる。
わびしい。
先生方と食べるのにすっかり慣れてしまったんだなあ。
明日は、きっと一緒に食べていただけるから今日のところは休もう。
少し部屋を片付けたり、洗濯物をやっつけたり。
こんなものかな、さて寝るか。
さて火曜日、仕事は暇で時間がたたないといいつつ定時。
帰宅して着替えて先生宅へ。
さて八重子先生とどうしたらいいものか。
「こんにちは」
「はい、いらっしゃい」
あれ、普通だ。
まさか記憶になかったりするのだろうか。有りうる。
何もなかったことにして、お稽古をしていただいて、水屋をお手伝い。
その後夕飯をいただいて絹先生がお片づけしているその間。
昨日のことを覚えているか八重子先生に聞いてみた。
「絹をあんたが布団に入れに行ったのは覚えてるんだけどねえ」
そこから先覚えてない?そうですかそうですか。
「何か変なこと言ったかねえ?」
「いや覚えてないならいいんです」
二人とも酔うと大胆になることはわかった。わかったよ…。
その後絹先生と私の寝間でいたして寝た。
もう最近は八重子先生も何も言わない。
お泊りの朝は絹先生が寝過ごすのも。
そんなこんなで12月に入り、仕事も忙しくなってきた。
「あんたクリスマスはどうするんだい?」
「ご家族水入らずで楽しんでください」
「もう律だってそんな年じゃないよ。絹とどこか行ったらいいのに」
「いや仕事が結構きついんです」
「天皇誕生日の日なら休みだろ?」
「いえ、臨時開場日です。23日から30日までずっと仕事です」
「なんとかならないのかい?」
「夜中の2時から夜9時まで仕事なんで、ちょっと無理かと」
「…それは無理だねえ」
「無理ですよ…毎年3日に一度シャワー、あとは空き時間寝る!と言う感じです」
「洗濯とかどうしてるんだい?」
「30日に纏めて洗って乾燥機ですね」
異臭とか言ってる状態じゃない。誰もが。
「ああ、でもディナーショーの予定が入れば作業からはずされるんですけどね」
「外れたところで結局寝る時間じゃないんだねえ」
「もし予定入れられてしまったら絹先生をお誘いできたらと思います」
「そうしてやって。ああ、そうだ、お正月は地元に帰るんだろ?」
「いや毎年一人で部屋で寝正月してます」
「じゃ今年はうちにおいで。31日から来たらいい」
「いいんですか?」
「来たらすぐ部屋で寝ればいいよ。疲れてるんだから」
「ありがとうございます」
「絹がさびしがるからね、あんたみたく忙しくしてれば別だけど」
「ああ、確かに暇なときほど寂しいです。でも大掃除とかでお忙しいのでは?」
「頭は使わないからね、大して。物思っちゃうもんだよ」
そんなものか。
二週目ともなれば水曜日も朝御飯をいただいてすぐ帰り、仕事をする。
忙しくなって、ますます性欲が強くなり先生は結構辛そうだ。

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121-0

「えーといまのところは大丈夫です」
「辛くなったらきたらいいよ」
「ありがとうございます」
「しかしあんた、飲んでるのに乱れないね」
「まだそう飲んでませんよ、3合ほどです
 八重子先生こそ結構飲んでるんじゃないですか?」
突然胸揉まれた。
「こんなことする程度には酔ってるよ」
「いいですけどね…私の胸なんぞ触って楽しいですか?」
「そうだねえ、あんたがどう泣くのかは知りたいかもねえ」
「…ちょっとここでは」
「私の部屋にくるかい?」
「ええ?いやいや、ええと、本気ですか?」
乳首を弄られて声を上げそうになる。
確かにここで声を上げたくはないが、ないが…。
いやだが着いてったら泣かされちゃうわけで。
ええい、酔ってることを言い訳に、行くか!
「…わかりました、行きます」
酒瓶などを軽くまとめて片し、火の始末をして八重子先生のお部屋へ。
布団を敷く。
そのまま寝ちゃってくれないかなーと思ったのだが。
座ったら後ろから乳首をつままれて弄られた。ん、と声が出る。
さすがは年の功というのかなんというのか。
ぞくぞくするほど的確に弱いところを突かれる。
普段は出さない高い声が出てしまい喘いでると気づかされて。
中をかき混ぜられて昇りつめた。
息を荒くしているとまだ落ち着いてないのに二回戦。
どうすれば気持ちいいのかを知られている。
久々に他人の手で何度か昇りつめてどこを触られても感じて。
なんで相手が八重子先生なのかがわからない。

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120

「天神囃子もいいですか?」
「いいわよ」
日本酒ケースに積まれて居る中から捜索。
鶴齢と天神囃子の二本と、うちからもってきたぐい飲みを持って居間に戻る。
八重子先生が台所からおつまみになるものを持ってきてくれた。
絹先生が燗鍋を出してきて鶴齢の御燗をつける。
つくまでの間ぐい飲みに直接注ぎ乾杯。
少しほろ酔いになった頃、晩御飯はお鮨を取るという話に。
俺は玉子のみで頼んだ。
「魚いらないのかい?」
「実は魚好きじゃないんです…」
「あらそうだったの?魚屋さんなのに変ねえ」
笑われつつもお鮨が取られて、律君と孝弘さんを呼んで晩御飯。
「はい、山沢さん」
と玉子を取ってくれる絹先生に律君。
「お母さん、山沢さんにも魚とってあげたら?」
苦笑。
「山沢さんは玉子がいいのよ。ねえ山沢さん」
「ええ。玉子がいいんです」
「遠慮してるんじゃ…」
「してるの?」
「してませんよ」
「ですってよ」
孝弘さんが勢いよく食べてる。
やっぱりこの家は食費が凄いだろうな。
食べてしまうと孝弘さんはすぐに部屋に戻ってしまう。
律君にも飲ませてしまえ。
「いや明日学校あるんで…」
とそんなに飲まないうちに退散されてしまった。
先生方に飲ませて、飲ませて、飲ませる。
絹先生はべったりと俺にくっついてキスしてきた。
八重子先生はにこやかに見ている。
いいんだろうかこの状況。
酔っ払いだから仕方ないのか。
あ、寝息。寝ちゃったか。とりあえず横に転がしておこう。
「先生の部屋に布団していきますね」
「はいはい」
布団を敷いて、先生を回収して寝かせる。
戻って八重子先生と更に酌み交わす。
「随分あんたには素だねえ、絹も」
「そのようで嬉しいです」
「結構あんたを困らせてるんじゃないのかい?」
「ええと、まあそういうこともありますが。我侭いわれたりとかも楽しい時期なので」
「じゃもうすぐしたら呆れる時期かねえ」
「どうでしょうね。八重子先生にはご心労おかけして申し訳ないと思ってます」
「いや別に良いんだけどね」
「やっぱり末っ子なんだなあと思うことはありますよ」
「まあねえ、しかも実家暮らしだからねえ」
「ま、その私も末っ子なわけですが」
「だと思ったよ」
「わかりますか?」
「わかるよ、結構甘えたいほうだろ、山沢さんも」
あ、頭撫でられた。
「絹には甘えにくいなら…」

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119

腹鳴ってるの聞こえてたのね。
タクシーでホテルまで。
レストランへエスコートしてステーキでランチ。
「なんとなく和食のイメージだったんですが」
「たまにはいいじゃないの」
うまいなー肉。先生も美味しそうに食べていて、なんか嬉しい気分だ。
結構健啖家だよね。
ごちそうさまをして、一度連れ帰る。
「おいしかったわぁ」
「ですねー」
お茶を入れて、落ち着いて。
「そろそろ帰りますか?」
「どうして?」
「ここにいたらしちゃいそうですし。明日また立てなくなりますよ?」
「あら、それは困るわねえ」
「立てなくしてずっとうちにいてもらうのもいいですけどね」
「怒られちゃうわよ?」
「私が怒られるだけなら別にいいんですけど。先生も怒られちゃいますね」
「そうねえ、よく言われるもの」
「それは申し訳ないことを」
「激しすぎるのよね、山沢さんの」
「飢えてますからねー」
「えっちなことに?」
「あなたに」
「一緒に居るのに?」
「もっと触れて居たいし、抱いても居たいし声も聞きたいですよ」
「若いわねえ」
「膝の上、来てくださいよ」
「駄目、帰るわ」
道行を着て、私のナリを見る。
ちょいちょいと直されて羽織を着せられた。
「家まで一緒に来てくれるのかしら」
「当然ですよ」
キスをしてくれた。嬉しい。
部屋を出て、電車に乗る。
道中、そっと私の手を握っていてくれて周囲に聞こえない程度に会話を交わす。
最寄り駅についてタクシーに乗る。
バスでもいいんだけど二人だと大して変わらない。
とはいえ、誰に見られるかわからないから手を握る以上は出来ないが。
お宅の前について、手を引いて家の中へ。
「ただいま」
「お邪魔します」
「あら、あんたら早かったね。夜になるかと思ってたのに」
「いやぁ、夜までじゃ先生の体力が」
って頭叩かれた。
着替えてくるといって席をはずされた。
「八重子先生も一緒に飲まれませんか?この間のお酒」
「そうだね、明日はお稽古もないしそうしようかね」
「じゃどれがいいですかね。大辛口とか?」
「鶴齢持ってきて」
おや、もう着替えたのか。

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