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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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386

朝、流石に先生は起きて来れないで台所は俺のもの。
八重子先生からの指示書を元に作る。
む、これは難しいな。
茄子の煮浸し。
ささっと調べてレシピどおりに。味が違うって言われるだろうけど。
格闘しつつも出来た頃、八重子先生が起きてきた。
味見をされる。
少しみりんが入った。
それくらいで済んだようだ。
先生が起き出して来て配膳と律君たちを呼びに。
食卓に着いて先生は律君に涼しいうちに勉強しなさいよ、と言っている。
孝弘さんは相変わらず沢山食べていて俺が苦手に思うものをお皿に乗っけても食べる。
食後、お昼の下拵えをした。
昼前から電気屋めぐりをするから遅くなったら食べてて、と言うことで。
実際は確かに電気屋も行くけれどあちらの家にも行く。
そういう手はずだ。
着替えて先生を後部座席に乗せて量販店へ。
まずはお目当て、と思うが先生があちこちで引っかかる。
「欲しいもの、買ってあげますから先にクーラー見ましょうよ」
「ここで買うの?」
「いや先生の家のお出入りのところですよ。じゃないと後困りますでしょ?」
「うん、そうだけど」
「今回はどんなものが有るかの確認です、あれが良いとかこれが良いとか」
「あらそう?」
「後はあなたの欲しいものを買いましょう」
クーラーの売り場に行きあんな機能があるほうが良い、この機能は別にいらない。
そんな話を詰めて大まかにメーカーなどをチェックした。
先生は他の売り場をうろついたが欲しいものを決めかねているようだ。
「さ、そろそろ次行きましょう」
「うん」
車に載せて移動した。
次の量販店でもクーラーは特に別に変わったものはなく。
他の家電製品を見る。
先生は炊飯器を買い換えたいらしい。
「美容関係は良いんですか?」
「うーん、欲しいんだけど…でもそんなに手を掛ける暇がないのよね」
「15分かそこらでしょ?」
「朝の15分は貴重なのよ」
「まぁそうですが。ん、俺が来てる時に使えばどうです?」
「ん…朝御飯、ずっとあんただけど良いの?」
「いいですよ」
「じゃあ…どれがいいかしら」
店員さんと話して結果ナノケアの最新作に決めた。
それからドライヤーの買い替え、炊飯器の新しいの。
後は電池や電球、エスプレッソマシンを買った。
車に積み込んであちらの家へ。
近くの駐車場に入れて先生を連れ込んだ。
「あれ?」
「なぁに?」
「カーテン、グリーンにしたんですね。シーツも」
「だってピンクじゃ暑いでしょ?」
そういいつつ先生は脱ぎ始めた。
「クーラーつけて頂戴よ」
「はいはい」
着物をハンガーに吊ってベッドイン。
暫く昼のHを楽しむ。
少しいつもより先生は大胆だ。
それでも大股開きにさせたら嫌がった。
「いい加減慣れましょうよ。俺しか見てないんだから」
まぁでも恥ずかしげもなくバッと開いて舐めろといわれたら引くかもしれない。
舐めたり弄ったりすると気持ち良さそうで俺も楽しい。
じっくりいじめるのも良いが、たまにはこういうのも良い。
先生は普段からこういうのの方が良いとか言ってるが。
「そういうとこ行っても良いんならね」
「そんなこといわないで頂戴よ…」
ベッドに座ってる先生の足を取り、指を舐めた。
「ん…やだ」
「こういうので我慢してあげるから」
ふふ、気持ち良さそうだ。
こんなところで、と言う困惑もしているようで複雑な様子。
そういうのが楽しくてついしてしまうわけだが。
「今度律君の前でしてあげましょうか」
「だ、だめよそんなの」
「マッサージ、律君の前でしてさ。その続きに」
「いやよ」
そっと股間を指でなでた。
「あ…ん、はぁ…」
「こんなにしてるくせに」
音をわざと立てて弄ると恥ずかしそうで凄く良い。
何度か逝かせてくたびれた。
先生をお風呂に入れて暫く寝かせることにした。
着替える気力もないらしく、裸のままシーツに寝転んで寝ている。
可愛いなー。
2時間ほどして起こした。
そろそろ帰らないと夕飯の支度に間に合わなくなる。
裸で寝てたことに気づいた先生が恥ずかしげでこれもまた良い。
キスをして着替えさせ、ついでに夕飯の材料を買ってから連れ帰る。
八重子先生は何も聞かない。
律君にはエスプレッソマシンの使い方を教え込んだ。
お夕飯の支度をして、いただく。
うーん、やっぱり先生の作る飯はうまい。
幸せ。
それも束の間、帰らねばならない。
「それじゃ明後日、また来ますから」
「うん。まってるわね」
玄関先で軽くキスして別れ、帰宅した。
おやすみなさい。

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385

うーんよく寝た。
頑張って仕事しよう。
今日はいつものお客さんが大量に買って忙しい。
やることが沢山。
仕事を終えて急いでシャワーを浴び着替えた。
明日は電気屋に行くつもりなので車で。
渋滞が少しありナビに任せて進む。
いつもと違う道。
ちょっと不安になったが無事到着。
「こんにちは」
「いらっしゃい」
「今日のお昼はなんですか?」
「冬瓜よ。食べる?」
「遠慮しておきます」
「あら、今日は夏至だわよ。今日食べないでいつ食べるのよ」
「うーん、じゃお夕飯のときにちょっとだけ」
「嫌いなの?」
「ははは…」
水屋の支度に入り、生徒さんと先生を待つ。
暫くしてお稽古開始。
炭があるからどうしても暑い。
だが窓からは良い風が入る。
さわやかだ。
何人目かの生徒さんをお稽古して今日の生徒さんは終了。
「さてと。私は何をしましょうか」
「そうねえ。円草しましょ」
「はい。用意します」
用意を整えてお稽古をお願いし、始める。
3回続けてお稽古をつけていただいてタイムアップだ。
水屋を片付けてお夕飯を食卓に出す。
孝弘さんと律君と私には冬瓜のお皿がついている。
私のは一切。
ちゃんと嫌いだからと考慮してくれたらしい。
しかし律君、大学生が土曜の夜に家で晩飯を食うのってなんか違う気がするよ?
「あ、今日って夏至?」
「そうよ~。あ、そうそう。夏越の人形来てるから後でちゃんとしといてね」
「うん」
「山沢さんはおうちでしてるの?」
「いつも地元に帰ったときにしてますね」
「今年はどうするの?」
「帰る用も今のところありませんし…余ってるのならこちらでしたいですね」
「いくつか予備入れてくださってるからできるわよ」
「じゃ後で。あ、そうだ。明日電気屋行きます。
 八重子先生、律君何か買ってきて欲しいものありましたら」
「ああ、なんだっけねぇあったんだけど」
「明日行くまでに思い出していただければ結構ですよ」
「あ、僕USBメモリとデジカメ欲しいな」
「何GB? カメラは好みもあるからなぁ」
「カメラはあんたお小遣いあげるから自分で買いなさいよ」
一緒に来る?と続けようとしたが先生は一緒につれて行く気はないようだ。
「じゃUSBもその時にしようかな」
「そうしたら?」
ご馳走様をして片付ける。
それから風呂。先生が入ってる間に布団を敷いた。
暫く団欒を楽しみ、鍵や火の元の確認をしておやすみなさい、と部屋に。
勿論先生を連れてだ。
そっと俺の転がる横へ入ってきた。
自分からキスしてきて、今日は受け入れる気があるらしい。
そっと優しく緩やかに抱く。
はにかむような顔。
可愛い。
ほてった肌も愛しくて、胸の下にかいてる汗を舐める。
そのまま乳首を舐めて吸う。
髪をなでられた。
「ちょ…なにしてんですか」
「あ、ごめんなさい、つい。ぁ…」
きゅっと乳首をつねった。
「お仕置きだね」
ひゅっと先生が息を吸い、身体をこわばらせた。
きょろっと鴨居を見る。有ったあった、洗濯ばさみ。
起きてそれを取り強さを確認。
古いから随分弱くなってるようだ。
「何をするかわかります?」
にこっと笑って聞いてみた。
「…わからないわ」
「こうするんですよ」
先生の乳首を挟む。
「ひっ痛っ、はずして」
緩めたりはさんでみたりと弄る。
「うぅ…」
「ほら。声を出しちゃ駄目ですよ」
もう片方の手は股間を探る。
「ん…」
乳首を玩びつつ下の突起を弄る。
「気持ち良いでしょう? 直に痛いのも気持ちよくなれますよ。ふふふ」
「お願い、ねぇ」
くく、と笑って外してあげた。
洗濯挾の後がついた乳首を舐めるといつもより感じるようだ。
声を上げないようにしているのが可愛くて楽しい。
暫く責めて涙目になりそうになっているので終了した。
「酷いわ…つい撫でちゃっただけなのに」
「そういうのはこの部屋に入るまでにしなさい」
少し腫れて赤くなっている乳首を弄りつつ、先生を寝かしつける。
「寝られないわ、ねぇ」
「寝かさないで置こうか」
先生の拍動が感じられる。
「どうする? もっとされたい?」
「だ、だめよ…」
「ふふ、また明日の昼にしましょうか」
「そうして、お願いします」
「お願いされちゃ仕方ないな。良いでしょう」
手を放して懐へ抱きこんだ。
「これなら寝られる?」
「うん…おやすみなさい」
「はい、おやすみ。良い夢を」
ほんの数秒で寝息に変わった。眠かったようだ。
俺も釣り込まれて寝る。

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384

翌朝。
先生からメールが来ていた。
今日は先生はお出かけするらしい。
うちに来ても八重子先生しかいない、と書いて寄越した。
誰と?とメールを返して出勤。
仕事は少し荷物が動いてやや忙しくメールが返ってきてるのにに気づくのが遅れた。
お茶仲間の女性とのこと。
んん、ならいいか。
楽しんできて、とメールを返して仕事仕事。
仕事を終え帰宅途次。
先生から相手の方と撮った写メが来た。
良い人が出来たのか、と責めたからかな…。
その後は特段メールも来ず夕方までジムへ行ったり夕飯の買出しに出たり。
家で野菜炒めを作って食い始めると電話がかかってきた。
ご飯食べた?と聞かれていま食ってるというと残念そうな声だ。
「お友達と食べに行かないんですか」
『だってあちらも家庭あるもの』
「いまどこです?」
『代々木よ』
「んー…和食?」
『どちらでも良いわよ』
「電話返します、一旦切らせてください」
『はーい』
電話を切っていくつか心当たりにかける。
予約が取れた。和食。
先生に掛けなおしてどこかそのあたりの喫茶店で待っててもらうことにした。
二口食べた炒め物は冷蔵庫へ戻して、着替えて身なりを整えた。
急いで向かう。
到着すると先生はついでに買物をしたと言う。
「待たせちゃいましたね、すいません」
「いいわよ、急に呼んだんだもの」
「こっちです」
先導して連れて行く。
「予約した山沢です」
「いらっしゃいませ。どうぞこちらです」
ご予約のお二人様、と通されて食事にありつく。
ああ腹減った。
食前に梅酒をいただいた。
「あら、おいしい」
にこっと先生が笑ってつい見とれる。
次々と運ばれる料理に先生は嬉しそうだ。
飯食いに連れて行くの、これだから好きなんだよな。
おいしくいただいて、先生にちょっとだけお酒も飲ませて。
店を出た。
駅まで歩く。
「ねぇ…帰りたくないわ」
「お稽古がなかったらね、明日。帰さないって言うんだけど。八重子先生に叱られる」
「すぐそう言うのね。私よりお母さんに叱られる方が嫌なの?」
きゅ、とつねられた。
「わかってる癖に。あなたが叱られるのがいやなんですよ、俺はね」
「そんなのでお母さんは叱らないわよ…」
「ほんっと甘やかされてますよね。まぁでもね、明日も会えますから我慢してください」
「しょうがないわねぇ」
先生がやっと諦めてくれて別れた。
電車に揺られて帰宅する。
可愛いよなぁ、帰りたくないなんて。
帰宅後暫くして先生から帰着メールを貰った。
おやすみ、と返事をして寝る。

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383

朝が来て起床。
出勤。
仕事を適当に終わらせお稽古へ。
到着して居間に顔を出す。
「いらっしゃい」
「こんにちは」
「ちょっとこっち座って」
「はい?」
どうやら八重子先生に夏の間のお泊りについて話してたらしい。
「昨日ほら、虫の話したでしょ。そういえば前にもそういう話してたわよね」
「あ、やっぱり俺してましたよね」
「何か聞いたような気はしてたのよ。それでね」
暫く対策を話して、7月からあちらの家に泊まるかこっちにクーラーか考えることに。
先生はクーラー設置に乗り気だ。
まぁ確かにわざわざと言うのは気術ないのはわかる。
だけどそろそろお稽古の支度をしないといけない。
話の途中だが後の話しは夜と言うことで水屋へ。
用意中に生徒さんの声、先生もあわてて出てきた。
高速で用意する。
うまく先生が場を繋いでくれて間に合った。
後はいつものように生徒さんのお稽古の間に次の生徒さんの用意をする。
何人かのお稽古が終って一息。
「さてと。あんたのお稽古ね…んー、お台子しましょうか。最近してなかったわよね」
「はい。じゃ用意します」
時間に余裕もあるのでセッティングしてお稽古開始。
あれ? 今日はそんなに厳しくない。
こりゃ俺の機嫌を見てるかな。
それなりに手を抜いてもらってお稽古終了。お片付け。
ご飯をいただく。
食事もそこそこに先生が広告を持ってきた。
エアコン、どれが良いかしら、と。
「日曜に電気屋行きましょうよ。現物見たくないですか?」
「ん、そうねえ」
「エアコンつけるの?」
「山沢さん、虫が嫌いなんですってよ」
「蚊帳吊らないの?」
「吊っても虫の気配あるじゃないか。いやなんだよね…」
「へぇ、意外だな」
「あっちの家にっていったら先生がわざわざ行くの嫌だって言うんでね」
「一人で寝るのもいやで虫もいやなんてワガママよねえ」
ほほほ、と笑ってる。
「と言うことで折衷案でね。クーラーつけさせてもらうことにしたんだ」
「障子あけたら十分涼しいのに、夜」
「こればっかりは仕方ないわねぇ」
話を纏めて日曜に家電量販店へ下見することに決めた。
帰宅、部屋が暑い。
クーラーを入れてよく冷えるまで置いて止めた。
おやすみなさい。

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382

風呂から上がってすぐにトイレへ。
始末をして床に寝転んだ。
「浴衣着なさいって言ってるでしょ」
「暑い…」
「冷えたら痛くなるわよ」
「抱いたらあったまる」
「バカなこと言ってないで早く着なさいよ」
そう言われつつも暫く転がってると先生が干し終わった。
「ん、冷えてきた。おいで」
苦笑してる。やっぱり朝だから嫌っぽい。
「それよりお昼のお買物行かない? 今のうちなら暑くないし」
紫外線か。
諦めてむくりと起き、着替えた。
ほっとした顔をしている。
「何食べたいんです?」
「なにしようかしらねぇ」
「晩飯、あなたが煮物作ってくれるなら昼はハンバーガーでも良いんだけどな」
「そんなのでいいの?」
「うん。どこ行きます?」
「作るわよ。外でなんて食べられないでしょ、こぼしちゃうわよ」
「買ってきてうちで食べれば良いじゃないですか」
「冷めちゃうじゃない」
「強情だな」
「そんなこと…」
「買物、行ってくる」
いらっとしてしまった。ちょっと冷まさなきゃいけない。
先生を置いて雨の中スーパーへ行く。
バンズ用パンと玉葱、トマト、牛ひき肉。チーズ。マッシュルーム。レタスにポテト。
それから夕飯の材料。
先生も腹を立てていたら帰っちまってるかもしれないから日持ちするものを。
買い終えて帰宅する。
あ、帰ってはいないようだ。
「おかえりなさい…ごめんね」
抱きついてくる。
しかし両手に物を持ってるからどうすることも出来ないでいると気づいてくれた。
慌てて荷物を一つ受け取って台所へ。
冷蔵庫にすべて食材を仕舞い終えてから先生にキスした。
「ごめん。いらいらしてた」
「ん…」
「お昼、作る? それとも」
先生が自分から脱ぎ始めた。
いや俺が作ろうか、と続けるつもりだったんだが。
まぁでも思い切りが出来ないと脱げないだろうからここで止めるのは恥をかかせるかな。
でも台所では先生とて本意ではなかろう。
せめてベッドに連れて行くことにして。
先生は肌襦袢に手を掛けて少し止まった。
いまかな。
その手を掴んでベッドへいざなう。
恥ずかしげにしていて可愛い。
思わず抱え上げてしまった。
ベッドに下ろしてキス。
追い詰めないように優しく、優しく抱いた。
少し落ち着いてお昼を作る気になった。
先生をそのままに台所をする。
買ってきた玉葱とマッシュルームをいため、挽肉は焼き、チーズを載せた。
ポテトはオーブンの中だ。
バンズも焼いてそろそろ先生を呼ぼう。
と思ってたら出てきた。
「良い匂い。おなかすいてたみたいだわ」
「もう出来ますよ。一つでいいのかな。二つ?」
「一つで良いわ」
ポテトもそろそろ良さそうだ。
塩を振って温かいハンバーガーとともに出す。
「どうぞ」
「おいしそうね」
俺のは更に朝の残りのベーコンも足した。
「こんなの久しぶりに食べるわねえ」
「でしょうね」
二人でぱくぱくと食べる。
「うっ…塩噛んだ」
ポテトの振った塩がだまになってた。くそう、しょっぱい。
先生がくすくす笑ってる。
食べ終わって一服。
先生を懐に抱いてお座部枕。
「ねぇ久さん。さっきのえっち…」
「んー?」
「優しくて驚いちゃったわ。酷いことされるんじゃないかしらって思ってたから」
「あぁ。だからされたくなさそうだったのかな」
「そうなの。怖くて」
苦笑する。
「そうしたかったけどね。怖がってるような感じだったから。無理だろうと」
緩くなでる。
あふ、と先生があくびをした。
「ご飯食べたら眠くなっちゃったわ」
「一緒に寝ましょうか。4時くらいに起きたら良いんだから」
「そうね」
そのまま寝ようとしたら叱られた。
ベッドに入るのね、了解。
トイレに行ってから潜り込む。
だけどなぁ、ベッドだとしたくなっちゃうんだよね、色々と。
ま、眠いようだし我慢して俺も一旦寝るとしよう。
寝ていると先生に蹴られて目が覚めた。
暑かったようで布団と一緒に俺を蹴飛ばしたのかな。
クーラーをつけて時計を見る。
そろそろ起きてご飯の支度をしようか。
下拵えをして少しテレビを見た。
かすかに音うるさいと聞こえた気がして音量を下げた。
先生の寝息が聞こえる。
さてこのまま寝かせるか飯の時には起こすべきか。
寝息がやんだ。
キシッと音がして起きたようだ。
そのまま俺にもたれかかる。
「何で一緒に寝てくれないの…」
「いやそろそろ飯の支度をと」
「もうそんな時間…?」
テレビが丁度良いタイミングでニュースに切り替わった。
5時半のニュース。
「もうちょっと、だめ?」
「布団だとそのまま朝まで寝ちゃうんじゃないかな」
「ここでいいわよ」
「最近本当に甘えただなぁ。どうした?」
「甘えたいんだもの…」
なんか理由になってない気がするがなでていたら寝てしまった。
しょうがないなぁ。
懐に抱いたままテレビを眺める。
ニュース、エンタメ、スポーツとニュース番組が終わり、チャンネルを変えた。
1時間半。
夕飯どうしよう。
腹減ってきたなぁ…。
と思ったら先生もやっと目が覚めたようだ。
「ん、よく寝たわぁ…あらぁ? どうしてここで寝てるの?」
「あー覚えてませんか。いいですけどね。腹減った…」
「あら」
くーぅ、と先生のおなかも鳴った。
「下拵えはしたんですけどね、後は味付けだけ」
「はいはい、じゃそれはするから食卓片付けて頂戴」
よっこらしょと起きて先生は台所を。
10分ほどで配膳となった。
「おいしいわねぇ」
「うまいです」
食事を取って、暫くして先生が着替え始めた。
帰る準備だ。
「帰したくないなぁ。このままうちにいて欲しい気分です」
「私だって…そういうわけにいかないでしょ、明日お稽古だもの」
「そうなんですよねえ」
なんだかんだてきぱきと着替えて。
さっさと帰っていかれた。
さびしいなあ。
明日お稽古ちゃんと行こう…。
こういう日は寝が足りてようと寝るべきだ。
おやすみなさい。

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