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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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532

ゴールデンウィークが終わり、平常どおりのお稽古が始まって暫く経った頃。
母が退院してきた。
山沢さんはこれまでのように毎日来てくれる。
様子見、と言ってもう少ししたらまた二日に一度にすると言う。
ずっと毎日いてくれたら私はうれしいのだけど…。

この間、兄さん達や姉さん達が集まってお祝いをしたときは遠慮して来なかったけど。
遠慮なんてしなくていいのに。

そうこうしている間に梅雨に入り、久さんが買ってくれた乾燥機が役に立っている。
久さんはそろそろ、とたまに来ない日が出てきて少し寂しい。

それでも泊まってくれる夜は寝過ごさない程度に、と愛してくれるけれど。
何か心が離れているのじゃないかと不安になってしまう。
母はそんなはずはないと言うけれど。


梅雨に入り仕事が少し忙しくなってきて、先生のお宅に行く気力がない日が出てきた。
幸い八重子先生も復調し、ご飯の支度くらいは、と言っていただいている。
これから夏に向けて暫く毎日は通えない日が続くだろう。
しかし先日の地震には驚いた。
先生は意外と怖がらなかったけれど。
抱きついてくれるかと期待したんだがなあ。
何より先に火の始末に走って行かれるとは思わなかった。
しかし、暑い。
夏になったらまたあっちの部屋で抱くことにしよう。

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531

翌朝は二人ともすっきり早朝に目が覚め、先生は上機嫌で風呂に入っている。
鼻歌まで聞こえ出した。
その間に朝飯を作って昨日の洗濯物をたたむ。
風呂から出てきた先生に皺酷いわね、と指摘された。
「ま、こんなもんですよ。どうせ仕事で着るもんですし」
気にしない。
「もうちょっと気にしなさいよ」
そういいつつ、ベッドからシーツをはいで洗濯をし始めた。
「良い天気ねぇ、これならお昼までに乾くかしら」
「かもしれませんね。さ、メシにしますか」
「そうね、いただくわ」
ゆっくり朝食をとった後、先生がシーツを干し掃除機をかけて俺は風呂とトイレの掃除。
久々に納戸に入り込んだ先生が溜息をついている。
「相変わらず変なもの集めてるのねぇ…」
この間買ったガラスのディルドと見た。
「使ってほしいですか?」
「いらないわよ」
ぺしっと俺の額を叩いた。
「あらいけない、手が汚れてたわ。頭洗ってらっしゃい」
「はいはい」
洗面所で洗うと叱られた。
面倒くさいじゃないか。
タオルドライして生乾きのまま昼飯に誘ったら今度は呆れられてしまった。
「風邪引くわ、だめよ」
連れ戻されてブローされてしまった。何かくすぐったい。
ふと気づくといつもと違う髪形になっている。
「遊んだな?」
うふふ、と楽しそうにしている。
「そろそろ髪切りに行きなさいよ、伸びてるじゃないの」
「ああ、そういえば最近行ってなかった」
「忙しくさせちゃったものねえ」
「まぁそれも八重子先生帰ってきたら気分的に楽でしょう?」
「そうね」
身支度を整え、持ち帰る荷物を積んで途中で昼を食って先生のお宅へ行くことにした。
先生のご希望により昼飯はサブウェイ。
一度買ってみたかったそうだ。
車で食いに来るような物ではないとは思うのだが…。
絶対こぼすだろうと思っていたが意外と先生はこぼさなかった。
上手に食うもんだなぁ。
感心してたらたまねぎが落ちた。
ついニヤッと笑ってしまう。
まぁ俺は俺でかなりこぼしているわけで。
先生のこぼしたのも一緒に始末した。
「おいしかったわ、そろそろ帰りましょ」
「はい」
帰宅して落ち着いたら休み明けの稽古の準備。
風炉になるからね。
でもこの間八重子先生と二人で出すものは出したんだ。
だから先生のしなきゃならない事はほんの少し。
茶室の支度をした先生が稽古をすると言う。
「あなたもお客様のお稽古と、それからそうね、何かお点前しましょ」
「あ、はい、お願いします」
まずは一度平点前を、それから先生は茶筅荘の点前をされた。
「あなた茶碗荘ね」
茶碗荘はあまり好きじゃないんだよなぁ。
それ知ってるからだろうけど。
やってみるとやはりスムーズには行かなくて、先生は無言。
「一応覚えてはいるのねぇ。でももっとお稽古しないと」
「はい」
玄関から律君のただいまが聞こえる。
「あれ、お母さん達帰ってたの?」
「おかえりなさい」
「そうよ~、手を洗ってらっしゃい。お菓子あるわよ」
「うん、わかった」
そういえばさっき何かいろいろ買ってたな。
玄関からごめんくださいの声も聞こえた。
先生がさっと立って行く。
「あ、後始末お願いね」
「はい」
手早く片付けて様子を伺うとおしゃべりに花が咲いてるようだ。
お茶が出てない。
先生が目配せするので支度して出し、買い物へ。
晩飯の用意しないとね。
お昼があれだったから和食が良いかな。
いくつか献立を考えつつ八百屋を見ていたらキャベツがおいしそう。
蒸しキャベツ、しようかな。
だったら人参とシメジと肉で良いだろう。メインは。
あ、しし唐。いためるか。
しかしジャコ高いんだよなぁ、その辺で買うと。まぁでもカルシウムは大事だ。
後はなに作ろうか。
うーむ、思いつかない。
先生にメールしたところ、小松菜の煮浸しが食べたいそうだ。
ちょっと野菜率が高いけどいいだろう。
買って帰って台所へ入る。
下ごしらえを済ましたころ、来客がやっと帰った。
先生が参戦してくれて効率が良くなる。
「あ、お父さん食べるのかしら」
「一応炊いてますよ」
「あらそう、ちょっと聞いてくるわ」
あ、木ベラ持って行っちゃったよ…。
仕方なく菜箸で豚肉を炒める。
菜箸は結構苦手なんだよな、刺さっちゃって。
「お父さん食べるって言ってるけど足りるかしら」
戻ってきておかずを見て考えている。
「常備菜ないんですか? ないなら俺、どっかで食って帰るから良いですよ」
「それはだめよ」
そういって冷蔵庫を覗き込んでいるが明日の朝の分しかない。
「ほら、できましたよ。俺は帰るから後はよろしく」
割烹着を脱いで先生に軽くキスした。
「こら、もう」
「じゃあまた明日」
「ありがと、ごめんね」
ばいばい、と手を振って帰宅する。
途中、居酒屋に入って酒を飲めないのを残念に思いつつがっつり食った。

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530

先生が寝ている間に出勤し、仕事を終えて帰ってきたら風呂から物音がする。
飯は作ってないようだ。
ということは今起きたところかな。
服を着替えて洗濯機を回し、台所の片づけを終えた頃先生が風呂から上がってきた。
「あら、お帰りなさい」
「ただいま」
「お風呂いただいたわ、あなたも入る?」
「そうしようかな。それから飯を食いに行こうか」
「どこ行こうかしら」
「考えといて」
さっき着た服を脱いでシャワーを浴びる。
やっぱりすっきりするね。
風呂から上がると先生がステーキ食べたい、と言うのでそのまま予約を入れた。
着替え、化粧の時間を考えて1時間後。ちょうどランチタイムだ。
さてなに着ていくか。
結局カッターとスラックス、ジャケットにしてしまったが先生には不評だ。
ステーキはうまかったし、ワインもうまかったのだが。
昼酒は楽しい。
機嫌の良くなった先生を連れて歩くのもまた楽しい。
またしばらくはこんなお出かけもできないだろうから先生も楽しんでいる。
夕方、そろそろ夕飯の買い物を、と言い出して百貨店の地下へ。
不断菜のカラフルなものがあった。おひたしにするようだ。
あれこれと買い物をして帰宅、先生が着替える間に下ごしらえをする。
割烹着を身に付けた先生が台所に入り手際よく料理をして行く。
おひたし、といっていたスイスチャードは炒め物になってしまった。
ま、いいんだけどね。
ご飯も炊けて味噌汁もできた。
夕飯をいただいた後はゆったりくつろぐ。
先生は俺にもたれかかってドラマを見ている。
あくび。
「寝ようか」
「もうちょっと待って、見終わったら寝るわ」
「手が暖かくなってるよ、眠いんだろう?」
「だって気になるじゃない」
「まあ、うん。そうだな、気にはなる」
犯人は誰なんだ。
CMの間にちょっかいを出したり、キスをしてみたり。
したくなってしまい膝の上に乗せて後半はドラマの筋が追える程度になぶる。
「ばか、もう。すぐしたがるんだから」
あえぎつつもドラマを見ている先生が可愛くて。
番組が終わった後、気持ちよくしてやった。
とはいえ明日は帰さなくてはいけないのでここで打ち止め。
お手洗いを済ませた先生とベッドにもぐった。
案の定すぐに寝息が聞こえる。
俺もつられてすぐに寝た。

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529

今夜はペニバンも使って責めるつもりでいる。
縄を出した。鞭は…まだ早いか。
トイレから出てきて先生がこっちを見た。
「あっ、駄目、明後日お稽古あるのよ、縄はやめて頂戴…」
あっそうだったそうだった。
そんじゃあどうしようか。蝋燭だって縛らないと身をよじられたときに危険だし。
「いまうんこした?」
「えっ、してないわよ」
「じゃ浣腸してあげよう」
「便秘じゃないしいらないわよ…やめて、お願い」
「おなか痛くならないようにしてあげるし、覗かない」
「でもいやっ、するなら帰るわ」
抱きすくめようとしたのに抵抗している。
「本当にいや? やってみたら気持ちいいかもしれないよ?」
「嫌だからしないで、ねぇ、お願いよ」
必死の抵抗が可愛らしい。
「しょうがないなー、でもペニバンは使うからね」
「あ、ぅ、はい…」
「いつかさぁ自分から入れてって言うようになれよ」
「そんなの…できないわ」
「先に部屋行ってな、俺も便所行ってくるから」
「は、はい」
解放するとそそくさと寝室に行った。
便所便所、と済ませ、俺も寝室へ。
先生は脱ごうかどうしようか迷っている様子。
そのまま抱きしめてキスをすると少しぎこちなく舌を絡ませてきた。
半日置いたら照れくさくなったようだ。
ゆっくりと指を這わせ、首筋、鎖骨、脇乳、腹や背に満遍なく触れて行く。
ベッドに寝かせて足の指から太ももの裏まで丹念に。
先生の息が荒い。
掠めるように乳首に触れる。
「あっ」
幾度も股間や乳首に軽く触れるだけにして楽しんでいると焦れて腰が動く。
押し付けようとする。
快感を知っているだけに追いたくなるものだ。
「久さん、ねぇっ」
「なにかな?」
「焦らさないで…」
顔を赤らめて消え入りそうな声だ。
「どうしてほしい?」
「あの、さわって…」
「ここを?」
ふっとお尻の穴めがけて息を吹きかける。
「いやっ、そこじゃない、違うの」
「じゃあここ?」
尿道口に指をあてがう。
「ここに入れてみようか」
「そんなところ入らないぃっ」
慌ててるの可愛い。
「冗談だよ、で、どこかな?」
そっと俺の手をつかんで持っていった。
言うのは無理だったようだ。
三点責めをすると大いに啼く。
逝きそうで逝けないように留めてやると涙ぐんでなじる。
「入れてくださいって言いな、逝かせてあげるからさ」
首を振って、でも辛そうにして、それからようやくおねだりした。
「入れてちょうだい…」
「自分で入れてみろよ、ほら」
仰向けになって寝てやるとペニバンは上を向いた。
「そんな…」
「ああ、忘れてた。これつけないとな」
ベッドサイドから首輪を取って付けてやる。
「あ…」
少し呆然としたような様子で俺が声をかけるとびくりとした。
「ほら乗れ」
またがせて腰を引き寄せる。
恐る恐る、という様子で先生は腰を下ろすが入らない。
困った顔で助けを求めてくる。
先生の手をペニバンに添えさせてあてがい、融通をしながら押し入った。
すべてを飲み込んだところで一仕事終わったような顔をしている。
腰をバウンドさせると慌て、はしたない声を上げだした。
乳房をもてあそびながら腰を使うとすぐに逝ったようだがそのまま続けた。
3回連続で逝かせると俺の胸に倒れこんで息が辛そうになってる。
「抜いて、お願い…」
「膝立ちになったら抜けるよ」
「無理…」
そりゃそうだ、力入らないよね。
そのまま横倒しにして抜く、それだけで声が出る。
少し落ち着かせてから伏せさせて後ろから貫く。
動くたびに漏れる声、のけぞる背。
もう駄目、と微かに聞こえて気をやるまで続けた。
「絹、好きだよ。愛してる」
だからもっとしたい。とは思うがさすがに先生の体力が限界だ。
暫くしてなかっただけに。
抜いて、首輪も外してやり、ホットタオルを作って体を拭いてあげた。
なされるがままにぼうっと私を見る。
乳房を拭いていると目が合って、そして逸らした。
股間を拭くと少し喘いで。
「拭いてもきりがないね」
そう言うと恥ずかしそうにしている。
足の指まで拭いているとあくび。眠くなったらしい。
「いいよ、寝て。おやすみ」
「ん、でも裸じゃ…」
「はいはい、ちょっと待ち、寝巻き着せてあげよう」
ベッドサイドに脱ぎ落としていた寝巻きを拾って着せ、布団にいれる。
お休み、と程なく寝息になった。
俺はいろいろ後始末をしてから就寝。

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528

先生をなぶって楽しんでいると寿司がきた。
さっと手をぬぐって取りに出て支払う。
テーブル、いや卓袱台が良いだろう。
納戸から座椅子を出した。
「先生、落ち着いた?」
かすれ声でののしられた。
ベッドに膝をついてキスをしてやると俺の腕をつねられた。
「かわいいなぁ、怒ってるのも良いね」
額を叩こうとしたようだけど鼻先を爪が掠めた。
「イテッ…」
「あ、ごめんなさい、あの、ひっかくつもりじゃ」
慌てているのも可愛いからいいや。
「大丈夫そうだね、じゃあ飯を食おうか」
抱え上げて座椅子へおろす。
「あら? いつ買ったの?」
「この間ね、ほらどうしてもこうなっちゃうだろ。食いにくいって言うし」
「ここまでしないでいてくれたら一番良いのだけど…」
「なにか言った?」
笑って聞くと困った顔をする。
お醤油とワサビを用意して、隣に座って食べる。
相変わらずうまい。
先生もうれしそうだ。
おいしく食べ終わって先生を布団に入れたら後片付けとお買い物。
晩飯は作ってやろう。
そのかわり、もう少し楽しませてもらわなくては。
先生に買い物と言い置いて何件か回る。
今日は鳥の甘酢だ。
まぁたぶん食えないだろうけど。
明日の朝食べれば良いからね。
帰宅すると先生は寝息を立てている。
下ごしらえを済ませ、俺も少し仮眠を取った。
すっかり寝過ごしてしまい、先生が飯を作っている。
鳥甘酢のつもりだったのに別のメニューになっていた。
「起きたの? ごはんにするわよ」
「意外と復活早いな…」
まぁ昨日はペニバンも使ってないし、そこまで辛くなかったのかもしれない。
起き出して食卓についた。
「いただきます」
「ねぇなに作ろうと思ってたの?」
「ん? 鳥甘酢の予定だったんだけどな」
「あ、そうだったの? まったく違うものにしちゃったわね」
「酢は疲労回復に良いからさ」
「だったら酢の物作ろうかしら」
「いいよ、作らなくても」
んー、やっぱり俺の作ったのより先生の作るほうがうまいなあ。
先生は俺より早く食べ終えた。
「食欲ないのか?」
「うぅん、その、…またするんでしょ?」
「するけど」
「沢山食べるとつらいのよ…」
そういえばいつも胃がこなれるまで待てって言うな。
なるほどなぁ。
食べ終わって片付け物をしてニュースを見る。
見終わると先生がトイレに立った。
さて、そろそろ。

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