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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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45

さてさてぶらりと浜離宮。
歩くのもかったるいので近距離タクシー。
近すぎて来たことがないんだよね。というか一人て来てもなあ。
タクシーを降りて橋を渡り、門をくぐる。
ビル群の中の庭園はなにか面白い。
日傘を差した先生とさくさくと土を踏み、共に歩く。
木々はよく手入れがされており流石である。
なごやかに穏やかな優しい時間が過ぎる。
のんびりと歩いていると、中島の御茶屋だ。
お茶をいただけるらしい。
「どうします?」
「あ…替え足袋持ってきてないわ」
「あー。一応いつも鞄に入れてますよ、私。2足。ストレッチの」
じゃあ、ということで渡して入口で履き替えていただくことにした。
まあ一般の人が多いところだから、必要はなかったかもしれない。
けどね、お茶の先生と弟子の身としては履き替えないわけにもいかん。
温かいのと冷たいのをいただけるそうだが二人とも温かい方を。
点て出しだ。結構に美味。
お茶をいただいて、ほんわかとした気持ちで更に散策。
人通りなさそうな道へ連れ込む。
木陰でキス。そっと胸を揉む。
「あっ…こんな所で…だめ…見られたらどうするの」
「こんなところに人はきませんよ…静かに、ね。してたら大丈夫」
太腿に手を這わせる。
ぎゅっと私にしがみついて声を我慢し始めた。
人目につかないように中を弄り、かすかな喘ぎ声を楽しむ。
秘か事ほど楽しいことはあるまい。
首を噛まれた。
「良いですよ、噛んでてください」
ちょっ…と痛いけど。涙目になれる程度には。
太腿の痙攣と共にぐっと先生の体重がかかってきた。
逝った様だ。
ぬめる指を懐紙でふき取る。
裾を整えて抱きしめる。息が整うまで。
落ち着いてきた先生になじられて、でも幸せで。
先生が歩けるようになって、手を引いて散策を続ける。
恥ずかしげで美しい。
「水上バス、乗ります?浅草まで行きますよ」
一旦うちへ戻りたいそうだ。
ああ。股間のぬめりが気になるのか。
可愛いな。
最短距離を選んで門へ。タクシーに乗り連れ帰る。
戻るとすぐに和室へ入られ、私がお茶を入れてる間に浴衣に着替えてきた。
私の横に座っていただきお茶を差し上げる。
「ひどいわ、外でなんて…」
温かいお茶を喫しながら詰られる。
「もっと人気がないところだったらどうです?
 いや。人が来そうだからいいのかな、ああいうのは」
「見られるのはいやよ。困るわ…」
「知ってる人に見られそうだから?それとも知り合いがいない土地でも?」
「…どっちも恥ずかしいわよ」
ですね(笑)
「どうしても嫌ですか?」
うん、とうなづく。
「先生、可愛いですね。そういうところ」
お茶をよけ、ひょいと引き寄せる。
「あっ…もう…またするの?」
ええ、またです、すいません。
「だって先生が可愛くて。何度でもしたくなるんですよ。駄目ですか?」
「…知らない」
くっそ可愛くて駄目だ、がっついちまう。
好い声を何度も出させて、腕が攣るほどに玩んで楽しんだ。
早日暮れ、先生は動けない有様になっている。
その様すら好くて肌に触れて楽しむ。
このままずっとこうしていたい…。

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44

翌朝、先生の方が先に起きていたようでお味噌汁のにおいがする。
朝飯を作ってくれてるのか。
長襦袢を羽織るだけで出て行ってみた。
すでに焼き魚、味噌汁、ごはん、玉子焼き、香の物が並んでいる。
「おはよう、顔洗ってらっしゃい」
「オハヨウゴザイマス」
なんというか完璧だ。
つまみ食いしようと手を伸ばして叱られた(笑)
とっとと顔を洗い長襦袢をちゃんと着なおして戻る。
食卓につき、いただく。
「勝手にお台所触ってごめんなさいね」
「いや、嬉しいです」
なんでうちの味噌汁がこんなにうまいんだ。
魚はアレだな、こないだ漬けておいた平目の味噌漬だな。
玉子焼きもうまい…。幸せ。
ごちそうさまをして、お茶をいただく。
「先生が嫁さんだったらなあ…」
「うん?どうしたの?」
「いや、仕事する気が100倍くらい出るかなと思いまして。
 朝晩とうまいもの食えて、夜は楽しめて」
あ、顔赤くなった。
「夜だけじゃないくせに…」
そっちか(笑)
「今日、どうします?家に居たらずっと楽しんじゃいそうなんですが」
って弄るのはやめよう。
「ふふ、展覧会か何か、探して行きましょうか」
「そうね」
恥ずかしそうにしている。うーんいいなあ。
パソコンからざっと展覧会情報を呼ぶ。
うーん。
2件だけ見つかった。
「今ちょうど展示入れ替え時期なんですね。どっちがいいです?」
どちらもピンと来ず、浜離宮散策ということにした。
近いしね。
んじゃあちょっくら着替えましょうかね。
俺の方が時間はかからないので台所の後始末を引き受けて、着替えてもらう。
水仕事を終えて和室を覗くと後は帯だけのようだ。
帯枕を渡したりしてちょっと手伝う。
帯締めをきりっと締めて。うん、綺麗だ。
私も長襦袢を脱ぎ、晒をまいて肌襦袢、長襦袢を纏い、長着を着る。
先生が細かいところを整えてくれた。
その頤に手をやってキスする。
「駄目よ」
照れつつも私に羽織を着せ、行きましょ、と仰る。
行くか。

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43

帰宅後すぐに寝巻きの浴衣に着替えさせた。
お家に電話をしていただく。
律君が出たら、と躊躇するので私が掛けた。
八重子先生が出た。すぐに電話を代わり泊まる旨話して頂く。
私に後ろから胸を揉まれつつだ。
甘い吐息が電話に伝わらないようにしている。
先生を膝の上に引き上げ、送話口を押さえて乳首を齧る。
くっ、と声が漏れる。
可愛い。
先生は話を早く切り上げ、電話を切った。
文句を言おうとした口をキスでふさぐ。
ちょっと抵抗してるが、舌を絡めると少しずつ応じてきてくれた。
そのまま首筋にキスを落とす。
「駄目よ…お母さんと電話してたのに…」
「ふふ、だって可愛いですもん。ねえ、先生、道具使っていいですか?」
「えっ?道具?」
「もっとあなたが乱れているのを見たい」
「いやよ…恥ずかしいわ」
「可愛いな。いじめたくなる」
「やだ、もう」
「痕、ついちゃいましたね」
手首に残る縄の痕に指を這わす。
「山沢さん、すごく怖かったわ」
「ごめんなさい、酷かったですね」
そういいながら太腿についた痕をなぞる。
「でも縛られたあなたにすごく色気を感じました。
 さっきの姿、見せたいくらいに色っぽかったですよ。
 今度、怖くしないようにしますから縛られてみませんか」
「…したいの?」
「はい」
「仕方のない人ねえ」
「変態なものですいません」
泣く顔とか悲鳴も好物です。
しかし縛られたらやりたい放題されるのわかってるのかな。
それとも、されたいのかな。
「今からでも、いいですか?」
いやいやをする。
太腿に這わせた手を翳りにやるとしとどに濡れていた。
期待はしてるらしい。
「じゃあ今度、させてくださいね」
こくりとうなづく。
「ベッド、行きましょう」
連れて行って脱がせ、仰向けに寝かせる。
「今回は普通にしてあげます。次はわからないけど」
恥ずかしがっていて本当に可愛い。
リラックスできるようにほぐしつつ、やわらかく愛撫をする。
かすかな喘ぎ声。
強くならないようにゆっくりと感覚を引き出す。
気持ち良さそうな顔が好い。
ぎゅっとしがみつかれてがくがくっと太腿が震える。
抱きしめて背を撫でる。
愛しい。
ほっこりしていると聞かれた。
「山沢さん…本当に私だけなの?」
またそれ聞くのか。
「あなた以外の誰ともこんなことしたいと思いませんよ」
というか面倒くさい。
性欲の捌け口として誰かとやるならこんな時間かけてられっか。
何か納得がいかない様子。
「ねえ、なんでそんなに気になるんですか?」
「だって…山沢さん、芸者さんとお付き合いあるでしょ…」
頬にキスする。
「私が呼ぶ芸者さん、みんな昔のお姐さんばかりですよ」
色気はあることもたまにはあるがいくらなんでも60や80には欲情しないだろ。
「そうなの?」
「なんなら今度お座敷かけますから一緒に行きましょう」
「そんな、いいわよ…」
納得しなくていつまでもこだわられるなら、連れてく方がいいよ、俺は。
「来週の土曜の夜とか、どうですか?予定なかったら」
「多分大丈夫だと思うけど…」
そんじゃそうしましょ。
「少し冷えてきましたね」
布団をかぶせる。さっきまで暑かったのになあ(笑)
先生の胸に触れるとひんやりしている。
冷たいところがなくなるよう撫で、揉み解す。
私の上にうつぶせにしてお尻も。
切ない声が聞こえる。
そのまま間に指を割りいれる。
逃れようとする体を引き寄せ胸を噛む。
先生を上にするの、中々楽しいな…。
中をこねているうちに不意に痙攣、そんなに強く責めてなかったのになあ。
もうちょっとやりたいが…。
駄目か、息が荒い。
もぞもぞ、と布団から顔を出すとぺちっと叩かれた。
「もう…だめよ」
抱きしめて息が落ち着くまで背を撫で、腰をなでているといつしか寝息に変わっていた。
寝てるときにやったら怒るかなあ…。
寝不足にしちゃかわいそうかなあ…。
しょうがない、俺も寝よう

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42

裾を直して立たせると、大幅に着崩れていた。
こりゃ一旦脱いで着直す方が良い。
手を洗って敷きたとうの上で脱がせる。
肌襦袢になったときにむらっときて胸に手を這わせてしまった。
しっとりと、汗で湿っている。
クーキュルル…あ。
先生も苦笑い、俺も苦笑い。腹減った(笑)
シャワーを浴びるようにいい、風呂に入れる。
買ったままにしていた肌襦袢と湯文字、裾よけを用意した。サイズはなんとかなるだろ。
長襦袢も着物もぐっしょりと濡れて、そのまま着るのはちょっとなあ。
うーん、ちょうど良さそうな着物は有っただろうか。
和箪笥をあさると秋模様の着物があった。袖の合う長襦袢も。
帯はどれがいいだろう。こいつか。
風呂から上がった先生が湯文字と肌襦袢、裾除けをつけている間に半襟をつける。
そういえばこの長襦袢、しつけついたままだな。
長襦袢のしつけを取り先生に渡す。
着物を後ろから羽織らせるとすっと纏い付けられ、おはしょりを作り、
胸の打ち合わせを整えられる。
帯をお渡しする。手早く折り、背で締め、枕を当てお太鼓を作られる。
帯揚げ、帯締めを調えられて美しく着付けを終わられた。
うん、よく似合っておられる。綺麗だ。
髪を少し整えて食事に出かけることにした。
天ぷらにしよう。
カウンターのみしかないのだが、揚げたてで新鮮な魚介・野菜を使っている。
隅の席を陣取り酒も少々頼む。
穴子や鱚、海胆を海苔で包んだもの、車えび、玉葱や青唐、などなど…。
美味しく頂き酒もすすみ、ご飯をいただき、デザート。
おなか一杯で残してしまうほどだ。
この後飲みにいくか聞いたが部屋でいいというので連れ帰る。

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41

それはそれ、これはこれだ。
きちっと水屋をこなし、遅滞なく進める。
本日の昼の稽古が終わった。
ご挨拶をして私は帰途についた。

-----絹

覚兄さんがお母さんに用がある、と訪ねてきた。
色々と落ち込んでたら兄さんが背を撫でてくれた。
お稽古の時間になってやっと山沢さんが来たけど…。
終わったらすぐ帰っちゃったわ。
もしかして何か誤解されたのかしら…。
お母さんに相談するとすぐに追いかけなさい、と言われた。

-----山沢

途中、携帯が鳴る。3回…4回…電源を切る。
帰宅すると固定電話が鳴った。
公衆電話から。
取ると先生からだ。家に居ることを確認された。
10分もかからずチャイムが鳴る。
先生が押しかけてきた。
中に招じ入れると私の手を掴み、誤解だという。
その腕を後ろ手に捻り上げ、強引に縛った。
なにをするの!と言うその口に手拭を押し込む。
胸に縄をかけて行く。
嫌がって暴れようとするが腕を固定している以上逃れようはない。
キリキリと縛る。
裾をたくし上げ足にも縄をかけて行く。
くるしそうにしている。手拭をはずしてやった。
「許して…」
「俺の目の前で。他の男と抱き合うなんて許せると思ってるのか?」
強くギリッと縄を締める。
苦悶。
「ちが…あぁっ!」
襞の中に指を埋めると好い声が出た。
「濡れてるじゃないか。こんなことされて」
「いやっ…」
ぐいぐいと責める。
よろける絹を片手に担ぎ上げ、和室の畳の上に座らせた。
美しい。昂揚する。
唇を舐り、濡れそぼつ中を堪能する。
苦しそうな表情が心地よい。
指を増やすと更にきつそうな顔をする。楽しい。
もっと、もっとだ。
口の中を犯すようにむさぼり、襞に隠れている突起を強く刺激する。
声にならない声が出て倒れこみそうになるのをしっかりと支えて座位を保持する。
涙。こぼれてきた。色っぽい。
「もうやめて…」
鼻で笑って続ける。
ぬめる指を口に突っ込み舐めさせ、その指で後ろの穴を刺激する。
「ヒッ そこはだめ、おねがいだからやめて…」
「気持ちよかったくせに」
ああ、そうだ。いいものがあるんだった。
手術などに使う薄手のゴム手。
片手にそれを穿き、ぬめった前の穴に突っ込む。
しばらくかき回して潤滑油代わりにし、後ろに指を潜らせた。
「あぁっ」
じりじりと突き進む指に逃れることも出来ず身をよじる。
ゆっくり指を抜き差しすると粘液が絡みつく。
声が少しずつ出てくる。
愛撫に答える声を聞いているうちに落ち着いてきた。
「何が誤解なんです?」
やさしく聞いてあげたが何も喋れないようだ。
可愛い。
押し倒して前の穴にも指を差し入れ挟みこむようにして刺激する。
突起を揉みこみ、一気に揚げてやった。
両方に埋もれた指が締め付けられて先生は痙攣している。
きつく締められたそこから指を抜き手袋をはずす。
頬を撫で、苦しそうな口をむさぼる。
窒息しない程度に。
そっと引き起こし縄を解いて行く。
縄の痕が太腿やふくらはぎについて色っぽい。
胸縄を解き、腕の戒めを解き、マッサージする。
息が落ち着いてきたようだ。
改めて問う。
「…兄さんなの。一番上の」
マジか…身内に嫉妬して無茶しちまったのか俺…。
はっ!そうだ腕!
「痺れたりとか動かないとかないですか!腕!」
慌てて確認する。商売道具じゃないか!
どうやら大丈夫のようだ。嘆息。
抱きしめる。
「ごめんなさい。男と抱き合ってると思ったんです」
「怖かったわ…」
ゆっくり背を撫でる。
躊躇いつつ聞く。
「今日。泊まっていけますか」
頬を染めて先生はうなづいてくれた。

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