さてさてぶらりと浜離宮。
歩くのもかったるいので近距離タクシー。
近すぎて来たことがないんだよね。というか一人て来てもなあ。
タクシーを降りて橋を渡り、門をくぐる。
ビル群の中の庭園はなにか面白い。
日傘を差した先生とさくさくと土を踏み、共に歩く。
木々はよく手入れがされており流石である。
なごやかに穏やかな優しい時間が過ぎる。
のんびりと歩いていると、中島の御茶屋だ。
お茶をいただけるらしい。
「どうします?」
「あ…替え足袋持ってきてないわ」
「あー。一応いつも鞄に入れてますよ、私。2足。ストレッチの」
じゃあ、ということで渡して入口で履き替えていただくことにした。
まあ一般の人が多いところだから、必要はなかったかもしれない。
けどね、お茶の先生と弟子の身としては履き替えないわけにもいかん。
温かいのと冷たいのをいただけるそうだが二人とも温かい方を。
点て出しだ。結構に美味。
お茶をいただいて、ほんわかとした気持ちで更に散策。
人通りなさそうな道へ連れ込む。
木陰でキス。そっと胸を揉む。
「あっ…こんな所で…だめ…見られたらどうするの」
「こんなところに人はきませんよ…静かに、ね。してたら大丈夫」
太腿に手を這わせる。
ぎゅっと私にしがみついて声を我慢し始めた。
人目につかないように中を弄り、かすかな喘ぎ声を楽しむ。
秘か事ほど楽しいことはあるまい。
首を噛まれた。
「良いですよ、噛んでてください」
ちょっ…と痛いけど。涙目になれる程度には。
太腿の痙攣と共にぐっと先生の体重がかかってきた。
逝った様だ。
ぬめる指を懐紙でふき取る。
裾を整えて抱きしめる。息が整うまで。
落ち着いてきた先生になじられて、でも幸せで。
先生が歩けるようになって、手を引いて散策を続ける。
恥ずかしげで美しい。
「水上バス、乗ります?浅草まで行きますよ」
一旦うちへ戻りたいそうだ。
ああ。股間のぬめりが気になるのか。
可愛いな。
最短距離を選んで門へ。タクシーに乗り連れ帰る。
戻るとすぐに和室へ入られ、私がお茶を入れてる間に浴衣に着替えてきた。
私の横に座っていただきお茶を差し上げる。
「ひどいわ、外でなんて…」
温かいお茶を喫しながら詰られる。
「もっと人気がないところだったらどうです?
いや。人が来そうだからいいのかな、ああいうのは」
「見られるのはいやよ。困るわ…」
「知ってる人に見られそうだから?それとも知り合いがいない土地でも?」
「…どっちも恥ずかしいわよ」
ですね(笑)
「どうしても嫌ですか?」
うん、とうなづく。
「先生、可愛いですね。そういうところ」
お茶をよけ、ひょいと引き寄せる。
「あっ…もう…またするの?」
ええ、またです、すいません。
「だって先生が可愛くて。何度でもしたくなるんですよ。駄目ですか?」
「…知らない」
くっそ可愛くて駄目だ、がっついちまう。
好い声を何度も出させて、腕が攣るほどに玩んで楽しんだ。
早日暮れ、先生は動けない有様になっている。
その様すら好くて肌に触れて楽しむ。
このままずっとこうしていたい…。