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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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70

「あんた連休はどうするんだい?」
「いやー今さっきまで連休だということ自体忘れてましたからどうしましょうか」
「あら、うちにいてくれるんじゃないの?」
「…それでいいならそうしますが」
「いやなの?」
「そういう意味ではなくてですね…八重子先生、笑ってないで」
「用がないなら泊まったら? ただし台所とか居間では駄目だよ?」
「えーと、できるだけ気をつけます、はい」
「それで山沢さんの家ではどうだったんだい?絹」
「もう居る間ずっとしたいって大変だったわ」
ちょ、絹先生そんなこと言わなくてもいいでしょうに…。
「若いねえ」
「ほんとにねえ、昼寝もしないでお仕事ちゃんと行くんだもの」
「一回昼寝はしたじゃないですか」
「でも朝ちゃんと起きて仕事に行ってたじゃないの。私、寝過ごしてばかりだったわよ」
あ、そうだったのか。
「何時くらいまで寝てたんだい?」
「今朝なんて起きたら8時だったのよ、吃驚しちゃったわよ」
「二度寝って絶対寝過ごしますよね。今日は早く寝たらどうですか?」
「うん、もうさっきから眠くて眠くて」
「食後って眠くなりますよねえ。
 私、一人でうちに居るとメシ食ってすぐ寝ちゃうんですよ」
「太るよ、そんなことしたら」
「まあ夜そんなに食わないんで、一人だと」
おや、絹先生、大あくび。
「あんたもう寝といで。疲れたんだろ」
「電車移動って結構疲れますもんね、絹先生、おやすみなさい」
「うん、寝てくる。おやすみなさい」
「おやすみ」
絹先生が居間を出て行く。
「で?絹は何をしたんだい?」
「はい?」
「絹が何かしてあんた怒ったんだろ?」
「あー。ははは、中に指入れられまして。それまでに何回か止めたんですが」
「中…って。ええっ?」
「どうも、その、いつもしてもらってるからというのと。
 ずるい、というのがない交ぜになったようで…」
「あ、あぁわかるけど、絹がねえ…」
「ちょっと私も驚いたの半分でしたが」
「後半分は嫌悪感だろ、あんたの場合は」
「あたりです。鳥肌だったんですよ、本当に」
「それで泣かせたのかい?」
「すみません、腹が立ってしまいまして。以前から嫌だと言ってた事をやりました」
「はぁっ、まあ仕方ないね、あんたの嫌な事をしたんだからね…
 だけどあんた本当に絹にされるのいやなんだねえ…」
「こればっかりは、ちょっと。しないように脅してもみたんですが」
「あの子は脅しても本気に取らないからねえ…」
「そうなんですよね…怖いことをしますよって言ったんですけど効き目なかったです」
「ところで絹は何を嫌がってたんだい?」
「ああ、縄と道具と」
って八重子先生、それ言ったら私が何をしたかわかっちまうじゃないか。
「道具?どんな?」
「すいません、聞かなかったことにしてください」
「まあいいけどね、持ってきちゃいないんだろ? 見せなって言っても」
「流石に持ってきませんよ…」
「さてと。そろそろ風呂入ってくるから。先に寝るなら寝たらいいよ」
「あ、じゃそうさせてもらいます。戸締りしてきますね」
散会、戸締りの確認をして部屋に戻る。
布団を敷いて、寝転がる。一人寝の寒さよ。秋だなあ。

夜半。もぞもぞとした感覚。
先生が布団に入ってきた。
「どうしたんです?」
「寒い」
はいはい、眠いのと寒いので寒い方が勝ったのね。
懐に抱いて先生の冷えた足を絡ませる。
うーん、凄く冷えてるね。
体温を吸い取られてしまうがまぁいいや。
すぐに寝息が聞こえ出した。本当に寒かっただけらしい。
寝よ。

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69

もう起きる時間だ。
よく寝ている先生を置いて仕事に行くのがつらい。
ましてや今日はお帰しせねばならん日だ。
布団から渋々出ると先生も起きてしまった。
「もうそんな時間?」
「あなたはまだ寝ていて構いません、と言うか寝ててください」
まだ普通の人が起きる時間じゃないし寝不足怖い。
部屋に残して洗面・着替えなどをして書置きを作る。
9時半までに家を出たほうがいいとか、お昼は時間ないだろうから作らなくてもいいとか。
鍵と電車賃も忘れずに。
さて、出勤だ。
ジャンパーを羽織り、靴を履く。
「ねえ、お見送り、させて?」
先生が起きてきてくれた。
「駄目ですよ、行きたくなくなるじゃないですか。離れたくないのに」
寝巻きの先生の唇にキスをして。
「うー……」
後ろを向く。行かねば。
背中に温かみを感じる。
「気をつけて行ってきてね…うちで待ってるから」
「行ってきます」
時間がない。行こう。
玄関を出て、見送ってもらって嫌々出勤する。
出勤すると流石に週末でそれなりに忙しく、ふと気づけば8時48分。
先生は支度しているだろうか。一抹の不安。
電話をしてみる。出ない。もう帰ったのならいいが。
しばらくして先生が電話に出た。
「あぁ山沢さん?どうしたの?」
「よかった、起きてましたか。いや心配で」
「お風呂入ってたのよ、ごめんね、電話に中々でなくて」
「いや、それならいいんです。気をつけて帰ってくださいね」
電話を切る。風呂か。見たかったな。
その後も仕事をしばらくして時間になったので帰る。
食卓に軽い昼飯が。疲れていただろうに作ってくれたのか。
嬉しいなぁ。
手早く食べてシャワーを浴び着替える。
寝室に入ると…あれ、枕元においたはずの昨日の道具がない。
まぁいいか、時間がない。
お稽古の用意をして急いで家を出た。
電車を乗り継ぎ先生宅へ。

「八重子先生、こんちは、お邪魔します」
「ああ、いらっしゃい」
居間へ行くと絹先生が食事中だ。
八重子先生がお茶を入れてくださった。
「長らく絹先生をお借りしまして。ありがとうございました」
「楽しかったかい?」
「ええ、かなり」
絹先生が恥ずかしそうだ。
「今日はどなたでしたっけ。水屋の用意してきますが」
「ああ、安藤さんとあんただけだよ」
そんだけ?
「世間様は三連休だからね。みんな旅行だとさ。今日から律も旅行に出てるよ」
あーそうだった。妙に仕事が忙しいと思ったらそうか、そうだった。
「じゃええと安藤さんは…あ、炉?何します?」
「あんたらが居ない間に炉開きしちゃったからね、久しぶりだから平点前しとこうか」
「ああ、じゃ薄・濃い両方ですか? 炭は熾きてます?」
「下火はあるから炭手前からやってもらったらいいよ」
はいはい、じゃ用意を整えてきましょう。

安藤さんのお稽古も終わり、さてと水屋を片付けるか。
「あんたも稽古したらいい」
「え、まだ一ヶ月たってませんよ?」
「構わないよ。炉になったんだから気分を改めないとね」
ありがたくお稽古をつけてもらう。
私もまずは平点前。
流石にさっき見てたんだから迷いはしないがちょっとぎこちない。
「いつになっても炉・風炉が変わるときは難しいわよねえ」
それじゃいかんのもわかってるんだけどなあ。
まあ、間違いはないままお稽古は終わり、水屋を片付けてお開き。
「さて。お夕飯作るの手伝っとくれ」
お台所に行きまして、と。
お手伝いをしていくつかおかずを用意する。
孝弘さんを呼びに行って食卓について。
美味しくご飯をいただく。
うまいなあ、メシが美味いのって幸せだよなあ。
ごちそうさまをして、お茶をいただく。
孝弘さんは部屋に戻って行かれた。

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68

「あなたを抱くほうが私はいいんですよ。
 それとも抱かれるの、嫌ですか? 私にするほうがいいんですか?」
「嫌じゃないわ。でもしてみたいかなーって思うの。だってずるいわよ」
「へ?…ずるい? なんですかそりゃ」
「私ばっかり限界のところまで追い込まれるなんてずるいわよ。
 山沢さんも見せて?」
「…嫌です」
「嫌なの?どうして?」
「うぅ…嫌なものはいやなんです」
あ、鳥肌立ってきた。
「そうなの?仕方ないわねえ。無理にすると後が怖いから、いいわ。また今度ね」
「今度はありませんから! もう。素直に抱かれてくださいよ」
唇にキスをしてお願いする。
ベッドに押し倒し。首筋、鎖骨、胸にキスをしつつ揉む。
先生の息が少し荒くなって、頬が上気してきた。
勃っている乳首を執拗に舐め、齧り、扱く。軽く逝った気配。
荒い息に波打つお腹を撫で、翳りへと指を進める。
襞をくつろげずともたっぷりと濡れているその周囲をさわさわと刺激する。
「ん、焦らさないで…」
開けると溢れてきた。
「こんなに濡らして…可愛い人だ」
「恥ずかしいから…そういう事言わないで…」
「そういうところが可愛いんですよ。いたたっ!」
乳首をつねられてしまった。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか。
 乳首から手を離しなさい。じゃないとちゃんとしてあげませんよ?」
私の胸から先生の手が離れて。
溢れんばかりのそこへ指を這わせる。
突起を擦り、しごき、潰して嬌声を聞く。
抵抗もなく中指が吸い込まれ、軽く動かすだけで逝っている。
更に薬指も入れて深いところまで刺激するとまたも逝った。
「随分逝きやすくなりましたよね」
いやいやをするのが可愛くて沢山いじめたくなる。
好いところを探しては逝かせて、たっぷり楽しんで。
そろそろ限界が来たようだ。
ギリギリの所をほんの少し越えて、やめる。
息が荒くて、辛そうで。
少し涙目になっていて。
その背に腕を回し、優しく抱きかかえる。
瞼にキスを落として背中を撫でていると段々に落ち着いた息になってくる。
そろそろか、汗が引いたようだ。
布団をかけて撫でていると瞼が閉じられ、寝息に変わった。
やっぱり疲れるんだろうな。
俺も疲れた。寝よう。
って懐に入ってた道具が邪魔だ。枕元にとりあえず置いて。
おやすみなさい。

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67

懐にディルドを仕舞い、台所に顔を出すともうすぐ終わるから待っててと言われた。
後ろから手を伸ばし割烹着の上から胸を揉む。
「ね、本当に後ちょっとだから。待って。お願い」
耳を齧ると手が止まった。
先生は泡だらけの手で私の腕を掴んで。
「もうちょっとなの、待って、まだ揉まないで、ねぇ」
「洗い物なんて後にしましょうよ。ほら、手を濯いで?」
「だめよあとこれだけ、なんだから」
ひょいと覗き込むと確かにあと皿二枚程度。
「わかりました、待ちます」
手を離して洗面所で腕に付いた泡を洗い流す。
戻ると割烹着を脱いで畳んでいた。
その腕を取って台所の壁に押し付けてむさぼるようにキスをする。
身八つ口から手を差し込んで胸を揉むとちょっと怒ったようだ。
「脱ぐの、待てないの?」
と先生が聞いてきた。
「うぅ…待ちます、待ちます、脱いでください」
先生の手を引いてベッドのある部屋に連れて行き脱がせる。
もどかしい。
すべてを脱がせ、胸を強く揉みしだく。
「んっ、ちょっと痛いわ」
「あ、すみません」
がっつきすぎた。
「あ、ねえ、山沢さん。後ろ向いて?」
「は?ああ、はい。なんですか?」
先生に背を向ける。
「手をこちらに出してくれる?両手」
後ろに手を突き出す。
「腕を組んでみてくれる?」
柔軟性?
肩硬いんだよなあ。
っておいおいおいっ!
「ちょなんで腕縛ってるんですか!」
「だって山沢さん、今日力いっぱい揉むから痛いんだもの」
だからってなんで縛る!
「次のとき怖いかなーって思いませんか、どうなんですか?」
「んー、そうねー。怖いと思うわよ?でもねえ。
 逆に山沢さんがどこまでいけるのかなーとか思っちゃったりするのよね」
「まさかあなた、昨日の今日で手を出すつもりですか?
 報復、昨日よりひどくなることわかっていて?そうだとしたら…マゾですね」
「…やめておくわ」
「そうしてください。私とて怖がらせるのは本意じゃない」
「でも腕はこのまま、ね?だってさっき胸痛かったのよ」
「優しくしますから解いてくださいよ」
「駄目よー」
先生からキス。舌を絡めようとしたら離されて。
乳首が口に触れるか触れないかのところに来て頑張って舌を伸ばす。
「なんで焦らすんですか…」
一膝進めてかぶりつこうとするが一膝引かれて。
くっ。縄を解け。
ぎりぎり一杯のところで舌が触れる。
少し舐めているとまた離される。もっと近寄って欲しい。
「山沢さん、腰を下ろして」
言われたとおり座り込むとちょうど翳りのあたりに届きそうだ。
すでにしっとりと湿っているのがわかる。
顔を近づけて舐めると上から好い声が聞こえる。
きゅっと太腿で挟まれていい感じで舐めているとぱっと離れられた。
うー、もっと好い声聞きたい。
「ねえ、腕の。外してくださいよ」
「そうねえ。痛くしない?」
「しませんから、ね?」
「その前に…」
うっ!痛てっ。胸を掴まれた。
「これくらい痛かったのよ」
ついでのように乳首を弄られて勃ってしまった。
「だからって摘むのはやめてくださいよ」
くすます笑いながら腕を縛っている紐を外された。
「乳首、立っちゃったわねぇ。ねえ、本当に出来ないの?」
「なにをです?」
「山沢さんが私にしてるようなこと」
「うー。できなくはないけれど本当に嫌なんで。というかしたいんですか?」
「あ、そうじゃないのよ。そんなにいやだったのねえ」

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66

もう少しうつらうつらとまどろんでいるとおいしそうな匂いがしてきた。
衣擦れの音がして、ギシッとベッドが沈む。
先生がかがみこんできて私にキスをする。
「山沢さん、起きて。ご飯できたわよ」
んー。やってほしかったことをやってもらえた♪
1.キスで起こされる 2.ご飯の声で起きる
ツボを押さえてるが多分これ、わざとやってないと思われる。
目を開けると割烹着のまま、ちょっと残念かな、脱いでたら引き寄せたが。
割烹着じゃ引き寄せたらいかんな。
「起きないと乳首咬むわよ」
うわっ、慌てて起きた。これはさすがに予想外。
「なんちゅうこと言うんですか、あなた」
先生はくすくす笑って浴衣を渡してくれた。
「だってなかなか起きないんだもの」
はいはい、起きましょ起きましょ。浴衣を着て食卓に着く。
今日のメシは昼に持って帰ってきた石鯛メイン。
お造りと青梗菜の胡麻和えときんぴらと…大根葉かなあこれは。かぶ葉?
あんかけで仕立ててある。それとお味噌汁。
おいしそうだなあ。
いただきます!と食べるとあんかけはほんのり生姜風味で。大根葉だこれ。
お揚げさんと大根葉ね。うまいな。
にこにこしてがっついてたら先生もにこにこしている。
「どうしました?」
「作ってて嬉しいわ、そんな風に食べてもらえると」
「あー作ったのに手もつけられてないとかすっごい嫌ですよねえ。
 先生のメシうまいってのもありますが、先生が作ってくれてるのも嬉しくて」
「ねえ、先生って呼ぶのやめない?名前で呼んでくれていいのよ」
「いけませんよ、うっかり稽古のときに呼んだらどうするんですか」
「あら…それは困るかも」
「でしょう?普段の言葉って出ますから」
「私と一緒のとき、たまに俺って言ってるわよね、山沢さん」
あー。そういえば言ってるな。
「気をつけます」
「あら、うれしいのに」
ん?
「だって私には素でいてくれるわけでしょ?」
ああ、そういうことね。
「完全に素になったのは見せませんよ。絶対」
「見てみたいわー」
「見せません」
きっぱり!
素はいかん、素は。
先生はいたずらを仕掛けようかなあ、という顔をしている。
「顔に出てますよ。悪巧みしてるでしょう」
「あらやだ、わかっちゃう?」
「わかりますって。駄目ですよ」
さてと。
「ごちそうさまでした。うまかったです」
「足りたかしら?」
「いえ、もう十分腹いっぱいです。足りてないのはこっちですかね」
と先生の手を掴む。
「あらあら。洗い物片付けてからね?」
「はい、あ、俺がやりますよ、洗い物くらい」
「うーん、それより昨日の…道具片付けてくれないかしら。お願い」
ああ。忘れ去ってた。見るのも嫌だろうなあ。
「わかりました、じゃ洗い物頼みます」
台所まで洗い物を運び、それから洗面所に向かう。
タオルをしまい、乾いているか、洗い残しはないか点検。
うん、大丈夫そうだ。
3本とも持って道具部屋に戻りしまいこむ。
あとこの極太君もしまっちゃおう。凶悪すぎる見た目が。
あ、縄。和室に置いたままか。
和室へ行くと隅にきちんとまとめてあった。
…どんな顔で纏めたんだろう(笑)
縄を持って道具部屋に戻って片付ける。
しかし、道具使わせてくれたらなあ…あれ使えばもっと肌を合わせてる気分が出るのだが。
と見るのはストラップレスディルド。
L字になってる短いほうを私の中に収納して固定して長い方でえぐるもの。
まあ、自分も入れるのは苦手なので人のことは言えないが。
とりあえず触らせてみるか。

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