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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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75

小一時間ほど転がって少し落ち着く。
ちょっと酒でも飲むか。
そう思い部屋から出ると食卓で先生が転寝していた。
苦笑。
抱き上げてベッドに入れる。
涙の痕。
キスをしたくなって、唇に軽く。
もっとしたくなって深く。
「ぁ…」
先生が起きた。
耳を舐めて、かじって。
首筋、鎖骨にキスマークをつけていく。
寝巻の帯を外して、胸、腹、腕、背、尻、太腿、ふくらはぎ。
いたるところにキスマークを残す。
焦らすように肝心のところには触れず、いたぶるかのように。
あちこちを舐め、噛み、さいなむ。
何度もお願いされたが触りもせず。
一時間半ほど経ってついに泣き出した。
可愛い。
一気に指を入れて好い所のみを擦って一気に上り詰めさせる。
何度か逝かせて。
もう勘弁して、の声が聞こえるが構わずに。
限界かと思えるが構わずに。
悲鳴の声も上がらなくなってきた。
楽しい。楽しい楽しい楽しい。
ついには白目をむいて脱力してしまった。
指を抜いて、始末をしてやり抱きしめて寝る。
明日はもっとしてやろうか…。

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74

夜。
先生が来た。
「何しに来たんですか、こんな時間に」
「…その。ごめんなさい」
「とりあえず上がってください。卑怯ですね、終電もない時間に来るとは」
ビクビクしているな。
「何をそんなに怯えているんです?昼の余裕はどうしたんですか?」
八つ当たりして居る自覚はある。
深呼吸一つ。
「着替えて、寝てください。俺はこっちで寝ますから」
和室に入り襖を閉めて畳に布団を敷き転がる。
しばらくして、襖が開いた。
「あの、山沢さん…お昼はごめんなさい。私…」
「もういいですからベッド使ってください」
「山沢さん…」
「寄るな!」
先生が私に近づいてきて…思わず。
「ご、ごめんなさいっ…」
「ああ、もう、あなたが布団で寝るなら私がベッドで寝ますから」
「…そんなこと、いわないで。お願い…」
「それ以上近寄ったら酷い事しますよ」
怯えた顔だ。もう近寄らないだろう。
!!
先生が抱きついてきた。
「酷くしてもいいから…許して」
くっ、と嘲りの笑みが浮かぶ。
「簡単にそんなこと言うものじゃない。
 あなたは私の酷さを知らないからそんなことを言うんだ」
「しらないわ…でも、このままじゃ、いや…」
「隷属、させますよ?」
「なんでもいいから…」
…あ、多分意味わからずに言ってるな。
醒めてきた。
再度深呼吸。
「とりあえず今日は寝なさい。もう遅い。
 明日朝、部屋に辞書があるから隷属の意味調べてから、この話の続きをしてください」
動こうとしない。
ったく。ひっくり返して布団に押し込めて立つ。
慌てて起きて取りすがられた。
「抱いてくれない、の?」
「あんたなあ!いい加減にしろよ!」
胸倉を掴んで布団に投げつける。
「寝ろ!」
言い捨てて寝室に入る。鍵をかけて。
ああ、もう腹が立つ、自分に!

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73

風呂に入って、さっと洗い、一緒に湯に浸かる。
「すみません、無茶、しました。嫌だって言ってたのに」
二人とも体は気持ちよくなれても心が傷つくんじゃ意味がない。
返事がいただけない。思わず顔を湯面につけてしまった。
1分ほどして髪を掴んで引き上げられた。
「窒息するわよ?」
少し荒い息をしていると頭を撫でられた。
「それ、私も嫌だけど山沢さんも嫌なのよね? だったら使わなくていいじゃないの…」
「うぅ…、あなたがあれが好いと言うなら、我慢するつもりでした。
 その、なんというか私が一緒に好くなってるのがいいと言うか、と思ったので」
結局二人とも嫌だったわけだが。
「するなら…普通にしてもらうほうがいいわよ」
「そうさせてください」
「でも…山沢さんの気持ち良さそうな顔、初めて見たわ~」
「やめてくださいよ、もう」
げんなりして再度顔を湯につける。
死にたくなるくらい嫌なのにな。
ぷくぷくと空気の泡を立てていたらやっぱり引き上げられた。
「拗ねないの」
キスをされて。
うーん主導権とられっぱなしじゃないか。
「そろそろ上がらないとのぼせるわよ」
風呂から上がって、部屋に連れ込む。
懐に抱いて…ヤる気が起きない、駄目だ。
しばらくして先生が手水に行ってる間に八重子先生が帰ってきた。
着替えて居間に行く。
「お帰りなさい。ということで帰ります。すいません」
「どうしたんだい?」
「頭冷やしたいんで帰ります。お邪魔しました」
「またなにかあったのかい?」
「すみません、聞かんで下さい。失礼します」
逃げるように先生のお宅を出て電車に飛び乗った。
携帯の電源を切ろう…。

ああいう様を見られたこと、からかわれたことに耐え切れず、
吐き気を催し帰ってきてしまった。
寝室でこの状況に嫌気が差すやら腹立たしいやら。
鬱屈。

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72

「取敢えずは、まあ、掃除手伝いましょうか。暇ですし」
「あら手伝ってくれるの?嬉しいわ」
雨気の方が埃が立たんというしな。
八重子先生がお出かけした後、掃除を手伝い、お昼の支度をする。
「お昼食べたらどうしましょうかねえ」
「山沢さんはしたいんでしょ?顔に書いてあるわよ」
「ははは、そりゃまあそうなんですが。していいんですか?」
「だめよ…」
だよなあ。
お昼を食べて、さあどうしようか。
「あ、そうそう。ちょっと部屋まで来てくれないかしら」
「はいはい」
なんだろう。
部屋に行くと座布団をすすめられて座った。
「あのね、これ…鞄に入っちゃってたの」
…うわ、ディルド。
「…使って欲しいんですか?」
「…いやよ」
「いやよいやよも好きのうちっていいましてですね…」
「嫌い!」
「はいはい、わかりましたからそう怖がらないで下さい」
体が逃げてる(笑)
一緒に入っているストラップレスを出す。
普通のディルドの入った包みは遠くに置いて、と。
「で、ですね。これ、なにかわかりますか」
「わからないけど…どうせえっちな道具なんでしょ?」
「ええ。この長い方があなたに入れるものになります。ほら、触ってみて」
「いやよ…」
そういう先生の手に無理に触れさせる。
「やわらかいでしょ、意外と」
「ねえ、どうしても入れたいの?」
「うーん、というかこれだと私が腰を使えるといいますか…。
 ああ、ええとですね、これは…
 この短いほうを私に入れることで、生えてるように扱える代物なんです」
「…よくわからないわ。入れる?どういう状態なの?」
「……ですよね、仕方ない」
裾をからげ下帯を外す。うう、恥ずかしい。
ちょっとまだあまり濡れてないからきついんだが…押し込む。
収まった、かな。抜けないね、よし。
「こういうことです」
「あらぁ……」
「今日は着たまましましょうか」
「え、ちょっとまって。駄目、入れちゃ駄目よ」
「私だって苦手なもん入れたんですから、先生も入れて見せてくださいよ」
「いやっ」
「着たままがいやなら脱いで。持って来たのあなたでしょう」
「やだっ!いやよ、許して、ねえっごめんなさいっ」
「そんなにいやですか?」
「嫌なの、お願い…!」
「泣いても駄目、入れちゃいます。よっと」
滑らかに入った、何だ、俺より濡れてるじゃないか。
ゆっくり腰を使う。
う、気持ちいい。
奥まで入れると恥骨がぶつかり、突起同士が当たる。
こねるようにすると声が出そうになる。
先生も気持ち良さそうで、声が出ている。
「ねえ、どうです、これならいいでしょう?」
「山沢さんも、気持ちいいの?」
「ええ、だから。あなたが私が好いところ見たいって言うから」
ああ、たまらんなあ、つい腰を打ち付けてしまう。
先生も逝きそうだが俺もやばい。
先に逝かせてしまわねば。
声が出ないように堪えて打ち込み、こねるように腰を回す。
やりなれないからぎこちない。
それでも先生をなんとか先に逝かせて。
「あぁ、おれも、もうだめです。ううっ逝、くっ」
逝ってしまって座り込みたくなる。
ゆっくりと先生から抜いた。
「はぁ、はぁ、うぅ…」
先生と座り込んで息を整える。
「あぁ、もう。やる予定なかったんですよ、こんなとこで!」
自分からそれを引き抜くと、どろりと出る感触。ストッパーかよ。
ちょっとげんなりと、無理やりしちまった自己嫌悪と。
「ご、ごめんなさい」
「あなたが謝る筋じゃない。私が悪いんですから」
先生がシュルッと帯締めをはずして脱ぎ始めた。
「お風呂、一緒に入らない?」
「なんですか突然」
「汗、かいちゃったから。それに山沢さん、気持ち悪いかなって」
あー…。入るか。

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71

いつも仕事のときに起きる時間に目が覚めてしまった。
懐の中の先生はよく寝ている。
綺麗だ…。
「うぅん…」
もぞもぞ、と寝返りを打ち背中を私にくっつけた。
布団を整えてあげてもう少し寝ることにする。
ぬくいなぁ…。幸せだ。

5時くらいから流石にもう寝られず、ぼんやり。
いつの間にか寝返りをまた打っていたらしく私の胸に顔をうずめて寝ている。
悪戯心も沸くが寝不足だろうからやめておこうか。
20分ほど経ったろうか、先生が目を覚ました。
「ん、…あらぁ?……?」
「おはようございます、夜中にあなたが布団に入ってきたんですよ?」
「えぇ、そう?覚えてないわぁ」
やっぱり無意識か。そうだと思った。
「入ってきたからにはしていいのかと思ったらすぐ寝ちゃうんですもん。
 今からしちゃいますよ?」
「えっだめ、だめよぅ」
慌てているのも可愛くて。
笑っていたら、意地悪、と言われた。
「ちょっと待っててくださいね」
身支度してくる、というので布団から先に出て羽織物とスリッパを持ってくる。
寝巻きだし素足だしそのままでは寒いはずだ。
自分は仕事だともっと寒いから気にならないが。
布団のぬくもりが名残惜しそうだ。
さて私も支度するか。

朝食の支度をして孝弘さんを呼んで朝御飯を取る。
今日は先生方はウールのお着物。秋ですなー。
冷え込み始めた2,3日は温かいもの着たくなるよね。
しばらくすると慣れてまた木綿を着たりするけど。
今日はお天気はそうよろしくもなく、お出かけはいまひとつの空模様。
さてどうしようか。
食後、孝弘さんが離れに戻り、お茶をいただく。
「今日はどこか行くのかい?」
「うーん、空模様怪しくないですか?降られそうな気がするんですが」
「そうよねえ」
「あたしゃ庭友達のところへ行くから留守番してるかい?」
「そーさせていただきます」
今日は一日ごろごろか。
昨日の安藤さんの稽古がなければ先生をそのまま家に閉じ込めて置けたのかなあ。
と、嫌いな人順位を上げておく。

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