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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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445

寝ている間に何か気配がして目を覚ますと先生がもぐりこんできていた。
起きたことに気づけばまた気を使って怯えるか?
ならば知らぬ振りとしよう。
寝返りを打った振りして抱きつくと一瞬びくっとして…緩んだ。
よしよし、寝ろ。
暫くすると落ち着いた寝息になってほっとした。
やっぱりさ、ゆったりとしててほしいわけよ。
イラつくけどさ、怯えられると余計に腹が立つんだよな。
すこしむらっときて抱きたくなった。
起こさない程度に乳をまさぐる。
寝てるときは抵抗もない。
昼もこうだったら…。
もぞもぞと先生の尻が動く。
そろそろ股間に手を伸ばしてもいいだろう。
濡れている。
身体的反応ってやつだろう。
「ん、ぁっ、ちょっ、と…寝てたんじゃ、なかったの?」
「寝てた寝てた。そのままそのまま」
適当にいなして抱く。
「あっうぅ、き、つい、そんなに入れないでっ」
「力、抜いて。締めようとしないで」
いつもより一本増やしただけだから大丈夫だろう。
中をゆっくりほぐす。
入り口が狭い。
いけるかと思ったがこれは無理かな。
指の付け根まで入れるのは諦めた。
息をついたら謝られてしまったのでむっとして指を舐めさせた。
すがるような目つきで指を舐めている。
愛しくなって、それとともに気がついた。
「…そろそろ生理?」
「えっ…あ。今日何日だったかしら…」
「まだ26日」
「あ、じゃ明日からかも」
「なるほどね。俺も多分そろそろだ。あなたの情緒不安定と、俺の苛立ち、多分これ」
「あら…」
「どうして欲しい? このまま寝たい? 抱かれたい?」
「あの…酷くしないなら…抱いて…」
「うん。わかった」
ゆったりと丁寧に抱いてるうちに先生の体もほぐれてきた。
あ、指、入るね。付け根まで。
ここから先は無理だろう、まだ。
「きつくない?」
「ん、大丈夫、気持ち良いわ」
急に揚げるのではなくゆっくりと逝かせた。
眠そうな気配に変わって行く。
体を入れ替えて先生を上に乗せ、肌掛けをかぶせて背を撫でると寝息に変わった。
俺もそのまま寝て翌朝目が冷めると涼しさに先生は俺にしがみついている。
意外と今朝はひんやりしていて肌掛けでは少し寒かったようだ。
何時だろう。
10時半…えらく寝てしまった。
先生を起こすか。
直接股間に手をやり、弄るとすぐ起きた。
「もうっ」
「ふふ、そろそろ起きませんか」
「何時なの?」
「10時半、いや11時前だな」
「あら。寝過ごしちゃったわねぇ」
もう暫く先生の体を楽しんで、昼飯を食いに出た。
けだるげで色っぽい。
店員さんがいるときはしゃきっとしてるけど。
しっかり甘いものを食べた先生は気力を取り戻したようだ。
俺とごろごろして居たいらしい。
涼しくてなんとなくまったりと懐に抱いて夕方。
「ねぇ、今日うちで夕飯食べてくれるの?」
「そうだね、いただこうかな」
「じゃお母さんに言って買物一緒に行きましょ?」
「はいはい、なら着替えておいで。俺が連絡するから」
寝巻きから着替えさせてる間に八重子先生に電話し、化粧を直す間に俺も着替えた。
「さてと。行きましょうか」
「ええ」
玄関を出て歩きつつ会話する。
「何にしましょう」
「青唐辛子の炒め煮が食べたいわ。あなたが良く作ってるの」
「ああ、あれですね。メインにはなりませんよ?」
「んーしいたけの肉詰め?」
「いいですね」
「アスパラが食べたいわ」
「ベーコン巻にしましょうか」
などと献立を決めて買物。
帰宅して二人で台所に立った。
律君も帰ってきて食卓におかずを並べ、食事を取る。
ご飯を終え洗い物をしてから別れ、帰宅した。
明日もお稽古はある。
また逢えるからと。
そして、寝た。

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444

翌朝、出勤の支度をする。
帰ったようだ。
と思っていたら草履がまだある。
和室に布団敷いて寝たのか。
まぁ稽古日だし仕事から帰ったらもういないだろう。
サボろうかなぁ…、稽古。
テンション低いまま暇な火曜日、仕事は暇。
昨日のマグロを事務に計上してもらい支払った。
暑さにげんなりして帰宅。
あ、まだ草履、ある。
「ただいま」
「おかえりなさい、お昼もうすぐできるから」
風呂に入る。
涼しくなるまで浴びて上がるとテーブルに先生が色々並べてる。
「昨日はごめんなさい、折角作ってくれたのに」
「もう帰らないといけないんじゃない?」
「ごめんなさい、迷惑だったわよね…」
「いや、稽古。良いのか?」
「えっ、今日お休みよ?」
「八重子先生、昨日稽古に来いって言ってたけど…」
「ちょっと待って」
慌てて携帯で家にかけてる。
「え、あ、そうなの? あ、はい。はい、わかったわ」
電話を切って俺に向き直った。
「お稽古は今日はないわ。ついあなたにそう言っちゃったって」
「なんだ…」
サボろうとか思ってたのにな。
「ご飯食べてくれる?」
「あぁ。いただきましょう」
少しぬるくはなってしまったが久々の先生の作る飯だ。
やっぱりうまいな。
少し機嫌が良くなったのを見計らって先生がもう一度謝った。
「いや、俺も悪かった」
双方謝り、この話は終わったことに。
昼寝したいか聞くと朝良く寝たから別に、と言う。
「あの…し、したいなら、いいわよ…」
顔を赤らめてそんなことを言う。
「食事時にする話じゃないっていつもは怒るでしょう」
「あ、そ、そうね」
まったく。
食事を終えて洗い物をしようとすると私がする、と言い出した。
「いいから。座ってて」
ちょっと気まずそう。
洗い終えてコーヒーを入れて持って出た。
「ん」
「ありがとう」
ほい、と一口羊羹を渡す。
「貰いもん。俺食わないから」
客から箱で貰ったとらやの一口羊羹。
先生がいるなら消費するのは今しかあるまい。
「おいし…」
笑顔になって随分空気がほぐれた。
コーヒーを飲み終える。
「おいで」
「あ…はい」
そそくさと割烹着を外し、帯を解いた。
紐を外そうとする手を取り抱え上げベッドに連れて行く。
「あ、あの、脱いでからじゃいけないかしら」
そのまま組み敷いて何事か言おうとする唇をむさぼる。
着物の上から胸を揉んだ。
少し抵抗されてまた少しいらだつ。
ベッドに座り背を向け、脱ぐように言うと先生は慌てて脱いでる。
脱げたようなので押し倒し、抱いた。
それでも気を抑えて抱いているのにいつまでも身を硬くして怯えてるのがわかる。
何かもう面倒くさくなって寝かしつけて一緒に寝た。
夕方、起きて夕飯の買出し。
二人分だから、と考えつつ買物して帰ると先生が不安そうな顔で俺を待ってた。
「飯、作りましょう」
「うん…」
こりゃ、駄目かな。一度家に帰したほうが良いかもしれない。
そう判断して食事の後、車に乗せて自宅へ送り届けた。
「じゃ、またあさって」
別れて自宅へ戻ると見せかけ、いつもの部屋へ。
流石に疲れた。
ピンクのシーツ、相変わらず微妙だな。
そう思いつつ酒を出しつまみを食う。
ぐいぐい飲んでいると八重子先生から電話だ。
何があったというけれど別に特になく。
どこにいるかと聞かれてここにいると答え電話が終った。
そのまま暫く飲み、寝た。

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443

翌朝、特にメールはなく普段のとおりの仕事。
いい魚が入ってはいるものの、今日は稽古日でもなく。
苛立ちをぶつけるためジムに行くものの、混んでいて順番待ちに遭った。
いつものように追い込もうにも休憩が長くならざるを得ず不快。
帰ることにした。
きっと風呂も混んでるだろう。家で入ろう。
帰宅すると草履が玄関に…え?
「あぁお帰り、遅かったね」
「なん…だ、八重子先生。驚きました」
「お昼食べるだろ?」
「あ、はい。ですがお稽古は?」
「言ってなかったっけ? 今日はお休みだよ」
「そうでしたか」
「絹はお稽古だけどね。今日は研究会」
なるほどなるほど、来ないわけだ。でもなんで八重子先生が来るのかな。
味噌汁が冷めないうちに、と汚れたまま食べさせられてそれから風呂。
ふと気づけば洗濯されていて、掃除もされてた。
さすが親子、やることが一緒だ。
でもさ、先生はいいんだけど八重子先生にされるのはちょっと微妙。
風呂から上がると八重子先生が帰り支度している。
「じゃ私は帰るから。明日ちゃんとお稽古いらっしゃい」
「気をつけてくださいね」
「大丈夫だよ、じゃあ」
ちょっと心配なので一応先生にメールを入れた。
稽古中では見もできないだろうが。
どっかりとベッドに転がる。
シーツまでも洗濯されていた。
うーん…。
まぁいいか。
そのまま寝て、夕方起きる。
冷蔵庫を覗くが何もない。何か買いに行かねばなぁ。
と思ってたら玄関から物音。
「ただいまぁ。あぁ疲れたわぁ」
「先生?」
和室へ入ってポイポイと脱ぎ始めた。
「お腹すいちゃった。何か作って頂戴よ」
突然来て何かと思えば。
「何食いたいんです?」
「さっぱりしたの」
「はいはい」
買物に出て物思う。
もしかして八重子先生の掃除と引き換えなのかこの便利使い。
まぁ聞くわけにも行くまい。
取敢えず何を作ろうか。
野菜の南蛮かな。なますと。
あとはマグロの山かけ。
会社へ寄って100gばかり切った。
ついでに冷凍庫から俺用の味噌漬けを出して買物して帰宅。
「まだなのー?」
「はいはい、ちょっと待ってて」
先生は寝巻きに着替えて俺のベッドに転がってた。
おーい。
せかされつつも作って配膳して呼ぶと…完全に寝てる。
少しいらっとした。
飯作らせといて寝るなよな。
冷蔵庫にしまいこみ、飲み屋へ行った。
唐揚、豚キムチ、餃子、揚げ出し豆腐をアテに飲む。
暫くして先生からメールが入る。
冷蔵庫に入れてあるの食えと返した。
飯を食って飲んで帰宅すると先生が不機嫌だ。
「作ったのに寝てるからだろ。そんな顔するならまだ遅くないから帰れ」
「ひどいわ…」
「俺は寝る」
寝間に入ってドアを閉めた。
あーあ、明日稽古行きたくねーな。
サボるか。
酔いもあってそのまま寝てしまった。

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442

朝方、早くに目が覚めた。そろそろ夜明けか。
身じろぎしたことで先生が起きてしまった。
「まだ起きるには早いから寝てて」
「ん、でも…寝れないわ」
「どうして?」
「その…」
そっと俺の手を掴んで股間へ引き寄せた。
「…してもいいの?」
こくりと頷く。
緩く、疲れさせはしないよう気をつけながら丹念に性感帯を弄る。
逝かせたがもうちょっとと言うので更に二回逝かせると寝てしまった。
今から寝て朝ご飯食べるのかなぁ。
そう思いつつ始末し俺は起きて台所へ。
朝食を作っていると八重子先生も起きてきた。
「ん? あんた嫌にすっきりした顔してるね」
「えーと、ははは…」
「朝御飯食べるのかねぇ」
「どうでしょうね」
作って配膳する。
パタパタと先生が出てきた。
「ごめんなさい、寝坊しちゃったわね」
「あ、あぁおはよう」
「昼まで寝てるかと思いましたよ」
「あらどうして?」
「…覚えてないなら良いです」
先生は首を捻ったままごはんをよそってる。
律君が起きてきてお父さんの食事を持っていった。
今日は部屋で食うようだ。
休日の朝御飯は気が急かなくていいね。
先生は食べつつあくびをして八重子先生に叱られた。
俺はそんな先生が可愛いから気にはならない。
食器を洗って片付け、お茶を入れて先生方とまったり。
「こんにちはー、おばさんいるー?」
「あら、司ちゃん。いらっしゃい」
「丁度良いところに来たね、山沢さんに梨をむいてもらおうと思ってたところだよ」
梨ってあったっけ?
「土間のところに箱であるからおいしそうなの選んで頂戴」
なるほど、お勝手の土間の箱、あれか。
席を立って剥きに行った。
3個くらいでいいか、足りなきゃまた剥けば良い。
先生と司ちゃんの話し声が聞こえる。楽しそうで良いなー。
と羨んでたらすこし指を切った。
むっとしつつ、切り分けて皿に盛り、居間に持って出た。
柱にもたれて先生たちがおしゃべりするのを見つつ食べる。
あ、うまい。
梨食うの久しぶりかも。
ふと、帰ろうかという気になって先生に告げて帰った。
珍しく昼前に帰宅して軽く食って寝た。
夕方の先生のメールで目が覚める。
司ちゃんたちと夕飯を囲む写真。
楽しそうだ。
俺も夕飯…面倒くさい。このまま寝てしまおう。
先生だって俺にかまわず寝るんだし、いいじゃないか。
寝返りを一つ打って寝た。

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441

翌日、仕事を終え今日は予定もなし、昼寝することにした。
先生は今頃…稽古中だな、うん。
夕方までたっぷり寝て買物に出た。
胡瓜と塩昆布、それから梨。
小鯛を造っておいたからもうコレで良いや。
少しの酒とで夕飯にする前に、先生に写メを送る。
先生からも今日の夕飯の写真。
さばの味噌煮かな? 何かのおひたしと筑前煮、胡瓜とこれはちくわかな? 胡麻和え。
うまそう。
ご飯に手抜きがない。
今日は早めに寝るとある。
明日抱くのも軽めにしよう。
疲れたりしない程度に。
暫く飲んでると早々にお休みのメールが届く。
…まだ7時半なんだが。
よっぽどお疲れか。
俺も寝るとしようかな。
ベッドにもぐりこみ、就寝。おやすみなさい。
さて土曜日は流石に少しは忙しく、やや疲れて先生のお宅へ。
でも先生の笑ってるのを見ればやる気も出て来る。
「具合、どうですか?」
「昨日早く寝たから今日はいいわよ~」
「それは良かった」
居間から下がって水屋の用意をして先生を待つ。
今日の生徒さんもバテ気味だ。
軽めのお稽古。
途中で八重子先生と交代して買物、食事の支度。
胡瓜と山芋の梅おかか和え、豚の冷しゃぶなどをメインに用意した。
今日は作り終えて水屋を覗くと稽古をつけてもらえた。
いくつか指摘されて直された。
「疲れちゃったわ…」
「お疲れ様です、あとでマッサージしましょうか」
「お願いできる?」
「ええ。ちょっと横になってたらどうです」
「うん」
そう言いつつも座ったまま片付ける私を見ている。
片付け終えて先生と居間に行けば既に配膳されていた。
「あ、孝弘さん呼んできて頂戴」
「律は?」
「さっき帰ってきたよ」
会話を尻目に離れへ呼びに行くと寝てるようだ。
「ご飯ですよー」
「む? 腹減った」
起きたおきた。
俺も腹減った。
先生にご飯をよそってもらって沢山食べて後片付けをする。
「山沢さんって元気だよねぇ」
「暑いのはなれてるから。こっちのほうが涼しいしね」
夜クーラーなしで寝られるだけ随分楽。
暫く団欒し、順繰りにお風呂に入る。
その後、マッサージするからと早めに二人で寝室に入った。
寝巻きを着せたまま布団に伏せさせゆっくりと揉み解す。
いつしか寝息に変わった。
う、今日は抱きたかったんだけどなぁ。
参ったな。
寝てるところをひっくり返してリンパの流れに沿って流す。
足首からふくらはぎ、太腿。
股関節を開いて。
不純なことをしたくなるけどぐっと我慢した。
気持ち良さそうな表情もそそりはするがおさえて寝巻きを直し、布団に入れた。
俺はちょっと今すぐは眠れず庭をうろついた。
ふと気づけば早くも虫の音。
そうか、もう夜は秋なのか…。
コト、と音がして振り向けば八重子先生。
「眠れませんか?」
「ちょっとねぇ、あんたこそどうしたんだい」
「いや、はは、先に寝られちゃいまして」
「あぁ」
頭をなでられてしまった。
「明日昼から連れて出て良いよ」
「いや、バテるでしょうしいいです」
「まぁ気が乗ったら連れて行ったら良い」
「すいません」
「もう秋が見えてきたねえ」
「そうですね」
リ、リ、リと虫の音。
「あの人ともよくこうして虫の音を聞いたものだけど」
暫くぼんやりと二人でたたずんで、それから各々引き上げ寝た。

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