旅行当日。
稽古終了直後、荷物を持って移動を開始した。
ついたらすぐ食事の予定だ。
せわしく乗車したが、熱海は乗ってしまえばたいした距離ではない。
温泉か。久しぶりだ。
宿に着いた。部屋はちゃんと離れになっていて、これならば、と思う。
和室と、寝室、露天、シャワーブースがあるのがいいね。
荷物を置いてそのままとりあえず食事。お酒も少々。
最近はどこも食事処が別だな。
熱海は海が近いから魚がうまい。
二人とも満腹になった。
デザートを持ってきた時に部屋へ酒を頼んでおく。
旦那さんも着物というのは珍しいですね、と言われた。
先生はオホホと笑ってごまかしている。
ここで旦那じゃないというと不倫旅行になるからな。
部屋へ戻る途次、絹さん、と呼んでみた。
「…なぁに?」
「私のこと宿の人が来るときだけ下の名前か、あなたって呼びますか?」
「そうねぇ、そのほうが良いかしら。じゃあ…久さん?」
なんか、いいなあ。
先生も何か照れくさそうだ。
部屋へ戻って荷物を広げていると酒が届いた。
若竹ってのを選んだのだが…瓶には"おんな泣かせ"って書いてある。
くっそ、こんなところで(笑)
「どうしたの?」
笑いすぎた。
荷物を片付け明日の用意をし、浴衣に着替えて酒の用意をする。
それと、手拭と縄を寝室に。
瓶を見て、先生がこっちを見ている。
「わざとじゃないですよ?たまたまです。泣かせたいですけどね」
もうすでにそれなりに顔が赤い。
「この間から、ずっとまたあなたを抱きたいと思っていたんですよ。
こんな機会でもないとできませんからねぇ」
あ、先生、グラス一気に飲んじゃった。
新たについであげたが更に一気に。よっぽど恥ずかしいらしい。
「そんな飲み方はいけませんよ。ほら、これで」
とグイノミを手にとらせ酒を注いだ。
照れてるのも可愛いなぁ。
そっと胸を触るとすでに反応している。随分慣れてきたか。
声を我慢しているようだ。
「我慢しなくて良いんですよ?そのために離れを選んだんですから。
それに夫婦者と思われてるんです、聞こえたって良いじゃないですか」
首を振って身もだえする。
あれ?もしかして声を出すことになれていないのか?親と同居だもんなぁ。
しばらく弄りながら飲む。
そろそろいいか。
寝室につれて行くと見せかけ、柱に固定する。
手首など着物から見えるところは手拭を巻いてから軽く縄をかけた。
「何をするの…?」
先生は震えているが目は潤んでいる。
触れてみるといつもより濡れている。ゆっくり楽しむように触ってから、
足は閉じれないように固定する。
腰をきっちり固定して、逃げられないようにした。
良いところに触れるたび、声が漏れる。
今回は前回探したスポットを重点的に責める。
腰が逃げる余裕がないから、強制的に揚げてやることができる。
普段は出ないような声が出だした。もう少しだ。
叫び声が出て痙攣しはじめた。いつもより強くいけたようだ。
縄を解き、布団におろす。息が荒い。
落ち着くのを待って更に責める。
いったん堰を切ったからか声が出ている。
何度もいかせ、もうそろそろ無理そうなのでやめることにした。
私も腕が攣りそうだ。
先生がうとうとしはじめたので腕を取る。
跡が残りそうなところをクリームでマッサージしてから、寝た。