忍者ブログ
百鬼夜行抄 二次創作

let

伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

16

翌朝。
今日は先に先生が起きたようだ。
風呂を使う音がする。
外は良い天気だ。
うんとひとつ伸びをして浴衣を脱ぎ捨てた。
カラリと風呂の戸を開けると先生は露天風呂に入っている。
綺麗だなぁ。
「おはようございます」
「おはよう」
露天のほうへ声をかける。
私もシャワーを浴び、露天風呂につかることにした。
綺麗だなぁ…キラキラ光る湯と、先生と。
「先に上がるわよ」
見とれているとあがられてしまった。
私が上がる頃には身づくろいを済ませ、布団を整えていた。
私もざっと浴衣を羽織り、脱ぎ捨てた浴衣を畳んで布団を整える。
和室に私が出た頃にはお茶を入れておられた。静岡茶だ。
どうぞ、とすすめてもらって飲んだ。うまい。
茶葉が良いのか、先生が入れるのが上手なのか。
少しニュースなどを見ると食事の時間になった。
食事処へ行き洋食の朝食をいただく。
ごはんとおかゆを選べる。先生がおかゆを頼んだ。
私はごはん派だ。梅干食べたいし。
デザートとコーヒー。
チェックアウトの時間と電車の時間を決める。
昼のお稽古に間に合うように帰らなきゃいけない。
少し早いチェックアウトになる。
部屋に戻って常着に着替え、荷物を作る。
フロントに電話し宅配を頼む。
ぱたぱたと支度を済ませ、小一時間ほどゆっくりできそうだ。
お茶を頂き、テレビを見てまったりする。
「もう帰んなきゃいけないんですねぇ」
「そうねえ」
ゆったりと時は流れるがそろそろ時間ではある。
「帰りましょうか」
そう言って手を取ると少し照れている。
草履を出して履かせる。
忘れ物はないか確認してフロントへ。
チェックアウト。
駅まで送ってくれるとのことで私は助手席へ、先生は後部座席へ。
私を後部座席の奥へ、という誘導だが、酔うのでと断った。
新幹線に乗り、帰路へつく。
旅も終わり、だ。
乗車中、私が手をずっと握っているのに何もおっしゃらなかったが、
一駅前になり、そろそろ気を入れ替えないと、と先生モードに入られてしまった。
降車後、軽いお昼を駅で取ってタクシーで先生のお宅へ。
「ただいまぁ」
「戻りました」
「はい、お帰り。生徒さんもう来てるよ」
そのままお稽古に投入されてしまった。
本日は花月の逆勝手。足がわからなくなる。
左側がお客さんなわけだから~上座はあっちな訳で…
などと悩み悩みの稽古時間が過ぎ、やっとお稽古終了。
八重子先生にお土産を渡して展覧会や起雲閣の凄かった所などを話し、辞去した

拍手[1回]

PR

15

食事処に行く。
今日は料理を量より質に変更してもらった。
地魚うまいなあ。こりゃコチか。夫婦仲良く釣れる魚だな。
ムーンテラスといい、コチといい、なんかついてるなぁ。
今日の酒は初亀の純米吟醸を一合ずつ。
部屋にはまだ昨日の酒があるので注文はしない。
飯も酒もうまかった。
部屋に戻って昨日の酒を出す。
今日はグイノミだけ。あまり酔わさずに食ってやろ。
横に座り、先生のグイノミにつぐと、くいっとあけられた。
もうひとつ勧め、口をつけられた時点で先生の胸をなぶりはじめた。
「あっ…だ、だめ…」
「酔わないとできないって言うんでしょう?」
大胆になりにくいよね。でも今日はほぼ素面で大胆になってもらうんだよ。
じゃないと日帰りでできないしね。
頬染めてすんごく我慢してる。それなのに漏れる声が可愛い。
大事に、丁寧に快感を追う。
昨日責めたところや、新たに見つけたポイント。
我慢が崩壊して、声が出てきた。よしよし、良い感じだ。
腰が動いてる。エロいな。次の機会があればディルドぶち込んでやろう。
いった後、一瞬現実に帰るらしくすごく恥ずかしそうだ。
素面の時にある、この抵抗感もすばらしい。
今日は疲れて寝ちゃうところまではやらない。
素面で現実に帰った後の会話を楽しみたいが…。
を、戻ってきた戻ってきた。
軽くキスをする。
「ひどいわ…」
なじられた。
「でも声、結構出てましたよ」
「ばか」
「戻ったらしばらくできませんね…もっとあなたを抱きたいのに」
恥ずかしがってるが、体は逃げてないからな。
もっと開発していつかはおねだりされてみたい(野望)
「展覧会…」
「そうですね、展覧会、もっと調べて行きましょうか。2泊3日くらいで」
「そ、そんなつもりでいったんじゃないのよ」
おー焦ってる焦ってる。
「ふふ、日帰りでも沢山行けば泊りがけも行きやすくなりますね」
恥ずかしがっているが、どんどん連れ出そうと思ってる。
「そのうち日帰りでしましょうね」
「そんなの、ばれちゃうわ…」
「バレたら八重子先生にどつかれるかな…でも私はあなたが好きだから」
どつかれても嫌われてなければ忍んででも逢いに行くさ。
不倫、か…。
「本当は、独り占めしたいんですよ?このままどこかに攫って行きたい」
「だめ…」
「わかってますよ、あなたには家族がある」
その後しばらく話しているうちに眠くなったようだ。
「そろそろ寝ます?寝不足で帰るわけに行かないでしょう?」
「そうねえ、寝ましょうか」

拍手[1回]

14

なるほど親水公園か。
…恋人の聖地、だと?先生それわかってるのか?
いやきっとわかってないな。
手形スルーして海見てるしなっ。
近くによると砂浜で遊ぶ恋人達の多さよ。
そっと手を取り、降りますか?と聞く。
「この格好じゃ…無理ねぇ」
常着じゃないもんなあー今日は。
「若い人は良いわよねぇ」
「なにがです?」
「もう水着なんて着られないわよ、この年になると」
そっちか!
「イマドキはラッシュガードってもんがありましてですね…
下はパレオ巻くとかすれば良いじゃないですか。それとも日焼けが気になる?」
「ラッシュガード?」
「サーファーなんかが着てるシャツみたいなもんです
 パーカータイプもありますよ。長袖が多いです。
 紫外線と怪我防止に着るものですけどね。
 だけどあなたのビキニ姿も見てみたいな」
「やだもぅ」
照れておられる。かわいい。
「キスしたくなった」
「駄目よ」
ふふって笑っている。くっ、余裕だなっ。
夜は見てろよ…。
そろそろ戻ろうかということになって、宿への道を歩む。
「宿、ついたら大浴場行ってみてはどうです?」
露天風呂もあるし、広いお風呂は気持ち良いと思うんだ。
「そうねえ、あなたも入るんでしょ?」
「入りませんよ。この格好で夫婦者装ってるのに女湯はまずいでしょう」
めっちゃウケてる。
それに一緒に風呂に入るのは何かとしたくなって困るというのはある。
部屋に戻り、先生は着物を脱ぎ浴衣に着替え大浴場へ、私はここの風呂。
汗かいたなあ。しかも結構歩いた。
下帯と胸押さえに使っているさらしもざっと洗って干しておいた。すぐ乾くだろ。
浴衣を羽織ってぼんやりしていると先生が戻ってきた。
湯上り美人。見るたびに綺麗だなあと思ってしまう。
洗い髪を櫛巻きにしている。
髪を乾かしたら常着に着替えて晩飯だな。
その後はもちろん…ニヤリ。

拍手[1回]

13

翌朝。6時半。
先に起きたので風呂に入り、和室でくつろいでいると先生が起きた。
「おはようございます。もう少し寝てても良いんじゃないですか?」
「んん、おはよう…あ…」
寝起きのキスいただき♪
「もぅ…お風呂はいってくるから」
その前に一戦…というのは断られてしまった(笑)
一緒に露天風呂に入って、先生の腕や足を確認する。
そう縄の跡は残ってないようだ。
昨日の痴態が気に入らないらしく、縄はいやよといわれた。
まぁ昨日のは腰が逃げないようにしたかっただけだしね。
一回堰を切ったからにはなくても何とかなるさ。
でもいつか自分から縛ってとか言わせて見たくはある(笑)
風呂から出て身づくろいをして朝食を頂きに行く。
朝は軽め。洋食の朝御飯だ。
部屋に戻って展覧会へ行く支度をする。
茶人らしく装う先生と、絽の長羽織に絽の長着の私。
つろくするかな?
二人連れ立って観覧に行った。
館内にはいろいろな茶道具が展示されている。
面白いな、と思ったのは玳玻釉だ。
曜変よりは好きだ。というか曜変も油滴もキモい。
そう先生に言ったら近くにいたおじいさんが滅茶笑ってた。
「あなたにはまだ使わせてなかったものねえ。でも禾目はどう?」
「ああ、あれは綺麗です。清水焼のですよね」
あ、じいさん驚いた顔しとる。
「昔、油滴のマグカップもらったんですけどもう使うに使えなくて(笑)」
「じゃ今度のお稽古は油滴ね。台天目して曜変で貴人しましょ」
うわぁ薮蛇った…。
がっくりしたまま色々見ていると、仁清の茶壷もあった。
これが有名な、偽者がそこらに山のように売られてる「仁清」の壷かぁ…。
昼を過ぎたので近くで食事を取ることにした。
午後からは起雲閣を回ると良いといわれていた。
敷地3000坪・建物1000坪とか。
ここから車で10分程度らしいというのでタクシーで移動する。
中を見学。すごく広い。
目の覚めるような群青色の和室。色彩センスが…。
和風建築のみかと思っていたが洋館がある。
天井は何かどこかで見たような・・・あ。歌舞練場の天井だ。
格子天井だな。なんというか和洋折衷。
一部、七条新地を思い出してしまった。すいませんごめんなさい。
しかし建築の手の込みようはすばらしい。
色々と建物を経巡り、庭を歩く。
喫茶室で一服。お抹茶をいただく。
洋風の重厚な喫茶室で、抹茶のミスマッチが楽しい。
先生はロシアンティ。なぜだ。
私はクッキーを、先生は和菓子を頼んでいたのだがやはり逆におかれていた(笑)
「普通は洋菓子と抹茶で頼まないですよねー」
「ほんとあなた和菓子苦手なんだから困るわぁ」
はは、お稽古のとき干菓子しか回せないですしね…。
ここから宿へは地図を見るまで気づかなかったのだがすぐそこだ。
時間はまだあるのでどうしようかと聞くと、海岸へ行ってみたいという。
ムーンテラスとかサンビーチとか書いてある。
聞くと10分かからないところらしい。
行って見よう。

拍手[1回]

12

旅行当日。
稽古終了直後、荷物を持って移動を開始した。
ついたらすぐ食事の予定だ。
せわしく乗車したが、熱海は乗ってしまえばたいした距離ではない。
温泉か。久しぶりだ。
宿に着いた。部屋はちゃんと離れになっていて、これならば、と思う。
和室と、寝室、露天、シャワーブースがあるのがいいね。
荷物を置いてそのままとりあえず食事。お酒も少々。
最近はどこも食事処が別だな。
熱海は海が近いから魚がうまい。
二人とも満腹になった。
デザートを持ってきた時に部屋へ酒を頼んでおく。
旦那さんも着物というのは珍しいですね、と言われた。
先生はオホホと笑ってごまかしている。
ここで旦那じゃないというと不倫旅行になるからな。
部屋へ戻る途次、絹さん、と呼んでみた。
「…なぁに?」
「私のこと宿の人が来るときだけ下の名前か、あなたって呼びますか?」
「そうねぇ、そのほうが良いかしら。じゃあ…久さん?」
なんか、いいなあ。
先生も何か照れくさそうだ。
部屋へ戻って荷物を広げていると酒が届いた。
若竹ってのを選んだのだが…瓶には"おんな泣かせ"って書いてある。
くっそ、こんなところで(笑)
「どうしたの?」
笑いすぎた。
荷物を片付け明日の用意をし、浴衣に着替えて酒の用意をする。
それと、手拭と縄を寝室に。
瓶を見て、先生がこっちを見ている。
「わざとじゃないですよ?たまたまです。泣かせたいですけどね」
もうすでにそれなりに顔が赤い。
「この間から、ずっとまたあなたを抱きたいと思っていたんですよ。
 こんな機会でもないとできませんからねぇ」
あ、先生、グラス一気に飲んじゃった。
新たについであげたが更に一気に。よっぽど恥ずかしいらしい。
「そんな飲み方はいけませんよ。ほら、これで」
とグイノミを手にとらせ酒を注いだ。
照れてるのも可愛いなぁ。
そっと胸を触るとすでに反応している。随分慣れてきたか。
声を我慢しているようだ。
「我慢しなくて良いんですよ?そのために離れを選んだんですから。
それに夫婦者と思われてるんです、聞こえたって良いじゃないですか」
首を振って身もだえする。
あれ?もしかして声を出すことになれていないのか?親と同居だもんなぁ。
しばらく弄りながら飲む。
そろそろいいか。
寝室につれて行くと見せかけ、柱に固定する。
手首など着物から見えるところは手拭を巻いてから軽く縄をかけた。
「何をするの…?」
先生は震えているが目は潤んでいる。
触れてみるといつもより濡れている。ゆっくり楽しむように触ってから、
足は閉じれないように固定する。
腰をきっちり固定して、逃げられないようにした。
良いところに触れるたび、声が漏れる。
今回は前回探したスポットを重点的に責める。
腰が逃げる余裕がないから、強制的に揚げてやることができる。
普段は出ないような声が出だした。もう少しだ。
叫び声が出て痙攣しはじめた。いつもより強くいけたようだ。
縄を解き、布団におろす。息が荒い。
落ち着くのを待って更に責める。
いったん堰を切ったからか声が出ている。
何度もいかせ、もうそろそろ無理そうなのでやめることにした。
私も腕が攣りそうだ。
先生がうとうとしはじめたので腕を取る。
跡が残りそうなところをクリームでマッサージしてから、寝た。

拍手[1回]