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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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339

布団を敷く。
先生を引き寄せると良い匂いがする。
シャンプーとか一緒なのに。
胸をまさぐり、していいか聞く。
布団に入ってから、と言うのでもぐりこんだ。
先生も入ってきたのでキスする。
今日は少々痕つけたところで構うまい。
律君居ないし。
乳房や腹、太腿にキスマークをつける。
手をやると結構に濡れていて嬉しくなった。
少し音を立てて弄るとダメという。
そういうけど気持ち良さそうで。
俺の手をかんだり、爪を立てたりして我慢してかすかに喘いで。
ぞくぞくするくらい綺麗で色っぽくて。
何度か逝かせたら満足した。
汗が冷えないうちに寝かせて、俺も昼の疲れでよく寝た。
朝はいつものように先生を置いて朝ごはんの用意。
八重子先生と二人。
「あんた明日は仕事?」
「そうなんですよ」
「終ったらおいで。お稽古するから」
「いいんですか? じゃお言葉に甘えます」
今日の予定はと聞けば蔵の片付け。
朝御飯終わりしだい。
ということでさっさと朝飯を食って蔵へ。
先生はまだ寝ている。
八重子先生に、あれをここに仕舞ってこれはこっちへと指示を受けつつ。
「男手じゃないけど助かるよ。重いから辛くてね」
「もう数年もしたら律君も重いもの軽々と持つようになりますよ。まだ途上でしょう」
「律じゃ茶道具はわからないからねえ」
「まったく?」
「興味ないみたいだよ」
「勿体無いなぁ。けど家でやってるとそんなものかもしれませんね」
昼前、そろそろお昼の支度しないと、と思ったら先生が呼びに来た。
いつの間にか起きてたらしい。
ん、先生の頬に枕のあとが。
指摘すると俺の顔には埃をこすった痕がついてると。
八重子先生が手を洗って着替えに行き、俺はついでに洗顔も。
着替えて食卓に着く。
孝弘さんがまたもや出てるのでスパゲティだ。
クリームパスタってやつだな。
残ってた塩鮭、水菜。
「お味噌入ってるのよ」
へぇ、うまいなぁ。
色々作るよね。
ふぅふぅいって食べ終わる。
ご馳走様をして洗い物。
「あ、お鍋とか洗ってないからよろしくね」
台所に行くと散乱はしてないものの洗い物は残してある。
八重子先生が見たら怒りそうだ。
それとも傷が治るまでは八重子先生も大目に見るかな?
綺麗さっぱり洗ってお茶を頂いて一服したら先生は掃き掃除、俺らは蔵整理再開だ。
夕方、日が暮れるまでかかってようやく目処がついた。
「お風呂、お湯張ってあるから入って」
先生から声がかかり一番風呂をいただく。
すっきりしてからお夕飯を手伝い、風呂上りの八重子先生と孝弘さん、先生で食べた。
「じゃ、俺そろそろ帰ります」
「お疲れ様。また明日ね」
今晩の洗い物は八重子先生がするらしい。
電車に揺られて睡魔に誘われる。
帰宅してベッドになだれ込みたいのを我慢して脱いでハンガーにかける。
ベッドに倒れこんでお休みなさい。

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338

良く寝られなかったようでよく寝返りを打っていた。
ということで布団に置き去りにして朝食を作る。
途中八重子先生が帰ってきたのでお茶碗とか出してもらった。
「絹は?」
「あまり寝られなかったみたいなので布団の中ですよ」
どうせ怪我してるし水触らせられんし。
ご飯が出来たから俺は孝弘さん、八重子先生は先生を呼びに行った。
4人で朝飯を食って八重子先生も通常通りに。
先生はまだちょっと屈託のある顔してるけれど。
洗い物をしたら後は家事だ。
洗濯物を畳んで干す。
下着は八重子先生がすることにして。
天気が良いから昼過ぎには乾くかもしれない。
先生はその間に掃き掃除をしている。
それくらいなら怪我には触らないだろう。
雑巾がけは俺が。
「お昼ご飯どうするー?」
「わしはいらん」
「あら」
「ちょっと出てくる。夕方か夜になる」
何か大物見つけたかな。
「山沢さんあんた何が食べたい?」
「んー…三人、明日お稽古はない……焼肉とかどうですか」
「あら、長いこと行ってないわね」
「そうだね、たまにはいいかも」
「じゃあ着替えるわ。山沢さん、手伝って頂戴」
さっきは八重子先生に手伝ってもらったらしい。
洗える小紋に着替えて帯も洗えるものに。
焼肉も着物で行くのか、凄いな。
八重子先生お勧めの焼肉やさんについた。
肉屋が経営しているらしい。
とりあえず6人前ほどロースやランプなどを頼む。
焼き野菜とかサラダも。
先生方はあまり食べなくて俺は沢山食べる。
「ほら、もっと野菜食べなさい」
先生が俺の更に椎茸やら獅子唐を次から次へと入れてくる。
帰ったら草引きしないと、と仰る。
「だめだめ、傷によくない。俺がやります」
「そんなの悪いわよ」
「治りにくくなってる自覚あるっていってたじゃないですか。とっとと治しましょ」
ということで肉を先生にも食わせる。
良質のたんぱく質を取って早く治すべし。
俺が誘ったので、と支払いを済ませて帰る。
午後は草むしりだ。
野良着に着替えて広い庭の草を取る。
先生にそれは雑草じゃないのっとか言われつつ。
気づいたら夕暮れで八重子先生がご飯できたと呼んでいる。
なにかなー♪
着替えて手を洗って食卓につく。
今日は昼しっかり食べたから軽め、と先生方は野菜中心だ。
俺と孝弘さんにはピーマンの肉詰めがついてきている。
美味しくすべてを食べてごちそうさま。
一服したら風呂だ。
八重子先生と孝弘さんが上がったので先生を連れて風呂に入る。
洗ってあげて風呂から出す。
それから俺。
そして風呂を洗って出た。
ちゃんと八重子先生が浴衣を置いといてくれてた。
羽織って部屋へ寄り、居間へ。
「はい、先生。手」
「先に髪乾かしたら?」
「すぐ済みますから」
昨日のを剥がして傷の状態を見る。
化膿してそうな兆候はないね。
新しいもので密閉。
ごみを捨ててから頭を拭く。
髪が短いから寝る頃には乾いてしまう。
「明日爪切らなきゃ…」
ん?
ほら、と足の爪を見せてくる。
「随分伸びちゃってたわ」
「ほんとだねぇ」
「手の爪は家事してるとあまり伸びませんよねえ」
しかし夜爪はやっぱり切らないんだな。
戸締りに立ったついでに火の元を確認して戻る。
「さ、寝ましょうか」
「そうね。お母さんおやすみなさい」
「ん、おやすみ」
「おやすみなさい」
部屋に連れ立つ。

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337

てくてくと歩いて部屋に着く。
「八重子先生、山沢です」
「はいはい、ちょっと待って」
招き入れられてどうしたの、と聞かれたので電話を渡した。
「先生も気がかりそうだったから機嫌直ったら戻ってくださいよ」
「年寄りなのはわかってるんだよ。だけどねぇ」
「腹が立つんですよね?」
「そう」
「俺は八重子先生は年より若いな、と思いますよ。色々と」
普通は娘の不倫認知しないし。
お茶を煎れて渡す。
「まぁ明日には戻るよ」
「わかりました」
テレビのリモコンとIHコンロの使い方だけ教えて帰ることにした。
おうちとは違うからね。
先生を抱いてるベッドで八重子先生が寝るのは少々微妙だなぁと思いつつ戻った。
「おかえりなさい、どうだった?」
「明日には戻るって」
「そう、ならいいんだけど」
心配そうだ。
「気になるなら枕元に携帯置いて寝ますか。それとも様子見てきます?」
「うん…ちょっと行ってくるわ」
はいはい。
孝弘さんにおせんべいを出してそれが綺麗になくなった頃、先生が戻ってきた。
「おかえりなさい。そろそろ寝ましょうか」
「あ、そうね」
そういって鍵を閉めてから居間へ。
「お勝手見てきます」
勝手口の鍵もかけて火の元を確かめる。よし。
居間へ戻ると孝弘さんは離れへ戻ったらしく先生が脱ぎ始めていた。
ん、色気を感じる。
「痛っ」
「紐、外すときに当たりますか? 外してあげますよ」
しゅるしゅると紐を抜いて肌襦袢に手を掛けるとちょっと慌ててる。
ふっと笑って着物を脱がせてハンガーにかけた。
「寝巻どこやりましたっけ」
寝間に、というので襦袢を着たまま移動する。
ほどくだけほどいてあげて先生が着替えてるうちに布団を敷いた。
俺も寝巻きに着替えて一緒に布団にもぐりこむ。
今日は暖かかったから寝間の涼しさに布団が心地よい。
するっと先生が俺の胸に頬をつけてきた。
可愛いなぁ。
多分今日はする気になれないだろう。
頭をなでて背中をなでて寝かしつける。
「いいの?」
「いいよ」
まぁしたいけど。しょうがない。
懐の中で時折溜息が聞こえる。
色々悩むこともあるんだろうが俺には相談しても仕方ないと思ってるんだろうな。
ちょっと情けなくは思うが。
もぞ、と先生が動く。
ん…キスされた。
「おやすみなさい」
なんだ寝る前のキスか。
「おやすみなさい」
しばらくしてやっと寝息。

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336

「一服したらお稽古するよ」
八重子先生がそう仰る。
「用意は…」
「朝ちょっとお稽古したからね、炭だけ用意すればいいよ」
「わかりました」
三人で暫くおしゃべりをして。
それから先生と炭の支度。
「今日はお薄とお濃とするわね。忘れちゃってるところ有るかもしれないから」
「はい、お願いします」
お稽古を一くさりやって、幸い間抜けなことはせずにすんだ。
水屋などを片付けたあと先生がお風呂に入る、と言う。
「その指で?」
「やめときなさいよ、傷口開くよ」
「でも汗かいちゃったもの」
「うーん、じゃ一緒に入りませんか?」
「そうしなさいよ、山沢さんに洗ってもらいなさい」
「一人で入れるわよ」
「ダメですって。洗ってあげますから」
「じゃ悪いけど…」
脱ぎにくそうにしているので着物と帯を脱がせ風呂場へ。
襦袢や肌着を洗濯籠へ入れて風呂に入る。
身体も頭も優しく洗ってあげた。
まぁちょっと胸を触ったり股間に指を滑らせたりキスしたり。
泡をすべて流し、軽く拭いて二人で風呂から出る。
む、浴衣が一枚しかない。
ここは先生に着せるべきだろう。
ないもんはしょうがない、と裸で風呂から出たところに律君が帰ってきた。
なんか先生が慌ててる。面白い。
笑ってたら先生に叱られた。
「横着して着ないんだもの。襦袢でも着たらって言ったのに」
着替えて居間に戻ったら先生が律君と八重子先生相手に喋ってる。
「あぁ、あんたねぇ、律も年頃の男なんだからもうちょっと気をつけなさいよ」
「ははは、すいません」
律君がこっち見れないでいる。
若いなぁ。
「はい、先生、手、出して」
「ん?」
「ちょっと血がにじんでるから」
先生の指から絆創膏を外し、湿したガーゼで拭き取る。
清潔にしてハイドロコロイド材で密閉した。
「一番痛くない方法で様子見ましょうね」
ごみを捨てて八重子先生からお茶を貰って一服。
もうちょっとしたらお夕飯の支度をする、と先生。
律君は要らないらしい。
旅行に行くとか。
彼女と?と思えば近藤君らしい。
はよ彼女作ればいいのに。
律君がそろそろ用意してくる、と部屋を出て行った。
この家の連休中の予定は律君が旅行に行くくらいのものだそう。
孝弘さんいるから食事がね。
ということで夕飯作る時間だ。
先生と台所。
指示を貰っていろいろ煮炊きをする。
味見。
うん、先生の味だ。
ことこと炊いてるとといい匂いがして、孝弘さんが台所に顔を出す。
先生が笑ってお饅頭を渡してる。
なんかいいなぁ。
最後に俺の分の野菜炒めを作って八重子先生と配膳。
さて食事だ。
煮物がちゃんと先生の味になってて美味しい。
律君はご飯を作ってる間に出発の挨拶をして行った。
なんか心配になるのはトラブル体質だからだな。
孝弘さんは饅頭食べたのに勢いよく食べる。
平常どおり。
GWというがこの家は平穏で落ち着く。
「お母さん、ちょっとー」
「あら姉さん、いらっしゃい」
「どうしたんだい?」
環さんだ。どうしたんだろ。
「こんばんは」
「あぁ山沢さん、今晩は。律は?」
「旅行なのよ~」
「あんたもご飯食べる?」
「あ、いただくわ」
お茶碗とお箸を取りに台所へ立つ。
「あら」
お茶碗を先生に渡してご飯をよそってもらってお箸と共に環さんの席へ。
「ありがとう」
暫く食べてやっぱりお母さんのご飯美味しい、と環さんが言い、先生が笑う。
「それ、山沢さんが作ったのよ」
「ええっ? ってなんであんたが作ってないのよ」
「指、ちょっと切っちゃったの。ほら」
すけて見える傷口に環さんが引きつってる。
「へぇ~、環さん、傷とか見るの苦手ですか」
「あら、私も苦手よ?」
「先生はわかってますって」
「山沢さんあなた平気なの?」
「だってこれ山沢さんにしてもらったんだもの」
「仕事柄結構さくさく切りますし。何針とかも結構ありますよ」
「そうねぇ、山沢さんの手、傷だらけよねえ」
「年々治りは悪くなってますけどね」
なんて話をしてご飯を終えて洗いに立つ。
環さんはその間に八重子先生とお話してるようだ。
あー、八重子先生がなんか怒ってる。
こっちきた。
「山沢さん、あっちの部屋の鍵かしてくれないかい?」
「あ、いいですよ」
ごそごそと探って渡す。
「環さんと喧嘩ですか」
「そういうこと。じゃあとは頼んだよ」
「はい」
苦笑して洗い物を終えて戻る。
「あらお母さんは?」
「出て行かれましたよ」
「そう…困ったわね」
「なんか盛大に喧嘩されてたようですが」
「うん…姉さんが年寄り扱いしちゃったのよ…」
「あーそれは腹立つかもですね。あ……そうだ、ちょっと失礼」
「どうしたの?」
「あの家電話ないんですよね。俺の携帯預けてきます」
ま、様子見がてら。

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335

さあ本格的な連休前だ。
荷物も動いて忙しい。
汗をかいてしっかりと仕事をして帰宅する。
シャワーを浴び、空腹のまま先生のお宅へ急ぐ。
「こんにちはー」
「いらっしゃい。お腹すいてる?」
「すいてます」
「すぐご飯にするから待ってて頂戴ね」
「はい。あれ? 八重子先生は?」
「お母さんねぇいま町内会の会合なの。もう少ししたら戻ってくるはずよ」
「じゃお手伝いしましょう」
野菜を先生が切る横でジャガイモを剥く。
ついでに夜の下拵えらしい。
「痛っ!」
「どうしました、ああ、こりゃ痛そうな」
指を少し切ってしまっていてつい舐めてしまった。
「う、痛いわ…」
「おいし…じゃなかった、ちょっと待っててください」
抗生物質と絆創膏を持ってきて血をできるだけ出してから塗りつけて巻く。
暫く圧迫。
先生の腕に垂れた血を舐めとる。
ん、着物にはついてないね。
そろそろ血は止まったかな? そっと離してみる。
にじみ出てこない。良さそうだ。
先生には指示を飛ばしてもらうということで食事の支度は交代。
「ねぇ…血、好きなの?」
「今更何を」
笑ってキスをする。
「だめよ…こんなところで」
「血の味しましたか?」
「…血なんておいしくないでしょ」
「まぁ嗜好品というか」
結構自分の血も舐めるけれど。
お昼を作り終えて配膳。
「いいから座ってて。傷口開いたら困るでしょ?」
「ありがと」
八重子先生の分は台所に残しておくか。
「ただいまぁ」
ナイスタイミングで帰ってきた。
「おかえりなさ~い」
「おかえりなさい、町内会どうでした?」
「ほんっと決まらないねえ。時間の無駄だよ」
八重子先生はそういいつつ手を洗いに行ったのでその間に配膳を済ます。
孝弘さんに食事を持って行って戻って三人でお昼を食べる。
ん、ちゃんとうまい。
先生から指示貰って味見もしてもらったからこれでまずかったらおかしいけど。
「あんた指どうしたの」
「さっき切っちゃったのよ。だから今日は山沢さんが作ってくれたの」
「血、止まってるみたいですけど傷口開くようだったら縫ったほうがいいでしょうね」
「縫うの? 怖いわ」
「縫わない方法はありますが結構痛いですよ? 接着剤で止めるんですけど」
「痛いのもイヤよ」
「痛くないの、指には難しいんですよね。すぐはがれちゃって」
んー、といいつつ悩んでる様子。
「まぁ様子を見て考えましょ」
「そうね」
お昼ご飯を食べ終わってお片付け。
孝弘さんのところから八重子先生がお膳を回収してきたのも洗う。
水がぬるくなったなぁ。

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