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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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354

翌日暇な仕事はとっとと終らせ先生のお宅へ。
先生は逢うなり俺を見て頬を染めて手を握ってきたがどうしたのだろう。
「あの…」
「どうしました?」
なにかもじもじしている。
クゥと先生のお腹がなった。
「ほら、早く食べてきてくださいよ。水屋支度してきますから」
「あ、うん…」
頬を染めたまま、戻っていった。
いいけどさ、八重子先生だけだろうし。
用意をして生徒さんが来られてしばらくして先生が定刻で茶室に。
うん、いつもの先生の雰囲気に戻ってる。
切り替えが早くて凄いよな。
そのままお稽古は進み俺のお稽古へ。
いつものように厳しくて、でも目が合うと一瞬そらしてるような。気のせいか。
お稽古が終って水屋を片付けていると先生がご飯終ったらあちらの家に、と言う。
なんだろう。
とりあえずご飯を食べて、ちゃんと律君たちがいるときは先生は平常で。
よくわからないまま先生とあちらの部屋に入った。
鍵をかけたらすぐ先生がぺたりと俺にくっつく。
「どうしたの?」
「あなた、昨日あんなのつけるから…」
あ。忘れてた。
「外したんでしょ?」
「外したけど…その…」
「欲情しちゃった?」
「…ばか、恥ずかしいわ」
「我慢できなくなっちゃったの? 可愛いな。抱いてあげる」
凄く顔が赤くて凄く恥ずかしがってて大変に可愛らしい。
たまらんなぁ。
着物を脱ぐのも焦っちゃって、と言う様子。
「そのまま抱いてあげようか? とりあえず一回したらゆっくり脱げば良いんだから」
「汗が困るわよ…」
じゃ、と手伝って脱がせた。
珍しくも脱ぎ散らかしたまま先生は床で抱かれた。
しばらくして息が荒いのが収まって、気分も落ち着いたようだ。
「恥ずかしい…」
「ん? 俺は恥ずかしがってるあなたが好きだから。良いけど」
「ひどいわ」
くすくす笑って柔肌を撫でる。
気持ち良い。

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353

翌朝出勤し仕事をする。
暇だ。昼になるに従い暑くなってきた。
ぽいぽいと脱ぎ捨てつつ仕事をして帰宅。
あ、服忘れてきた。まぁ良いか。
先生からメール。
暇ならお稽古来なさい、と。
どうしようかな…。
行くか。
よし行こう。
身支度して電車に乗り先生のお宅へ。
「こんにちはー」
「いらっしゃい、用意して入ってらっしゃい」
「はい」
鞄を置いてお稽古に混ぜてもらう。
上級の方々とのお稽古は緊迫感がある。
そして叱られるのは私だけだ。
内弟子には厳しい。と言うことにしてある。
お稽古がすんで、お夕飯のお手伝いをして食べた。
先生と二人台所で片付け。
帰りたくないなぁ。
「なぁに? また言ってるの? 明日お仕事でしょ」
「ですけど帰るのが面倒くさくなっちゃいました」
「お仕事ちゃんと行かなきゃだめよ」
少し考えて。
あちらの家に行かないか、と言ってみた。
「今、してあなたが寝る頃にこの家を出れば。仕事間に合うからどうかな」
「ダメよ。帰んなさい。寝不足で仕事なんてダメ」
くい、と引き寄せてキスする。
先生はぎゅっと俺の手を握って…唇が離れると頬を染めている。
「可愛いな。あちらへ行かないならここで続き、しちゃうよ?」
「だめ、ね、良い子だから今日は帰って寝て頂戴」
首筋に手を這わせてくすぐる。
びくっとしてて本当に可愛くて。
「だめ?」
「そう、だめよ…お願い」
「しょうがないな…そのかわり」
先生の身八つから手を入れて乳首にリングをつけた。
「明日、朝までつけてて」
真っ赤になって、崩れた部分を整えてる。連れ帰りたい。可愛い。やばい。
「去年、外したままそれっきりだったでしょ?
 今度は18金にしてみました。デザインはお風呂のときにでも見てください」
こくり、と頷いて。
このままでは居間に戻れないからくだらない話をする。
先生が普通に話せるまで。
本当ならそのまま居間に連れて行って恥ずかしがってるのを楽しみたいけどね。
「さて。諦めて帰りますね。また明日」
「ん…明日、ね」
居間で八重子先生に挨拶して玄関へ。
「おやすみなさい」
「おやすみ、気をつけて帰ってね」
「はい。じゃ…」
暫く見送ってくれた。
電車に揺られて帰宅し着替えてすぐに眠りに落ちた。

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352

翌朝、すっきりとした顔で先生が先に起きている。
俺が起きたの見計らって布団から出て身づくろいしてて、綺麗で良い。
見とれてるとあんたも早く支度しなさいって言われた。
もうちょっとーと甘えてみたら布団引っぺがされた。
そんなとこでオカン発揮しないで欲しい…。
しょうがなく起きてご飯の用意をして食べて。
お洗濯のお手伝いをしてパタパタしてるとあっという間に昼の支度をせねばならない。
お昼の支度をして食べる。
さて午後からはどうしようかな。
あ、そうだ。
「先生、来週、日曜から旅行しません?」
「旅行?」
「水曜までダメですか、先生お借りしちゃ」
八重子先生に振ると、別に良いよと仰る。
「どうですか?」
「お母さんが良いなら良いけど、律にはどういうの?」
「普通に旅行行くで良いじゃないですか」
「そう?」
「堂々といえば問題ないでしょ」
「そうかしら」
「まだ宿とってないから、取れたら本決まりで良いですか?」
「あなた会社は?」
「4半期に3日休んで良いことになってまして既に休むの言ってあります」
「あら」
タブレットを引き寄せて目当ての宿に連絡する。
その後喋っていると一時間ほどでメールが帰ってきた。
一階が取れるようだ。
茶室付の離れとどっちでも取れるとのこと。
先生に提示したところ、茶室はなくて良いということになり、
普通の1階の部屋を取った。
食事についての連絡をしっかり目にしておく。
来週は先生と旅行か、楽しみだ。
「ああ来週しないなら今からしようかね」
「へっ?」
「お稽古。昨日一回しかしてないだろ」
「あ、はい。いいんですか」
「じゃ電熱器の方でする?」
「炭、熾すの面倒だからねぇ」
そんなこんなで水屋の用意をしてお稽古5回。
夕方になってしまった。
先生と夕飯のお買物に出て沢山買い込む。
「あなた明日来るの?」
「これそうなら」
「できるだけ来なさいね」
「はい」
お夕飯の支度をして食べる。
和気藹々とした食卓はにぎやかで良い。
お片付けをしたら帰る時間だ。
「帰りたくないなぁ」
「明日お仕事でしょ、早く帰って寝なさい」
「ここから通えたら良いのに」
「はいはい、無理なこと言わないの。ほら」
急き立てられて帰る。
疲れて帰って脱いでベッドに倒れこむ。
あっという間に寝てしまった。

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351

翌朝、出勤。
さすがは土曜日忙しく。
途中先生からメールが来た。
"カツオ食べたいわemoji"
ああ、カツオね、はいはい。
1尾キープしてもらってお仕事お仕事。
終った。疲れた。
魚を持って帰宅する。
先に車に積み込んで、シャワー入って着替えたらお稽古場に移動だ。
ついて渡すと八重子先生がちょっと悩んでいる。
「どうしました?」
「冷蔵庫に入らないからどうしようかねぇ」
「あー。氷いれてきてるんで土間にでも」
そう? といって土間に置いてもらい、手を洗って水屋を用意する。
先生も茶室に戻ってきた。
「あのね、今からの生徒さん、お休みになっちゃったのよ。
 だからあんたの先にみてあげるわ」
「ありゃ。そうですか。じゃ用意します」
手早く用意してお稽古をつけていただく。
終ったころ、次の生徒さんがいらっしゃった。
ナイスタイミングである。
さくさくとお稽古は進んで生徒さんが帰られた。
「さてじゃ仕舞いますか」
「そうね」
「絹ー、あんた片付けて山沢さん台所来て頂戴よ」
八重子先生が茶室に顔を出した。
「どうして?」
「カツオ。私がするより山沢さんのほうが良いだろ」
「あらそうねえ。じゃこっちはしとくわ」
とりあえず汚れて良い服に着替えてからカツオを下ろした。
四分一は炭を貰って叩きに。
後は八重子先生が好きにすれば良いということであらとかを片付けた。
なまり節を作るらしい。
あとヅケとおろし和えにするらしい。
へー。
いろいろにして食うもんだなぁ。
手を洗って服を着替え、食卓を片付けてお箸や取り皿を出す。
しばらくして先生も戻ってきて配膳を始めた。
あ、炒め物の匂い。
と言うことは俺の分かな。
律君が帰ってきて、孝弘さんを呼びに行って。
しばらくしてタタキとかヅケとかお刺身とかになって出てきた。
俺の分には肉野菜炒め。
ごはんをよそってもらっていただきます。
炒め物は生姜の風味がする。
おいしいなぁとにんまり。
「カツオ、美味しいわね」
「うん。山沢さんが持ってきたの?」
「そ、お母さんが食べたいって仰ったからね、良いのを持ってきたんだ」
「1尾丸ごと持ってきてくれたのよ」
「高いんじゃないの?」
「仲卸だからね、そうでもないんだよ」
「後でお支払いするから教えて頂戴ね」
「いいですよ、そんなもん」
「だめよ、私が食べたくて頼んだんだから」
「いやいやいや」
「貰っときなさいよ。いいから」
「そうですか?」
「私から持ってきてっていったのは払わせて頂戴」
「そうおっしゃるなら」
ご飯を食べて後片付けしてまったり。
お風呂、と先生方が入って。
なんだかんだ眠くなってきた。
そろそろ、と先生と布団に入る。
何もしてないうちから腕を噛まれた。
「ん? どうしたんですか?」
「なんとなく…噛みたくなっちゃったのよ」
「じゃなんとなく、ここ噛んじゃおうかなあ」
さわっと股間を撫でる。
びくっとしてか細くダメ、というのが可愛い。
「眠そうだね」
「うん…寝て良い?」
「そういうときもあるよね、いいよ。おやすみ」
「ありがと」
キスだけして寝かせた。
ちょっと物足りないけどしょうがない。
おやすみなさい。

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350

さて起床して出勤だ。
なんだか面白くないが仕事だから仕方ない。
ざっとこなせば昼前だ。
飯を食って営業周り。
道順を組む。
あれ?あ、いいこと考えた。
ここを最後にしたら先生の顔見るくらいできるかもしれない。
よし、と気合一発入れて営業する。
最後のホテルを出るとき、テイクアウトコーナーで売っているデザートを
持ち帰らせてもらうことにした。
たまにはケーキも良いじゃないか。
その足で先生のお宅へ。
「こんばんは。お邪魔します」
「あらぁ?いらっしゃい、どうしたの?」
「これ、ケーキ。近くまで来ましたので持ってきました。
「あらあらあら。おいしそう。冷蔵庫入れておいてくれる?」
台所に行って八重子先生に挨拶して冷蔵庫に入れる。
「あんた時間あるならお稽古して行ったら?」
「いいんですか?」
着替えといでと言われ、着替えて茶室へはいる。
「あら。お客様に入ってくれる?」
「はい」
こんにちは、と言われて挨拶を返しそのまま次客へ。
そのままお稽古は進み、生徒さんは帰られて俺の番だ。
台子は出てないので通常の風炉を。
流石に怒られはしない。
手直しされるだけだ。
お稽古が終わり水屋を片付けて、お夕飯はいただかずに帰った。
帰宅後先生からケーキ美味しいとのメール。可愛い。
土曜日に来るのを待ってるとか書いてある。
何か嬉しい。
明日の仕事も頑張ろう、そういう気になれた。
飯を食って寝る。
適度な疲れ。
よく寝れて朝。起きた。よし、頑張ろう。
ちょっとひんやりしてるなあ。
仕事をしているうちに段々温かくなって、上着を脱いで、脱いでしている。
たまに忘れて帰ってしまうのが難儀だ。
そういうと先生が仕事着にすべて名前を書いてくれた。
だから最近は忘れてもちゃんと次の日に回収できるようになって助かっている。
帰り道、行く気になってジムへよった。
寒いと行く気がしなかったのは汗が引いた後風邪を引く気がしてたからだ。
温かくなったからには風呂がてら行かないのは勿体無い。
ジムで汗をかいて風呂で洗い流し帰宅する。
程よい疲労感。
温かい日差しと眠気。
おやすみなさい。
ふと目が覚めれば暗くなっていて、腹も減る。
メシ。
何食べよう。
面倒くさいな。
とりあえず着替える。買いに行くにも食べに出るにも着替えねば始まらない。
財布と携帯を持ってぶらりと家を出る。
あ。
パスタにしよう。
どこだったかソラマメのパスタをしていたはずた。どこだった?
暫く考え込んで思い出し、店へ行って頼んだ。
少し女性には多いそれを食べて、更に一品を頼む。
先生となら、先生が食べれない分を食べてしまえば良いんだが。
食事を終えてコンビニで甘いものを買って帰る。
うちに帰ってからプリンを食べて、寝た。

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