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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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379

起床、トイレへ行って気がつく。
いらいらと悲しい気分の原因は判明した。
だけど昨日は夕飯メールもなく、本当にどうなんだろう、と思う。
気が向いたらメールで聞こうか。
向く可能性は低いけれど。
出勤し少しいらいらとしつつも仕事をこなし帰宅する。
寝よう。
着替えてトイレに行ってすぐに寝た。
2時間ほど寝て、掃除にかかる。
無駄にやる気が出るんだよな。
きっちりとあちこち掃除し、台所も綺麗になった。
風呂もトイレも。
ああ疲れたと床に転がり、ふと思いついて先生の家に電話をかける。
八重子先生が出た。
「こんにちは、山沢です」
『あんた昨日はどうしたの』
「今日からアレでして、それで明日多分辛いと思うので休ませて頂いて宜しいですか」
『あぁ、なんだそれでかい。不機嫌だったからまたなんかあったんじゃと思ったよ』
そういうことにしておいて貰おう。
「じゃ先生にもそのようにお伝えください」
『はいはい、あったかくして寝てなさいよ』
「はい、ありがとうございます」
電話を切って布団に潜る。
暑い時期に暖かくしてろとは中々に難しいが。
少し暑さで寝苦しい。
そろそろ晩飯の時間か。面倒くさいな。
うーん…親子丼食いたい。
でも着替えて外に出るのが邪魔くさい。
うぅ。
何か冷蔵庫とかにあるかなぁ、あ。カレーはあるな。
もうそれでいいや。
ご飯を温めカレーを温めて食べた。
洗い物も明日で良いや。
寝よう。
おやすみなさい。

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378

朝は先生が先に起きたようだ。
どうも先生の乳をつかんだまま寝てたらしい。
手の甲を撫でられる。
起きるにはまだ早い時間だ。
そろりとその手をお腹、そのまま下の毛をまさぐると逃げられた。
「朝から駄目よ」
「昨日もしてないのに」
「でも駄目。朝なんだから」
そういって身づくろいをはじめてしまった。
不機嫌に布団で大の字になる。
暫くして部屋に先生が戻ってきたと思ったら顔踏まれた。
「早く支度しなさい、朝御飯作るわよ」
「まだ早い…」
「涼しいうちにしないと駄目よ」
もそもそと布団から出て畳む。
「ほら、早く顔洗って着替えなさいよ」
追い立てられて着替えて台所に行く。
米を炊飯器にセットして、朝御飯の支度にかかる。
「あら、お味噌切れてる」
「あー…赤出汁と白味噌混ぜます?」
「そうね」
適当な割合で混ぜて、味見。
「ちょっと甘いかしら…まぁいいわ」
「おはよう」
「お早う、お母さん」
「おはようございます」
手伝いに回って食卓を片付けたり、洗い物をしたり。
「どうしたの? 何か機嫌悪い?」
八重子先生に聞かれた。
なぜばれるのだろう。
言いづらいのでなんでもないことにして朝ご飯をいただく。
食べた後の片付けもして居間に戻る。
「暑いわねぇ」
「本当に暑いねぇ」
そういいつつおいでおいでをして俺を膝枕させた。
先生の膝は気持ち良い。
暑いけどそれなりに風が有って心地よく、
「お昼どうするー?」
「そうねぇ…」
「なます食べたいです」
「紅白?」
「はい」
「ほかは?」
「小松菜と厚揚げの煮びたしとかどうでしょう」
「いいわねえ。じゃお買物行きましょ」
着替えてくる、と言って先生は俺を膝から下ろす。
途中律君の部屋によって夕飯は何食べたいか聞いてるようだ。
暫くして戻ってきた。
「さ、行くわよ」
「はい」
起き上がり先生の後をついていく。
ふと思い出した。
「そういえば父の日でしたけど何かされたんですか? 孝弘さんに」
「ああ、お父さん? さっき着てた服がそれよ」
「よかった。忘れてたらどうしようかと思いましたよ」
「流石に忘れないわよ…」
お昼ごはんの買出しついでにお夕飯の分も買い、更に和菓子を一箱。
「あ、うまそう」
「これはお父さんのよ。なぁに?食べたいの? 駄目よ」
「なんで? いいじゃないですか」
「太るわよ」
「運動したら」
「屁理屈言わないの、帰るわよ」
手を引かれて渋々帰る。
台所に立ち早速にお昼の支度。
なますと煮浸し、後いくつかの保存食系小鉢。
おいしい。
食べ終わると八重子先生が洗い物に立ち、律君はレポートを書きに行った。
孝弘さんは寝てくる、と部屋へ。
先生は俺の膝に手を突いて膝を崩してテレビ。
段々と胸に肩をもたせかけてきた。
うーん。
「先生、俺、今日は帰ります」
「あらそう? 気をつけてね~」
なんとなく気乗りしないまま帰宅する。
昼を食ったのだからもう寝れば良いだろう。
しかし引き止める気もなかったようだ。
もうどうでも良い相手になっちまったんだろうか。
少し悲しい気分のまま寝た。

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377

起きて出勤、それなりの荷動き。
やっぱり天気が怪しかろうと土曜は土曜だ。
忙しくてお稽古に少し遅れそう。
メールを先にしておいた。
仕事が終わり、慌てて帰宅しシャワー、着替えて駅へ。
電車に乗っているとメールが返って来た。
落ち着いて事故の無い様に来なさい、と書いてある。
うん、落ち着こう。
電車の中で焦っても仕方ない。
深呼吸をして電車を乗り継いで先生のお宅へ。
「すみません、遅くなりました」
「いらっしゃい。水屋はして置いたから着替えてらっしゃい」
「はい、有難うございます」
着替えて茶室へ。生徒さんは後5分もすれば来るはずだ。
先生にちょっと着方を直された。
「急ぎすぎよ。ちゃんと着ないと駄目よ」
「すいません」
笑い声に気づいて見やると生徒さんがくすくす笑っていた。
「おじゃまします」
「あら。いらっしゃい」
「こんにちは」
「仲がおよろしくて良いですわねぇ」
ほほほ、と先生も笑ってお稽古開始だ。
たまにお客様の稽古に混ぜてもらったりしてのんびりなごやかなお稽古。
先生も今日は普通に落ち着いて生徒さんの相手をなさってる。
いったいなんだったのか。
夕方、生徒さん達が帰られて俺へのお稽古もいつもどおりに厳しい。
完全にいつもどおりだ。
ご飯を頂いて、団欒。
八重子先生があちらの家に行って来て良いと仰る。
先生は今日は行く気はないようだ。
別に今日どうしてもしたいほどでもないのでそのまま団欒を続け、風呂に入った。
先生と寝間へ行く。
布団に寝転がって先生が着替え、髪をほどくのを眺める。
色っぽいなぁ。
それから布団の中に先生が入ってきて、キスをした。
唇が離れたら先生は背中向けて、おやすみなさいって言って寝てしまった。
ありゃ。
する気にはなれなかったか。
いいけどさ。
眠くなるまで先生の乳を玩ぶ。
やわらかくてすべすべで気持ち良いんだよなぁ。
堪能しているうちに眠ってしまった。

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376

先生にとっては夜半、俺にとっては朝がやってきた。
寝ている先生にキスを落として出勤する。
過ごしやすい気温、と思っていたら一気に快晴になったらしく。
段々と暑くなって上着を脱いだ。
お客さんも今日は買う気になったようだ。
それなりに売れてやれやれと仕事を終える。
あ、上着持って帰らないといけない。
先日から置き去りの数枚も一緒に持って帰った。
あれ、暗い。開錠してドアを開ける。
先生の草履は…ある。
風呂?
でもない。
寝室かな。
そろりとドアを開ける。うん、寝てた。
そのままにして洗面所で脱いで手を洗う。
寝巻を羽織って先生の横に忍び込んだ。
床に割烹着と帯が脱ぎ捨ててある。珍しい。
抱っこして10分くらい経っただろうか、先生が起きた。
「あぁ帰ってたの? おかえりなさい」
「ただいま。まだ寝てて良いよ」
「うん…こうしててくれる?」
そのまますぐに寝息。
さていったいどうしたのだろう。
朝御飯は作って食べたようだけど、掃除はすると言ってたがしてない。
食後の眠気に負けたのかな。
結局2時ごろ、起きた。
「ごめんね、おなかすいたでしょ」
「ま、たまにはいいでしょう。喫茶店でも行きましょうか」
「着物なにか貸してくれない? くしゃくしゃになっちゃったわ」
はいはい。
先日衣更えして把握してるだろうからと勝手にあさってもらうことにした。
脱いで衣桁にかけて、そして着物を着て出てきた先生を連れて近所の喫茶店へ。
俺はホットサンドとサラダのセット、それとカツサンドを。
先生はパンケーキ。なんか色々かかってて甘そう。
途中で俺のカツサンドを一切れ食べた。甘いから休憩?
コーヒーと紅茶で落ち着いて、帰宅。
先生はまた寝巻に着替えて、俺にべったりとくっついてる。
「泊まる?」
「そうしたいけど…明日もお稽古だから。夜になったら帰るわ」
お腹がすくまでこうしてたいと言うのでベッドに移動した。
たまには先生もこういう日があるんだろう。
そのまま一緒にうとうととした。
ふと目が覚めた。
なんだ。と思ったら先生が乳摘んでた。
「ん?」
「なんとなく…触りたくなっちゃっただけよ」
ま、良いか。今日は甘やかす日ということで。
「つっ!」
「痛い?」
「乳首噛んだらそりゃ痛いですよ」
って言ってるのにまだ噛むんだからSなところあるよな。
「うー…」
楽しそうにくすくす笑ってる。
機嫌回復したのは良いことだが。
「お腹すいちゃったわ、何か食べましょ」
引き起こされた。
時間は6時か。
「何食べたい?」
「んー、ピザかしら」
「デリバリーか食べに行くかどっちがいい?」
「持ってきてもらいましょ」
メニューを取ってきて見せる。
野菜の多いピザをチョイス、更にサラダ。
届くまで先生を膝に載せて抱く。
くぅくぅと先生のお腹がなってる。
「早く来ると良いですね」
「そうね」
暫くして届いて食卓に広げる。
「おいしそう、いただきます」
「うまそうですね」
先生はLサイズの3分の1とサラダを半分食べてもうお腹一杯らしい
手を洗って俺の膝に座った。
ちょっと食べにくい。
綺麗さっぱり食べつくして俺も手を洗いに立つ。
暫くまったりといちゃいちゃして先生がそろそろ帰る、と言う。
「送らなくて良いわ。明日お稽古ちゃんといらっしゃい」
「勿論、行きますから待っててくださいね。でも駅まで送りますよ」
着物を着替えて先生は帰ってしまった。
俺は後は寝るばかり。
おやすみなさい。
熟睡中に先生の帰宅報告メールを貰った

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375

翌朝も雨、梅雨は嫌いだ。
出勤しても客もやる気がない。
俺もやる気がない。
社長も今日はあまりやる気がないようだ。
しかしながら昼になるにつれ雨がやんできた。
まだ空は曇っているが予報はこれから晴れ間もありらしい。
お稽古に行こう。
お宅に着いてお稽古の準備を整えた。
先生も何か気だるげなのは気のせいだろうか。
それでも水屋を片付けるまでは何とか気力が持った様だ。
台所ではなく先生の部屋に呼ばれた。
暫く俺の懐に。
八重子先生が呼びに来てやっと離れて食事へ。
夕飯を食べた後も物憂げだ。
どうしたのだろうか。
「…おばあちゃん」
「なに?」
「明日お稽古お願いしていいかしら」
「いいけど?」
「山沢さん、家行っても良いわよね?」
「ええ、かまいませんが」
「じゃ用意してくるから待ってて。あ、律。ちゃんとお勉強するのよ」
「はいはい」
「はいは一回」
「はーい」
そういうことで支度をした先生を連れて帰宅した。
「…掃除してないでしょ」
「明日する」
「しておいてあげるわよ」
「いいですよ」
「暇なんだもの、あなた帰ってくるまで」
「すいません」
先生はぽいぽいと着物を脱いで寝巻きになった。
「早いけど一緒に寝て頂戴」
「はい」
俺も着替えてベッドにはいる。
「今日はしないでね。寝たいだけだから」
「いいけど。どうしたの?」
「なんでもないわ」
「そう?」
言いたくないなら仕方ない。
緩く抱きこんでゆっくりと背をなでた。
少しずつ穏やかな息になり、寝息に変わる。
肩に入っていた力が抜ける瞬間。
それを見届けて俺も寝た。

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