忍者ブログ
百鬼夜行抄 二次創作

let

伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

364

土曜の朝、流石に仕事は忙しい。だけど!
今日は早めに着くんだ!
とばかりに仕事を頑張って終わらせて先生のお宅に飛んでいく。
なにかって?
昨日の先生の作った肉じゃがを食べるためにだ。
「こんちは、いただきに来ました」
「いらっしゃい」
先生がクスクス笑ってる。
「昨日は暑かったわ、ご飯作るのイヤになっちゃった」
「ああ、30度超えてたんですよね、こっちも」
「今日も暑いのかしらねえ」
いただきますをして肉じゃがを食べる。
うまい。幸せ。
「今日も暑いそうですよ。女性の着物は大変ですね」
「外に合わせてるからお茶室はクーラーほんの少し入れてるのよ」
「ああ、そっか、皆さん外歩いてこられるからガンガン効かせたら寒くなっちゃう?」
「ずっとうちにいるならねえ。暑いと言っても知れてるんだけど」
ぱくぱくと食べてご馳走様をして水屋の支度を整える。
台所の片付けはいつものように八重子先生がしてくれる。
暫く待って生徒さんが来て支度ができると先生が入ってきてお稽古開始だ。
いつものようにお稽古。
その合間に先日の旅行の話に花が咲く。
プールの話では先生の水着姿の想像がつかないという生徒さん方。
だろうね。
俺も想像できなくて着せてみて得心したくらいだから。
そして厳しい俺へのお稽古。
たっぷり遊んできた後だけに、の厳しさ。
ま、そうやって恋人に厳しく出来るからこそ、なのだが。
甘くするような、そういう贔屓にならないのが先生だ。
とは言うもののお稽古が辛い。
そんなとき、八重子先生が混ざってくれると一気に和む。
和やかな雰囲気でお稽古を終らせ、水屋のお片付け。
先生が横で嫌いだから厳しいわけじゃないとか何とかいっている。
「先生たまにSいですよね…、まぁお稽古とか、日常は別にそれはそれで良いです」
慣れたし。
ただまぁ…夜とか、俺とエッチな雰囲気のときに出さないでいてくれたらいい。
少しいじけてる先生にキスしたら怒られた。
水屋でもダメらしい。
片付け終えてお夕飯をいただく。
今日は暑いからハモの落としを八重子先生にしてもらった。
やっぱり涼しげで夏だなぁと言う感じだ。
あと持ち込みの魚素麺。
それと何品かのおかず。
律君が魚ぞうめんがなんなのかわからないようだ。
「それかまぼこみたいなものだよ。食べてごらん」
白と緑のかまぼこの元を素麺状にしたような物で夏の風物詩なのだが。
東京では見ないなぁ。
「あ、おいしい」
しかしさすが八重子先生。
俺なら大皿にわっさわっさとハモを盛って各自梅肉つけて食え、ってなとこだが。
ちゃんと小鉢に盛って上にちょんと梅肉を載せてある。
美味しそうに見える工夫だね。
おかげで律君たちもおいしそうに食べてる。
ご馳走様をする頃には全部売り切れ。
筑前煮がちょっと残っているので腹に始末して洗い物をする。
居間に戻って団欒。
律君たちが部屋に帰った後八重子先生に旅行中の写真を見せた。
「これ、先生の写真です」
ぱっと見せたのは先生のビキニ姿。
「やだっ、いつの間に撮ったのよ、捨てて頂戴」
「あんたこれでプール入ったのかい?」
「入ってないわよ、そんなの」
ははは、と笑って新たにもう一枚。
「こっちがプールのときのです」
「もー山沢さんいつの間に撮ってるのよ~」
「ああ、これならうん、いいね」
「あんまり肌を見せるのはどうかと思いまして」
「じゃどうしてビキニ?」
「見たかったからです」
キリっといったら笑われた。
「律君に見せますか?」
「見せないわよ」
後はいくつか先生の写真を渡す。
「この辺は見せても良いね」
選別が終って先生がお風呂に行く。
八重子先生が律君を呼んで写真を見せてるのを眺めていると眠気。
気がつくと座布団を枕にタオルケットが掛けられて先生が覗き込んでいた。
「あら起きた? ほっといて寝ようかしらって思ったわよ」
むっくり起きると先生がタオルケットを畳む。
「布団もう敷いたから着替えて頂戴」
そういいつつ俺の手を引いて部屋に連れてってくれた。
脱ぐと着物を片付けてくれて、着替えて布団に潜り込む。
先生もすぐに入ってきた。
寒くもなく暑くもなく先生の体温が丁度心地よい。
うなじを舐める。
手を胸に這わす。
先生の体温が上がる。
汗をかかない程度の緩いえっちを終えるとすぐに先生の寝息が聞こえて来た。
もうちょっとしたかったが、ま、仕方ない。
俺も寝た。

拍手[0回]

PR

363

寝起き、ちょっと寒かった。
まぁ疲れは取れていないが出勤。
皆にお土産をばら撒く。
暇だから丁度良い。
本日の営業先は、とテキトーに選んで見積もりを作ってもらう。
眠いけど頑張って気合を入れて…立川近辺を攻めた。
営業終って疲れてしまったのでお稽古へはいけないと先生にメール。
先生は先生でお稽古で色々聞かれて大変だったらしい。
土曜日、俺も質問攻めされるのかなぁ。
ま、しかたない。
楽しんできた部分を話せば良いのさ。
帰り道に飯屋に寄り定食を食べる。
味が濃い…。
きっと先生の食事と旅先の飯を暫く食べてるからだろう。
帰宅して後は寝るばかり。
先生も今日明日はうちへは来ないとのことだ。
きっと疲れるんだろうね、ずっと一緒は。
着替えておやすみなさい。
何か夢を見たような気がしつつ起床。
荷物少なし。
仕事は暇。
さて。
今日は帰ったらどうしようかな。
軽い目にジムか?
先生来ないって言うしそれでいいか。
帰宅して着替えてジムへ。
小一時間ほどして帰宅し風呂に入る。
うーん、極楽。
…さっさと寝よう。
昼寝だ昼寝。
ざっと体や頭を拭いてそのまま布団に潜り込む。
先生が見たら怒るだろうな。
おやすみなさーい。
日が落ちた頃腹が減って目がさめた。
メールが入っている。
先生から夕飯の写真がきてた。
あぁうまそうだな。
でも今日は食べたくても無理だ。
あ、二通目?
明日お昼にちょっと食べる?と書いてある。
勿論だ。
頑張って早めに行っていただきたい。
そう返事をして。
さて今日は何を食うか。
とんかつ?
あ、良いやそれでいこう。
近所の肉屋まだ開いてるね、急げ!
と買ってきてヘレカツとご飯を食べる。
先生に飯は何かと聞かれ写真とって送ったら電話かかってきて怒られた。
野菜が足りない。
言い逃れをしてもう一度おやすみなさい。

拍手[0回]

362

翌朝二人で露天風呂に入って、朝御飯をいただく。
部屋に戻ってお片付け。
水着とか仕舞うものはしまって荷造りする。
その間に先生はきちんとお化粧。
手荷物と分けてすべて片付いた。
「まだ時間ありますし、風呂入りましょう」
「そうね」
「気持ちい~」
「結局露天ばっかりでしたね」
「あら、私3回入ったわよ」
「いつの間に…」
「夜中目が覚めちゃったから」
「誰もいませんでした?」
「いなかったわよ」
「そりゃよかった。まだほら、こことか。消えてませんし」
沢山キスマークつけちゃってたから。
そのまま一戦してしまった。
「気持ち良いですね、外の空気」
「私は恥ずかしいわよ…」
「可愛いなぁ」
そろそろ風呂から上がってチェックアウトだ。
荷物を配達してもらう手続きとお支払いをカードでした。
電車の手配は既にしてある。
少し早めにタクシーをお願いしていたので駅についても30分ある。
先生はお土産を更に選んでいる。
お酒も。
しずおかコーラとか。
せめて静岡サイダーにしようよ。
あ、わさびらむねとかカレーラムネも買うのね。
いいけどさ、誰に飲ませるつもりなんだろう。
やっぱり律君?
そんなこんなでずっしりとした土産を持ち先生のお宅へ。
「ただいまー」
「戻りましたー」
「あーおかえり。なんだいあんたそんな沢山持って」
「お土産よー」
どれどれ、と覗き込む八重子先生。
わさびラムネとか見て呆れてる。
「あんたねぇ誰に飲ますの」
「んー兄さん」
それはおもしろそうだ。
「うっかりお客様にお出ししないようにね」
うんうん。
普段着に先生が着替えだして八重子先生が気づく。
「今日は律がいるときに着替えないようにね」
「え?」
「まだ消えてませんね、すいません」
「でもエステと温泉の効果かねえ、あんた肌つやつやじゃないの」
八重子先生が先生をぺたぺた触ってる。
あ、胸もんだ。
「俺もエステ受けてきたんですよー、ほら」
乱入しちゃえ。
腕を見せたのに乳もまれた。
「えーと。どっちの感触が良いですか」
「やだもう山沢さん」
「んー絹のほうが触り心地は良いね。でも張りはやっぱり山沢さんのほうがあるねえ」
「なにやってんの、おばあちゃん」
「司ちゃんいたの!?」
「お邪魔してます」
「旅行先でエステ行って来たのよ~」
「そしたら触り心地確認されてしまったってわけ」
「お夕飯何作ろうかねぇ」
「あ、私みょうがとなすのお味噌汁食べたい」
「あらいいわね。でもメインなんにしよう」
「外は暑いしねえ」
「買物行ってきますよ?」
「じゃ、カレー」
「暑いのにカレー?」
「暑いからよ。汗かいたほうが良いのよ」
「チキンカレーかビーフカレーかポークカレーかどうします?」
「山沢さんの好きなので良いわよ」
「じゃビーフにします」
てくてくと買物に出る。
途中先生から電話があった。
トイレットペーパーがないらしい。
了解して買物続行。
肉を多めに買い込み、帰宅。
多すぎたら先生が俺の炒め物を作るときに使うから。
台所に下ろすと先生が居間から指示を飛ばす。
「じゃがいもむいておいてねー」
そんで八重子先生に横着と叱られている。
「ただいまー」
律君が帰ってきた。
「お帰んなさい」
「お帰り」
「あ、お母さん帰ってたんだ。お帰り」
早速先生にわさびラムネを飲まされているようだ。
うーん、見たい。
面白そう。
ひとしきり笑い声の後先生が割烹着を着て台所に来た。
「人参頂戴」
ほい、と渡して二人で下拵え。
「わさびは律に飲ませたわ。あとはカレーね。兄さん来ないかしら」
「コーラは?」
「覚兄さんに、と思ってるの」
結構お茶目だよな、先生。
どんどん皮を剥いて積み上げていって後は先生の独擅場。
「お肉多いわよ」
「多すぎるなら他のときにどうぞ」
炒めて煮込んでルーを入れる。
氷水に鍋を漬けて暫く放置!
居間に戻って旅行の報告色々。
司ちゃんも八重子先生も行きたいという。
「二人で行ったら良いじゃないですか」
「そうよ。お稽古は私でも見れるんだもの。行ってきたら?」
「でも高いんだろ?」
「んー、たしか今は俺の泊まった所に一泊、ホテルに一泊で一人5万になってたかと」
「二人で十万ねえ。そうだね、司さえ良ければ行って見ようかね」
「いいの? やったー」
暫くごちゃごちゃ喋って時間が過ぎる。
「そろそろ温めようかしら」
「ご飯も炊けますしね」
「お味噌汁は?」
「カレーにはスープです」
「えー」
「みょうがなすは明日の朝です。と言うことで八重子先生よろしく」
「スープ?」
「コンポタです」
キャンベルの業務用だ。
1本で8人前作れる優れもの。
同量の牛乳で伸ばす。
ご飯が炊ける音がした。
お皿にご飯をよそう。
先生がカレーを掛ける。
司ちゃんが取りに来た。
「やだこれ、手が込んでるー」
真ん中をカレーにしてみた。
カレーが終ったので先生がスープを。
俺は洗い物とか片付けをしてさあ食事だ。
「いただきます」
ぱくぱくとたべていく。
「あー美味しいわー」
「自分で作っといてよく言うよ」
「美味しいでしょ?」
「美味しいけどね」
「スープも美味しい」
「そこのスープ好きなんだよね」
わいわいとご飯を食べて良い時間になった。
「後片付けはするからそろそろ帰って寝なさいよ。明日仕事でしょ」
「うーん、もうちょっと」
「ダメよ、疲れてるはずよ」
先生の思いやりによって追い出されて帰宅した。
おー、部屋に熱気が篭ってる。
窓を全開にして着替えてベッドへ。
おやすみなさーい。

拍手[0回]

361

朝起きたら先生はまだ寝ている。
今のうちに頭を洗おう。
シャワールームで洗い終えて露天にちょっと浸かるか、と思ったら先生も来た。
「頭?」
「うん」
「洗ってあげましょう。おいで」
「いいわよ、自分で洗うから。ゆっくり浸かってて」
髪を濡らしてシャンプーを取った。
「待った、それじゃないっ」
「ん?」
こっち、とローションを渡す。
「なぁに?」
「これで満遍なく髪濡らしてからじゃないと泡立ちませんよ」
「そうなの?」
「海水成分ついたままだと全然だめですから」
ふぅん? といって洗ってる。
湯船に入って先生が洗ってるのを見つつ。
んー天気は良くないかな。
まぁいいけど。
大浴場に行くもよし、日帰り施設の風呂に入りにいくもよし、ずっと抱いてるもよし。
今日は先生のために連れてきたんだから好きなようにすれば良い
上がって着替え、朝食をいただく。
連泊だから少し違う。
部屋に戻って先生にどうするか伺う。
「どうせだから日帰りのところ行ってみたいわね。ジムはいいけど」
急ぐ必要もないので暫く先生とまったりとしてもいいのだが。
ササッと用意されてしまった。
「行くわよ」
「はい」
送迎車で日帰り棟へ連れてってもらう
「平日なのに結構人いますね」
「そうねぇ意外だわ」
他の人もいるところで先生が脱ぐのはちょっと腹が立つが仕方ない。
「あの、お客様、男湯はこちらでございますが」
「……え。あぁ私ですか」
先生が横で笑ってる。
「この子、女性です、大丈夫ですよ」
なんとか笑いながら先生が言ってくれた。
「あ、あらそれは失礼いたしました」
ぺこぺこして去っていくのを見て先生が笑ったままだ。
「あんたも早く脱ぎなさい」
はいはい。
周囲の人が見ない振りをしつつ見てるなー。
乳が見えると視線が消えた。
下帯を外して先生と中にはいる。
うん、広い。
朝洗ってあるから掛湯をして湯船へ。
「んー、気持ち良いわ~」
幸せそうで俺も嬉しい。
いくつかある湯を楽しみ、風呂から上がる。
ふと見るとここでもエステの予約空き情報が。
「先生、昨日と別のエステ受けます? ほら空いてるって出てる」
「あら、今日は良いわよ」
下の売店でみやげ物の物色。
「ここで買えなくてもまぁ駅にも売店有りますから」
「ねぇお腹すいてきちゃった」
「ここのレストランか昨日の居酒屋どっちが良いです?」
「昨日のところが良いわ」
「ですね」
先生は色々食べる代わりにこんにゃくライスを頼んでる。
満腹で部屋に帰ってごろごろ。
少し抱く。
先生も俺の乳首を舐めたり摘んだりする。
怒らない怒らない、じゃれてるだけだろう。
その後もう一度風呂に入ったり、またじゃれたり。
恋人気分を満喫した。
お夕飯を食べに出ると初日とも昨日とも違うものが出た。
ちゃんとした宿に泊まるからこそだね。
今日は先生が梅酒を、俺は酒を頼む。
先生が美味しいおいしいと食べてる。
「こんなに毎日美味しいもの食べて良いのかしら」
「おうちに沢山お土産買って行きましょう、ね」
「ん…」
「家が気になりますか?」
「ちょっとだけね」
「なにかあるなら電話くれてますって」
里心と言うものなのかな?
「後で電話、したら良いじゃないですか」
「そう、ね。そうするわ」
食後のコーヒーを頂いて部屋に連れ帰る。
すぐに先生が携帯を出した。
「俺、ラウンジにいますから」
「うん」
いない方が話し易かろう。
ラウンジに出てブランデーの水割りを頼む。
ん、おいしいなぁ。
次はウイスキーを頂いて。
暫くしたら先生が来た。
「あなたも飲みますか」
「うん、いただくわ」
「どれにします?」
甘めのものを、というので俺のさっき飲んでたブランデーになった。
「おうち、どうでした?」
「お稽古でね、何でお母さんなのかって結構聞かれたみたい」
「ああ、あまり稽古休まないから」
「で、お母さん正直に言っちゃったらしいから…。次のとき覚悟してね」
「うっ…」
もう一杯おかわりをして部屋に帰る。
「酔っちゃったわ」
と先生が俺にもたれてきた。
可愛いな。
「ね、もう一度抱いて良い?」
「いいわよ」
脱がせて抱く。
先生は普通のえっちで普通に声を出していいから旅行は好きなのかもしれない。
先生の家では声を出せず、俺の家では普通のえっちはしてもらえないから。
「実はえっち、結構すきなんじゃ…」
ぺしっと額を叩かれた。
「そんなこというならさせてあげないわよ」
「あ、冗談。言いませんからさせてくださいよ」
今日は自力で先生は着替えて布団に入った。
「どうして朝別の布団で寝てるのかと思ってたのよね…」
「仲居さんにばれたくないんでしょ?」
「そうだけど…」
「俺の懐で寝たい?」
こくり、とうなづいた。
「OK、じゃそっち入りますね」
潜り込むと先生は嬉しそうだ。
俺も先生を抱いて寝るのは好き。
おやすみなさい。

拍手[0回]

360

朝起きると湯の音。
先生は先に起きてお風呂に入ってるようだ。
俺も後追いで入ることにした。
「おはよう」
「おはようございます」
ぼんやり入ってると体が浮いてしまう。
先生が笑って引き寄せてくれた。
「胸とかお腹とか脂肪のあるところだけ水面から出ますね。あ、湯面か」
「ここも出てるわよ」
つん、と股間をつつかれた。
くるん、と伏せてふちに腕と顎を乗せる。
「お尻出てるわよ~」
「出ますよそりゃ。ってくすぐったい」
先生が俺の尻なでてる。
「大浴場行かなかったんですか?」
「後にしようかと思ったのよ」
先生も俺と同じ格好をした。
ぷっかり浮いてる。
喋ってると先生の腕がプルプルしてきた。
「意外と疲れるでしょこれ」
先生をひっくり返して膝の上に乗せ俺の腕をお腹にあてがい浮かないようにして座る。
部屋のテレビを伺い見ればそろそろ7時。
「朝御飯、7時半でしたっけ?」
「ああ、じゃもう出ないといけないわね。お化粧したいし」
「もうちょっとこうしてたいな」
「後ででもできるでしょ」
「まあそうですけど」
ぺちぺちと濡れた手で腕を叩かれて仕方なく開放する。
一緒に風呂から出てシャワーですすぎ、洗面台を使って身支度を整える。
きちっと浴衣を着て羽織を掛けて朝御飯のお時間だ。
適当に着るとだらしないと直されてしまうから最近はちゃんと着るようにしている。
昨日とは違って二階へ。
テーブル席だ。
フレッシュジュース、サラダから始まる本格的和風朝食。
美味しくて、そして量が多くてやっぱり先生は全部は食えなかった。
まぁ俺が食っちゃったけどね。
「やっぱり上げ膳据え膳で、色々食べられるのが嬉しいわ~」
「主婦はそうですよね」
「食べ過ぎちゃう」
「おいしいから」
うふふ、と先生が笑って俺も笑う。
「部屋で一服したらプール行きましょう」
「そうね」
二人連れ立って部屋へ戻る、その途中。
ヒーリングルームに先生が引っかかった。
「あら、ここは?」
「あぁ座ってみてください」
座らせて背中を倒しスイッチを入れる。
環境音楽みたいなものが流れるのだ。
ただ先生としては家で聞こえる鳥の声に慣れてるからそんなでもなかったらしい。
「都心から来てるとこういうの癒されるんですよね」
部屋に戻ってさて。
「あ、風呂行きますか?」
「大浴場?」
「その足でプール行きましょうよ」
「あぁそれいいわね、じゃええと何を持っていったら…」
「水着だけでいいですよ。下着は昨晩替えてたんだし」
「あなたは?」
「俺もプール入りますから安心して」
「ビキニ着るの?」
「違います」
「なぁんだ」
「何をそんながっかりしてるんですか」
ちゅっ、とキスされた。
「見たかったんだもの」
はいはい。
先生の手を引いて大浴場へ。
「あら。あらあら。凄いわねえ」
タオルを置いて掛かり湯し、湯船にはいる。
「あ、そこ段差ありますよ」
かくっとなったのを慌てて抱きとめる。
「ありがと」
一番奥まで進むと立ち湯になっていて半露天になっている。
風が気持ち良い。
少しだけ楽しんだらプールへ向かう。
そのまま奥へ進み、売店のある旨の一階がプールだ。
受付でロッカーキーを貰い、進む。
先生の横で水着に着替えるとずるい、と言われた。
うん? と思えばどうやら俺のが長袖だかららしい。
「替えますか? でも髪に引っかかりますよ。折角きれいにしてあるのに」
「んー、じゃいいわ」
ガウンを着せてぺたぺたと歩く。
ちょっとプールまで距離があるのだけど。
プールについて先生は眺め回している。
俺は二人分のビーチベッドを確保して先生のガウンを貰って置いた。
「さ、入りましょう」
こっち、と先導してプールにはいる。
「あら、あったかいのね」
「歩きますよ」
水流に逆らうようにぐるぐると2度歩く。
先生が途中でじたばたしているのを引っ張ったり。
それからジェット水流になっているところで足から背中、肩まで順番に。
「あ~気持ち良いわ~」
「でしょ?」
30分程度だけどすっかりほぐれてきて一旦上がると体が重い。
先生に水を飲んでもらって暫くまったり。
時計を見るとそろそろ10時半。
後30分したらエステだ。
少し寝湯に浸って、それから先生とエステの場所へ。
受付をして待つ間、先生の後の時間が空いてるようなのでこっそり受付に話を通す。
金額は言わずに本人に聞いて受けたいというならの受けさせるようにと。
本人に言うと遠慮するからね、金額。
各々別れてエステへ。
久々のエステは気持ちが良い。主に肩こりの面で。
一時間たっぷり掛けてやってもらって出てくると先生はもう一品目頼んだようだ。
ということは俺、一時間どうしよう。
受付の人と目が有った。
どうやらスケジュールは空いてるようなので俺はボディスクラブを頼んでみた。
気持ち良いなぁーと思ってるうちに終了。
そういう気持ち良い時間と言うのは早く過ぎるものだ。
先生が先に出て待っていて、俺を見て微笑む。
「ね、お腹すいちゃった」
「あぁ確かに」
それじゃ着替えて居酒屋に行こうかな。
着替え終えてスタッフに声を掛けると送迎車を呼んでくれた。
乗せてもらって居酒屋へ。
もうすぐオーダーストップなので慌てつつも色々軽めに頼んで待つ。
「お、うまそう」
食べる。
「うまい♪」
先生もおいしそうに食べてる。
「太っちゃうかしら」
「太ったらジム行きましょうジム」
おすすめのお造りも食べて先生は幸せそうだ。
食事を楽しんだら送迎車で一気に泊まってたところへ。
歩かなくて良くて楽である。
お部屋について先生が布団に転がった。
「お昼間からこんなことできるの、良いわねー」
「おうちだと畳の上ですもんねえ」
いない間に掃除が入っていて俺が散らかしたものはちゃんと片付けられている。
そのうち寝息になってしまった。
布団の上で寝ちゃってるのでもう一つの布団から掛け布団を剥がし、
先生の羽織を脱がせ布団の中に入れる。
俺も一眠りしよう。
携帯のアラームがなる。
あ、そろそろ起きて飯か。
先生を揺り起こして寝ぼけ眼の所、着替えさせる。
「あふ…」
「はいはい、眠いですよね」
着替え終わって部屋を出るころにはしゃっきりしてる。
「ねぇ寝皺ついてない?」
「大丈夫、綺麗ですよ」
ゆったりと食事場所まで行く。
一階だが昨日と違う場所だ。
食事も連泊なので昨日とは違うメニューになっている。
日本酒を頼み先生と杯を交わす。
今夜のご飯も美味しくて先生が嬉しそうだ。
今日は最初から少しずつ俺のお皿に分けてくださる。
「マナー違反だけど…」
「色々食べたいからね。下さい」
先生がなんか可愛いくて嬉しくなってしまった。
「味見味見、うまいなぁ」
結局俺が色々食べちゃうので良い感じにデザートで満腹となった。
お部屋に戻って更に部屋のウイスキーを飲む。
腹がこなれた頃、先生の胸に触れた。
熱海のときのように、飲みつつ。
でもあのときほど恥ずかしがってなくてやっぱり慣れだね、慣れ。
むしろもどかしげだ。
くすっと笑って全部脱がせて布団に追い込む。
「あ、着物、ハンガーにかけて頂戴よ」
はいはい。
ちゃあんと掛けて脱いだものも片付けて。
それから先生とお布団に入る。
大声は出させちゃいけないが先生のおうちほどには潜めなくて良い。
好きだ、愛してるも沢山に言って先生のうわごとの様な気持ち良さそうな声も楽しむ。
十分に先生の身体を堪能してぐったりしてるのを引き起こす。
「ほら、浴衣、着て」
脱力してるから俺にされるがままだ。
シーツのピシッとかかってる布団へ先生を寝かせて俺がくしゃくしゃの布団へ。
おやすみなさい。

拍手[0回]