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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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229

洗い終わって戻るとお買物行きましょ、と先生が仰る。
「近くだからそのままでいいわよ、コート着てらっしゃい」
上着を羽織って玄関へ。先生もコートをきてショールもして完全防備だ。
先生に連れられて近所の呉服屋に行く。
「浴衣地をいくつか見せていただけますかしら」
「こんな季節にですか?」
「ええ、この子が襦袢代わりにいくつか作りたいと言うので」
「じゃ採寸などは」
「自分で縫うと言いますから」
そう先生が言うと奥からいくつか浴衣地が出てきた。
藍染のものばかりだ。
襦袢地にするならそれがいい。
いくつか見て5反ほどこれがほしいと言うものがあった。
先生もいいと思うものがあったようだ。
あわせて6反を購入し支払う。
帰宅すると針箱を八重子先生が出してきた。
「裁ちあわせ出来たかねえ?」
「どうでしょう、ま、失敗したところで寝巻ですし」
「それもそうだね、じゃどれからする?」
んー、まずはこれかな。立湧。
「私はこれがいいわ、桜」
決まったので裁ち落とす為に物差で計りつつしるしをつけつつ。
着物と同じ、と言うわけではなく対丈だから寸に悩む。
「3尺半くらいでいいんじゃないかねぇ」
「まだ若いから胸の分1寸取った方がいいわよ」
褄下の寸のとり方などを教えてもらいメモに控えつつ裁断。
裁断が一番難しい。
なんせ後は8割はまっすぐ縫うだけだ。
八重子先生はおこたに入ってしまわれた。
先生とちくちくと縫う。
時たま俺が針を指に刺し、先生が心配そうな顔をする。
先生は流石に突いたりしない。
お昼の時間になり八重子先生が簡単なものを作ってくださる。
三人でいただいた。
食後、縫い物を再開。
ひたすら直線縫いである。
「うっ」
「あら、大変」
親指の爪に刺さってしまった。
と言うか爪を貫通して身までいった。
「大丈夫です、これくらい」
と針を縫い、針先をぬぐってまた縫い進める。
「私もうすぐ衿だから手伝いましょうか?」
「いや、一つの着物を二人で縫うのはいけないと言うじゃないですか」
「そうだねぇ、昔はそんなこと言ったねえ」
黙々と縫い先に縫い終えた先生が炬燵に入る。
八重子先生がお茶を入れて、先生がお茶請けを出して居る。
「あなたもちょっと一息入れたら?」
「後もう少し、ここ縫えたら頂きます」
ちくちくちく…。
よし、後は衿だ!一休みだ。
伸びをし立とうとしたらよろけて先生に笑われた。
へへ、と笑って炬燵に入る。
ううー、あたたかい。ぬるめのお茶と、お干菓子をいただいて暫く休憩。
しばし談笑し、先生方は夕飯作るわ、と台所へ。
私は衿付けをする。

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228

律君が手を洗ってきて、孝弘さんを呼びに行く間に配膳する。
うまそうだな。
先生は胡麻和えを俺の分だけ先に小鉢にとってくれる。
最低これだけは食え、と言うことだ。
小鉢から先に頂き、青椒肉絲を食べる。合間に更に胡麻和えを。
美味しくいただいてご馳走様を言い片付ける。
洗い物を終えて居間に戻り団欒に混ぜてもらった。
テレビを見ているうちに先生が思い出した。
「ねえ山沢さん、明日浴衣縫わない?寝るときの」
「あ、いいですね。でも反物がないですよ」
「買いに行きましょうよ。律もいる?」
「えっいらない、僕はパジャマでいいよ」
「そう?」
お風呂を沸かして順番に入り、各々部屋へ。
先生方と一緒にしばしおしゃべりをして、そろそろ寝る時間だ。
昼、楽しんだのでスキンシップの範囲でいい。
懐に抱いて、キスして撫でる。
先生もそれくらいで良いようだ。
息も穏やかだし、鼓動も早くはない。
先生がうつらうつらして、そのまま一緒に寝た。
翌朝、すっきりと目が覚めるもやはり寒い。
布団から出たくない。
と言えば私も、と先生が言い顔を見合わせて笑う。
時間も時間、あきらめて布団から出た。
最近先生は俺の部屋である程度身づくろいをする。
暖房を入れてない部屋で着替える気にはなれないよね。
俺の支度は手早いのでとっとと台所へ行き、朝食の支度にかかる。
というか寒いのには慣れている。
八重子先生も出てきて、お味噌汁や玉子巻を作ってもらった。
先生は居間に暖房を入れ、食卓を拭いたりお茶碗をだしたりしている。
律君が起きてきて、孝弘さんを呼びに行った。
てきぱきと配膳されている。
「お父さん、部屋で食べるって」
「じゃ持ってって頂戴ね」
お盆に孝弘さんの分載せて、渡す。
「あ、先生、味噌汁」
「あら、そうそう、やあね」
先生の分を孝弘さんに回されて、律君が運んでゆく。
俺は台所へ行き、孝弘さんの汁碗に味噌汁をついで先生の前へ置いた。
お二人とも変な顔をされる。
「なにか?」
「いやなんでもないよ」
律君が戻ってきて朝食を取る。
やっぱりうまいな。
和食の朝食はなんかいいよね。
お漬物で〆て洗い物に立つ。

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227

俺はそそくさと部屋に入り下帯を締めた。
やっぱなんとなく落ち着かん。
居間に戻って先生の横に座ると八重子先生がお茶を入れてくれる。
ちゃんと最近はぬるい。
「お夕飯のお買物、そろそろ行かなきゃねえ」
「なんにしようかねえ」
「山沢さん、泊まってくでしょ?」
「よろしければ」
「ね、そういえば何でいつも白ばかりなの?柄物売ってるでしょ?」
「え?」
「下帯」
「ああ、売ってますね。ただ古い晒の在庫が沢山ありすぎるので、今。消費中です」
「もっと可愛いのにすればいいのに」
「豆絞りとか手拭の古いので作ることもありますよ」
「そういえば昔は皆六尺や越中だったけどねえ。物がない時代は古い浴衣解いたりね」
「六尺はちょっと面倒で。たしかに針も糸もいらないから急のときにはいいんですが」
「そうなのねえ」
「今は褌だとズボン穿いててもすべて脱がずに穿きかえられると言うので自衛隊とか、
 暫く風呂に入れない状況が続く人にも人気だそうですよ」
「へぇ。意外だねえ」
「ああいう人たちはズボンの上からブーツも履いてるでしょう、
 脱がないでいいのは凄いメリットらしいです」
「確かにそうねえ」
「それより何にする?ご飯」
「山沢さん何食べたい?」
「ん、そうですね」
「何でもとかじゃダメよ」
「…ほうれん草の胡麻和えとか、白和えとかどうでしょう」
「メインは?」
「メイン、って俺に聞いたら肉しか言いませんよ」
「ほんっと毎日考えるのが邪魔臭いのよね」
「でしょうね。青椒肉絲とかどうですか」
「ピーマン沢山だからいいねえ」
「じゃあ買う物は…」
とメモに書き出していく。
「俺、行ってきましょう」
「一緒がいいわ、他にも買いたいものあるし」
二人で買物に出る。外は相変わらずの寒さだ。
あれやこれや買って戻って、夕飯を作る。
ご飯が炊けた頃、律君が帰ってきた。
「あれ?今日月曜日だよね」
「こんばんは、律君。そう、月曜日。休み前だからね。
 先生がご飯食べさせてくれるって言うから来たんだよ」
「山沢さんほっとくと野菜食べないから」
「青汁じゃだめですかねえ」
「ちゃんと食べた方が良いに決まってるじゃないの」
律君が笑っている。
「環姉さんも昔よくおばあちゃんに言われてたわよ」
「今は言われないんですか?」
「会社に住んでるくらい家に帰らないのよね。開兄さんが作ってるみたいよ」
「へぇ開さん料理できるんですね」
「一人暮らししていたのよ、だから出来るんじゃないかしら」
もしかして三食カップめんとかじゃなかろうな。

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226

「いやなの?」
「いや、あの…本気ですか」
「冗談で言うと思う?」
「俺は冗談だったほうが嬉しいんですけどね」
にーっこりと笑って俺の乳首を弄りだした。
最初に比べればぎこちなさは少し薄れて。
ちろり、と首筋を舐められた。
……ぞくっとくるものの少しまどろっこしい。
普段自分でするときはとっとと終らせているからだな。
かりっと耳を噛まれる。
いつも俺がしてるのをなぞろうとしているのだろう。
でも齧ったりなめたりすると手がお留守になる。
どうしようか、と迷ってしまう。
このまま抱かれるには煽られようが足りない。
突き放せば拗ねるだろうし…。
遊んでいる手を玩ぶと、胸に置いた手を動かしてないことを思い出したようだ。
俺も昔はそうだったな。
先生はいつそういう余裕が出来るだろう。
いや、そうなったら逆転しそうだからなぁ。このままでいい。
っとキスされた。
指が動けば舌が止まる。初々しくて可愛い。
そろりと下腹部に指がすべる。
焦らしたいというよりはまだどうするのが良いのかわかりかねているんだろう。
翳りに先生の指が侵入する。
突起に指が触れ、俺は少し身じろぎした。
先生は俺の顔を見つつゆっくりと中に指を入れる。
暫く中を探り探り、俺の反応を見ていたようだが…少し俺が反応したものだから、
そこを刺激し始めた。
先生のやりようは茶器を扱うように丁寧で、俺にとってはもどかしい。
まぁそれでも少しずつ追い詰められて、逝ってしまう。
先生は俺が無言なのが気に入らないようでまだ責めてくる。
3度ほど逝かされたが俺の反応が薄いとぼやく。
「そろそろ諦めて下さいよ。やっても面白くないでしょうが」
「…どうしたら声を出してくれるのかしら」
「さあ…とにかく風呂入りましょうよ」
「そうねえ」
やっと諦めがついたようだ。
よっこらしょ、と布団から出て風呂に行く。
バスタオルやタオルは有るが、まだ浴衣を持ってきてないことを思い出した。
まぁいいか、二人だし。
二人でシャワーを浴びて先生の身体に泡立てたソープを撫で付ける。
先生も俺に同じようにしてきた。
「くすぐったいな」
股間も洗ってあげると声が聞こえる。
キス。濯いでタオルで出来るだけ拭いてバスタオルで覆う。
「ああ、そうか。着替えもいくつか置かなきゃいけませんね」
「そうね。折角御風呂入ったんだものねえ。私はいいけどあなたは、ねえ」
「ま、手拭かさらしでもあれば何とかなりますから。持ってる手拭今日は潰します」
「あら、うちまで別にいいじゃないの。穿かなくても」
「…心もとないですよ」
「長襦袢も着てるんだから見えないわよ。すぐそこなんだし」
まぁなぁ。
しばらくしてあらかた汗も引いて着替える。
その後先生は少し台所のものを片付けて、それから一緒にお宅へ。
八重子先生には先生が、片付けてたら俺が来た、と話している。

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225

朝、仕事を終えていつものように先生のお宅へ向かえば、メールが来ていた。
お宅ではなくあの部屋に直接と言うことだ。
どうしたのだろう。
到着し玄関を開ける。既に先生が居た。
「どうしたんです?こっちって」
「お母さんには台所用品の手入れがしたいって言ってきてあるの。だから」
「だから?」
キスをされて懐にくっついてきた。
「抱いていいわよ」
「抱かれたい?」
ピシャリと額を打たれた。
「私はどっちでもいいのよ? あなた物足りなさそうだから」
「そういうことか。じゃ、有り難く」
着物を脱がす。
「あ、衣桁がないな。着物ハンガーでも買っとくべきでしたね」
「そうねえ」
とりあえず敷きたとうの上に皺にならないように置いて、布団に入る。
「あら、これ寝心地いいわね」
「ほんとだ。こりゃいいや。でもずっと寝てみないと寝具ってわかりませんからね」
「そう?」
「沈みすぎたりね。硬すぎて痛かったりとか」
「山沢さんのおうちのベッドも結構好きよ」
「おや、ベッドの加減を見るほどゆっくり寝たことあったんですか」
「朝、あなたが行った後はお昼近くまで、なんてこともあったでしょ」
「ああ、なるほど」
やわやわと胸を揉み、徐々に手を下げていく。
熱い息が漏れ出す。
こりっと下の突起を指で押さえれば、んっと言う声が出た。
耳を舐めるとくすぐったそうにしている。
「あそこ、舐めてあげよう」
そういってそのまま股の間にもぐりこんで舐める。
「あっだめ、もう」
ぴちゃぴちゃと音を立てて舐めると我慢している風だったが突起に吸い付くと声が出た。
暫く舐めて、軽く逝かせてから指を入れる。
最初は緩やかになぶる。
少しずつ中がほぐれだすと先生の緊張も緩まり声も少し出る。
中を楽しみつつ、徐々に先生のいいところを刺激してゆく。
一旦緩んだ体がまた力が入ってきて抱きしめさせて、とお願いされた。
シーツ掴んでるより俺の背を引っかくほうがいいらしい。
仕方がない人だな、と抱き締めて手を伸ばして中を弄れば背に爪が立つ。
結構に声が出て気持ち良さそうだ。
激しく中を弄れば泣き声に近く喘ぐ。
先生の家ではやらないようにしていることだ。
傷はつけないように、丁寧に。しかし激しく玩弄する。
沢山に声を出させ、何度も逝かせる。
息の荒さからしてそろそろ限界か?
それなりに満足できたからいいけれど。
背を撫でて落ち着かせる。
「もう、いいの?」
「限界でしょ?」
「しばらくしてからなら…」
「そうするには勢いが足らない。ある程度満足したからいいですよ」
「もっと体力つけなくちゃいけないわね」
「俺とするためだけに? 体力の維持だけでいいですよ」
「だって物足りなさに他の人とされたらいやだわ」
「他の人としても楽しくない。あなただからだ。だから。体力の維持は頼みます」
「そう?」
「もしかしてそれで今日呼んだのかな」
「違うわよ」
そういって先生は俺の胸を掴む。
「…まさか抱きたいとかいうんじゃないでしょうね」
「だめなの?」
「そういうことは先言ってください。手をださずに帰りますから」
むっとした顔で乳首を捻られた。

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