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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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224

朝、朝食を取ってゆっくりしていると電話があり、先生が出る。
荷物が届くそうだ。
先生が手伝ってあげる、と一緒についてきてくれた。
中でしばらく待つと宅配が来た。
開梱し、組み立てる。
茶箪笥と、洋箪笥の上が和箪笥になっているもの。
それからベッド。
箪笥類は一人で作れたがベッドだけはちょっと支えてもらったりした。
コイルマットを載せて、布団を敷く。
良い感じだ。
一緒に戻るとシャワー浴びてきて、と言われて風呂に入る。
さっと濯いで出てくるとデパートに行こうと仰るので着替えた。
30分ほど先の駅前のデパートに入る。
同じ系列のデパートはやはり売り場の空気も似ている気がする。
さて何を買うのだろう。
「さ、まずは催し物会場行きましょ。律とお父さんの買わなきゃ」
とついていけば沢山の人、人、人。
ここで待ってて、と言われて子供服売り場に取り残された。
こんなところにおいてかれても困るんだが、とフロアガイドを見ることにした。
この後上で呉服ちょっと見ようかな?
30分ほど待つと戻ってきた。
何も買わなかったのかと思ったが配送してもらうことにしたらしい。
「呉服売り場、ちょっと見ます?」
「そうね、ついでだものね」
見に行けばそれなりにものは置いて有るようだ。
うろついていると先生がこれ面白いわねえ、という。
「お稽古じゃ着られないけど…あなたとお芝居行ったりするのにどうかしら」
「それは…いいですね」
値札を見ると正絹7万と消費税。ふむ、まあ良い。
店員に言うと今日は仕立て・八掛・胴裏込みでこの値段と言う。
手縫いかミシンか聞けばミシンと言うので手縫いに変更してもらって追加1万5千円。
ついでに合う帯締めと帯揚げを買い10万を支払った。
仕上がりは三月下旬のようだ。
それから降りてキッチン・バス・トイレ用品を色々と買い揃える。
ついでにうち用のスープカップを二つおそろいで。
少し先生の洋装の服を見て、ブラウスを買ってまずは俺の借りてる部屋へ。
すべてを片付け、途中で買った洗剤やシャンプーなども設置して一気に簡易な所帯に。
後は足りないものは追々に、と先生と戻った。
早、夕暮れ。
寒くならないうちに帰りなさい、と言われて帰宅する。
帰り道、デパートにより先生へのチョコを購入した。
いや先に既に京都限定品を送ってもらうよう話をつけては有るが。
帰宅し、食事を取って寝た。
明日、先生から仕事が終ったらいらっしゃい、と言われている。

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223

先生方が順繰りに風呂に入ってる間に律君と話す。
「部屋、来たときね、声を掛けてから良いというまで開けてくれないでくれるかな?
 多分ご家族だけで居たからついあけてしまうんだろうけどね。
 着替えとか見たいんなら別だけど」
「あー…はい、そうします」
なんて頼みつつお茶をいただいてると先生が上がってきた。
「あぁ良いお湯だった、律、あんたも早く入んなさい」
うん、と風呂に行く。
濡れた髪がちらりと首筋にかかって色っぽい。
ドキドキしているとふっと先生が笑って戸締りしてきて、と言う。
慌てて戸締りをして火の元を確かめる。
居間に戻ると八重子先生はもう寝たそうだ。
律君が戻ってきて部屋に行ったら寝ましょと仰る。
はい、としばしなんでもないような会話をしていると戻ってきた。
「じゃおやすみなさい」
と先生が律君に行って居間を出た。
律君も一服して部屋に戻っていった。
電気を消して俺も寝間へ。
先生が座って髪を乾かしている。
布団を敷いて先生を待っていると先に布団に入ってて、と言われた。
足だけ入れて待っているとくすくす笑ってる。
「なんで足だけなの?」
「うっかり寝たら勿体無いからかな」
「眠いんなら寝たらいいわよ?」
「嫌ですよ」
「子供みたいね」
苦笑して待つ。
暫くして乾いたようで落ちた毛を拾って捨てている。
「白髪増えたわねえ…」
「そうですか?」
「そりゃやっぱりこの年だもの…抜けるし」
「ああ、先生は髪長いから余計に沢山抜けてるように見えるんですよね」
「そうなの?」
「俺、いつももっと抜けますよ。風呂はいると」
「でも白髪ないじゃない」
「抜いてますもん」
「痛くない?」
「痛いですよ。気になるなら白髪だけ切ってあげましょうか」
「髪少なくなりそう」
「だったら染めるしかないですね」
「髪痛むでしょう?」
「一本ずつ染める方法ありますよ。マスカラなんかのブラシと染め液とラップ使って」
「面倒くさそうねえ」
「気になるんでしたらやってあげます」
「考えとくわ」
と布団に入ってきた。
「この間…あなたのここにも白髪見つけちゃったわよ」
「ああ、脇とかもありますよ」
「そうなの?」
「先生は脇とか鼻毛とかにはないですよね」
「そうねぇ、お母さんは眉にあるけど」
「そりゃ八重子先生は有るでしょ」
そんな会話をしつつ胸を揉んだり股間をなぶったり。
少し息が荒くなってきて声が出そうとのことで腕を渡す。
しばし楽しみ、腕を噛まれる。
3度ばかり逝かせて落ち着かせた。
先生は少し俺をなぶりたそうにしているが…。
胸くらいならいいよ、とされるがままに触らせる。
暫く触ってるうちに眠くなったようだ。
寝かしつけて俺も寝た。

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222

ちょいちょいっと袋に詰め込み片付ける。
すぐ後を追うと八重子先生が先生に何してたのか聞いていた。
「山沢さんがコンドーム持ってきちゃったのよ…こんなに種類が有るんです、って」
ぶっと八重子先生がお茶吹いてる。
「そういうことであれだったの?」
「山沢さんが全部見せてるときに律が急に入ってきたのよ…」
ひょいと居間に入る。
「片付けておきましたよ」
「山沢さん、そんなにいま色々有るのかい?」
「んー、一時に比べるとそうでもないですが匂い付が増えましたね」
「"家族計画"しか知らないからねぇ」
「でしょうね。わざわざ面白いのとか買ってきたんですよ」
「だからって」
「勿体無いじゃないですか。律君のお友達にあげてくれって律君に言ったんですよ」
「ほんと山沢さんってさばさばしてるよね…」
「というか羞恥心がない」
「確かに」
「でなんで突然にコンドーム?」
「以前何かの話のときにコンビニに売ってる自体ご存じなかったので、
 今は色々有るって話をしまして。で、現物お持ちしたわけです」
「コンビニにそんなの有ったかねえ」
「目に入りにくいんですよ、大体男性化粧品の辺りにあります」
「へぇ…律、あんたも彼女出来たらちゃんと使いなさいよ」
律君の顔が赤い、純情だなぁ。
先生もなんか照れてるが。
はい、と八重子先生がお干菓子を下さって食べる。
先生方は薯蕷を。
うーむ、お茶が美味しい。
と、見ていたら先生が薯蕷の皮だけくれた。
食べていると律君が引いている。
あ、先生の歯形ついてた。皮。
食べ物の口移しをやってるからまったく忌避感なく食ってしまった。
先生も気にしてないな、その辺は。
「雪、止んできたねぇ」
「あらそうねえ、明日積らないのかしら」
天気予報を見るとそれほどでもなく、夜半には霙、明日朝には晴れるようだ。
「お風呂そろそろ沸いたかしら。お父さんに先に入ってくれるように言って頂戴」
先生に言われて律君は離れに孝弘さんを呼びに行った。
律君が戻ってきて炬燵に入る。
先生は物足りなかったのか蜜柑を剥きだした。
四半分ほどを私にくれて食べる。
「うっ…」
「あら、酸っぱかった?じゃ全部食べて」
うなづいて残りも貰うと律君がお母さん、それはちょっと、と言う。
「食べかけとか酸っぱいのとか…酷いんじゃない?」
「あら、酸っぱい方が身体によさそうじゃない」
「なんとなくそういう気しますよね」
だが実は甘い蜜柑とそう変わらないんだよね。
先生が身体に良さそうだからとくれるものは断れん。
と思いつつ残りを食べる。

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221

翌朝、出勤すると客が少ない。
やはり凍結等で来られない、配達よろしくと言うところがあった。
仕事を終えて帰宅する。
昼飯を食って一服。
今日は久しぶりに三味線を触ろうか。
ゆっくりと、いくつか弾いて見ると暫く弾いてない所為か手がうまく動かない。
それでも何度か弾いてるうちに滑らかに弾けて時計を見れば夕飯の支度すべき時間だ。
何食おう…面倒くさい。
焼肉でも食うか。
先生とは行けないしな。
ふらりと食べに出てガッツリ食う。
だが昔に比べれば量は減った。脂身は苦手になった。
帰宅してウーロン茶を飲む。
気休めでもいいんだよ…。
帰宅して布団にもぐる。外寒すぎ。
腹も朽ちて布団の中は暖かく、すぐに寝た。
さて本日も雪模様。
こりゃ週末にお出かけと言うのは少なくて料理屋が動かないな。
うぅ、寒い。
客が来ないと余計に寒いぞ。
今頃先生は起床した頃か。布団から出たくないだろうな。
ご飯の支度して、お稽古の用意をしている筈。
朝の方々は上級だから先生方もそれなりに気が張るんだろうし。
今頃焦っておられたりして。
そんなことを考えつつ、仕事を終わらせれば帰宅してシャワーを浴び着替えて移動だ。
先生のお宅についてご挨拶。
お食事に入られてその間に昼からの水屋の用意を済ます。
暫くすると昼イチの生徒さん。
時間になるまでお待ちいただいてお稽古開始。
今日は時間通り稽古がすすんで中々具合がよろしい。
夕方、最後の生徒さんを送り出して、さて俺のお稽古。
行之行、円草各2回。前回よりは怒られずにすんだ。
じゃ水屋よろしく、と先生はご飯拵えに台所に行かれ、俺は一人片付ける。
しまうものは仕舞い、茶室に雑巾をかける。
ご飯よ、の声が聞こえたので手を洗って食卓に着いた。
今日は筑前煮か、うまそうだ。
律君は大学生になった割にはお母さんとよく話す。
律が目を合わせてくれないの、とは言うが大学生の男の子だからそれくらいは普通、
他の家では家を嫌って出て行ったり暴言食らったり色々ありますよ、そう答えている。
そうそう、今日は…。
食事の後先生を部屋に連れて行く。
ちょっと八重子先生の前ではね。
鞄からコンドームを10種類ほど出した。
先生はなんだか苦笑している。
「これ、つぶつぶラムネ」
とディルドに被せてみせる。
「つぶつぶはわかるけどラムネって?」
「匂いがラムネです」
くん、と嗅いで納得の表情。
「でこれは脱落防止加工のみの。こっちはゼリーがついててスムーズにというもの。
 これ、光ります。こっちはミントの刺激つき。グレープの匂いのもあります。
 ピーチにストロベリー。これはオレンジ。あとこれは敢えて分厚いもの」
「い、色々有るのねぇ…」
「先生に使ってるのは普通のどこにでも売ってるやつですけどね。
 舐めてもらおうとか思ってない分。それに外れて困るということもないでしょ」
「そ、そうね」
頬を染めていて可愛い。
からかっているとお母さん、と部屋の外から律君の声。
と同時に襖が開いて、手を出してなくてよかったとほっとする。
が、先生と律君がなんとも言えない顔を。
あー、そうか、まだ仕舞ってなかった。ディルドは片付けてあったけれど。
「律君、彼女いたっけ?」
「い、いや居ませんけど…」
「おや残念。じゃこれ君のご友人にでもあげてくれるかな」
「…山沢さん、何を言うの」
「いや、どうせネタに持ってきただけで使う予定もないわけですし。
 だったらいざそういうときに持ってるのと持ってないじゃ違いますでしょ?
 相手の女の子が。持ってないけどしたいからする、それで出来た、ではね」
「それはそうだけど…」
「丁度いい、律君。彼女出来たら勢いのままにしたりしないこと。
 コンビニにも売ってるから。500円か1000円で。つけ方わかる?」
後頭部をバシッと先生にやられた。
「つけ方によってもれたり外れたりしますよ?」
「わかるけど…私の前でそういう話は」
「…ああ母親の前でする話では確かにないですね。
 律君、つけ方は友達に聞いて練習するといいよ~」
「ところで、なんで呼びにきたの?」
先生は拳骨を落としつつ律君に問う。
「ええっと、おばあちゃんがお菓子食べないかって、頂き物が有るみたいで」
「山沢さんちゃんとそれ片付けて頂戴」
「はい、どうせ餡でしょうからどうぞ先に」
ん、と律君とともに部屋を出て行った。

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220

うなじが赤く染まってて色っぽくて。
可愛いな。
ではそろそろ、と退去の時刻。
買物に行くという先生とともに玄関を出る。
スーパーまで同道してまた明日、と別れて帰宅した。
翌日、仕事が終る直前先生から電話をいただく。
行きがけに一人拾ってきて欲しいとのことだ。
この雪ではね。
場所を聞けば拾える場所では有る。
服装などを聞いて電話を切り、帰宅して着替えて車に乗り込む。
相手の会社の前に乗り付けて暫く待てばそれらしき服装の女性が出てきた。
降りて問えばやはりその人で、座席に乗せると先生とはどういう、と聞かれてしまった。
仲の良い弟子、と答えたが男のお弟子さんが迎えに来られると思ってなくて、と言う。
「はは、私、女ですよ。男装しているだけです。だからそう硬くならずとも」
「えぇっそうなんですか? やだ、ごめんなさい」
「そりゃこんな格好ですからね。てっきり先生から聞いてるものと」
「弟子を迎えに、としか仰ってなかったので…」
あはは、と笑って車を走らせる。
先生のお宅にたどり着いて、引き渡して。
水屋の準備にかかる。
「雪道をわざわざご苦労さんだったねえ」
「あ、八重子先生、こんにちは。まだ積もってなくてよかったですよ」
「今晩積もるって言ってたから電車で帰ったほうがいいんじゃないかねえ」
「電車が止まるんじゃないでしょうか。チェーンつんでますから。つけて帰ります」
「律につけるの手伝わせるよ。慣れてるからね」
「そりゃ助かります、あの辺つけるほど降らないから慣れてないんですよね」
「結構降ってきたねぇ…土曜日なら泊まっていったら済むのにねえ」
「ですねぇ…」
そういってる間にお弟子さんが来だして、八重子先生が相手をする。
お稽古の用意も整い、先生が戻って八重子先生と交代。
さあ、お稽古だ。
雪でこられない方が出て、その合間合間に私の稽古をつけてくださる。
そうなると"優しい絹先生"は"山沢さんにはとても厳しい"ということが
他のお弟子さんにわかってしまう結果となる。
あまりいいことじゃない気がするんだけど。
贔屓じゃないか、と言う噂にならないのが不思議だ。
有るお弟子さん曰く。
「あなたにだけ優しいなら贔屓に見えるけど逆じゃねぇ。むしろ可哀想かも」
ということらしい。そんなに怖いんだろうか。
最終のお弟子さんがお稽古を終られて円草再び。
八重子先生と二人がかりで見てもらえば、あれ忘れてるこれ忘れてると厳しい。
色々と直されて少し落ち込んだら、後で先生に頭を撫でてもらった。
水屋を片付けて律君にチェーンつけるのを手伝ってもらって、
手を洗っておにぎりを貰って帰路に着いた。
途中で渋滞には待っておなかすいたらいけないから、と握ってくださった。
お漬物がついていて、嬉しい。
外は寒いのにおなかの中が温まる。
ナビが言う道を走るがやはりチェーンをつけてない車による事故で少し帰宅が遅れた。
おにぎりをいただいていてよかったと思う。
軽く食事を取って風呂で温まり、そして就寝。

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