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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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209

先生の横に座る。
ぼんやりテレビを見ているとそろそろ部屋に戻れば、と八重子先生が言う。
「この後のドラマ、先生が見たいそうなので」
「後編だろ?前の見てないだろうに」
「見たわよ。続き見たかったの」
八重子先生が苦笑いしている。
不倫相手の家でドラマを夜に見るのはナシなのか。
先生の手を玩びながらドラマを見る。
へぇ、こう持ってきたか。なるほどね。
終ってふうっと息をついてトイレやお風呂。
そして、俺の寝間に先生が来る。
懐に抱いてゆっくりと胸に手を差し入れて揉む。
すべすべで、柔らかくて。
気持ちいいなぁ。
ゆったりとした気分で先生をなぶれば先生も気持ち良さそうだ。
軽いキスをして柔らかな唇を楽しむ。
布団に入って柔らかな胸に顔を埋めて舐めたり歯を当てても見たり。
先生を優しく抱いて楽しませて、そして寝た。
朝もいい気分で目が覚めて、同じ頃に先生も起きた。
寝起きのキスをして起きなければいけない時間まで肌を楽しむ。
起床して食事の支度。
ご飯をいただいていると八重子先生に展覧会にでも行けばと言われた。
それもいいな。
どこへ行こうか。
南部鉄器見に行きたい? どこだ?
汐留?うちの近くじゃないか。
一旦うちへ着て着替えてから行くのが良い?じゃあそうしましょう。
晩飯も食ってこい? なんなら泊まって?
いいのか、そうか。
着替えて先生を連れて出る。
着物は俺のでいいだろうという話になった。
うちについて少し一服し、着物を着替えていただいた。
「綺麗だなぁ、先生…」
思わず声が出る。
化粧を直す前に、とキスをしてもらった。
自分も釣り合う格好に着替えて汐留へ。
歩いて20分ほど、車で5分と聞いて歩きましょ、と仰る。
ゆっくりと昼の道を歩き到着した。
中に入ると釜や鉄瓶。
なるほど先生が見たがる理由がわかった。
色々見てるとこういう釜欲しくなっちゃうわ、なんて声が聞こえたりもする。
釜の展覧はこういうものなのか。
とすると先日京都の釜の展覧、見ないのは失敗だったか。
後半は現代もの。
こんなのありなのか。
これ、お茶で使ったら面白いな。ネタにはなるな。
なんて思いつつ展覧を楽しむ。
ピンクの鉄瓶なんて先生の家の火鉢の上においてみたい。
なんて楽しく見物した後、お昼ご飯をどこで取ろうという話になった。

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208

このお稽古で正月気分は終了、と言うところだ。
お弟子さんたちを見送り、晩の支度をするにはまだ間がある。
座ってゆっくりしていると先生が膝枕を求めた。
どうぞ、と膝を貸してテレビを見る。
先生はうつらうつらとしていたがいつしか寝息に変わった。
八重子先生がぱさり、と羽織物をかけてゆったりと時間が過ぎる。
律君が帰ってきてその様子に少し驚いたようだ。
今日は早く終ったらしい。
八重子先生が生菓子が残っているといってお茶を煎れた。
珍しいね、と律君が言う。
こんなところで寝ているのが?それとも膝枕がだろうか。
目を落とすとほつれた髪が口に入りそうだ。
よけてなでつける。
かわいいなぁ。
無防備に身体を預けられるのは気分のいいものだ。
しばらくして目が覚めた。
「あら、律。帰ってたの?」
「だって雪になるって言ってたから」
ふと外を見れば確かに落ちてきている。
道理で寒いはずだ。
もぞもぞと半身を起こして私の胸に身体を預ける。
まだ寝ているな、これは。
ぼうっとしているもんな。
5分ほどそんな状態ではっとした気配。
あ、中身も起きた(笑)
先生は慌てて離れて台所へ逃げて行った。
八重子先生と目を合わせて笑う。
「晩御飯の用意、手伝ってきますね」
そういって台所に追いかけると隅で顔を赤くしている。
「何します? 晩御飯。ほら、そこ寒いでしょう、こっち来ないと」
隅から引き出して軽く腕にキス。
「さっき抱きたくなりましたよ…ふふ、律君もいたのに」
「ダメよ…」
「何食べましょうかね、お鍋でもしますか? 丁度ふぐ持ってきましたし」
「あら、いいわねえ。お野菜とかあったかしら」
冷蔵庫を見ていくつか足りないものを書き出してもらい買いに出る。
野菜類と、俺のための肉少々(焼)
うへぇ、寒い。
さっさと買物を過ごして戻り、野菜を洗って切る。
鍋に出汁を張って火の通りにくいものから投入される。
火を通す間に俺の分の肉が焼かれ、皿に取った。
鍋が食卓へ。
ふぐを皆が食べる間に俺は鍋から野菜を取り、肉と食べる。
別に苦手じゃないけれど、ふぐ。
そうして雑炊。
俺はご飯を食べているのに雑炊もいただくことになってしまった。
食べ過ぎた。お腹一杯だ。
鍋の中身は綺麗さっぱり孝弘さんが始末して、先生が台所へ。
洗い物をして居間に戻りお茶を一服。
団欒。

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207

ご馳走様をしたあと食器を洗ってお茶をいただいてゆっくりと。
律君は大学へ行って孝弘さんは離れで寝ている。
外は冬だがややつぼみが膨らんできていて、春が近づいているのを知る。
さて。掃除でも手伝おうか。
茶室の畳の掃き掃除をしたり、廊下の拭き掃除をしたり。
洗濯物は手伝わせてくれないからなぁ。
しかし座敷箒なんてこの家の掃除するようになって初めて使ったんだよな。
お掃除もあらかた終って片付けて手を洗い、居間に戻るとお買物行かない?と言う。
今晩はカレーだそうだ。
ジャガイモにんじん玉葱を籠に入れ、ルーを買い、肉のエリアへ。
私が牛肉のスライスを手に取ると不思議そうな顔をする。
「お昼にお肉食べたいの?」
「いやカレーに…」
「普通豚肉でしょ?」
「あ、そうか、関東は豚肉ですね」
「京都は牛肉なの?」
「関東は豚肉、関西は牛肉だったかと思います」
「そんなところも違うのねえ…どうしようかしら」
「別に豚でいいですよ。先生のカレー食べてみたいですし」
あ、なんか照れてる。
牛肉を戻して豚肉を…どれがいいんだろう。
肩ロースのスライスがいいらしい。
ついでにお昼何にしよう、と言うのでかしわの唐揚がいいというと何それって言われた。
鶏の唐揚、と言い直すと籠に入れてくれ、買物を済ませ帰宅。
さっと唐揚とご飯とお漬物でお昼を済ませ、カレーの下ごしらえにかかる。
ジャガイモやニンジンの皮をむいたり玉葱を刻んだり。
豚肉を炒めて皿に上げ、そこに玉葱を投入し炒める。
しっかり飴色になってから野菜をいれ、炒めて炊きこむ。
火が通ったらルーを溶かして火を止めて一旦冷ますことにした。
味がしみるのを待つばかり。
すっかりカレーのにおいがする。
おいしそうだ。
先生が繕い物や半襟付けをしているのをぼんやり眺めて幸せな気分なる。
ん?針に糸が通らない?はいはい。
通してあげて繕い物再開。
八重子先生はテレビを見ている。
まったりと時間が進み、はや暮れてきた。
目が疲れる、と繕い物を終えた先生にお茶を入れた。
一服して、台所へ。
付け合わせを用意するのを手伝う。
律君が帰ってきたのでカレーに火を入れて夕飯。
ご飯をいただいて少しゆっくりとくつろぎ、帰る時間だ。
明日も来るから、と別れて帰宅する。
翌朝仕事を済ませばまた先生のお宅へ。
木曜の生徒さんにも火曜と同じようにすませた。
ゆったりと先生と八重子先生とで時間を過ごし食事をいただいて帰る。
金曜は仕事を済ませたら昼寝、食事、また寝る。
最近はもっぱらこうだ。
寝れるときに寝る、それが必要だ。
そしてそんなに忙しくもない土曜の仕事を終えて先生のお宅へ向かった。

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206

さっさと脱ぎ散らして先生を見ると困ったような顔をしている。
「どうしたんです? 私を抱くんでしょう? ほらあなたも脱いで」
慌てて脱ぎ始めたが脱いだところでどうしていいのか戸惑っているようだ。
「普段私があなたにしてるようにしたらいいんですよ。まずはキスしてください」
ベッドに引き寄せて俺が下になるように寝そべる。
キスをしているうちにそういう気分になってきたようで、
恐る恐ると手が胸に伸び、下腹部に触れ、下の毛をまさぐり敏感なところに触れた。
ふっと息が詰まる。
ぬるりと襞を弄られてびくっとなり、中に指が入ってきてうごめかされぞくっとしつつ。
我慢だ、我慢しろ。
音を立てて指をうごめかされ、突起を弄られて逝ってしまう。
はっはっ、と息をついてこれでいいか、と言うともうちょっとしたい、と言う。
やけっぱちでやらせる。
結局3回ほど逝かせられてくたびれた。
「つまんないわ…」
「なにがですか」
「だって声出してくれないんだもの」
「諦めてください、それは。あなたに逝かされる自体、なんというか…」
キスをされる。
「とりあえず、これでいいでしょう?風呂入って帰りましょうよ」
「そうねえ。今回はこれでいいわ、させてくれたんだし」
ほっとして起きてシャワーを浴びる。
しかし今回は、か。またする気か。やだなあ。
今度は声が出るまでとか言われそうだ。
俺が風呂から出ると先生は手を洗って着替えている。
さっと着替えて先生を連れて出た。
戻ると八重子先生が何か言いたげだが、時間も時間、ご飯をいただいた。
律君と孝弘さんが掃けたあと、先生は逃げてしまった。
八重子先生に何をどこでして来たのか聞かれてラブホでヤられました、と。
正直に答えると頭を撫でてなぐさめてくれた。
疲れました、と言うと今日は早く寝たらいいと言われたが流石にこんな時間からは。
ふと思いついてお薄のお稽古をさせて欲しいとお願いし、
空の釜でお稽古を見ていただいた。
やはり屈託が稽古に出ているようで八重子先生が心配そうだ。
それでも3回程お稽古を見ていただいてるうちに落ち着いてきて道具を片付け、
布団を敷いて先に休むと告げて寝た。
翌朝。
気づくと先生が横に寝ていて、気づかないほどくたびれていたのかと思う。
朝から抱く気になり、喘ぎ声が出ない程度に弄った。
逝かせてしばし抱きしめてると先生は昨日叱られたという。
まずは無理に俺を抱いたことと、そんな事を人に相談したこと。
もういいから、と撫でて宥めて身支度をして朝食を作りに立った。
さっと魚を焼いている間に先生がお味噌汁を。
今日は焼鮭と納豆と玉子と味噌汁。普通の朝食だ。
味噌汁がうまくて、やっぱり出汁取ってるからだろうなぁ。

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205

「わかったわ…」
「だったら手を離しておとなしく俺に抱かれてくださいよ。ね?」
こんなになってるて癖に、とか言ってそこを触って離そうとしない。
先生の携帯が鳴る。
「電話、出て」
「いや」
止んだ。うちの電話が鳴る。
先生の腕を外して電話に出た。八重子先生だ。
絹にかわって、と言うのでかわる。
途中から不機嫌そうな顔が嬉しそうな顔に変わった。
どうしたのだろう。
電話を持ったままくるっと振り向いた。
「ね、今から帰ってもいいかしら。昔のお友達が来てくれたみたいなの」
「ああ、はい。お送りしましょう」
電話に戻って今から帰るから、お友達を泊めるように言っている。
俺は服を着なおして、先生の着替えの用意を整えた。
終ったようなので着付けを手伝い、車に乗せて先生のお宅へ連れ帰った。
車から降ろして直ぐ帰ろうとすると引き止められたが、先生のお友達に会ってもね。
そんなわけで帰宅して、就寝。
翌日仕事して、昼寝して飯食ってまた寝て、火曜日。
仕事から帰宅して風呂、着替えて先生のお宅へ。
久々のお稽古だ。
初釜にこられなかった方もいらっしゃるので新春らしく茶会風味に。
これが木曜と土曜日にもあるんだな。
今日はそういうわけでいつもより早く終ってゆっくりと夕飯の支度まで暇が有る。
「この間は送ってくれて助かったわ。今朝までいたのよ」
「ああ、お友達でしたっけ」
「そうなの、あなたの話をしたわよ、吃驚してた」
「え?どこまで話したんですか…」
「どこって、その…させてくれないところまで」
「それはかなり驚くかと…と言うかなんでそんなところまで話したんですか」
「だってこんなこと他の人に相談できないもの」
「ん?八重子先生には」
「言えるわけないじゃないの」
「そういうもんですか」
「でね、相談したんだけど」
「ええ」
「今日、うちでする時に無理やり襲っちゃいなさいって言われたんだけど。どう?」
「むりや…ええと。それくらいなら今からホテル、行きましょう。
 うちまで行ってここに戻るには時間がかかりすぎますから」
さすがに八重子先生乱入してきそうで怖いよ、この家でされるのは。
さっと立って八重子先生を探して、夜までには戻ると告げて先生を引っ張り出した。
「ちょっと、ちょっとまって頂戴よ、ホテルって、ちょっと」
車に乗せて、近場のファッションホテルへ突入、先生の手を引っ張って部屋に入った。
うーん、こういうところ入るの久しぶりすぎて。
てかカラオケが有るんだな、今の。
とりあえず脱ぐか。

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