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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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304

快く食べ終わって帰宅する。
「んー、寒かったわねー外」
「お湯落としてないならもう一度入りますか」
「そうしましょ」
そうぬるくなってはいないが温めなおし、脱いで二人ではいる。
浴槽が大きいのは別に要らないと思ってたけどこうなるとやっぱり良いものだ。
炭酸タブを投入してみた。
股間に泡が直撃して慌てるのが可愛くて抱きしめちゃったり、そのままキスしたり。
「ねぇ久さん…好きって言って」
「どうしたの? 珍しいな」
「たまには言って欲しいのよ」
「可愛いな、女の人ってそういいますよね」
「ねえ」
「好きだよ、愛してる。あなただけをね」
「本当?」
「本当。どうしたの? 今日は」
「だって私…あなたがしたいこと出来ないから…」
「してるじゃないか。こうやってあなたを抱いたり泣かせたり」
「雑誌に載ってるようなこととか…。我慢してるんでしょ」
「…何読んでるんだか」
「ベッドの下にあった雑誌…ああいうの、したいのよね?」
「されたいんですか?」
慌てて首を振る。
「俺ね、確かにしたいことは沢山ありますよ。
 でもね、あなたがこうやって俺を愛してくれてるのに…、
 あなたの意に沿わない事したくないって大抵は思ってるんですよね」
「でも」
「今のところは大丈夫、しなくても」
「いつかはするの?」
「どれのことをいってるんですかね」
どの雑誌を見てそういってるのかがわからん。
アナルフィストとかの特集の雑誌だったらそれはかなり先生には怖いと思う。
「ま、とりあえずそろそろ風呂から出ないとのぼせそうです」
「うん…」
風呂から出て、暑くて裸でいたら浴衣を羽織らせられた。
「ね、どの雑誌見たんです?」
肘を取ってベッドに連れて行き、座らせてどの本のどのページか言わせた。
凄く恥ずかしそうで可愛くていい。
こういうのもありだな。
指定された雑誌の、このページ、と言うのを見た。
…なんだこりゃ。
うーん。これを俺がやりたがってるように思ったのか?
「さすがにこれはやれないな…というか俺、どっちですか。食う方か食わせる方か」
「あ、よかった…」
「良かったじゃないよ…あぁ、気抜けした。衛生的にありえん」
「だってあなた、この間アレ終ってないのに舐めたじゃないの…」
「アレは別に雑菌とか問題ないでしょ。これに比べりゃまだ小便飲む方が雑菌少ない…。
 あぁ、そっちならあなたできるかな?」
「え、ちょっと、いやよ、そんなの…」
「ってかね、Mさんでもないのにこんな雑誌読まないで下さいよ」
「だってあなた、どういうことしたいのか興味があって」
「好奇心、猫を殺す。知らないほうがいいですよ、あなたは」
「知らないことされるのは怖いわ」
「知ってるほうが怖いことだってありますよ」
だからたまにビデオを見せたりするんだが。
「怖いのはいやだわ…」
「気持ちよくしてあげますよ」
そっとキスをして。
ベッドに押し倒した。

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303

翌朝、何とか布団から抜け出し出勤。
仕事を頑張ってこなし、帰宅して直ぐ就寝するなど。
外の大荒れの天候にも気づかず。
夕方にはなんとなく体調も落ち着いて夕飯を食べに出た。
先生から電話。
明日のお稽古はお休み?
どうやらこの天気の加減で休みたい方と、花見をするため欠席の人が重なったそうだ。
「じゃ明日うちにきますか?」
考えさせて、と言うので明日の午前中までによろしく、と電話を切った。
思い切りが悪いなぁ。
少し不機嫌になり飯を食って帰って風呂に入る。
ざっとタオルで拭いて着替え、ベッドに転がって寝た。
ふと何かの気配がして目を覚ますと抱きしめられて驚く。
「来ちゃった」
あ、先生か。
「時間遅いから寝てて…」
「いま何時ですか?」
「多分11時半くらい」
むくり、と起きると先生が慌てて謝ってきた。
「いやトイレ行くだけですよ」
どうも急に来たことに怒ったのか、と思ったらしい。
トイレから戻って先生のいる布団へもぐる。
「…先生、冷えてる」
「ごめんね、外寒かったの」
「温めてあげようか。中から」
「え、あ…あなた明日朝早いんだからダメよ」
慌ててて可愛い。
くすくす笑ってるとからかってるの、とケンのある声で聞かれた。
「からかってなんかいないよ。どうする? どうしてほしい?」
「…一緒に寝てくれるだけでいいんだけど…だめかしら」
「いいですよ、今日はね」
懐に抱いて冷えてる先生の身体をなでながらいつしか二人眠りに引き込まれた。
朝、起きて先生を置いて出勤する。
出勤して直ぐだが早く帰りたい。
寒いし。
客足も早く引けて帳面とあわせ早々に帰宅。
「ただいま」
「早かったわねぇ、お帰りなさい。お風呂はいる?」
「あー、はい」
「良かった、いま沸かしたところだったの」
「先入っていいですよ」
「お洗濯もうちょっとあるのよ」
「ああ、それなら先に入らせていただきましょう」
風呂に入って湯に浸かる。
温まるなぁ。
のんびりと伸びて、風呂から上がる。
タオル片手に上がってくると叱られた。
「裸で上がってきちゃだめっていったじゃない。見られちゃうわよ」
「この家で? あなたしかいないのに」
「カーテンあいてるもの」
「いまさらですよ、窓開いてても気にしてないですよ夏は」
「気にして頂戴よ…見せたくないわ」
「そういうあなたが可愛いな。ほら、風呂入って。メシ食いに行きましょ」
「もうっ」
ぶつくさ言いながら先生がお風呂に入って俺は暫く涼む。
落ち着いて着替えたころ先生が出てきた。
ん、湯上り美人。
綺麗だよなぁ。
「メシよりあなたを食いたくなったな…」
「とか言ってお腹なってるじゃないの」
まぁ、ねえ。
「お昼ごはん、何食べたいです?」
「和食がいいわー」
「んじゃ懐石でどうですかね」
「ん、それでいいわ」
「1時間後?」
「30分。お腹すいてるんでしょ」
「じゃ席とります」
連絡して出かける用意をする。
先生の着物を着るのはいつもながらに手早い。そして綺麗だ。
化粧も髪も整えて丁度20分。
「さ、行きましょ」
「はい」
連れ立って食べに行く。
んー、先生と歩くと視線が。
やっぱり美人さんだからなぁ。
見せびらかすじゃないがいい女を連れて歩くのは気分がいいものだ。
店に入って一番いいのを頼んでゆっくりとお昼をいただいた。
先生もおいしそうに食べていて、見ているこっちまで嬉しくなる。

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302

先生が起きたのを切りに曇り空も広がってきたのもあるからと片付けた。
「お買物、行きましょ」
「ええ」
二人で買物に出て色々と買い込む。
「あら空が…」
「ああ、早く戻らないと降るかもしれませんね」
うちに戻って台所へ。
「どうする? 降る前に帰っちゃう?」
「んん、そうしましょうか。降られると厄介ですし」
「そうよね、じゃ気をつけてね」
「本当は帰りたくないな」
八重子先生が台所にいないのをいい事にキス。
「明日もお仕事でしょ…だめよ」
「あなたは俺を帰したくないとか思わないんですかね…」
ぷっ、と先生がふきだした。
「なぁに、拗ねてるの? やぁねぇ」
くすくすと笑ってバシバシと俺の背中を叩く。痛い。
「拗ねちゃいけませんか」
私の頬に手を添えて先生からキスしてきた。
「ばかね、明日も来てくれるんでしょ?」
「勿論です」
「だったらお仕事に影響が出ないようにするのは社会人なんだから」
「ええ、まあそうですけどね。引き止めて欲しかったな」
頭をなでられてしまった。
うーん。
「土曜日はあちらの部屋でもいいわよ」
「良いんですか?」
嬉しくなって見返すとそんな俺を見て先生がくすくすと笑ってて…後悔させたくなった。
「だから今日は早く帰ってちゃんとご飯食べて寝て、明日もお仕事ちゃんとしてね」
「ま、そういうことなら帰りましょう」
うふふ、と先生が笑って。可愛い。
「じゃ雨に降られないうちにね」
「はい。ではまた」
軽くキスして別れ、電車に乗って帰宅しても雨は降らずじまい。
メシ食ってから帰ればよかったと後悔しつつ、途中で買った弁当を食べた。
今日の夕飯、とメールが来て美味しそうでうらやましくなる。
食べたかった、残念!とメールを返して寝る準備。
寝る前にトイレに行けば、ああ、今日からか。道理で。
と始末をしてそれから布団へ。
明日は雨か…。
翌朝、今日は一日雨かーとブルーになりつつ、出勤した。
さすが雨、客の買う気のなさよ。
やる気が出ないなぁと思いつつ仕事をこなす。
ちゃんとしないと土曜日させてくれなくなりそうだからな。
帰宅して先生のお宅へ。
「こんにちは、雨ですねえ」
「はい、いらっしゃい」
玄関先で雨コートを脱いで掛け、居間へ行く。
窓も湿気で曇っている。
ぽつぽつと生徒さんが稽古に来られるのをさばき、俺の稽古をつけていただく。
今日は俺の機嫌を察してくださったようで若干優しい。
終って片付けも済んで台所に行けば俺のためにとホウレン草の胡麻和え。
他の献立も見るに鉄分多目メニューと見た。
「先にこれ食べて炬燵に入ってなさい」
と渡されたのはチーズ。カルシウムね。
手伝いもせずおこたにはいるのは心苦しいが正直助かる。
足が暖まって少し痛みが緩くなる。
先生が配膳して下さって食事。
うーん。うまい。
ちゃんとしたご飯で、多分俺のために献立考えていただいて。
美味しくいただいた食後、ぼんやりしているとなでられた。
ん?と先生を見ると少し心配そうな顔をしている。
「一人で帰れる?」
「あぁ、ぼけてるだけですから。車じゃないから大丈夫ですよ」
「明日お仕事じゃなかったらいいのにねぇ」
「ま、しょうがないです。これで稼いでるんですから」
「雨降ってるけど本当に大丈夫? 律に送らせる?」
「律君に負担ですよ、いくらなんでも。無理だと思えばタクシー拾いますから大丈夫」
「そう? 無理しないでね」
ぼんやりと引き寄せてキスしたら抵抗された。
あ、八重子先生の前だった。
先生が耳まで赤い。可愛いなー。と笑って。
そろそろ帰りましょう、と立ち上がる。
見送っていただいてそれなりの雨の中帰宅する。
少し貧血気味の自覚はある。
帰ったらすぐに寝るとしよう。
途中、そろそろ危険か、と駅からタクシーに乗り帰宅した。
すぐに着替えてトイレに行き布団へ入った。

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301

朝、起きるとまだ先生は気持ちよさげに寝息を立てている。
とりあえずキスしたくなってキスをする。
あ、起きちゃった。
「もう起きる時間ー?」
「ええ、そんなような時間ですね」
「まだ眠~ぃ…」
「構いませんよ、メシできたら起こしに来ますから」
「ん、お願いねー」
手がひらひら振られて台所へ行く。
さてと今日は何を。
八重子先生が起きてきた。
「おはようございます。今朝は何しましょうかね」
「おはよう。絹は?」
「眠そうだったから置いてきました」
「あんた甘い。とりあえずそうだね、何か魚焼いてくれるかい」
冷凍庫を見て。ん、サワラでいいかな。
軽く味噌を洗ってからグリルへ。
八重子先生と朝御飯を用意して先生を起こしに行く。
「先生、ごはんできてますよ。そろそろ起きてください」
「んー…んん?もうそんな時間なの?」
「7時半前ですよ。味噌汁が冷めちゃいますから」
もぞもぞと布団から出て身支度を簡単に整えている。
「あなた食べたの?」
「先生と食べようと思ってるのでまだです。律君たちはもう食べ終わってるかと」
「あらそう? 待っててね、すぐ用意するから」
着替えを手伝って一緒に居間へ食卓に着く。
お味噌汁を温めご飯をよそい、先生の前へ出して一緒にいただく。
「行ってきます」
「あ、行ってらっしゃい、気をつけてね」
律君は1時限目から学校らしく慌てて出てった。
「ことしのお花見ねぇ、お茶会しようかって言ってたけどだめだねぇ、雨の予報だよ」
八重子先生がテレビの天気予報を見ながら。
「うーん、散りそうですか?」
「散っちゃうかしらねえ」
「じゃお昼に三人で花見したいです」
「しちゃう?」
「あったかいしね」
食後、そのために色々用意をする。
三人だけだから茶事じゃなく、普通にお茶を点てていただいた。
お昼に軽く食べて、濃茶。美味しい♪
「綺麗ねぇ…」
「ええ」
ひらり、と花びらが薄茶の上に。
緑のお茶に薄紅の花、風情を感じる。
サワサワと風、鳥の鳴き声。
春だなぁ…。
お客さんが来て八重子先生が相手をしている。
先生をおいで、と招いて膝枕をしてみた。
しばらくしてあふ、と先生のあくびが聞こえる。
「まだ眠いですか」
「ゆったりしてるから、ついね」
ぼんやりと桜を見上げているうちに寝息が聞こえてきて。
寝顔が可愛いなぁと見とれているとそこにも花びらが落ちてきていて。
お客様が帰ったようで八重子先生が戻ってきた。
ハーフケットを持って先生にかけて。
「もう一服いる?」
「あ、ありがとうございます」
お茶を点てていただいて美味しいなぁと思ってると先生が膝でもぞもぞ動く。
うーん、早く飲まねば溢しそうで怖いな。
吸いきってお茶碗を返すと八重子先生が笑ってる。
俺も甘いけど八重子先生だって甘い。

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300

しばらくして先生がお風呂から上がってきた。
「あら、おばあちゃんまだ帰ってないの?」
うわ、色っぽい。
するり、と私の横に座ってきて…ドキドキしてしまう。
「先にあなた、入ってきたら?」
「あ、いやしかし。それでは風呂掃除が」
「明日するわよ」
「だったら…一緒に入ればよかったですね」
「あら」
頬を染めてる。うー可愛い。
裸なんてそろそろ見られ慣れてるだろうに。
「じゃあ先にいただくことにします」
ふっと笑って湯に入りに行った。
しっかり温まって体を拭いて出ると律君。
なんでか風呂から出たときに会うのは通り道だからだろうか。
いい加減見慣れろ青少年(笑)
「お先、頂きました」
八重子先生が戻ってきてた。
「はいよ。じゃ入ってこようかねえ」
くしゃくしゃっと八重子先生に髪をなぶられた。
なんだろう。
まぁいい、と先生の横に座る。
すぐに先生がもたれてきた。
「そういえば。アレ、終ったんですか?」
「ん? ……あぁもうちょっとかしらね、明日くらい?」
あ、なんか耳赤くなってる。
「ふぅん…ところでですね」
「な、なに?」
「さっきから先生、俺の手敷いてるんですよね、結構痛いんです」
「あらっ」
慌てて膝を浮かせてくれて手を抜けた。
「ごめんね、凄く赤くなってるわね」
「ちょうど膝の下、って奴ですな」
「あ、ねぇ。律がこの間からあなた見ると横向いちゃうんだけど…何かあったの?」
「ああ、律君はなんというか間が悪いってのかな、あれは。
 丁度風呂上りの裸に近いときに出くわすんですよ。
 見慣れてないんでしょうね。先生も裸でうろつかないから」
「あらやだ、あなた裸見られたの? も~ダメよ、ちゃんと着なさいよ」
浴衣の合せをキリキリと〆られてしまった。
「暑いんですよね」
そのまま引き寄せる。
「すぐ冷えるくせに…ダメよ?」
「冷えたらあなたで温まろうかな」
「ばか」
きゅっ、と太腿をつねられて笑って手を離す。
「あとで、ね。今は律君もまだ起きてるからこんなところではダメでしょう?」
「そうよだめよ」
暫くおしゃべりを楽しんで、そろそろ戸締りと火の始末をしましょ、と立つ。
よし、玄関OK。
お勝手もOK、火の始末は先生がOKを出した。
居間へ戻ると八重子先生がおこたに。
「戸締り・火の始末大丈夫です」
「はいはい、じゃあんたらはもう寝ると良いよ。ここは私がするから」
「はい、お願いします。ではおやすみなさい」
「おやすみなさい、お母さん」
「はい、おやすみ」
八重子先生はどうやらテレビが見たかったようだ。
「昨日はお母さんずっとテレビ見てたわよ…歌番組で古い曲ばかりしてたの」
「上海帰りのリルとかですか?」
「私お風呂入ってて途中からだったから昭和44年あたりだったわよ、見たの」
「あ、その辺ですか。おひまなら来てね…あれは30年代だったかな」
「鼻歌で歌ってたわよ、朝」
「へぇ、一緒に見たかったなぁ」
「あなたそんな歌も歌えるのねえ…歌じゃないけど来て欲しいときもあるのよ」
「呼んでくださればすぐにでも」
話しつつ布団を敷いて寝床の用意を整えた。
少しおしゃべりをして、先生はトイレに立つ。
やはり少し冷えてきたな。
昼はあんなに暖かかったのに。
先生が戻ってきて、抱き寄せる。
そっと障子を閉めた。
「まだ、終ってないわ…だめ」
「どれどれ?」
布団の上に押し倒して股の間に頭を突っ込む。
「なんだ、本当にあと少しなんですね」
「わかったんならはなして、あ、ちょっと…ん…だめ、汚いわよ…」
懐から手拭を出して先生の尻の下に入れ、あそこを舐めて楽しむ。
なんだかんだ言ってそれなりに先生も気持ちよくなってくれて。
だけどキスしようとしたら本気で嫌がられた。
「口をすすいできて頂戴よ、お願いだから…」
仕方なく起きて洗面所へ。
口を漱いでから部屋に戻る。
先生は乱れた寝巻きを直していて、うん、それも綺麗だ。
後ろから抱きしめてうなじを舐める。
「もぅ、だめよ…土曜日ならあなたの家かあの部屋行ってあげるから。
 ね、今日はもういいでしょ」
「勿論土曜日もしますけど…もっとあなたを抱きたいな」
胸に手を差し入れて揉む。
上気して色っぽくて。
キス、それから徐々に手を下にやる。
お腹もすべすべして気持ちいいが浴衣が邪魔だ。
脱がせて裸にして。さっきの手拭は一応のためもう一度敷いておいた。
先生の反応を見つつ中に指は入れない。
別に入れなくても逝かせることは簡単だし。
生理中に入れると細菌感染したりするって聞く。
免疫が落ちてるらしいから。
中に入れたいけど我慢し、たっぷり先生の身体に触れていると先生も幸せそう。
嬉しくなる。
沢山キスもして、そろそろ、と逝かせて。
声を上げたそうで、せつない顔がまた愛しい。
後始末をしているとダメって言ったのに、となじられた。
「も一度しましょうか」
「えっ…」
身体をよじって逃げようとしてて、思わずくすっと笑ってしまった。
「しないから逃げないでいいよ」
「ほんとにしない?」
「そうだな、嫌がったらするかも?」
「いじわる…」
「おいで」
そろりと懐に身を寄せてきた。
きっとされるのかされないのかドキドキしているんだろう。
暫く抱き込んでゆっくり腕を撫でて。
先生が落ち着いたころ、寝巻きを着るように言い、俺は洗面所へ手拭の始末に立った。
大して汚れてはなくて少し石鹸で揉めば綺麗に落ちた。
部屋に戻るとやはり恥ずかしげにしてて、ほんっと良い。
劣情をそそるというか。
だけどこれ以上は我慢、土曜日まで待て!だ。
手拭を干してから布団にもぐれば、そっと横に入ってくる。
何かしようと思う暇もなく寝息が聞こえてきた。
相変わらず寝つきがいい。
でも俺もうちょっとしたいんだよなー…仕方ないか。
我慢して寝る努力をして、寝た。

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