忍者ブログ
百鬼夜行抄 二次創作

let

伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

274

大きいかぶと白菜など重量系を買って帰宅。
野菜を洗って下拵えまでお手伝い。
「さ、そろそろ帰ります」
「うん、じゃまた明日ねぇ」
久々に暖かいうちに帰宅だ。こんな日が続けばいいなぁ。
帰りがけにお惣菜を買って帰宅。
メシだ!
食ってしばらくしてから寝た。
縫い物しなきゃなぁ…。
朝、出勤、本日は雨の予報。
今日は先生のところへは車で行くべきかなぁ。
沢山降るなら。
大して客も来ないまま仕事が終る。
ま、明日も平日だし…雨だし仕方ないか。
気温も上がってきて予報を見れば戻る頃だけかな、酷いのも。
まぁ適当な駅からタクシーに乗るなり何なりすればいいだろう。
支度をして電車に乗る。
少し雨が落ちてきた。
あまり降るようなら生徒さんは少ないだろう。
晩御飯はどうするかメールが来た。
どうしよう…。
メニューは?と聞くと肉じゃが&白菜とかぶの炊いたもの。
うまそう。これは食いたい。
食べさせてください、とメールを返す。
晩飯という楽しみもあり、いそいそとお稽古にお邪魔する。
普段なりに生徒さんも来てお稽古が進む。
「今度花月してもいいわねぇ」
「ああ、最近してませんよね、私も足がわからなくなりそうです」
「足はこうよ」
と、歩いて見せてくださる。
「行きなのか帰りなのか、ちゃんと考えれば歩けるでしょ」
「うーん、そうなんですよね、考えればいいんですけど…つい」
「あなたは且座の正客をしないんだからそれくらい覚えて頂戴よ」
「はい」
お花が苦手すぎるのでいつも外してもらってるんだよね。
「土曜日に特訓しようかしら。夜は暇でしょ。日曜のお昼からと」
「う…わかりました」
「ほんと苦手なのねえ」
「や、その」
「なぁに?」
「いや、いいです」
「なんなのー?」
あ、八重子先生。
「ご飯もうすぐできるから早く片付けなさい」
「はい」
「はーい」
水屋を片付けてお台所へ。
「ほら、これ持って行って」
配膳をしてご飯の用意。
孝弘さんも出てきた。
「あら律は?」
「遅くなるんだってよ」
「じゃいただきましょうか」
「いただきます」
うーん、おいしい。幸せ。
ご飯が美味しいっていいなぁ、帰ると美味しいご飯が待ってるとか幸せだよなあ。
その上可愛い嫁が待ってるとかもっと最高だよな。
若い頃の孝弘さんって幸せ者だよな。
そのまま普通に先生と夫婦をしてたら俺なんて入り込む隙、針の穴程もなかっただろう。
うまそうに食ってる俺と孝弘さんを先生はニコニコと見ている。
食後、雑談しているときに最近の血液検査で中性脂肪が下がったなんて話をする。
TGは体脂肪率関係なく上がるらしく。
何かしてる?と医師に聞かれて最近の食生活を話すと続けるように言われたと。
「先生方の作ってくださる食事のおかげですねー」
「普段からお野菜食べないからよ~」
「あんたできるだけうちで食べなさいよ」
「はい、ありがとうございます」
「あ、そうそう。これ。ホワイトデーだから」
「嬉しいな。俺も後でお渡ししようかと。クッキーじゃないけど」
「あら。嬉しいわ」
一旦部屋に戻ってとってきた。
はい、とお渡しする。
風呂敷三段重。
「あら、なにかしら」
マールブランシュの茶の菓とマカロン&ムラング、生茶の菓だ。
うち二つが京都限定となっている。
取り寄せたった。
先生もよろこんでくれている。
でもこんなものより、先生がくれたクッキーのほうが価値がある。先生の自作だ。
にこにこしたまま今日も帰途につく。
帰ったら食べよう。
会社の奴らに自慢してやる。
雨降りの中帰宅、部屋で美味しくいただいた。
幸せなままおやすみなさい。

拍手[1回]

PR

273

お台所の片付けを済まし、先生方はお風呂。
俺は今日は遠慮して一緒に布団に入る。
先生は今日は疲れていたのかすぐに懐の中で寝息を立て始めた。
夜半、ふと違和感に目を覚ます。
「どうしたんです?」
「ん、起きちゃった?」
「今日は下はダメですよ」
「どうして?」
「生理中ですもん」
「そう…」
そのまま俺の身体のあちこちを気のすむまで触って、ふぅ、と息。
「おやすみなさい」
「うん」
ぺたり、と俺の胸に耳をつけてしばらくして寝息。
ま、そんな時もあるよな、と俺も寝なおした。
翌朝、豚水菜で朝食を済ませ掃除にとりかかる。
先生は洗濯物を干したり座敷を掃除したり。
お昼をいただいたあと縁側で日向ぼっこ。
「暖かくなりましたね」
「そうねえ、お洗濯が良く乾きそう」
手に触れてしばらくゆったり。
「あんたら年寄りみたいだよ」
後ろを振り向けば八重子先生だ。
庭掃除を指示されて庭に下り、先生は風呂掃除へ。
八重子先生は茶道具の手入れだ。
こればかりは俺ではなんともしようがない。
掃除を終えて手を洗って居間へ行くと先生がお茶を入れてくれた。
「おせんべいたべる?」
孝弘さんはその辺でごろ寝しておせんべいを食べている。
あー、折角さっき先生が掃除したのに。
と思ったらちゃんと広告を下に敷いてる。
先生の躾か!
おせんべいを貰って先に袋の中で砕いてから食べる。
「あら。ぼろぼろこぼして子供みたいって言おうと思ったのに」
「さすがにそこまでこぼしませんよ」
ぬるくなったお茶を頂きつつおせんべいを食べて。
「そろそろお夕飯のお買物行かなきゃねえ」
「今日は何されるんですか? 魚?」
「あなた食べて帰るならお肉にするわよ」
「いや今日は暖かいうちに帰ろうかと。明日もありますし」
「そう? お買物は付き合ってくれる?」
「重いものあるんでしょ、行きますよ」
よっこらしょと腰を上げて上着を羽織る。
「じゃ、ちょっと買物に出てきますから」
先生は孝弘さんに言い置いた。
「お母さーん? お買い物行くけど何か買うもの有ったかしら」
茶室にも声を掛ける。特にはないようだ。二人で買物へ。

拍手[1回]

272

何度か目が覚めてトイレに行き、朝になった。
出勤し、物がない、寒いなど暇な火曜日。
早く仕事が終らないものか。
はぁっと息をついてふぐを何本かさばいてもらった。
先生のところに持っていこう。
メールを作成。今日はふぐ、と打ち込む。
返事は夕飯に鍋、だ。
寒いから丁度いい。水菜をちょっと買って持っていこう。
追加でメールが来た。
あなたは豚、とだけ。
…あぁ、豚肉で何かしてくれるんだろう。うん。
双方仕事中だと電報以下になってしまうなぁ。
客も早く引けた。
仕事を早めに終らせて、ふぐと水菜を積んで先生のお宅へ。
「こんにちはー」
「はい、こんにちは」
「いらっしゃい、ごめんね、さっき。充電がなくなっちゃって」
「ああ、そうだったんですか。何かと思いましたよ」
「なに送ったんだい?」
「あなたは豚、が本文のメールです」
「山沢さんそんなに太ってるように見えないけどねえ」
「先生より10キロほど重いですよ」
「へぇ意外だねえ」
「じゃなくて豚の炒め物かしゃぶしゃぶか何か、と書きたかったのよ」
「わかってますよ」
ふふっと笑って水屋へ入る。
朝の後始末とお稽古の準備をして、待機。
いつもの生徒さん、いつものお稽古。
今日は寒いといいつつ皆さんいらっしゃって生徒さん達が引けてから俺のお稽古。
「随分よくなってきたわねぇ。もうちょっとね」
「有難うございます、精進します」
お稽古を終えて水屋を片付ける。
夕飯に豚と水菜を炊いてくれるそうだ。
冷しゃぶでも良いんだけど。
「明日の朝御飯、一緒だけどいいわよね?」
なるほどそれは名案。
と言うことで水屋を八重子先生と交代されてお台所へ。
「そうそう。昨日の展覧会どうだった?」
「お雛様がありましたよ。節句が終ってから飾ってあるとは思いませんでした」
「へぇまだ飾ってるんだねえ」
「先生からお聞きじゃなかったんですか」
「バーに連れてってもらったのが印象的だったみたいでね」
「そりゃあんまり行くところじゃないでしょうけど。
 展覧会の後はそのまま帰るほうがいいのかな…」
「だけどそうそうあんたと出かけさせるのもねぇ、律に言いにくいし」
「そうなんですよねぇ。ほら、青梅の梅祭り、あんなのも行きたいんですけど」
「あんたあれ来年はないよ、行くなら早くいかないと」
「え、なんでですか?」
「梅の病気で全部切っちゃうらしいよ」
「ええー、あれをですか、勿体無い」
「感染る病気だからしかたないんだってさ」
「ありゃー…そんじゃ絶対今年行かないと見納めですねえ」
「来週の春分の日にでも行ったらどうだい?」
「あ、いいですねえ、次の日仕事ですけどまぁ一日だけですし」
「その日なら律も旅行に行くって言ってたからね」
「じゃ孝弘さんとお留守番ですか」
「そういうことになるね」
「いいんですか? みんなで一緒にでもいいですが」
「あたしらが一緒だと気を使うだろ」
「ああいうところで羽目を外したら後で噂になりますよ」
「だったら一緒に行ったほうがいいのかねえ」
「お暇でしたらお願いします」
水屋の片付けも終わり、台所に向かえば孝弘さんをそろそろ呼ぶようにと言われた。
離れへ行ってごはんできたそうですよ、と呼び一緒に食卓に着く。
「今日はふぐ鍋よ~」
お鍋から白菜や豆腐やしいたけを貰いつつ、豚水菜を食べる。
うまいなぁ。
「塩分取りすぎになるわよ」
汁まで全部飲んだら叱られた。
「鍋のあとのポン酢飲むのも好きです」
「も~だめよ~」
律君も笑ってる。
お鍋以外を片付けて、雑炊。
俺は雑炊は一杯だけいただいて後は孝弘さんがペロリだ。

拍手[1回]

271

入荷少な目、客普通。
仕事は早く終った。
さっさと帰宅して玄関を開ける。
あれ、静かだ。
トイレに行って手を洗い、寝巻きに着替えて寝室に入れば、やはりまだ寝てた。
そろり、と横に進入して抱っこして寝る。
幸せ。
先生の温かい滑らかな肌に触れて、深く眠りにつく。
つんつん、と頬をつつかれて目が覚めると美味しそうな匂い。
「お昼ご飯、食べる?」
ぽー…と先生に見とれてたら頭を撫でられた。
その手を取って引き寄せようとしたら鼻の頭にデコピンされて目が完全に覚めた。
「うー、ご飯ね、ご飯。食べます」
イテテテ。
ベッドから降りてトイレに行って食卓につく。
ご飯にお味噌汁、目玉焼きとベーコン。ほうれん草のおひたし。お漬物。
おいしそう。
「軽いものしか作れなかったけど」
「十分ですよ」
炊き立てご飯に作りたての味噌汁は幸せだ。
恋人が作ってくれたのは更に美味しい。
「何時ごろ起きたんです?」
「1時くらいかしら。あなたいつ帰ってきたの?」
「俺は10時かな。今日は早く終ったから」
「じゃ、まだ眠いんでしょ? ご飯食べたら寝る?」
「もうちょっといちゃいちゃさせてくださいよ。寝るのは夜寝ますから」
「あら」
少し頬染めて、こういうところ可愛いな。
「…あれ?白味噌落としました?」
「うん、あなた前そうしてたから。ちょっと入れてみたの」
「おいしいです。嬉しいな、覚えててくれたんだ」
「甘くて辛くて濃いの、好きよね。でも成人病になっちゃうわよ」
「ん、そうですね、事務職になったら考えないといけませんね」
「あなたも若くはないのよ? そろそろ控えないとダメよ」
「はい」
ご馳走様をして片付ける。
お茶を先生が煎れて、俺の分も煎れておいてくれる。
洗い物を終えて座ると、先生が膝の上に乗ってもたれてきた。
可愛いじゃないか。
「いい匂いする…」
「あぁ、お風呂いただいたから」
「気づかなかったなぁ」
「良く寝てたもの。昨日は寝てないんでしょ?ごめんね」
「徹夜くらい。あなたが気持ちよくなってるの沢山楽しめたしね」
「…私から誘うなんて。恥ずかしかったわ」
「嬉しいですけどね、求められるのも」
暫く会話しつつ、べったりとくっついたまま。
4時半ごろ、先生がそろそろ帰らないと、と言い出した。
「晩飯、食ってからにしたらどうです?」
「帰りたくなくなっちゃうから」
「うれしいこと言ってくれるじゃないですか」
そういいつつもまだ俺にもたれたままだ。
「帰したくないなぁ。けど明日お稽古朝からですもんねえ」
「そうなのよね…」
ふー、と耳元で溜息一つ。身を起こす。
なんとなく、急にしたくなってキスをした。
先生はふふっと笑って俺の頭を撫でる。
「また明日、うちに泊まって頂戴」
「はい、お邪魔しますね」
「着替えてくるわ」
「はい」
すっと立って和室へ。
俺はトイレへ。
先生の帰り支度を整え、俺も着替えた。
家まで送る、と言うと寝不足の人に運転させられない、駅までで良いという。
ほんと優しいなぁ。
羽織とショールで防備して二人でゆっくりと駅まで歩く。
「じゃあまた明日」
「待ってるわね」
「気をつけて帰ってくださいね」
「ええ、じゃ、また」
先生が改札をくぐって電車に吸い込まれる。
発車するのを見届けて帰途、寒いなぁ。うどんでも食うか。
近くの店に入り親子丼を頼んで食って帰宅。
トイレへ行って着替えておやすみなさい。

拍手[1回]

270

はいはい。
綺麗さっぱり丸裸に剥いて、ベッドに放り込む。
布団をかけておいて着物を片付けた。
俺も寝巻きに着替えて。さてと、寝るかね。
先生の隣にもぐりこむ。
あったかい。
キスされた。
「ね、しないの?」
「今日はいいですよ、寝ましょ」
「だってもう一週間してないわ。大丈夫なの?」
「今日は別にそこまで飢えてないんですよね」
「…誰かとしたの?」
「今何想像しました?」
「ひどいことを他の人にしてきたのかしら」
「そんなことしてたらキスすらあなたとしてませんよ」
「じゃどうして?」
「というかしたいんですか?」
「…ばか、そんなこと言えると思ってるの?」
「いや、んー。したいんでしたらしますよ。したくないなら寝ますが」
手をつかまれて股間に持ってかれた。
「言えないの?」
こくり、とうなづく。可愛い。
「軽くがいい? 激しくがいい?」
「どっちでもいいわ…酷いのはいやだけど」
もう濡れ始めてる。いいねぇ。
「酷いの、ね」
ちょっとだけ突起を強く掴んだ。
「きゃっ」
そのまま扱く。
あっあっ、と制御できない声が出ている。
ひゅっと一瞬声が途切れ痙攣しだした。
まずは一回。
息がおさまるのを待つ。
「酷いの、だめって言ったのに…」
「おや、軽くしただけなんですけどね」
俺の頭に手。
押されて先生の乳首の辺りに唇が触れる。
「舐めてほしいの?」
これもうなづくだけ。
少し噛んでやった。
軽く悲鳴が心地よい。
「もっと優しくして、お願い…」
「わがままな人だな」
きゅっと股間の突起を軽く捻る。
「いやいやいや…」
ククッと笑ってゆっくりと優しく胸を愛撫する。
幸せそうな吐息に変わってきた。
どちらもいいね。
そのままゆっくりおへそを舐めたり、下の毛を触ったり。
それから、濡れそぼつそこを舐める。
気持ち良さそうで、いい。
俺の頭を掴みながら、喘いで。
中を指でかき回して楽しむ。
先生を楽しませて力尽きるところまでやりこんで、時計を見ればそろそろ俺は起床時間。
久々の完徹決定。
うつらうつらしてる先生を置いて洗面、着替え。
出勤だ。眠い!

拍手[1回]