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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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159

食べ終わって、先生が私の横に来た。
手を出されやすいように、か?
襦袢の中に手を突っ込んで胸を揉む。
気持ち良さそうにしている姿が心地よい。
先生を膝に乗せて。焦らしたくなり脱がせもせず乳房や乳首のみ触る。
あ、そうだ。
リモコンをとってビデオを再生する。
一覧からあるものを選び、途中のシーンから映し出した。
ぎょっとしてる。
「山沢さん、山沢さん、ね、こんなの見せないで」
画面の女性が声を上げるたび、先生もビクッとする。
乳首に蝋を落とされるのを見て顔を背けた。
「ほら、ちゃんと見て」
「あぁいや、こんなのしたいんでしょ…いやよ、熱いもの…」
「熱くないようにもできますよ…もしかして仏壇の蝋燭こぼしたことあります?」
こくり、とうなづいた。なるほどね、怖いのはそれでか。
「ちょっと待ってて」
納戸からSM蝋燭と普通の蝋燭を出す。
戻って赤い方に火をつける。
まずは自分の腕に。高さを調節して熱く感じない高さを探る。
続いて白を。同じ高さから落とす、うん、熱い。
「腕、出して」
恐る恐る先生が腕を出す。
ポト、と白い蝋をたらした。
「あっ」
慌てて腕を引っ込めようとする。
「少し熱かったでしょう?」
涙目になっている。
そこへ赤い蝋燭を同じ高さから落とす。
ボトボトボトッと落ちた。
先生は顔を背けるも、まったく熱くなくて驚いている。
「あったかい程度でしょ? 仏壇の蝋燭とはまったく温度が違うんです」
ほっとした顔をして居る。
「ただ、この蝋燭でも…」
近づけて落とす、徐々に一滴、一滴と肌に寄せる。
「あっあぁっ熱いっひぃっやめてっ」
「こういう風にね、できるんです」
蝋燭の火を消して横に置く。
「酷い…」
「ふふ、パラフィン浴ってご存知ですか? 今落としたより少し高い温度の
 蝋に腕や足をつけて保温効果を高め、関節痛などにいいんですが」
「こんなに熱いのに…」
「体幹にやったことありますがヘソのあたりは熱かったですよ」
そういいつつついた蝋をはがして行く。
ほんのり赤くなったそこを舐めつつビデオを再開する。
「ほら、あなたと同じ声、上げてる。けどこの女性のほうがもっと蝋燭が近い」
「凄い…私、無理だわ」
「慣れですよ、あぁでもこれは無理かな。あなたでは」
画面は陰裂を開き突起や尿道口をも埋めるように蝋を落としている。
「…しないでね、お願いだから」
「あそこまで敏感な場所にあの近さから落としたら…あなたなら絶対泣くでしょうね」
想像しちゃったらしい。
震えてる。
まああれは俺でもいやだな。
場面はすすんで張型で蝋をたらされつつ玩ばれている。
視覚に煽られて胸を揉んでるだけなのに凄く喘ぐ。
腰がもぞもぞとしていて楽しい。
画面の女が逝ったのに引きづられるように先生も逝った。
「脱がせて欲しい?」
と耳元で囁くとうなづくので帯をとき紐を外して脱がせ、股間を撫でた。
画面の女は縛られて横向きに吊られ、男のものを入れられている。
「こういうのはどうです?されたい?」
「いや…」
「でも見ていると感じるんでしょう?さっきより濡れてる」
「そんなこといわないで…」
私の膝を掴んでいる先生の手を後ろにまとめて先ほどついでに出したビニテで軽く巻く。
「あぁいや、山沢さん、だめ、はずして」
画面の中の女性は更に鞭で打たれ始め、先生が震える。
あそこの具合から見て鞭はだめだな。体が完全に拒否してる。
また股間に蝋燭のシーン。
うん、ちょっと濡れて来た。
ぺニバンで突かれるシーンもそれなりに。
「あれ、されたいですか?」
首を横に振る。そうだよなぁと言うか自分からされたいとは言わんよな。
「でもいつかしますからね」
そういうと中に入れている指を締め付けられた。
「それとも今しちゃいましょうか。物は有りますよ」
「いやよ…お願い」
「どうしようかなぁ、柔らかいものと硬いものどっちがいいです?」
「いやって言ってるのに…」
耳元でくすくす笑いながら弄ぶ。
逃げる体を押さえつけつつ。
画面の女が逝くのと同時に先生も逝って、ビデオをとめた。
抱えあげて風呂に連れて行く。
ざっと汗を流すと自分で出来るからと風呂を追い出されてしまった。
苦笑して蝋燭やビニールテープを回収する。
先生が浴衣を着て出てきた。綺麗だな、色っぽい。
キスをするとご飯食べましょといわれた。
「もう一度したくなった」
「だめよ、ご飯の時間よ。座って?」
頭を撫でられてしまって苦笑する。
「そういえばお正月で何キロ増えました?持った感じ3キロってとこに思いますが」
「やぁね、当たりよ、家事しないとすぐに増えちゃうわよねえ」
「というか俺としてないからじゃないですか?」
「それもあるかもしれないわね」
「体脂肪率とか量ってます?」
「あなたとこういう関係になってから体脂肪率減っててるのよね…体重は変わらないの」
「そりゃ筋肉量が増えたんでしょう。筋肉痛になったりしてましたでしょ」
「そうなのかしら」
「明日体重計買いに行きましょう。筋肉量とか骨量とか出るやつ。骨粗鬆症予防にも」
「あら、そんなのあるの?お母さんにいいわね」
「八重子先生なら小魚結構食べてるから大丈夫かもしれませんが」
うーむ、メシがうまい。
ごちそうさま。
先生はあくびをして眠たげだ。疲れちゃったかな?
食べたものの始末をして、先生を引き寄せる。
「もう寝ますか? 疲れたでしょう?」
「食べてすぐ寝たら太っちゃう…」
「大丈夫、痩せさせてさし上げます」
「…すぐそんなこと言うんだから」
抱えあげてベッドに運ぶ。
布団をかけて俺も添い寝を。
「おやすみなさい」
すぐに寝息が聞こえ出した。寝つきが良くていいなぁ。

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158

目覚ましが鳴る。
とめて時間を見れば仕事の用意をせねばならない時間。
布団から出て身支度をする。
先生は、と見れば良く寝ていて起こすのは忍びない。
しかしそのまま出て行けば昨日のようになる?それは困るな。
A4にマジックで仕事と大書する。
脇に、良く寝ているので起こせなかった旨を書き加えて布団の上へ。
食卓の上に、台所にパンがある旨を書き昼までには戻ると書いて出勤した。
さすがに初市、まだ酔ってる気配のやつが多い。
皆で手締めもありお正月気分である。
まあセリ値もそれなりに。
お祝いだからね。
マグロは相変わらず恐ろしい価格がついたが。
皆で乾杯して祝い酒祝い酒。
車の人が飲めないから、正月の喧騒もそこまでじゃなくなったが。
さてさて、お客さんたちにご挨拶をして。
うん、そろそろ客も来なくなってきた。荷物も捌けた。
解散するか。
先生の待つ我が家に帰宅。
あれ?鍵かかってる。開けて中に入るといない…。
え。
逃げられた?
マジか…。
呆然としていると後方からガチャッとドアの開く音。
「あら早かったのね、お帰りなさい」
あー…買物。そうかそういうことか、良かった。
「ちょっと待っててね、お昼にしましょ」
ほっとして着替える。
ああもう、本気で焦った。
手を洗って戻ると、簡単にだけど、とハムエッグとサラダ、トーストが出てきた。
「足りないかしら?」
「いや、足りなきゃ後で何かつまみますよ」
「じゃいただきましょ」
「はい」
うちで支度を長々とすると邪魔されるのを良くわかってきたようだ。
あ、トーストがデニッシュだ。
「ニュースで初市の様子映ってたわよ。今年は山沢さんいないか探しちゃったわ」
「あー俺らのセリ場、テレビ来ないんですよね。大体マグロですよねー」
「すごく高いわよねえ」
「ま、落としたら全国区で宣伝できますから。CM打つより安上がりなんでしょう」
「あら、そうなの?」
「ところで、今日は何時ごろ起きられたんです?」
「8時過ぎかしら。山沢さんがいなくて、吃驚したのよ」
「布団の上に紙、ありましたでしょう?」
「それ見てほっとしたわよ。なんで起こしてくれなかったの?」
「キスしても起きないから仕方なく。
 というか良く寝てるの起こしたくないじゃないですか」
「起こして頂戴。それにお昼まででも寝かせてくれるんでしょう?」
「勿論です。でも起こしたくないなぁ。あなたの寝顔見るの結構好きですし」
「私のこと大事だと思うなら、私のわがままを聞いて頂戴」
「わかりました、これからそうしましょう」
コーヒーを淹れに立った。
先生はまだ食べている。
久しぶりにエスプレッソを入れよう。
「先生、シングルかダブルかどうします?お砂糖とフレッシュは要りましたっけ」
「シングルってどれくらいなの?」
一杯作って渡す。
「これはちょっと少ないわねえ。お砂糖は入れてくれるかしら」
「ラジャ。砂糖はスプーン2杯入れますが」
「1杯でいいわよ。そんなに入れたら甘すぎない?」
「むしろあの砂糖がとけ残るくらいがいいんです」
「抹茶ラテは嫌いなくせに」
そんなことを言ったり言われたりしつつ、コーヒーを飲んでお昼ご飯を終る。
さて、と。
「三越でも行きますか?」
「あら、するんじゃなかったの?もういいの?」
「いやしたいことはしたいですが。呉服とか見たいんじゃないかなと。たしか龍村も」
「いいの?嬉しいわ♪ じゃ着替えてくるわね」
「流石に800万だかの帯は無理ですよ…」
「そんなのどこにしてくのよ~。山沢さんも着替えましょ」
「はい。なに着ましょうかねえ」
「ちりめんの着物作ってなかったかしら。お母さんと縫ってた気がしたんだけど」
「ああ、あります、縞のでしょう?」
「それにこの羽織がいいわ。帯はこれね」
渡されたものを着てゆく。
先生は相変わらず着替えるのはやい。
ちょいちょいと俺の着てるのを直されて、おでかけ。
三越…凄い。人一杯。
先生に先導されて呉服売り場へ。
あれ、意外と人少ないね。
婦人服の毛皮売り場は凄い人だったのになあ。
色々と見て、先生が欲しくなった帯留と羽織の紐、草履をまず購入。
反物を見て、帯を見て。
やはり龍村の帯が気になるご様子。
お茶席向き~な帯。
チャンカイが気になるようで悩んでおられる。
「気に入ったんですか?」
「でも龍村だから高いと思うのよ…」
価格を聞く。あれ、もっと高いと思ってた。
現金で支払う。
「いいの?」
「クリスマス、プレゼントできませんでしたしね」
ふ、と視線を動かすと陰山の七宝華文間道があった。
「先生、これ、俺どうですかね、ほら秋口に着ていたあの着物と」
「あら、いいわね。これ。あわせやすそうよね」
じゃ買っとこう。これは…先生の帯に比べると安かった。
「間道のイメージとは違いますね」
「そうね」
「着物はいいんですか?」
「んー、ピンとくるものがなかったわ」
「じゃ今度どこか行きましょうね」
「そんなに沢山悪いわ」
「お正月ですし、好きな人に贈り物するのに何か不都合でも?」
先生が照れてる。
「あ、そうだ。ちょっと付き合ってください。ジャンバー欲しいんですよ」
そのまますぐ近くのスポーツウェアのエリアに移動する。
コロンビアのジャケットを一枚買うことにした。先生のお見立て。
「格好いいわよ」
と仰るのに気を良くして。
着物で試着は結構難しかった。
「そうだ、夕飯のお買物はされたんですか?」
「してないわ…どうせ作らせてくれないでしょ?」
「よくおわかりで。地下行きましょうね。ああでもその前に」
「その前に?」
「3階行きましょう。先生、ブラのサイズ変わったでしょ」
「なっ、んで知ってるの…」
「触ったカンジと持っておられるブラのサイズが合ってないですもん」
「やだ、もう。いつ見たのよ…」
下着売り場に連れて行き、店員にサイズを言ってお高めのものから出してもらう。
俺はパルファージュとかぺレールが良いんじゃないか、と言ったのだが、
先生は大人し目のブラを選択した。
まあたしかに、そういうのをつける機会が少ないから無難なのがいいんだろうけど。
飛び切り色気のあるものと、先生の決めたのをショーツとともに購入した。
「山沢さん…もうっ。男の人に下着を買わせる女って言う自体恥ずかしいのに」
「あ、そうか。このナリでしたね。忘れてました」
商品を受け取って地下へ行く。
さて、なにを食べたいのかな、先生は。
なだ万かな?
穴子?のちらしが良いらしい。
玉ゐという店の穴子チラシを買った。
俺は今半の牛玉。
ケーキも欲しいというので洋菓子売り場へ。
大変に可愛いケーキに先生が吸い寄せられて、その様子が良かったのもあって購入。
先生にはバッグとケーキ、ご飯を持って貰ってその他の荷物は俺が持ち、帰宅。
普段着に着替えて、ケーキをつつく。
可愛い、おいしいと楽しそうだ。
そういう姿を見ていると幸せな気分になれて少し飢えがおさまる。

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157

パンを台所に持って行ったり、ブランデーを出して氷を出して飲む用意をする。
それから俺も着替えて。横に座ると先生がしなだれかかる。
情人、か。
まったく。捨てられるんじゃないかって思ってるのは俺のほうなのにな。
脱がずに寝巻きだから今晩はもうする気はないようだ。
「今日はもう…できないわ、疲れちゃった」
「へぇ…俺の飢えを埋めてくれる気はない?」
「え、あの、…だめ、むりよ」
くいっと引き寄せて、先生のドキドキして怖がるのを楽しむ。
身を縮めているのが大変に愛らしくて本当に辛そうで。
くすくす笑っていると意地悪となじられる。
「酷いこと、したくなっちゃうな。あなたが可愛すぎて」
「やだ、怖いこといわないで…」
少し飲んで。
「絹、愛してる」
そっと耳元で囁く。
先生が酷く赤面していてかわいくて。
「好きだよ。あなた以外欲しくない」
「か、からかわないで…」
「からかっているように見える?」
あごに手を掛けこちらを向かせ、目を合わせて、問う。
目を伏せた。
「ちゃんと俺を見て」
そぅっとこちらをみた。
「あなたのすべてが欲しい。くれますか」
「……お尻はいや」
っておいっ!
がくーっと来ちゃったぜ。思わず笑ってしまった。
「せんせ、そこはとりあえずハイって言って下さいよ、も~(笑)」
「だってお尻、怖いもの」
はいはい、ブランデー飲んで寝ましょ寝ましょ。
口移しに飲ませて、酔わせて部屋に連れ込む。
ベッドに入れて抱きしめて。
「寝てあげましょう。それがいいんでしょう?おやすみなさい」
ぴったりと俺にくっついて、恐々としている。
「早く寝ないと知りませんよ」
「そんなこと言われたって」
「いっそ一度されてしまいますか?そのほうが脱力できるでしょう。
 ほら。随分と体に力が入ってる」
触れれば息を詰める。
泣きそうな顔をしていて。
ああ、また泣かしてしまうのか。
ふぅっと息をついて。
「ちょっと頭冷やしましょう。シャワー入ってきます。寝るなら先に寝てもいいです」
ベッドから出ようとすると袖を掴まれて。
行かないで、と言うので先生を布団に入れて寝かしつける。
なんで今日はこんなに情緒不安定なのだろう。
激しいこともこれではできない。
参ったなぁ。本当に。
怖がらせ、過ぎたか。
ああやっと寝息になった。俺も寝よう。

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156

戻ると先生が部屋から出ていて、すぐに抱きつかれた。
ちょ、裸、ドア開けるなりは見えるから、外に。
慌てて鍵をかける。
「どうしたんですか、いったい」
「だって起きたらいなくて…どこ行ってたの」
「コンビニ。あなたが良く寝てたから…腹減っちゃいまして」
「いなくならないで」
「といわれましても冷蔵庫何も入ってないんで」
「そうじゃなくて…行くなら起こして一声かけて。お願いだから」
「え、あ、はぁ…わかりました。腹減ってます?」
「……もうっ!」
あれ、なんで怒ってるの?
わけがわからん。
ま、いいや。抱き上げて食卓の前に座らせる。
机に袋を置いた。
「食べます?」
きゅっとつねられた。
「もう、なんなんですか。そんな顔して。なに拗ねてるんです?」
「わかってるくせにっ」
「わからないな、言ってくださいよ」
「言わないっ」
「言わなきゃわかりませんよ」
「なんでわかってくれないの?」
「夫婦は他人の始まり、といいますよね。俺達、夫婦ですらありませんよね。
 ちゃんと言って下さらなきゃわからない事だってあるんです。どうしたんですか?」
「他人だなんて…」
「ああもう、そんなところにひっかからんでください。ほら、泣かないで」
なんで泣くんだよ…。
そう泣かれたら俺も悲しくなるじゃないか。
参ったな。
暫く懐で泣かせて、背中を撫でる。
ああ、ぐしょぐしょだな、胸。
洗濯に出さなきゃいかんなぁこれは。
暫くして落ち着いたようだ。
「ごめんなさい…」
くぅきゅるる~。
腹が返事してしまった。
少し先生が笑って、和む。
「あのね、起きてあなたがいなくて。置いて出て行ったんじゃないかしら、
 わがままをたくさん言ったから嫌いになっちゃったんじゃない?
 他の女の人のところに行ったんじゃないかしら、なんて思ったの」
「ちょっと俺、信用なさ過ぎですね。それは」
「なのに帰ってきたあなた、ご飯のことしか言わないんだもの。腹が立っちゃったのよ」
「腹減って一時間ほどたってましたからねえ」
「本当にお腹すいてたのね。もうこの時間じゃどこもあいてないかしら?」
「まだ9時前ですよ。着替えて9時過ぎでしょう。余裕ですよ」
「じゃ、行きましょう。着替えてくるわ」
俺も着替えないとな、この格好では。幸いネルシャツだったからいいけど。
脱いで洗濯籠に投げ込んで着物を着る。
先生が着替えている間に電話をした。
よし、空いてる。時間もラストオーダーに1時間半もある。
先生がささっと化粧をして戻ってきた。
「綺麗だ…」
「あら…嬉しいわ、行きましょ」
タクシーを止めて先生とともにホテルへ行く。
席に着いてメニューを見る。コースはまだ頼めるかと聞くといけそうだ。
どうしますか、と聞くとそれでいいという。
一番いいコースを頼んで、シャンパンを頼む。
「こんな時間からしっかり食べるのもどうかとは思いますが…」
「だってお腹すいてるんでしょ?」
「ええ、まあ。先生はどうなんです?」
「すいてるわよ」
「ならいいか。結構に夜景見えますね」
「そうねえ。ロマンチックね」
前菜が来て、スープと続きコースがすすんで行く。
先生は魚、私に肉をメインにしてもらった。
うまいなぁ。
デザートまで美味しく頂き、エスプレッソを飲む。
「この後どうします?バーにでも行きますか?」
「ううん、久さんの家がいいわ」
「あ…はい、そうしましょう」
支払いを済ませタクシーで戻る。ずっと手を握られていた。
うちへ入って鍵をかけて。
先生が寝巻きに着替えた。

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155

二人とも汗だくだ。
「シャワー、浴びません?」
「え、あ、そうね…」
「お昼なに食べたいでしょう?そろそろ腹減ってますよね?」
「今考えられないわ…」
まぁ余韻のさなかだもんなあ。
抱えて風呂場に連れて行く。
シャワーで汗をざっと流しソープを泡立て満遍なく泡だらけにする。
乳房や股間では喘ぎ声を楽しむ。
「あなたも洗ってあげる」
と言うので任せて見たところ同じように私の乳房や股間に指を這わせてきた。
「そこまでにしないとだめですよ」
ちょっと不満そう。
「先生、お仕置きされるの好きですか?」
「……ずるいわ、そうやって封じるなんて」
ずるくて結構。
「してほしいんじゃないですか、実は。だから私を煽るんでしょう?」
「ち、違うわよ、私はただ…」
「はいはい、私を触りたいだけって言うんでしょう。わかってますって」
ほっとしたようだ。
泡を流して風呂から出る。
「さて、なにが食べたいでしょう」
「そうねえ、お肉は昨日の夜いただいたから…
 ねえ、いつものお鮨屋さん、今日は開いてるの?」
「5日か6日からだと思いますが一応聞きましょうか」
電話してみる。おやっさんが出た。
やってるか聞くと今日は予約のみだとか。
二人無理か?と問えば俺が魚あまりいらないから何とかなるとの事。
30分後と頼んで支度をする。
着物を着て羽織を整えた。
先生も着物を着なおして美しい。
手を握ってぶらぶらと歩いて向かう。
お正月だなあ。
静かで。
ついてゆったりとお鮨をいただく。
美味しそうに食べるなあ。
おやっさんもついニコニコとしている。
良い食べっぷりにおまけ、とエビ出してきた。
さっきまで生簀に泳いでたやつだな。
天然活車海老…よく生きてたなぁ。
温度管理とか結構大変だからな。すぐ死ぬんだ。
満腹になってお茶をいただいて支払って出る。
天気もまあまあ良くて、暖かい。
手を軽く握って歩む。
外だとこれ以上は難しい。
不倫ってやだなあ。
とは思うが先生と別れるなんて思いたくもなく。
自宅なら好きに出来るから我慢するさ。
うちにもどってお茶を入れた。
先生が年賀状をちらっとみて、お仕事の?と聞かれた。
「友人からも数枚来ましたね」
「見ていい?」
どうぞ、と見せる。
女性からの年賀状を読んで私の腕をつねる。
どうした、なにか嫉妬するようなこと書いてあったかな。
ああ、また泊まりにおいでって書いてある。
くすくす笑って、これは小学校の頃の友人、と教えてあげた。
小さい頃は泊まったり泊まらせたりとか、そういうのはよくある話だったから。
「可愛いな。そんなことで嫉妬してくれるんだ?」
「だって…」
「私があなたを好きで仕方ないの、わかってるでしょう?」
「でも…離れていきそうで怖いわ」
「うーん、なんでそう思っちゃうんでしょうね…」
「わからないけど…」
「けど?なんですか?私があなたを求めてるの、もっと体に覚えこまそうかな」
「ちょっと、だめよ、押し倒さないで!」
ずいっと近寄ったら慌てて面白い(笑)
「はいはい、たまにはあなたから求めて欲しいですね」
あ、真っ赤になった。
「で、できるわけないじゃない、恥ずかしいわよ」
ふふっと笑っていざなう。
「ベッド行きましょう。おいで」
「…はい」
ベッドルームに連れ込んで脱がせる。
恥ずかしそうで、凄く嬉しくなる。
すべてを脱がせた。
私がまだ脱いでないのをなじられる。
ずるい、らしい。
自分だけ恥ずかしいのはずるい?
可愛くてキスしてしまう。
「ごまかさないでよ…」
「ごまかしてなんかいませんよ、あなたが可愛くて」
恥ずかしいのか、先生の体が温かい。
先生に帯を解かれた。
その手をとどめて、紐類を中から抜いて纏めて脱ぐ。
さらしも解いて。
「これでいいですか?」
「だめ、これも」
と下帯をはずされる。しょうがないな。
二人とも一糸纏わぬ姿でベッドに入った。
うつぶせにさせて、背中を舐める。
くすぐったい、と笑っていたけれど腰の辺りまで来るとびくっとしたりする。
お尻を撫でつつ双丘のあわいを舐めると息が荒くなってきた。
つうっと下ろしてお尻の穴を舐めるとそこはだめ、と言う。
「耐えれない?」
「そんなに…どうしてもしたい、の?」
「どうしても、といったらどうします?」
「出来ないなら別れる、なんていうなら…困るけどしてもいいわ」
「ほんっとあなた可愛いな。言いませんよ、そんなこと。
 わかりました、こっちだけにしましょう」
そういって濡れそぼつ中に指を入れる。
もうたっぷりと濡れていて、嬉しくなってしまう。
「後ろからはいや、ねえ、お願い」
「わがままだなぁ」
「あの…だめ?」
うおぅ、もうすっごく甘やかしたくなる。
指を抜いてひっくり返す。
キスをされて、先生からディープキス。
その状態で突起をなぶり、中をなぶると舌の動きが止まる。
口が離れて喘ぎ声。
ぎゅっと腕を握り締められて、こりゃ痕がつくかもしれないな。
沢山泣かせてもう無理、の声を聞くまで楽しんだ。
「足、攣りそう…」
「運動不足かな、毎日してたらもう少し長くできるかもしれませんね」
「馬鹿…まだ足りないの?」
「足りてるように見えます?」
「見えないわね、まだしたいって書いてるわ」
「まぁ今日中に回復するようならその時、明日になってからでもいいですけどね」
「壊れちゃうわ」
「壊さないように今やめたんですが」
「うん…そうなんだけど…」
「それとも狂うほどにされたい?」
あ、怖くなっちっゃたようだ。身を縮めて顔を俺の胸につけてしまった。
「ねえ本当は山沢さんって…酷いことするの、好きなのよね?」
「うん?どうしました?」
「私、出来ないから。嫌いになったりしないかしら、と思ったのよ」
「ああ、そういうことか。勿論したいですけどね、でも嫌いになるとかないです。
 させてくれれば確かにこの飢えはおさまるかも知れませんが。
 …そっちの意味で泣かせたいとは思ってませんよ。大概酷い自覚はありますし」
胸をもまれた。おい。
「こういうこと、したら酷い目に合わされるのよね?」
「そうですね。あわせちゃいますね。だからやめてくださいね」
「ずるいわ…本当にずるいんだから」
「酷い目に遇う度胸はありますか? ないでしょう?」
「ある、って言ったらどうするの?」
「抱かれてあげますよ。そのかわり凄く酷いことをしますけれど」
「それじゃできないじゃないの…」
「おとなしく抱かれててくださいよ」
「おとなしく抱かれてあげるわ」
よしよし、となでているとすぐ寝息。ありゃ。晩飯はどうするんだ。
髪をなでる。
可愛いよなあ。
うつらうつらしながら様子を伺う。良く寝ている。
もうこりゃ晩飯は食いそうにないな。
布団から出てコンビニへ。とりあえずはデニッシュパンを買うか。
玉子とベーコンかハムも買っておこう。
日持ちするからなあ。

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