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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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「天神囃子もいいですか?」
「いいわよ」
日本酒ケースに積まれて居る中から捜索。
鶴齢と天神囃子の二本と、うちからもってきたぐい飲みを持って居間に戻る。
八重子先生が台所からおつまみになるものを持ってきてくれた。
絹先生が燗鍋を出してきて鶴齢の御燗をつける。
つくまでの間ぐい飲みに直接注ぎ乾杯。
少しほろ酔いになった頃、晩御飯はお鮨を取るという話に。
俺は玉子のみで頼んだ。
「魚いらないのかい?」
「実は魚好きじゃないんです…」
「あらそうだったの?魚屋さんなのに変ねえ」
笑われつつもお鮨が取られて、律君と孝弘さんを呼んで晩御飯。
「はい、山沢さん」
と玉子を取ってくれる絹先生に律君。
「お母さん、山沢さんにも魚とってあげたら?」
苦笑。
「山沢さんは玉子がいいのよ。ねえ山沢さん」
「ええ。玉子がいいんです」
「遠慮してるんじゃ…」
「してるの?」
「してませんよ」
「ですってよ」
孝弘さんが勢いよく食べてる。
やっぱりこの家は食費が凄いだろうな。
食べてしまうと孝弘さんはすぐに部屋に戻ってしまう。
律君にも飲ませてしまえ。
「いや明日学校あるんで…」
とそんなに飲まないうちに退散されてしまった。
先生方に飲ませて、飲ませて、飲ませる。
絹先生はべったりと俺にくっついてキスしてきた。
八重子先生はにこやかに見ている。
いいんだろうかこの状況。
酔っ払いだから仕方ないのか。
あ、寝息。寝ちゃったか。とりあえず横に転がしておこう。
「先生の部屋に布団していきますね」
「はいはい」
布団を敷いて、先生を回収して寝かせる。
戻って八重子先生と更に酌み交わす。
「随分あんたには素だねえ、絹も」
「そのようで嬉しいです」
「結構あんたを困らせてるんじゃないのかい?」
「ええと、まあそういうこともありますが。我侭いわれたりとかも楽しい時期なので」
「じゃもうすぐしたら呆れる時期かねえ」
「どうでしょうね。八重子先生にはご心労おかけして申し訳ないと思ってます」
「いや別に良いんだけどね」
「やっぱり末っ子なんだなあと思うことはありますよ」
「まあねえ、しかも実家暮らしだからねえ」
「ま、その私も末っ子なわけですが」
「だと思ったよ」
「わかりますか?」
「わかるよ、結構甘えたいほうだろ、山沢さんも」
あ、頭撫でられた。
「絹には甘えにくいなら…」

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119

腹鳴ってるの聞こえてたのね。
タクシーでホテルまで。
レストランへエスコートしてステーキでランチ。
「なんとなく和食のイメージだったんですが」
「たまにはいいじゃないの」
うまいなー肉。先生も美味しそうに食べていて、なんか嬉しい気分だ。
結構健啖家だよね。
ごちそうさまをして、一度連れ帰る。
「おいしかったわぁ」
「ですねー」
お茶を入れて、落ち着いて。
「そろそろ帰りますか?」
「どうして?」
「ここにいたらしちゃいそうですし。明日また立てなくなりますよ?」
「あら、それは困るわねえ」
「立てなくしてずっとうちにいてもらうのもいいですけどね」
「怒られちゃうわよ?」
「私が怒られるだけなら別にいいんですけど。先生も怒られちゃいますね」
「そうねえ、よく言われるもの」
「それは申し訳ないことを」
「激しすぎるのよね、山沢さんの」
「飢えてますからねー」
「えっちなことに?」
「あなたに」
「一緒に居るのに?」
「もっと触れて居たいし、抱いても居たいし声も聞きたいですよ」
「若いわねえ」
「膝の上、来てくださいよ」
「駄目、帰るわ」
道行を着て、私のナリを見る。
ちょいちょいと直されて羽織を着せられた。
「家まで一緒に来てくれるのかしら」
「当然ですよ」
キスをしてくれた。嬉しい。
部屋を出て、電車に乗る。
道中、そっと私の手を握っていてくれて周囲に聞こえない程度に会話を交わす。
最寄り駅についてタクシーに乗る。
バスでもいいんだけど二人だと大して変わらない。
とはいえ、誰に見られるかわからないから手を握る以上は出来ないが。
お宅の前について、手を引いて家の中へ。
「ただいま」
「お邪魔します」
「あら、あんたら早かったね。夜になるかと思ってたのに」
「いやぁ、夜までじゃ先生の体力が」
って頭叩かれた。
着替えてくるといって席をはずされた。
「八重子先生も一緒に飲まれませんか?この間のお酒」
「そうだね、明日はお稽古もないしそうしようかね」
「じゃどれがいいですかね。大辛口とか?」
「鶴齢持ってきて」
おや、もう着替えたのか。

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118

翌朝、懐の中で先生はまだ良く寝ている。
綺麗だなぁ…。
体も子供産んでるのにそう崩れてなくて…。
もう少し寝るか。
うつらうつらと先生の寝息を聞きつつ。
6時を過ぎた頃、先生が起きた。
が、もぞもぞしたかと思うとまた寝た。
結構に疲れるのかな。
1時間半ほど寝て、トイレにおきる。
部屋に戻ると先生が起きていた。
「もう少し寝ててもいいですよ」
「うん。お手水つれてってくれない?」
「やっぱり立てませんか」
「山沢さんが悪いのよ?仕方ないじゃないの」
先生をトイレに連れて行って、部屋に連れ戻して。
もう少し寝るかと聞けば、寝るという。
一人で寝かそうとするとしがみつかれたので俺ももう一度ベッドにもぐりこんだ。
「一人で寝てるの嫌ですか?」
「折角一緒にいるんだもの。嫌じゃなかったらこうしてて?」
可愛いことを言うのでキスした。
「寝るんだから駄目」
懐に抱いて撫で、一緒に寝る。
普段ならこんな時間に寝てるなんて自堕落なことはしないだろうに。
あ、そういえば昨日化粧落とさせるの忘れた。
薄化粧だからいいのかな。
そんなことを思いつつ、うつらうつらと…。
起きたら11時だ。腹が鳴る。
こりゃ昨日買ったパン食うよりはどこか昼飯食いに出るべきだな。
とりあえず洗顔しよう。
顔を洗って歯を磨いて戻ってくると、先生が身を起こしてぼんやりしている。
「立てます?」
そろりとベッドから降りて。
おっと、一応立てるようだ。ふらついてるけど。
手を貸して連れて行き、体を支えて洗面所を使わせる。
お化粧は一応和室に鏡台有るからそっちでして貰うことにして。
まぁどうせ着替えるのも和室だし。
「メシ食いに出ようと思いますがどうです?出られそうですか?」
「そうねえ、手を引いてくれたら大丈夫だと思うけど」
「何か食いたいものあります?」
「ステーキ食べたいかも」
「ホテルでいいですか?席あるか聞いてみますね」
ホテルの鉄板焼の部署に問い合わせる。二人。1時間半後ならOK。
風呂入ってゆっくり着替えて化粧したらそんなもんだろう。
シャワーを浴びさせ、着付けを手伝って、座鏡の前に座布団を置いて座らせた。
先生が化粧をする間に自分の着替えをして財布の中身を改め、出る用意。
パチリとファンデの蓋を閉める音。
化粧、終ったようだ。
トイレに連れて行って、さてと。行きますか。
「山沢さん、凄くお腹すいてるんでしょ?」
くすくす笑ってる。

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117

「好きです。だからしたくないっていうならしません。怒らないで」
「床で…するのはいやよ?」
「はい」
「えっちしたい?」
「はい。でももう少し飲みたいならいいですよ」
「お手水。連れて行ってくれる?」
抱き上げてトイレに連れて行く。
裾をまくって座らせて。ついキスを。
「きゃっ。もうっ。こんなところでだめよ」
「見てましょうか?」
「馬鹿なこと言ってないで外で待ってて頂戴」
「はいはい」
外で待つことしばし。
呼ばれて抱きかかえて。ベッドへと言われてベッドに降ろした。
「少しくらい酷くったっていいけどあまり変な事はやめてくれないかしら」
「そいつは難しいな。あなた、俺がすること殆どが変なことだと思ってそうだし」
くにくにと乳首を指先で潰す。
「普通がいいけど…物足りないんでしょう?山沢さんは」
「普通か。…体はどうでしょうね、いつも結構に…」
「叩くわよ」
「そーゆーところが可愛いんですよね」
恥ずかしがって頬が赤い。
「普通だとあなた理性飛ばしてくれないから。イクとも言ってくれないし」
「そんなの言えないわよ」
「言わないでいいですけどね、おまんこいいのとか言われるほうが吃驚ですし」
「ばか、言うわけないでしょ…そんなの」
翳りの中に指をうずめてとろとろになったそこを楽しむ。
「でも気持ち良いんでしょう?」
こくりとうなづく。
乳首をこねたり、突起をこねたり。
何度も逝かせて喘ぎ声を楽しむ。
先生が涙目になった頃、やっと落ち着いた。
撫でていると酷いんだからと詰られる。
「大声出すの、いいでしょう?たまには」
「声枯れちゃいそうよ」
少し会話をしていると途中で応答がなくなった。寝てしまったようだ。
本当に可愛い人だなぁ。
布団をかぶせてベッドから出て、お酒を片付ける。
明日はどうしようかな。
一日ずっとしてたんじゃ先生がつらかろう。
さっさと先生のお宅に戻して八重子先生たちと飲むか?
それもいいな。
心が決まったので先生の横にもぐりこむとしがみつかれた。
寝息。無意識か。
可愛すぎて甘くなってしまう。困ったな。
泣き顔見るのも好きなのに。

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軽くキスする。
「ねぇそういえば山沢さん。煙草すってたわよね」
「ああ。最近吸ってませんね。キスしたとき味がするの嫌かと」
「そんなこと気にしてくれてたの?吸ってもいいわよ?」
「いや、やめときます」
もう一度キス。
「お酒も口移ししてほしいの?」
「それは私から」
ぐいっと呷り、口付けして流し込む。
こくりと飲み込むその白い喉に触れる。
少し、こぼれた。
たどって舐めて行く。
「ん…」
白い肌がほのかのピンク色になってきた。
「吸うならこっちがいいな」
浴衣の胸をはだけさせ、乳首を舐める。
「吸っても何も出ないわよ?」
「ぶっ、笑わせないで下さいよ、もー」
横に転がって笑ってるとお酒を先生から口移しされた。
う、辛い。大鷹か。
「山沢さんも…上気してるのね」
「好きな女とキスして冷静でなんていられませんよ」
先生が私の浴衣の前をくつろげる。
「噛んだ痕、すっかり消えちゃったわねえ」
「浮気、しなかったでしょう?」
「でもあんなところ、行ったわよね」
と乳首をひねられた。
「いたた、捻らないで下さいよ。仕事だったんですから」
「断れるものは断って頂戴」
「ええ、勿論です。じゃないとキスもできない。あれはつらかった」
先生からキス。は良いけど乳首痛いってば。
「痛いから離しなさい。そんなことしてると縛りますよ?」
よしよし手が離れた。
「そんなに縛られるの、嫌ですか?」
「だって恥ずかしいもの。いやよ。いやらしい」
「そういういやらしい事が大好きな俺とこうなったからには」
「駄目よ、させないから」
「手強いな。ま、なにかあなたが悪いことをしたときにとっておきますよ」
「しないわよ」
「だといいですね…ってなに萎縮してるんですか」
「だって…」
「だめだ、かわいい。したくなった」
「いやよ」
「ここでします?していい?」
「なんでここでしたいの?」
「なんでって…なんでだろ。そのほうがエロいからかな」
「私はそういうの、嫌なのよ」
「あ、やっぱり?」
「わかってるのになんでなのよ…きらい」
背を向けられてしまった。
「わかった、わかりました。わかったから嫌いなんていわないで下さい」
身を起こして抱きしめる。
「わっいけませんて!」
湯飲みにお酒ついで一気に飲んじゃったよ。
「そういう飲み方、駄目ですよぅ」
「酔わなきゃ出来ないわよ、あなたがしたいようなこと…」
「しないから。そんな飲み方、しないで下さいよ」

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