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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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115

なんとなく唇にキスを落とす。
そのままディープキス。
むさぼっていたら先生のお腹がなった。
「…腹減りました?」
「そうみたい。お昼あんなに食べたのに…」
恥ずかしげで可愛いな。
「メシにしますか」
「そういいながら腕に力入れたわよね。まだしたいの?」
「したいですねぇ。もっと声聞きたいな」
「ご飯食べてからでいいじゃないの」
「それもそうですね」
「でも離してくれないのね」
ぺろりと唇を舐めて。
「あなたを食べ足りない」
「少しお腹がすいてるほうがおいしいものよ?」
「言うようになりましたね」
あきらめて腕を緩め、先生を起こす。
ベッドから降り立とうとして先生がふらついた。
背中を抱きとめて、そのまま抱き上げる。
「そういえば結構筋肉質よね…」
壁際で一度降ろし、寄りかからせてさっき脱がせた浴衣を着せた。
また抱えあげて食卓の前で降ろし、お弁当を先生の前に広げる。
俺は…先生の後ろ。背中を抱きしめる。
「食べにくいわ。横に来なさいよ」
「ここが…」
「食べさせてあげるわよ?」
……横へ移動。
「口移しはありですか?」
「してほしいの?」
「ええ」
「やっぱり山沢さんって…」
「ん?」
「変態よねえ」
「今更ですよ。してくれます?」
天麩羅を咀嚼して。口移しにしてくれた。
飲み込む。
「こんなのでいいの?」
「ええ、嬉しいですね」
「後は自分で食べなさいよ」
笑ってる。なにか面白かったようだ。
苦笑して横でお弁当を半分個ずつ食べる。
両方有名店と言うこともあり、うまい。
先生も美味しそうに食べている。
最後の一つを先生が口にし、キスされた。口移しにしてくれる。
飲み込んでそのまま舌を絡める。
口を離すと、お茶入れてくれる?と言われた。
お湯を沸かす。
「先生、紅茶か緑茶か中国茶どれがいいです?」
「なんでもいいわよ~」
では老水仙を。
「あら。こんなお茶もあるのねえ」
「おいしいでしょう?」
二杯目を注ぐ。
「あら?あらあら?」
「面白いでしょう?これ。八杯目くらいまで味が変わっていきますよ」
更に三杯目。
「あらほんと。でもそんなに飲めないわよ」
「適当に飲みやめりゃいいですよ。
 お茶だけなのもなんですし、お酒も持ってきましょう」
伏見の酒から大鷹と嵯峨紅梅を。
錫の酒器に一つずつ注ぐ。
先生には杯、俺はぐい飲み。
「大鷹、甘くて美味しいわね」
そっちは中口だよ…。
俺の飲んでるほうを一口飲ませる。
「これ凄く甘いわねえ…」
「覚えてます?ほら、最初に先生とした時。あの時のですよ」
「そういえばこんなラベルだったかしら」
「まさかここまで、あなたが私とこうなってくれるとは思ってなかったんですけど」
「そうねえ。思わなかったわ」
「まぁどうしてとは思いはしますが嬉しいんでいいです」
「どうしてかしらねえ」

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114

まずはキス。軽く。
「いい子ね」
もう一度今度はしっかりとキス。
乳房をそっと撫でて軽く揉む。
唇を離して、首筋に、鎖骨に乳房にキスをする。
片方の乳首を弄りながらもう片方の乳首を舐めると、喘ぎ声。
そういえば胸だけで逝けたはず、と思い出してしばらく胸を責める。
…あれはたまたまか。
あきらめてお腹をなでたり太腿をなでたり。
膝を開けさせる。恥ずかしそうにしているのがいい。
襞をくつろげるとたっぷりと濡れていておいしそうだ。
突起を軽く舐めると膝を閉じようとする。
「キスして」
舐められるのはいやか。
キスをしながら突起を弄り、中に指を入れてこねる。
指を動かすごとに喘いで、足をうごめかせ、指は私の背に傷をつける。
ぎゅっとしがみつかれ、背を抉られる。
相変わらず、逝く時に逝くとはいえないらしい。
荒い息の落ち着くのを待つ。
少し収まってきた頃、頭を撫でられた。
…ちょっとムカ。
子供扱いするのか。
「なぁに?怒ったような顔して」
うー…。
「ちょっと、怖いから…ね、どうしたのよ」
頭を撫でていた手を降ろして私を押し返そうとする。
構わず抱きしめて耳を噛む。
怖がらせつつ感じるところを刺激する。
困ったような、怯えるような。そんな先生の様子を楽しみ、逝かせた。
「どうして…こんな…こと…」
「子供扱いするからですよ。エッチのときの主導権は私に渡してくれなきゃね」
「だからって…ひどいわ」
「それとも。道具使って欲しかったですか?」
「いやよ!あれはいや。それくらいなら…」
「それくらいなら?」
「どっちもいやよ」
そうくるか。
「いやよいやよも好きのうち~♪」
「じゃないわよ、怖いのは嫌よ」
くくっ可愛いねえ。
しかし。気持ちのよい肌だなぁ。
ずっと背中を撫でて、肩をなでて、腰をなでまわしているけど。
ざらついたところがない。

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113

その前に百貨店に寄りたいと言う。
デパチカでお弁当なりお惣菜を買おうと。
ああ、なるほどそうしたら篭れるな。
好きなときに食える。
銀座で降りて松屋に入った。
「あらこれ…いつか京都に行ったとき食べたわよね」
「ええ、そうですね、懐かしいな。
 これがいい? OK、これとなだ万とひとつずつしましょう」
お弁当二つと朝食のパンを手に家に帰った。
ストーブと床暖のスイッチを入れ、弁当を冷蔵庫に仕舞う。
手を洗って着替えた。先生も浴衣に着替えている。
お茶を入れてお茶菓子を出す。ほっこり。
ラグの上に座って先生ものんびりしている。
「疲れましたか?」
「ちょっとね。膝枕してくれるかしら?」
「いいですが寝心地悪いですよ」
膝の上に頭を乗せて寝転がる先生。
しばらくして、堅いわね…と起きてしまった。
「腕枕の方がまだいいでしょう? おいで」
引き寄せて一緒に寝転ぶ。
「ん、でもこれじゃあなたしたくなっちゃうでしょ?」
「ええ、でもかまいませんよ。まだ時間はたっぷりありますし」
うとうとする先生。可愛い。
頬にかかった髪を撫で付けてあげて、背中を撫でる。
昼寝は布団だと良く寝れないんだよな。そんなもんだ。
寝顔を眺めて小一時間。流石に腕が痺れて感覚が…。
と思ってたら起きたようだ。小さくあくび。可愛らしいなあ。
頭を撫でるとむくっと起きてトイレに行ってしまった。
さて、手の痺れが戻ってきた。つらい。もがいてしまった。
早くもどれ血行!早く!
楽になってきたのでお茶を飲んで落ち着く。
先生も戻ってきた。
隣に座って私に身を持たせ掛ける。
くそう、かわいい。
可愛さのあまりキスしてしまったじゃないか。
そのまま床に押し倒して浴衣の上から乳を揉む。
「脱ぐの、待てないの?」
「無理、あとでなら」
「着たままなんて…あ、ん…ん、いやよ、ね?あっ…そこ」
「ちゃんと脱がせて、あげるから。もっと声出して」
「いや」
痛っ、指を逆側に曲げようとするのはやめてくれ。
「もうっ、いやって言ってるでしょ。そんな顔しないの」
「だって…あなた色っぽいから。我慢できない」
乱れる裾の中の、白い太腿へ口付ける。
「誰がしていいって言ったのかしら」
あ、れ、冷たい声。もしかして怒ってる?
ちらっとうかがうと額に青筋。
「えぇと…ごめんなさい」
身を起こして、先生も引き起こす。
はだける胸。乱れる裾。
マテを食らわされてる気分だ。
ふぅ、と先生のため息。
浴衣の帯を解いて脱いでくれた。
「ベッド、行きましょ。ここはいやよ」
「ここがいいです」
「だめよ。来なさい」
大人しくついて行きベッドに入ると先生に言われた。
「やさしくして。できるでしょう?」
「えぇと、はい」

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112

折角の土曜に一人寝、日曜は掃除、食料買出しとかしょうもない。
翌週は月曜仕事、火曜仕事・お稽古、水曜仕事・検査に行く。
「土曜に恋人とsexしたいんで結果わかり次第連絡いただけますか?」
と医者に言うと電話くれることになった。
即日分は陰性、感染の恐れはない可能性が高いとのこと。
翌日も仕事、稽古。
先生からキスされそうになるのをかわして帰宅する。
金曜の仕事は連休前で大変だった。
土曜日、先生が今日は朝から家に来る。
そわそわしていると医者から電話、すべて陰性とのこと!
良かった、今日も触れないとか辛すぎるからな!
八重子先生に連絡すると良かったねと言ってもらえた。
しばらくして駅に着いたとの先生からの電話を貰いいそいそとお迎えに行く。
さっそく携帯からかけてくれたようだ。
回収して玄関を閉めた途端、後ろから抱きしめてうなじにキスする。
片手を身八つ口から入れて乳を揉む。
先生が喘ぎ身をよじる。
ちゃんと乳首のリングもつけてくれている。
「こんなところで…だめよ…」
「はい。ベッド行きましょう。我慢できない」
そのまま押し倒したいのをぐっと我慢して着物を脱ぐのを手伝い、
ベッドに入るのを待つ。
「ねぇ、どうしてキスもしてくれなかったの…嫌いになっちゃったのかと思ったわ」
「その話は後で」
とにかく抱きたい無理我慢できん。
キスも、愛撫もすべて強めになってしまい、先生の息も荒く。
先生が逃げそうになるほどに抱いてしまった。
少し収まったので懐に抱いて先生が落ち着くのを待つ。
「ひどいわ…」
「すみません。一週間出来ないとやっぱ無理です」
「どうして? なんでキスもしてくれなかったの?」
「実はですね…」
と説明する。
「もうっ そんなところ行って! だからって…」
怒られてしまった。
キスをしてその口を封じ、たっぷりと楽しむ。
押しのけようとしていた腕がしがみつくようになったころ唇を離した。
「ばか…キスなんかでごまかされないわよ」
「ごめんなさい。あなたが好き過ぎて我慢できませんでした」
「根津。今の内に行かないと駄目ね」
「はい?」
「だって…明日だと立てそうにないもの」
「あ…ですね」
ヤりまくっちゃいそうだからな、夜。
着物を着てもらって、私も衣服を改めて根津美術館へ行く。
井戸茶碗展。
名碗が沢山沢山並んでいる。
先生は楽しげだ。
茶会で練るならどの茶碗が手持ちの道具に合うだろう
そんな感覚で眺めていると聞いた。
そうか。茶会を主催する側からの感覚か。
確かに点てるときに当たりが悪くてだまが出来やすい茶碗あるな。
ああいうのはどんなに見た目が良くても駄目だ。
って程度の考えではないということか。
井戸茶碗は私は好きじゃないが、結構な人数が観覧していることを思えば、
深い考えを持って見に来ている方も多いということか。
私に取っちゃ茶碗は持ったときの感触、飲むときの口当たり、だまにならない。
そんな程度しか重要視してないが。
美術品を見る目を持たない私にとっては楽しむ先生を見る場でもある。
「ねえ山沢さん、これ。こういうの私好きなんだけど」
どれどれ?
「ああ、これですか。んー」
「でもこういうのに合うお道具がないわねえ」
「あ、細川さんの茶会のときにこういうの使ってましたよ、たしか」
「流石は、ねぇ」
いろんな井戸茶碗を鑑賞して、疲れた頃帰ろうということになった。
「どこで昼食べます?」
「あのね、ここ」
とメモを見せてくれたのは駅にも近いところ。
お友達に聞いたそうだ。お勧めのランチのお店。
行ってみるとなるほど先生が気に入りそうな。
流石はお友達だなぁ、よくわかっているんだな。
お魚のランチとお肉のランチを一つずつ頼む。
出てきた量を見て私は一品も注文。オムレツ。
先生はデザートにパフェを、私は蕨餅。
蕨餅が先生の前に置かれてしまった。
イメージだろうな、お魚食べてた着物美人はパフェじゃなく蕨餅なんだな。
先生がくすくす笑う。
それが綺麗で可愛くて、つい微笑んでしまう。
デザートも美味しくいただいて外へ出る。
昼はまだ暖かく、少し歩かない?というので表参道を歩く。
ヴィトンやディオール等々ブランドショップを見たが欲しいものはなかったようだ。
欲しいものがあれば買ってあげるのだが。
まあ女性は見て歩くの好きだからなあ。
「そろそろ帰る?」
「もういいんですか?見たいものとか有るならいいですよ」
「だってお買物なら他の人ともできるもの」
「可愛いこと仰る。じゃ帰りましょうか」
先生から手を繋いできて、嬉しいなあ。
電車を乗り継いで自宅へ。

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111

電話が鳴って八重子先生が取る。
「あらそうかい? うん、うん、それで…はいはい」
ガチャッと電話を切った。
「後30分位したら電車に乗るからってさ。
 先に食べてお風呂入っててくれっていってたよ」
「30分ですか…」
食事を終え後片付け。八重子先生がお風呂にお湯を張る。
いつもは孝弘さん、律君、八重子先生、絹先生、俺と入ってるのだが。
八重子先生が入る頃には戻ってるだろう。
居間に戻って思い出した。
「そうそう、これ。お渡ししておきます」
「なんだいこれ?」
「性病の診断書です。一応のため」
直近の先月頭に検査したものだ。
「それと宴席つれてかれた先がセクキャバだったんです。
 女には触ってはいませんが今週はそのー…しないでおこうと思ってます。
 検査して結果でてからと。なので。フォローお願いできますか?」
「セクキャバ?」
「胸触ったり下触ったりOKのキャバクラです。本番はないですが」
「あぁ…はいはい。わかったよ、だったらしないほうがいいね。
 あんたちゃんと検査してるんだねえ」
「いや、だって好きな人に移すとか一番嫌ですし…」
「そうだよねえ…」
「キスもしないでおきたいので本当にフォローお願いします」
「え、それも駄目なのかい?」
「移るやつあるらしいです。なので今日は先生お戻りになったら帰ろうかと」
「回し飲みとかは大丈夫なのかい?」
「それで移ることはないです、大丈夫です。
 ただ気分的に最後に飲むようにして頂けたらいいかと」
梅毒が怖いんだよなーあいつは1ヶ月たたないとわからん。
梅でも今は薬で治るけどさ。
そういう心配しなきゃならんから行きたくないんだよな。
芸者で遊んでるときは心配しなくてすむのに。
「来週のお稽古日はお稽古だけして帰ることにする予定なのでお願いします」
「はいはい。あんたも大変だねえ。行きたくて行ったところじゃないのにねえ」
「セクキャバ行っても面白くないんですけどねえ。後の心配大きいですし」
しばらく話し込んでいると先生が帰ってきた。
「ただいまぁ、ああつかれた~」
「はいおかえり」
「お帰りなさい、先生」
「お母さん、先お風呂いただいていい~?」
「いいよ、入っといで」
「じゃ、俺帰りますね。お邪魔しました」
「あら山沢さん、何で帰っちゃうの?どうして?」
「ちょっと用がありまして。一応お帰りを待ってたんですよ」
「そうなの?気をつけてねえ」
退散。携帯は次回だな。

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